ダッシュボード・ページの実行の遅延

データを最新のときまたはユーザーとの対話によってのみ表示するなど、様々な理由でダッシュボード・ページの実行を遅らせる必要がある場合があります。

組織で許可されている場合、ダッシュボード・ページの実行を遅延できます。これは、たとえば次のことを行う場合に便利です。

  • 実際のデータが必要な場合にのみ問合せを生成してパフォーマンスを高める

  • (デフォルトのプロンプト値を使用せずに)分析内容がダッシュボード・ページに表示される前にエンドユーザーがプロンプト値を指定できるようにする

ダッシュボード・ページの実行を遅延すると、分析の実際のコンテンツはロードされません。かわりに、次のようになります。

  • ページが完全にロードされていないことを示すメッセージがページの上部に表示されます。プロンプト値を選択して、「続行」ボタンをクリックするようにという指示もエンドユーザーに表示されます。「続行」をクリックすると、エンドユーザーが指定したプロンプト値を使用して、コンテンツがページに再ロードされます。エンドユーザーがプロンプト値を指定しないと、デフォルトのプロンプト値が使用されます。

  • オブジェクト名、オブジェクト・ビューを表すアイコン、ビュー名およびオブジェクトの説明(使用可能な場合)など、ロードされなかったオブジェクトに関する静的情報が表示されます。

  • 「ページ・オプション」メニュー(ダッシュボード・ページ・ツールバーの「ページ・オプション」ボタンから表示)の「ダッシュボードの編集」オプション以外のすべてのオプションが無効になります。

  • ダッシュボード・プロンプトの「適用」ボタンは表示されません。かわりに、エンドユーザーが「続行」ボタンをクリックすると、すべてのプロンプト値が自動的に適用されます。

分析のコンテンツはダッシュボード・ページにロードされませんが、他のオブジェクト(ダッシュボード・プロンプト、埋込みコンテンツ、テキストなど)はロードされることに注意してください。

Oracle BI EEは過去にページの実行が遅延されかどうかを記憶しています。ユーザーが同じコンテキストで同じページに再びアクセスすると、以前にロードしたことのあるページであれば、(実行を遅延せずに)ページ全体がロードされます。

ダッシュボード・ページの実行を遅延するには:

  1. ダッシュボードを編集します。詳細は、ダッシュボードの編集を参照してください。
  2. 「ツール」ツールバー・ボタンをクリックし、「ダッシュボードのプロパティ」を選択します。

    「ダッシュボードのプロパティ」ダイアログが表示されます。

  3. 「ダッシュボード・ページ」エリアでページを見つけて、「開く前に プロンプト」ボックスを選択します。

    注意:

    管理者は、「開く前に プロンプト」ボックスの表示を制御できます。詳細は、Oracle Business Intelligence Enterprise Editionシステム管理者ガイドプレゼンテーション設定のデフォルトの手動変更を参照してください。
  4. 「OK」をクリックします。
  5. 「保存」ツールバー・ボタンをクリックします。