オートコンプリートとは

オートコンプリート機能は特定のタイプのプロンプトに対して使用可能です。

Oracle BI EEには、プロンプトのオートコンプリート機能が用意されており、この機能を有効化すると、プロンプト選択フィールドへのユーザー入力時に、一致するプロンプト値が提示および強調表示されます。

オートコンプリートは、「新規プロンプト」ダイアログでプロンプト設計者が「値の入力をユーザーに許可」オプションを選択した場合に、選択リスト・タイプのプロンプトに対してのみ有効になります。オートコンプリートは、階層プロンプトには使用できません。

管理者は、大文字/小文字の区別の有無、および照合レベルを指定して、オートコンプリート機能を構成します。照合レベルは、ユーザーが入力する値と列の値をOracle BI EEでどのように照合するかを決定します。管理者は異なる3つの方法でオートコンプリートの照合を設定できます:

  • 次で始まる - ユーザーが入力すると、そのユーザーが入力している文字またはテキストで開始する列値が提示されます。たとえば、大文字小文字の区別なし、照合レベルが「次で始まる」のオートコンプリートを管理者が構成した場合、ユーザーが"m"と入力したときに、"Micropod"と"MP3 Speakers System"が候補として提示されます。

  • 次で始まる語 - ユーザーが入力すると、そのユーザーが入力した文字と最初の文字が一致する語が含まれている列値が提示されます。たとえば、大文字小文字の区別なし、照合レベルが次で始まる語のオートコンプリートを管理者が構成した場合、ユーザーが"c"と入力したときに、"ComCell"、"MPEG Camcorder"および"7 Megapixel Digital Camera"が候補として提示されます。

  • すべてに一致 - ユーザーが入力すると、そのユーザーが入力している文字を含む列値が提示されます。たとえば、大文字小文字の区別なし、照合レベルがすべてに一致のオートコンプリートを管理者が構成した場合、ユーザーが"l"と入力したときに、"LCD 36X Standard"、"LCD HD Television"、"7 Megapixel Digital Camera"および"Plasma HD Television"が候補として提示されます。

管理者がOracle BI EEインスタンス構成ファイルでプロンプト設定を正しく構成している場合、ユーザーが「値の選択」ダイアログにアクセスしてプロンプト値を検索するときに、オートコンプリート機能によって一致する値が強調表示されます。ただし、照合レベルは、管理者が設定したプリファレンスでは判断されません。かわりに、ユーザーが「値の選択」ダイアログで照合レベルを選択します。

プロンプトのオートコンプリート機能は、管理者がシステム・レベルで有効にしますが、ダッシュボード設計者は、ダッシュボードからオートコンプリート機能を除外でき、ユーザーは、「マイ・アカウント」ダイアログを使用してオートコンプリートをオフにできます。オートコンプリートの各設定では、次の関連に注意してください:

  • システム設定 - 管理者はシステム構成ファイルを変更してOracle BI EEのオートコンプリート機能を有効にします。この機能がオンになっている場合は、すべてのユーザーがプロンプトのオートコンプリート機能にアクセスできます。この機能がオフになっている場合は、Oracle BI EEユーザー・インタフェースのすべてのオートコンプリート・フィールドが無効になります。詳細は、Oracle Business Intelligence Enterprise Editionシステム管理者ガイドプロンプトの構成を参照してください。

  • ダッシュボード設定 - Oracle BI EEのオートコンプリートが有効化されている場合、ダッシュボード設計者は、「ダッシュボードのプロパティ」ダイアログで「オートコンプリートのプロンプト」フィールドを「オフ」に設定することで、個々のダッシュボードのオートコンプリート機能を削除できます。ただし、「オートコンプリートのプロンプト」設定が「ユーザー・プリファレンス」に設定されている他のダッシュボードについては、プロンプトのオートコンプリート機能は有効です。

  • ユーザー・プリファレンス設定 - Oracle BI EEのオートコンプリートおよび個々のダッシュボードのオートコンプリートが有効化されている場合、ユーザーは、「マイ・アカウント」ダイアログ: 「プリファレンス」タブで「オートコンプリートのプロンプト」フィールドを「オフ」に設定することで、各自のアカウントに対するプロンプトのオートコンプリート機能を無効にできます。このオプションを「オフ」に設定すると、システムおよびダッシュボードの設定がオーバーライドされ、ユーザーに対してオートコンプリート機能は表示されなくなります。