java.netパッケージの様々なクラスのメカニズムおよび動作を変更するために使用されるシステム・プロパティのリストは、「ネットワーク・システムのプロパティ」を参照してください。
ここに列挙するプロパティは、将来のリリースでサポートされなくなる可能性があります。
sun.net.inetaddr.ttl
これは、networkaddress.cache.ttlに対応するOracle JDKのプライベート・システム・プロパティです。 プロパティの値と意味は同じですが、コマンド行オプションとして設定できる点が異なります。 ただし、セキュリティ・プロパティnetworkaddress.cache.ttlを使用することをお薦めします。
sun.net.inetaddr.negative.ttl
これは、networkaddress.cache.negative.ttlに対応するOracle JDKのプライベート・システム・プロパティです。 プロパティの値と意味は同じですが、コマンド行オプションとして設定できる点が異なります。 ただし、セキュリティ・プロパティnetworkaddress.cache.negative.ttlを使用することをお薦めします。
sun.net.client.defaultConnectTimeout (デフォルト: -1)
sun.net.client.defaultReadTimeout (デフォルト: -1)
これらのプロパティは、java.net.URLConnectionで使用されるプロトコル・ハンドラのデフォルトの接続タイムアウトと読取りタイムアウトをそれぞれ指定します。
sun.net.client.defaultConnectTimeoutは、ホストへの接続を確立する際のタイム・アウト(ミリ秒)を指定します。 たとえば、HTTP接続の場合、HTTPサーバーへの接続を確立する際のタイムアウトです。 FTP接続の場合、FTPサーバーへの接続を確立する際のタイムアウトになります。
sun.net.client.defaultReadTimeoutは、リソースへの接続が確立されるときに入力ストリームから読取りを行う際のタイムアウト(ミリ秒単位)を指定します。
sun.net.http.retryPost (デフォルト: true)
失敗したHTTP POSTリクエストがサーバーに自動的に再送信されるかどうかを決定します。 この場合、失敗は、サーバーが有効なHTTPレスポンスを送信しなかったか、IOExceptionが発生したことを意味します。
ここに列挙するプロパティは、将来のリリースでサポートされなくなる可能性があります。
sun.net.spi.nameservice.provider.<n>=<default|dns,sun|...>
使用できるネーム・サービス・プロバイダを指定します。 デフォルトでは、JDKは、file、nisなどのシステム構成の名前ルックアップ・メカニズムを使用します。このオプションを設定することで、独自に指定できます。<n>は正の数値を取得します。 優先順位を示します。 数値が小さいほど、大きい数より優先されます。 JDKには、デフォルト・プロバイダ以外に、dns,sunという名前のDNSプロバイダが含まれています。
プロバイダは連鎖しています。つまり、プロバイダのルックアップが失敗した場合、リスト内の次のプロバイダが参照され、名前が解決されます。
sun.net.spi.nameservice.nameservers=<server1_ipaddr,server2_ipaddr ...>
使用するDNSサーバーを指すIPアドレスのカンマ区切りリストを指定できます。 sun.net.spi.nameservice.nameservers propertyが定義されていない場合、プロバイダはプラットフォームDNS構成ですでに構成されているネーム・サーバーを使用します。
sun.net.spi.nameservice.domain=<domainname>
このプロパティは、デフォルトのDNSドメイン名(たとえば、eng.example.com)を指定します。 sun.net.spi.nameservice.domainプロパティが定義されていない場合、プロバイダは、プラットフォームDNS構成で構成されているドメインまたはドメイン検索リストを使用します。