jps
ユーティリティは、ターゲット・システム上の現在のユーザーで計測されたすべてのJava HotSpot VMを一覧表示します。VMが埋め込まれた環境、つまりjava
起動ツールではなくJNI呼出しAPIを使用してVMが起動される環境では、このユーティリティが非常に役立ちます。こうした環境では、プロセス・リスト内でJavaプロセスを認識するのが常に容易であるとはかぎりません。
jps
ユーティリティの詳細は、jps
コマンドのマニュアル・ページを参照してください。
例2-26は、jps
ユーティリティの使用方法を示しています。
このユーティリティは、ユーザーがアクセス権を持つ仮想マシンを一覧表示します。この判断には、オペレーティング・システムに固有のアクセス制御メカニズムが使用されます。たとえば、Oracle Solarisオペレーティング・システム上のroot以外のユーザーがjps
ユーティリティを実行した場合、出力はそのユーザーのuidで起動された仮想マシンの一覧になります。
このユーティリティには、PIDの一覧表示に加え、アプリケーションのmain
メソッドに渡された引数、VM引数の完全なリスト、アプリケーションのmain
クラスの完全なパッケージ名を出力するオプションも用意されています。また、リモート・システム上でjstatd
デーモンが実行されていれば、jps
ユーティリティはリモート・システム上のプロセスを一覧表示することもできます。
システム上でいくつかのJava Web Startアプリケーションを実行している場合、例2-27に示すように、それらは同じように見える可能性があります。
この場合は、例2-28に示すように、jps -m
を使用してこれらを識別します。