エンゲージメント基準の構成
リード・スコアリング・モデルを作成する場合は、エンゲージメント基準を定義する必要があります。エンゲージメント基準は、Webサイトへの訪問やプロモーションへの応答性など、リードに関する暗黙的なデータです。このタイプのデータは、リードのオンラインでの行動を把握する場合に役立ち、見込み客が関心を持つに至った経緯を示すことができます。
Oracle Eloquaではこの基準を使用して、リードに1、2、3、4のエンゲージメント・スコアを与えます。この場合、1が最適で4が最も低くなります。
前提作業
Toplinersの「DIY Marketing Success」スペースから入手できるリード・スコアカードを使用して、リード・スコアリング・モデルのエンゲージメント基準の定義に役立てることができます。
次に、エンゲージメント・スコアカードの例を示します。
行動 | 頻度 | 時間枠 | ポイント | 重み付け |
---|---|---|---|---|
任意のフォームを提出した |
1回以上 |
過去7日間以内 |
100 |
35% |
1回以上 |
過去14日間以内 |
75 |
||
1回以上 |
過去30日間以内 |
50 |
||
任意のEメールをクリックした |
3回以上 |
過去7日間以内 |
100 |
20% |
3回以上 |
過去30日間以内 |
75 |
||
正確に1回 |
過去14日間以内 |
50 |
||
製品ページを訪問した |
3回以上 |
過去7日間以内 |
100 |
30% |
3回以上 |
過去30日間以内 |
75 |
||
1回以上 |
過去14日間以内 |
50 |
||
任意のEメールをオープンした |
3回以上 |
過去7日間以内 |
100 |
15% |
3回以上 |
過去30日間以内 |
75 |
||
正確に1回 |
過去14日間以内 |
100 |
スコアカードを使用すると、次のことを簡単にできます。
- リードの品質を評価するときに検討する行動をリストします。含める行動が多いほど、正確に評価できるコンタクトの数も増えます。
- 行動に等級を付けるために使用する頻度および時間枠をリストします。行動ごとに2、3個含めるようにします。
- それぞれの行動、頻度および時間枠に、100ポイントを満点としたポイント数を指定します。より最近で、より行動の頻度が高いほど、より高いポイントを与える必要があります。合計ポイントに制限はありません。たとえば、3つの異なる行動がすべて理想的なリードを示している場合、それぞれの行動に100ポイントを割り当てることができます。
- 各行動に全体的な重み付けの比率を設定します。これは、その行動が全部のスコアに対してどの程度重要であるかを示します。たとえば、上質のリードの大部分がコンタクトのフォーム提出から来ている場合、この行動に他の行動よりも高い重み付けを設定できます。最初は、すべての重み付けの合計が100%になるようにする方がより簡単です。ただし、これは必須ではありません。
エンゲージメント基準の構成
エンゲージメント基準を構成する手順は、次のとおりです。
-
既存のモデルをオープンするか、新規モデルを作成します。
-
「エンゲージメント」タブをクリックします。
-
使用する行動タイプを追加します。
- 左ペインのドロップダウン・リストから「標準アクティビティ」を選択します。
- 行動をダブルクリックします。左ペインに行動が表示されます。
ヒント: 行動を削除するには、その行動の上にマウスを置いて「削除」
をクリックします。モデルごとに使用する行動は5個以下にすることをお薦めします。
- スライダをドラッグして、行動タイプの重み付けを指定します。行動が重要であるほど、その重み付けを高くする必要があります。スライダをドラッグすると、重み付けは5%ずつ増えます。
ヒント: 画面の下部にある「残り(%)」は、すべての重み付けの合計が100%になることを期待している場合に役立ちます。ただし、重み付けの合計を100%にする必要はありません。
- 行動の頻度および時間枠を定義するルールを追加します。
- 行動タイプをダブルクリックします。
- 「ルールの追加」をクリックします。「ルールの編集」ウィンドウが表示されます。
注意: 一部の基準ではルールを使用できません。このような場合は、最大の重み付けが使用されます。
- 求めている特定の行動(頻度および時間枠)と一致するようにルールを構成します。
- ドロップダウン・リストを使用して、使用可能なポイントの比率をルールに割り当てます。これは、その行動が全部のスコアに対してどの程度重要であるかを示します。
注意: コンタクトが複数のルールの基準に合致している場合、Oracle Eloquaは最もポイント値の高いルールを使用します。たとえば、過去3日間にEメールをオープンした場合にポイントの100%、過去7日間のメール・オープンに50%、過去30日間のメール・オープンに25%を与えるとします。コンタクトが5日前にメールをオープンしている場合は、そのルールのうちの2つに合致していても、コンタクトにはポイントの50%が与えられます。
- 「保存」をクリックします。
左ペインに、追加されているルールの数が示されます。
- 「保存」をクリックして、モデルを保存します。
プロファイルとエンゲージメントの両方の基準を追加した後、スコアしきい値を構成するか、リード・スコアリング・モデルをアクティブ化できます。