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Oracle® XML DB開発者ガイド
11gリリース2 (11.2)
B70200-03
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25 RESOURCE_VIEWおよびPATH_VIEWを使用したリポジトリへのアクセス

この章では、Oracle XML DBリポジトリ・データへのアクセスを提供する、事前定義されたパブリック・ビューRESOURCE_VIEWおよびPATH_VIEWについて説明します。Oracle SQL関数under_pathおよびequals_pathについて説明します。これはパス名と、リソースのパス名および深さをそれぞれ戻すpathおよびdepthに基づきリソースを問い合せます。

この章の内容は次のとおりです。


関連項目:

  • ビューPATH_VIEWの詳細は、『Oracle Databaseリファレンス』を参照してください。

  • ビューRESOURCE_VIEWの詳細は、『Oracle Databaseリファレンス』を参照してください。


Oracle XML DBのRESOURCE_VIEWとPATH_VIEWの概要

図25-1に、Oracle XML DBのRESOURCE_VIEWおよびPATH_VIEWが、SQLを使用してOracle XML DBリポジトリに格納されているデータにアクセスするメカニズムを提供する方法を示します。FTPやWebDAVなどのプロトコルまたはApplication Program Interface(API)を使用してリポジトリに格納されたデータには、RESOURCE_VIEWおよびPATH_VIEWの値を使用してSQLでアクセスできます。

RESOURCE_VIEWは、問合せ可能なリソース名を含むリソース(それ自体はXMLType)、ACLおよびプロパティ(静的または拡張可能)で構成されます。

  • リソースを構成するコンテンツがXMLType表またはビュー内に格納されているXMLデータである場合、RESOURCE_VIEWはそのコンテンツを格納するXMLType行を指します。

  • コンテンツがXMLデータではない場合、RESOURCE_VIEWはそれをLOBとして格納します。


注意:

Oracle Database リリース11.2.0.1.0以降では、表内にLOBとして格納されるリポジトリ・コンテンツは、SecureFile LOB記憶域を使用します。それ以前は、BasicFile LOB記憶域を使用していました。

フォルダ間の親子関係(階層を構築するために必要です)は、リポジトリの階層索引を使用して効率的に保持および検索されます。テキスト索引はリソースのプロパティの検索に使用でき、名前およびACLに対する内部Bツリー索引によって、リソースXMLTypeのこれらの属性に対するアクセスが高速化されます。

RESOURCE_VIEWPATH_VIEWをPL/SQLパッケージDBMS_XDBとともに使用すると、Oracle XML DBへの問合せベースのアクセス、およびAPIを使用して利用可能なすべてのDML機能が提供されます。

RESOURCE_VIEWの実表はXDB.XDB$RESOURCEです。この表には、RESOURCE_VIEWまたはDBMS_XDB APIを介してのみアクセスできます。

図25-1 RESOURCE_VIEWおよびPATH_VIEWを使用したリポジトリ・リソースへのアクセス

図25-1の説明が続きます
「図25-1 RESOURCE_VIEWおよびPATH_VIEWを使用したリポジトリ・リソースへのアクセス」の説明


注意:

ルート・フォルダ(/)リソースは、RESOURCE_VIEWPATH_VIEWのいずれにも含まれません。他のリポジトリ・リソースはすべて含まれます。

RESOURCE_VIEWの定義および構造

RESOURCE_VIEWには、Oracle XML DBリポジトリの各リソースに対して1つの行が含まれます(ルート・フォルダ・リソースを除く)。表25-1に、その構造を示します。

表25-1 RESOURCE_VIEWの構造

データ型 説明

RES

XMLType

リポジトリ内のリソース(ルート・フォルダ・リソースを除く)

ANY_PATH

VARCHAR2

リソースへの(絶対)パス

RESID

RAW

リソースのOID。リソースの一意のハンドル。


PATH_VIEWの定義および構造

PATH_VIEWには、Oracle XML DBリポジトリのリソースにアクセスするための一意のパスごとに1行が含まれます(ルート・フォルダ・リソースを除く)。各リソースは、リンクともいう複数のパスを持つ場合があります。表25-2に、その構造を示します。

