列プロンプトまたは変数プロンプトに使用できるユーザー入力オプションのタイプ

設計時、プロンプトのユーザー・インタフェース・コンポーネントを指定する必要があります。

このユーザー・インタフェース・コンポーネントによって、ユーザーが実行時にプロンプト値を入力できます。いくつかのユーザー入力オプションから選択できます。ラジオ・ボタン・オプションでは、ユーザーはプロンプト値を1つのみ指定できます。チェック・ボックス選択リストリスト・ボックスおよびテキスト・フィールドの各オプションでは、ユーザーは1つまたは複数のプロンプト値を選択できます。スライダ・オプションでは、ユーザーは、値の範囲を指定して複数の値を選択したり、指定した値より小さい、または大きいすべての値を選択(200以上のすべての値を含めるなど)できます。使用できる入力オプションのタイプは、使用する列タイプによって異なることに注意してください。次の項で、各入力オプションについて説明します。

チェック・ボックス

チェック・ボックス入力オプションでは、全プロンプト値が表示されたリストが、各値の前に選択可能な小さなボックスを表示した状態でユーザーに提供されます。この入力オプションは、小規模なデータ・セットを含むプロンプトに適しています。リスト・ボックス・入力オプションは、大規模なデータ・セットを含むプロンプトに適していることに注意してください。このユーザー入力タイプによって、ユーザーが1つ以上のプロンプト値を選択することが自動的に可能になります。特定のプロンプト値を選択するには、ユーザーは、リストにざっと目を通し、特定のアイテムに対応するボックスをクリックします。

次の図に、列プロンプトまたは変数プロンプトに対する「チェック・ボックス」ユーザー入力オプションの例を示します。入力要求される列は「D51 Area」で、各値オプション(「Africa」、「Central」、「East」)は、小さなボックスの横に表示されます。値を選択するには、ユーザーは、プロンプト値の横にある小さなボックスをクリックします。この例では、「Africa」と「Central」が選択されており、ユーザーが複数のプロンプト値を選択できることがわかります。

選択リスト

選択リスト・入力オプションでは、すべてのプロンプト値の縮小されたリストがユーザーに提供されます。このオプションは、特定の値を検索する機能をユーザーに提供する、値の長いリストに有用です。このユーザー入力タイプは、プロンプト値を1つのみ受け入れるように設定することも、複数のプロンプト値を受け入れるように設定することもできます。

この入力オプションでは、フィールドとリストが提供され、ユーザーが下向きの矢印ボタンをクリックすると、すべてのプロンプト値が含まれたリストが展開されます。展開されたリストから特定のプロンプト値を選択するには、ユーザーはリストをスクロール(または、リストを検索)し、特定の値に対応するボックスをクリックします。この入力オプションを階層列に使用する場合、ユーザーがプロンプト値を検索できる検索ダイアログが表示されます。

次の図に、列プロンプトまたは変数プロンプトに対する「選択リスト」ユーザー入力オプションの例を示します。入力要求される列はD51 Areaです。ユーザーは、「D51 Area」フィールドの横の下向きの矢印ボタンをクリックして、値のリストにアクセスします。値のリストにアクセスすると、各値オプション(「Africa」、「Central」、「East」、「Eastern」、「Europe」、「Middle East」)が、小さなボックスの横に表示されます。値を選択するには、ユーザーは、プロンプト値の横にある小さなボックスをクリックします。この例では、「Africa」と「Central」が選択されており、ユーザーが複数のプロンプト値を選択できることがわかります。ユーザーは、値のリストの最後にある「検索」をクリックして、特定の値を検索することもできます。

リスト・ボックス

リスト・ボックス入力オプションでは、すべてのプロンプト値が表示されたリストがユーザーに提供されます。この入力オプションは、大規模なデータ・セットを含むプロンプトに適しています。チェック・ボックス入力オプションは、小規模なデータ・セットを含むプロンプトに適していることに注意してください。このユーザー入力タイプは、ユーザーがプロンプト値を1つのみ選択できるように設定することも、[Ctrl]とマウス・クリックまたは[Shift]とマウス・クリックを使用して複数選択できるように設定することもできます。

特定のプロンプト値を選択するには、ハイーパーリンクをクリックする場合と同様に、ユーザーはリストにざっと目を通し、プロンプト値名(Chicagoなど)を選択します。リスト・ボックス・オプションはチェック・ボックス・オプションに非常によく似ていますが、リスト・ボックス・オプションの場合、各値の前にボックスはありません。

次の図に、列プロンプトまたは変数プロンプトに対する「リスト・ボックス」ユーザー入力オプションの例を示します。入力要求される列はD51 Areaです。リストには、各値オプション(「Africa」、「Central」、「East」、「Eastern」、「Europe」)が含まれています。値を選択するには、ユーザーは値をクリックします。この例では「Central」が選択されています。

