ライン・オブ・ビジネス分析のデータ・マートの作成について

データ・ウェアハウスの複雑さとIT関与の必要性のため、ライン単位の業務でリアルタイムのデータや高度な分析にアクセスして使用することが困難になり、実用的なインサイトの生成が高速化します。

必要なアンサーにアクセスするための一般的なソリューションでは、分離されたアプリケーションまたはシステムからデータが抽出され、それらのデータ・セットがスプレッドシートに格納された後、手動でデータをブレンドおよび分析して必要なレポートや分析を作成します。

このプロセスは、労働力が大きく、複雑で、データの精度やデータ・セキュリティに関する質問を発生させる人為的エラーです。

このLOB Analytics with Autonomous Data Warehouseアーキテクチャを参照して、ソリューションの実装におけるコンポーネントおよび複雑さを理解してください。Lob-analytics-adw.pngの説明が続きます図LOB-analytics-adw.png
の説明

ライン・オブ・ビジネス分析のデータ・マートを作成するアーキテクチャ

比較的単純なアーキテクチャ・パターンを使用すると、複数のフラット・ファイルのソースから単一のデータ・ウェアハウスの場所にデータをロードおよび最適化できるため、ライン・オブ・ビジネス・チームでは、他のチームから独立して特定のデータ・セットに対してプランニングおよび予算策定分析を実行できます。

アーキテクチャには、次の一般的なコンポーネントが含まれます。
  • Oracle Cloud Infrastructure:データはOracle Cloud Infrastructureにプロビジョニングされたサービスを使用してステージングされ、ウェアハウスされています。

  • Oracle SQL Developerに付属しているOracle Autonomous Data WarehouseのStandardスクリプトは、一時記憶域からデータ・ウェアハウス内の事前定義済スキーマにデータをコピーします。データ・ウェアハウスは、最新の分析およびデータ管理に対応するスケーラブルで動的なデータ・ウェアハウスを提供します。

  • Oracle Analytics Desktop:この無償で利用できる分析ソフトウェアは、ビジュアライゼーション、what - if分析およびコラボレーションをデスクトップから抽出するデータ・ストーリーを提供します。

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図architecture-flat-file-analytics.pngの説明

データ・セキュリティ

データがシステム間を移動するときにセキュアであることを確認するために、アーキテクチャでは次の戦略を使用します。

  • 顧客データ・センターからOracle Cloudへのデータ転送ではVPNまたはOracle Cloud Infrastructure FastConnectが使用されます。

  • 一時オブジェクト記憶域とデータ・ウェアハウス間の通信では、認証用に認証トークンとユーザー名およびパスワードを使用します。

  • SQLアクセスでは、ユーザー名とパスワード、および認証にOracle Wallet資格証明が使用されます。

  • Oracle Analytics Desktopをホストしているローカル・マシンからのデータ転送では、SSL暗号化接続が使用されます。

  • ネットワーク・アクセス制御リスト(ACL)ルールを使用して、特定のホストまたはIPアドレスに基づいた範囲のホストにアクセスすることもできます。

ライン・オブ・ビジネスの分析用のデータ・マートを作成するための必要なサービスについて

プロビジョニングおよび推奨されるサービスやテクノロジの使用方法を理解している必要があります。ライン・オブ・ビジネス分析用のデータ・マートを作成するには、Oracle Cloud Infrastructureで次のサービスを実行している必要があります。
  • Oracle Autonomous Data Warehouse

  • Oracle Cloud Infrastructure Object Storage

必要なクラウド・サービスを取得するために、OracleソリューションのOracle Cloudサービスを取得する方法について説明します。

また、次のテクノロジが使用されます。

  • Oracle SQL Developer Web: Oracle Walletを使用してOracle Autonomous Data Warehouseに接続するには、Oracle SQL Developer Webを使用します。Oracle SQL Developer WebはブラウザベースのOracle SQL Developerインタフェースで、デスクトップ版で使用可能な機能のサブセットを提供します。Oracle SQL Developer Webには、Oracle Public CloudのOracle Databaseの開発環境およびデータベース管理インタフェースが用意されています。

    ライセンス契約に同意し、オペレーティング・システムに関連付けられた「ダウンロード」リンクをクリックすることで、次の場所から完全なOracle SQL Developerクライアントをダウンロードしてインストールすることもできます。

    https://www.oracle.com/technetwork/developer-tools/sql-developer/downloads/index.html

  • Oracle Analytics Desktop:強力な個人データ調査および視覚化を、簡単なデスクトップ・ダウンロードで提供します。Oracle Analytics Desktopは、複数のソースからサンプル・データを迅速に探索したり、独自のローカル・データ・セットを迅速に分析および調査するための優れたツールです。

    次の場所から「ダウンロード」リンクをクリックして、Oracle Analytics Desktopダウンロードおよびインストールします。

    https://www.oracle.com/middleware/technologies/oracle-data-visualization-desktop.html

ロールおよび権限について

データのロードおよび分析に必要なサービスを統合するには、特定のユーザー・ロールおよび権限が必要です。ロールと権限の作成手順は、以降の項で説明します。

Oracle Autonomous Data Warehouseのクライアント・アクセス資格証明を持つウォレットを作成するには、Oracle Autonomous Data Warehouseの管理者アカウントが必要です。