Java Platform, Standard Editionトラブルシューティング・ガイド
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2.15 jpsユーティリティ

jpsユーティリティは、ターゲット・システム上の現在のユーザーで計測されたすべてのJava HotSpot VMを一覧表示します。VMが埋め込まれた環境、つまりjava起動ツールではなくJNI呼出しAPIを使用してVMが起動される環境では、このユーティリティが非常に役立ちます。こうした環境では、プロセス・リスト内でJavaプロセスを認識するのが常に容易であるとはかぎりません。

jpsユーティリティの詳細は、jpsコマンドのマニュアル・ページを参照してください。

例2-26は、jpsユーティリティの使用方法を示しています。

このユーティリティは、ユーザーがアクセス権を持つ仮想マシンを一覧表示します。この判断には、オペレーティング・システムに固有のアクセス制御メカニズムが使用されます。たとえば、Oracle Solarisオペレーティング・システム上のroot以外のユーザーがjpsユーティリティを実行した場合、出力はそのユーザーのuidで起動された仮想マシンの一覧になります。

このユーティリティには、PIDの一覧表示に加え、アプリケーションのmainメソッドに渡された引数、VM引数の完全なリスト、アプリケーションのmainクラスの完全なパッケージ名を出力するオプションも用意されています。また、リモート・システム上でjstatdデーモンが実行されていれば、jpsユーティリティはリモート・システム上のプロセスを一覧表示することもできます。

システム上でいくつかのJava Web Startアプリケーションを実行している場合、例2-27に示すように、それらは同じように見える可能性があります。

この場合は、例2-28に示すように、jps -mを使用してこれらを識別します。

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