表25-2 PATH_VIEWの構造

データ型 説明

PATH

VARCHAR2

リポジトリ・リソースRESへの(絶対)パス

RES

XMLType

PATHにより参照されるリソース

LINK

XMLType

リンクのプロパティ

RESID

RAW

リソースOID


図25-2RESOURCE_VIEWPATH_VIEWの構造を示します。

RESOURCE_VIEW内のパスは任意のパスであり、そのリソースへのアクセスに使用できるパスのいずれかです。Oracle SQL関数under_pathでは、アプリケーションで特定のフォルダ内のリソースを再帰的に検索したり、リソースの深さを取得したりできます。PATH_VIEWおよびRESOURCE_VIEWの列内の各行は、XMLTypeです。リポジトリ・ビュー上でDMLを使用すると、リソースのプロパティおよびコンテンツの挿入、名前の変更、削除および更新ができます。既存のリソースへのリンクの作成などの一部の操作には、プログラムAPIを使用する必要があります。

RESOURCE_VIEWANY_PATH列およびPATH_VIEWPATH列のパスは絶対パスで、ルートから始まります。


注意:

Oracle SQL関数equals_pathを使用して、リソースパスの等価テストequals_path('/my/path') = 1を行ってください。絶対パスについては、ANY_PATHの等価テストANY_PATH = '/my/path'行わないでください

path関数で戻されるパスは、関数under_pathによって指定されたパス名の下にある相対パスです。たとえば、パス名/a/b/c/a/dがそれぞれ指している2つのリソースがある場合、フォルダ/aの下にあるパスを取得するpath式は、相対パスb/cおよびdを戻します。

同じリソースに対するハード・リンクが複数ある場合は、関数under_pathによって指定されたパス名の下にあるパスのみが戻されます。/a/b/c/a/b/dおよび/a/eがすべて同じリソースへのリンクの場合、/a/bの下にあるすべてのパスを取得するPATH_VIEWの問合せは、/a/b/cおよび/a/b/dのみを戻し、/a/eは戻しません。

図25-2 RESOURCE_VIEWとPATH_VIEWの構造

図25-2の説明が続きます
「図25-2 RESOURCE_VIEWおよびPATH_VIEWの構造」の説明

RESOURCE_VIEWとPATH_VIEWの違いの理解

ビューRESOURCE_VIEWPATH_VIEWの違いは次のとおりです。

  • PATH_VIEWでは、特定のリソースに対するすべてのパス名が表示されます。RESOURCE_VIEWでは、リソースに対する可能なパス名のうちの1つが表示されます。

  • PATH_VIEWは、リンクのプロパティも表示します。

図25-3RESOURCE_VIEWPATH_VIEWの違いを示します。

多くのインターネット・アプリケーションでは1つのURLがあればリソースにアクセスできるため、RESOURCE_VIEWは広範囲に適用できます。

PATH_VIEWには、リンク・プロパティおよびリソース・プロパティが含まれますが、RESOURCE_VIEWには、リソース・プロパティのみが含まれます。

パフォーマンスを高めるため、可能なかぎりPATH_VIEWではなくRESOURCE_VIEWを使用してください。PATH_VIEWを使用すると、複数のパスの情報が処理されるため、アクセスに時間がかかることがあります。RESOURCE_VIEWを使用すれば、必要なパスが1つだけであることがデータベースにより判断され、索引でアクセス可能なすべてのパスを判断するための作業を軽減することができます。


注意:

RESOURCE_VIEWを使用すると、関数under_pathまたはequals_pathを使用してパスを指定する場合に、そのパスが、通常そのリソースを表示するためにRESOURCE_VIEWを使用して選択する任意のパスであるかどうかにかかわらず、リソースが検索されます。

