Java Platform, Standard Editionツール・リファレンス
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jhat

Javaヒープを解析します。このコマンドは試験的なものであり、サポート対象外になっています。

形式

jhat [ options ] heap-dump-file

options

コマンド行オプション。「オプション」を参照してください。

heap-dump-file

ブラウズ対象となるJavaバイナリ・ヒープ・ダンプ・ファイル。複数のヒープ・ダンプを含むダンプ・ファイルの場合、myfile.hprof#3のようにファイル名の後に#<number>を付加することで、ファイル内の特定のダンプを指定できます。

説明

jhatコマンドは、Javaのヒープ・ダンプ・ファイルを解析し、Webサーバーを起動します。jhatコマンドでは、お気に入りのWebブラウザを使用してヒープ・ダンプを参照できます。jhatコマンドでは、事前に設計された問合せ(既知のMyClassクラスのすべてのインスタンスの表示など)、およびObject Query Language (OQL)がサポートされています。OQLはヒープ・ダンプの問合せを除いて、SQLに似ています。OQLのヘルプには、jhatコマンドで表示されるOQLヘルプ・ページからアクセスできます。デフォルト・ポートを使用する場合、OQLのヘルプはhttp://localhost:7000/oqlhelp/で利用可能です。

Javaのヒープ・ダンプを生成するには、いくつかの方法があります。

オプション

-stack false|true

オブジェクト割当て呼出しスタックの追跡を無効にします。ヒープ・ダンプ内で割当てサイト情報が使用できない場合、このフラグをfalseに設定する必要があります。デフォルトはtrueです。

-refs false|true

オブジェクトへの参照の追跡を無効にします。デフォルトはtrueです。デフォルトでは、ヒープ内のすべてのオブジェクトについて、バック・ポインタ(参照者や受信参照など、指定されたオブジェクトをポイントしているオブジェクト)が計算されます。

-port port-number

jhatのHTTPサーバーのポートを設定します。デフォルトは7000です。

-exclude exclude-file

到達可能なオブジェクトの問合せから除外すべきデータ・メンバーを一覧表示したファイルを指定します。たとえば、このファイルにjava.lang.String.valueが含まれていた場合、特定のオブジェクトoから到達可能なオブジェクトのリストを計算する際に、java.lang.String.valueフィールドに関連する参照パスが考慮されなくなります。

-baseline exclude-file

ベースラインとなるヒープ・ダンプを指定します。両方のヒープ・ダンプ内で同じオブジェクトIDを持つオブジェクトは、新規ではないとしてマークされます。その他のオブジェクトは、新規としてマークされます。これは、異なる2つのヒープ・ダンプを比較する際に役立ちます。

-debug int

このツールのデバッグ・レベルを設定します。レベル0は、デバッグ出力なしを意味します。より大きな値を設定すると、より冗長なモードになります。

-version

リリース番号をレポートして、終了します。

-h

ヘルプ・メッセージを表示して、終了します。

-help

ヘルプ・メッセージを表示して、終了します。

-Jflag

jhatコマンドが実行されているJava仮想マシンに、flagを渡します。たとえば、512Mバイトの最大ヒープ・サイズを使用するには、-J-Xmx512mと指定します。

関連項目

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