Oracle Autonomous Databaseを使用するためのOracle Essbaseのデプロイおよび構成について学習
Oracle EssbaseインスタンスをオンプレミスまたはOracle Analytics Cloud - EssbaseからOracle Cloud Infrastructure上のEssbaseに移動することを検討している場合は、Oracle Cloud Marketplaceリストを使用してEssbaseをデプロイし、データを移行します。Essbaseは、組織のあらゆる部門のビジネス・ユーザーやアナリスト、モデル作成者、意思決定者に短期間で価値をもたらし、大きな生産性を提供します。
アーキテクチャ
このEssbaseデプロイメント・アーキテクチャを例として使用し、組織に適したセキュリティおよびアクセス要件を決定します。
アーキテクチャは、Oracle Cloud Infrastructure (OCI)でEssbaseを実行するために必要な仮想クラウド・ネットワーク、ロード・バランサ、アプリケーションおよびOracle Autonomous Databaseで構成されます。これらのホストは別々の仮想マシンに配置されます。パブリック・サブネットにはいくつかのインスタンスを、プライベート・サブネットにはいくつかのインスタンスをデプロイできます。このタイプのデプロイメントは、デプロイメントにインターネット接続エンドポイントおよびインターネット接続以外のエンドポイントが含まれる場合に役立ちます。たとえば、要塞ホストをパブリック・サブネットに配置すると、要塞ホストにパブリックIPアドレスが割り当てられ、インターネット経由でアクセスできます。
外部トラフィックを処理するアプリケーション・サーバーをパブリック・サブネットに配置するかわりに、インターネットに直接接続するアプリケーション・インスタンスにパブリック・ロード・バランサを設定できます。パブリック・サブネット内のロード・バランサ・インスタンスは、リクエストを受信し、Essbaseサーバーに転送します。要塞ホストを介して、ポート22を介したプライベート・サブネット内のインスタンスにアクセスできます。これを行うには、ssh-agent転送を有効にします。これにより、要塞ホストに接続し、コンピュータから資格証明を転送して次のサーバーにアクセスできます。プライベート・サブネット内のインスタンスには、動的SSHトンネリングを使用してアクセスすることもできます。
プライベート・サブネット内のインスタンスは、オプションで、アプリケーション・パッチのダウンロードおよび外部統合のためにインターネットへのアウトバウンド接続が必要になる場合があります。このためには、VCNでネットワーク・アドレス変換(NAT)ゲートウェイを使用します。NATゲートウェイでは、プライベート・サブネット内のホストはインターネットへの接続を開始し、レスポンスを受信できますが、インターネットから開始されたインバウンド接続は受信しません。
EssbaseをOCI Identity and Access Managementと統合して、セキュリティおよびアクセスを設定できます。サービス管理者は、他のユーザーをプロビジョニングするためにEssbase Webインタフェースにログインできます。
Oracle Cloud Infrastructure Object Storageへの自動およびオンデマンドのデータベース・バックアップは、OCIコンソールを使用して構成できます。アプリケーションのバックアップは、Oracle Cloud Infrastructure Block Volumesのポリシーベースのバックアップ機能を使用して構成できます。
図essbase-deployment-cloud.pngの説明
essbase-deployment-cloud-oracle.zip
- 要塞ホスト: このホストをジャンプ・サーバーとして使用して、プライベート・サブネット内のインスタンスにアクセスできます。
- Load Balancer: Oracle Cloud Infrastructure Load Balancingインスタンスは、HTTP(S)トラフィックをEssbase VMにリダイレクトします。
- Essbase Compute VM: Essbaseアプリケーション・サーバーのインスタンスが含まれます。
- Autonomous Database: Oracle Autonomous Databaseインスタンスが含まれます。このインスタンスは、リポジトリ・スキーマのEssbaseインスタンスで使用されます。
コンポーネント | サンプル名 | CIDR | Details |
---|---|---|---|
VCN | vcn-std-1 | 10.0.0.0/16 | すべてのEssbaseスタック・コンポーネントがデプロイされるVCN。 |
サブネット(パブリック) | パブリックサブネット-vcn-std-1 | 10.0.0.0/24 | ロード・バランサと要塞ホストの両方が、パブリックIPアドレスを持つこのサブネットにデプロイされます。 |
サブネット(プライベート) | プライベート・サブネット-vcn-std-1 | 10.0.1.0/24 | Oracle Autonomous DatabaseデータベースおよびEssbase VMのサブネット。 |
必須サービスおよびロールについて
このソリューションには、次の製品およびサービスが必要です。
- Oracle Cloud Infrastructure (OCI)
- Oracle Essbase
- OCI Identity and Access Management
- Oracle Cloud Infrastructure Resource Manager
- Oracle Cloud Infrastructure Load Balancing
- Oracle Autonomous Database
各サービスに必要なロールは次のとおりです。
ロール | 必須... |
---|---|
Oracle Cloud Infrastructure管理者 | 次を作成します。
|
Essbase管理者 | 次のことを設定します。
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