保存済カスタマイズを使用すると、最もよく使用するアイテムや好みのアイテム(フィルタ、プロンプト、列のソート、分析でのドリル、セクションの展開と縮小など)を使用した現在の状態でダッシュボード・ページを保存し、後で表示できます。
カスタマイズを保存することで、ユーザーは、ダッシュボード・ページにアクセスするたびにこれらを手動で選択する必要がなくなります。
適切な権限とダッシュボードのアクセス権を持つユーザーは、次のアクティビティを行えます。
個人で使用するため、あるいは他のユーザーが使用するために、様々な選択の組合せを保存済カスタマイズとして保存します。
個人で使用するため、あるいは他のユーザーが使用するために、保存済カスタマイズをダッシュボード・ページのデフォルト・カスタマイズに指定します。
保存済カスタマイズを切り替えます。
保存されたカスタマイズの使用については、保存されたカスタマイズの適用と現在のカスタマイズのクリアを参照してください。
カスタマイズの保存と保存済カスタマイズの編集については、カスタマイズの保存と保存済カスタマイズの編集を参照してください。
保存されたカスタマイズの作成が必要になる状況はいくつかあります。
この項に、保存済カスタマイズの作成と使用について説明する2つのサンプル・シナリオを示します。
他のグループまたはユーザーが使用できるようにグループのカスタマイズを保存したいという場合があります。
消費財企業のITグループが、様々な製品グループで表示する必要のあるコンテンツを含むマスター・ダッシュボードを作成します。ダッシュボードにはフィルタとプロンプトが含まれ、製品グループのメンバーが、関係する結果を表示するために通常カスタマイズに使用します。
マスター・ダッシュボードには2つの分析が含まれており、1つは東部、西部、北部および南部の地域の売上を示し、もう1つはこれらの地域で出荷されたすべての製品を示します。地域ごとの売上の分析にはプロンプトが含まれ、ユーザーが特定の地域を選択できます。集荷されたすべての製品の分析にはフィルタが含まれ、ユーザーが製品を選択できます。
ITコンサルタントが、各地域のFizzyブランド製品グループ向けにビューをカスタマイズします。コンサルタントは、まず、ダッシュボードでフィルタとプロンプトから東部地域とFizzyブランド製品を選択し、他のユーザーと共有できるようこれらの選択をカスタマイズとして保存します。次に、コンサルタントは、Fizzyブランド製品を販売する東部地域グループのメンバーに、このカスタマイズをデフォルト・ビュー・カスタマイズとして割り当てます。コンサルタントは、このプロセスを西部、北部および南部地域について繰り返します。
西部地域のFizzyブランドの営業担当がOracle Business Intelligenceにサイン・インし、ダッシュボードを表示すると、まず、そのグループのデフォルト・ビュー・カスタマイズとして割り当てられている地域と製品に基づいた売上と出荷の情報が表示されます。そのグループのすべての営業担当は、通常同じ地域と製品を選択しますが、もうその必要がありません。
独自の必要がある特定のユーザーによるカスタマイズの使用が可能です。
ビジネス・ユーザーのダッシュボードに、2つのレポートが含まれていますが、1つはすべての地域の売上を示し、もう1つは出荷されたすべての製品を示します。各レポートにはプロンプトが含まれ、ユーザーが特定の地域と製品を選択できます。ユーザーは、東部地域とFizzyブランド製品を選択します。ダッシュボードがリフレッシュされ、このデータのビューがユーザーに表示されます。ユーザーはこのビューをカスタマイズとして保存し、カスタマイズが個人の使用であることと、ダッシュボードが表示される際のデフォルト・カスタマイズであることを指定します。次に、ユーザーは、最も興味のある製品と地域の組合せを作成し、後で取得できるよう保存します。ユーザーは、ITグループが共有カスタマイズとして保存したカスタマイズにもアクセスできます。Fizzyブランドの西部地域での売上を表示するには、ユーザーは、「ページ・オプション」ボタンをクリックし、「保存されたカスタマイズの適用」を選択して、Fizzyブランドの西部地域での売上金額という名前のビューを選択します。データの新しいビューでダッシュボードがリフレッシュされます。