図25-3 RESOURCE_VIEWとPATH_VIEWの解説

図25-3の説明が続きます
「図25-3 RESOURCE_VIEWおよびPATH_VIEWの解説」の説明

UNDER_PATHおよびEQUALS_PATHを使用して実行できる操作

Oracle SQL関数のunder_pathequals_pathを使用して、次の操作を実行できます。

  • パス名を指定した場合

    • リソースまたはそのOIDの取得

    • パス名で指定されたディレクトリのリスト

    • リソースの作成

    • リソースの削除

    • リソースの更新

  • under_pathまたは他のSQL関数を使用する条件を指定した場合

    • リソースの更新

    • リソースの削除

    • 複数のリソースまたはそのOIDの取得

「RESOURCE_VIEWおよびPATH_VIEW SQL関数の使用」equals_pathを参照してください。

RESOURCE_VIEWおよびPATH_VIEW SQL関数

この項では、RESOURCE_VIEWおよびPATH_VIEWで使用するOracle SQL関数について説明します。

UNDER_PATH SQL関数

Oracle SQL関数under_pathは、Oracle XML DBリポジトリの階層索引を使用して、特定のパスの下に存在するすべてのハード・リンクのパスを戻します。この索引は、(最も一般的な用途である)パスの検索の際、高速にアクセスできるように設計されています。

ただし、問合せ述語の他の部分の選択性が高い場合、リポジトリを下から上に検索するunder_pathの機能実装を選択できます。この場合、検索が必要なリンクの数が少なくなるため、より効率的です。図25-4under_pathの構文を示します。

図25-4 UNDER_PATHの構文

図25-4の説明が続きます
「図25-4 UNDER_PATHの構文」の説明

表25-3にOracle SQL関数under_pathのシグネチャに関する詳細を示します。

表25-3 UNDER_PATH SQL関数のシグネチャ

構文 説明
under_path(resource_column, pathname); 

リソースが指定されたパスの下に存在するかどうかを判断します。

パラメータ:

  • resource_column: PATH_VIEWまたはRESOURCE_VIEWRESOURCE列の列名または列の別名。

  • pathname: 解決するパス名。

under_path(resource_column, depth, pathname);

depth引数で検索するレベルの数を制限して、リソースが指定されたパスの下に存在するかどうかを判断します。

パラメータ:

  • resource_column: PATH_VIEWまたはRESOURCE_VIEWRESOURCE列の列名または列の別名。

  • depth: 検索する深さの最大値。負でない整数。

  • pathname: 解決するパス名。

under_path(resource_column, pathname, correlation);

関連のSQL関数に対してcorrelation引数を指定して、リソースが指定されたパスの下に存在するかどうかを判断します。

パラメータ:

  • resource_column: PATH_VIEWまたはRESOURCE_VIEWRESOURCE列の列名または列の別名。

  • pathname: 解決するパス名。

  • correlation: under_pathを関連のSQL関数(pathおよび depth)に関連付けるために使用できる整数。

under_path(resource_column, depth, pathname, correlation);

depth引数で検索するレベルの数を制限し、関連のSQL関数に対してcorrelation引数を指定して、リソースが指定されたパスの下に存在するかどうかを判断します。

パラメータ:

  • resource_column: PATH_VIEWまたはRESOURCE_VIEWRESOURCE列の列名または列の別名。

  • depth: 検索する深さの最大値。負でない整数。

  • pathname: 解決するパス名。

  • correlation: under_pathを関連のSQL関数(pathおよび depth)に関連付けるために使用できる整数。

戻されるリソースのpath引数の下には、そのリソースにアクセス可能なパスが1つしか必要ないことに注意してください。



注意:

このような検索は循環する場合があるため、関数under_pathが弱いリンクの後に続くことはありません。under_pathに対する弱いリンクの引数は正しく解決されますが、そのパスのリソースを検索する場合、弱いリンクの後に続くことはありません。