ラジオ・ボタン

ラジオ・ボタン入力オプションでは、全プロンプト値が表示されたリストが、各プロンプト値の前にラジオ・ボタンを表示した状態でユーザーに提供されます。このオプション・タイプは、ユーザーがプロンプト値を1つのみ選択する、値の短いリストに有用です。プロンプト値を選択するには、ユーザーは、リストにざっと目を通し、特定のアイテムに対応するラジオ・ボタンを選択します。

次の図に、列プロンプトまたは変数プロンプトに対する「ラジオ・ボタン」ユーザー入力オプションの例を示します。入力要求される列はD51 Areaです。リストには、各値オプション(「Africa」、「Central」、「East」、「Eastern」、「Europe」、「Middle East」)が含まれています。値を選択するには、ユーザーは、値に対応するラジオ・ボタンをクリックします。この例では、「Central」ラジオ・ボタンが選択されています。

スライダ

このオプションは、「変数プロンプト」には使用できません。プロンプトのフィールド・サイズを設定する「プロンプト幅」オプション、および「ラベルをラップして合せる」プロンプトのページ設定オプションは、このユーザー入力タイプ用には指定できないか、適用できないので注意してください。

スライダ入力オプションは、数値データ値にのみ使用できます。このオプションでは、ユーザーは、選択した演算子に応じて、値の範囲を指定して複数の値を選択したり、指定された値より小さい、大きいまたは等しいすべての値を選択できます。数直線で表された、ある範囲のプロンプト値をユーザーに提供する場合、スライダ・オプションを選択します。数直線には、ある範囲(10,000から20,000など)のプロンプト値が表示されます。プロンプト値を選択するには、ユーザーは、数直線上の値をクリックするか、つまみをクリックしてドラッグし、希望の値を選択します。ユーザーがクリックして値を選択できる上向きまたは下向きの矢印ボタンを持つスピナー・ボックスも提供されます。プロンプトにスライダ・オプションと次の間にある演算子を選択した場合、ユーザーは2つのつまみをクリックしてドラッグし、プロンプトに対する値の範囲を選択します。2つのスピナー・ボックスが提供され、入力または上向きと下向きの矢印ボタンを使用して値の範囲を指定できます。

次の図に、列プロンプトに対する値の範囲を受け入れる「スライダ」ユーザー入力オプションの例を示します。入力要求される列は7-Shipped Amountです。スライダ自体は数直線であり、最も左側には数値ラベル500K、中央には数値ラベル750K、そして最も右側には数値ラベル1Mがあります。数直線の上に、2つのスピナー・ボックスもあります。ユーザーは、これらのスピナー・ボックスから1つの値を選択する(1つ目のスピナー・ボックスでも2つ目のスピナー・ボックスでも500000を選択するなど)ことも、2つの値を選択して値の範囲を指定する(1つ目のスピナー・ボックスで500000を、2つ目のスピナー・ボックスで750000を選択するなど)こともできます。スピナー・ボックスに値を指定するには、値を入力するか、ボックスの上向きおよび下向きの矢印を使用して希望の値までスクロールします。数直線から値を選択するには、つまみをクリックして希望の値までドラッグするか、両方のつまみをクリックおよびドラッグして値の範囲を指定します。この例では、500000から750000までの範囲の値が選択されています。

テキスト・フィールド

テキスト・フィールド入力オプションは、ユーザーが特定のプロンプト値を入力できるフィールドをユーザーに提供します。このオプションは、複数のプロンプト値に使用できません。このオプションでは、フィールドとフィールド・ラベルのみが表示されます。このオプションは、ユーザーがプロンプト値を知っていて検索する必要がない場合、または数値のプロンプトに有用です。入力するプロンプト値は列の値に一致する必要があることに注意してください。たとえば、列のデータ値がAMERICAS(すべて大文字)の場合、ユーザーは、テキスト・フィールドにAMERICASと入力する必要があります。数値にはカンマを含めることはできません。リポジトリが二重列用に構成されている場合、表示列にプロンプトを作成して「テキスト・フィールド」を指定すると、コード値ではなく表示値に対してフィルタリングが行われます。

次の図に、列プロンプトまたは変数プロンプトに対する「テキスト・フィールド」ユーザー入力オプションの例を示します。入力要求される列はD52 Areaです。「D51 Region」ラベルの隣のフィールドは空です。このフィールドに、ユーザーは地域の名前(「AMERICAS」、「APAC」および「EMEA」など)を入力します。この例は、AMERICASがテキスト・フィールドに入力されたことを示しています。