EQUALS_PATH SQL関数

Oracle SQL関数depthを使用して、指定されたパス名のリソースを検索します。これはunder_pathの深さの制約がゼロの場合と機能的に同等です。

equals_path(resource_column, pathname);

パラメータは次のとおりです。

  • resource_columnPATH_VIEWまたはRESOURCE_VIEWRESOURCE列の列名または列の別名です。

  • pathnameは、解決する(絶対)パス名です。このパス名には、ハード・リソース・リンクまたは弱いリソース・リンクが構成要素として含まれます。

図25-5に、equals_pathの完全な構文を示します。

図25-5 EQUALS_PATHの構文

図25-5の説明が続きます
「図25-5 EQUALS_PATHの構文」の説明


注意:

  • Oracle SQL関数equals_pathを使用して、リソースパスの等価テストequals_path('/my/path') = 1を行ってください。絶対パスについては、ANY_PATHの等価テストANY_PATH = '/my/path'行わないでください

  • ハードコードされた文字列ではなく、バインド変数をequals_pathとともに使用してください。


PATH SQL関数

Oracle SQL関数pathは、指定されたpathname引数の下にあるリソースの絶対パス名を戻します。RESOURCE_VIEWのパス列には、常にリソースの絶対パスが含まれることに注意してください。pathの構文は次のとおりです。

path(correlation);

パラメータは次のとおりです。

  • correlationは、under_pathを関連のSQL関数(pathおよび depth)に関連付けるために使用できる整数です。


    注意:

    指定されたpathname引数の下にパスがない場合、NULL値が現行のパスの出力として戻されます。

図25-6に、pathの構文を示します。

図25-6 PATHの構文

図25-6の説明が続きます
「図25-6 PATHの構文」の説明

DEPTH SQL関数

Oracle SQL関数depthは指定された起動パスの下にあるリソースのフォルダ階層を戻します。

depth(correlation);

パラメータは次のとおりです。

correlationは、under_pathを関連のSQL関数(pathおよび depth)に関連付けるために使用できる整数です。

RESOURCE_VIEWおよびPATH_VIEW SQL関数の使用

次のRESOURCE_VIEWPATH_VIEWの例では、Oracle SQL関数under_pathequals_pathpathおよびdepthを使用します。

リポジトリ・データ・パス、リソースおよびリンクへのアクセス: 例

次の例は、Oracle XML DBリポジトリのリポジトリ・パス、リソースおよびリンク・プロパティにアクセスする方法を示します。初めの方の例では、次のパスで指定されたリソースを使用します。

/a/b/c
/a/b/c/d
/a/e/c
/a/e/c/d

例25-1では、Oracle SQL関数pathを使用してパス/a/bの下の相対パスを取得します。

例25-1 あるパスの下にあるパスの判別: 相対

SELECT path(1) FROM RESOURCE_VIEW WHERE under_path(RES, '/a/b', 1) = 1;
PATH(1)
-------
c
c/d

2 rows selected.

例25-2では、ANY_PATHを使用してパス/a/bの下の絶対パスを取得します。

例25-2 あるパスの下にあるパスの判別: 絶対

SELECT ANY_PATH FROM RESOURCE_VIEW WHERE under_path(RES, '/a/b') = 1;
ANY_PATH
--------
/a/b/c
/a/b/c/d

2 rows selected.

例25-3例25-2と同じ例ですが、等しい(=)ものでなく等しくない(!=)ものを選び出している点が異なります。例25-3の問合せでは、リポジトリ内でパス/a/bの下にないすべてのパスを検索します。

例25-3 あるパスの下にないパスの判別

SELECT ANY_PATH FROM RESOURCE_VIEW WHERE under_path(RES, '/a/b') != 1
ANY_PATH
--------
/a
/a/b
/a/e
/a/e/c
/a/e/c/d
/home
/home/OE
/home/OE/PurchaseOrders
/home/OE/PurchaseOrders/2002
/home/OE/PurchaseOrders/2002/Apr
/home/OE/PurchaseOrders/2002/Apr/AMCEWEN-20021009123336171PDT.xml
/home/OE/PurchaseOrders/2002/Apr/AMCEWEN-20021009123336271PDT.xml
/home/OE/PurchaseOrders/2002/Apr/EABEL-20021009123336251PDT.xml
. . .
/public
/sys
/sys/acls
/sys/acls/all_all_acl.xml
/sys/acls/all_owner_acl.xml
/sys/acls/bootstrap_acl.xml
/sys/acls/ro_all_acl.xml
/sys/apps
/sys/apps/plsql
/sys/apps/plsql/xs
/sys/apps/plsql/xs/netaclrc.xml
/sys/apps/plsql/xs/netaclsc.xml
/sys/databaseSummary.xml
/sys/log
/sys/schemas
/sys/schemas/OE
/sys/schemas/OE/localhost:8080
. . .

326 rows selected.

例25-4 複数のcorrelationを使用したパスの判別

SELECT ANY_PATH, path(1), path(2) 
  FROM RESOURCE_VIEW
  WHERE under_path(RES, '/a/b', 1) = 1 OR under_path(RES, '/a/e', 2) = 1;
ANY_PATH   PATH(1)  PATH(2)
---------- -------- --------
/a/b/c     c
/a/b/c/d   c/d
/a/e/c              c
/a/e/c/d            c/d
 
4 rows selected.

例25-5 3レベルのリソースの相対パス名

SELECT path(1) FROM RESOURCE_VIEW WHERE under_path(RES, 3, '/sys', 1) = 1;

これによって、次のような結果が戻されます。

PATH(1)
-------
acls
acls/all_all_acl.xml
acls/all_owner_acl.xml
acls/bootstrap_acl.xml
acls/ro_all_acl.xml
apps
apps/plsql
apps/plsql/xs
databaseSummary.xml
log
schemas
schemas/OE
schemas/OE/localhost:8080
schemas/PUBLIC
schemas/PUBLIC/www.w3.org
schemas/PUBLIC/xmlns.oracle.com
 
93 rows selected.

例25-6 UNDER_PATHを使用したリソース・メタデータの抽出

SELECT ANY_PATH,
       XMLQuery('declare namespace ns = "http://xmlns.oracle.com/xdb/XDBResource.xsd"; (: :)
                 $r/ns:Resource' PASSING RES AS "r" RETURNING CONTENT)
  FROM RESOURCE_VIEW WHERE under_path(RES, '/sys') = 1;
 

これによって、次のような結果が戻されます。

ANY_PATH
--------
XMLQUERY('DECLARENAMESPACENS="HTTP://XMLNS.ORACLE.COM/XDB/XDBRESOURCE.XSD";(::)$
--------------------------------------------------------------------------------
/sys/acls
<Resource xmlns="http://xmlns.oracle.com/xdb/XDBResource.xsd">
  <CreationDate>2008-06-25T13:17:45.164662</CreationDate>
  <ModificationDate>2008-06-25T13:17:47.865163</ModificationDate>
  <DisplayName>acls</DisplayName>
  <Language>en-US</Language>
  <CharacterSet>UTF-8</CharacterSet>
  <ContentType>application/octet-stream</ContentType>
  <RefCount>1</RefCount>
</Resource>
 
/sys/acls/all_all_acl.xml
<Resource xmlns="http://xmlns.oracle.com/xdb/XDBResource.xsd">
  <CreationDate>2008-06-25T13:17:47.759806</CreationDate>
  <ModificationDate>2008-06-25T13:17:47.759806</ModificationDate>
  <DisplayName>all_all_acl.xml</DisplayName>
  <Language>en-US</Language>
  <CharacterSet>UTF-8</CharacterSet>
  <ContentType>text/xml</ContentType>
  <RefCount>1</RefCount>
</Resource>
. . .
41 rows selected.

例25-7 関数PATHとDEPTHのPATH_VIEWでの使用

SELECT path(1) path, depth(1) depth FROM PATH_VIEW 
  WHERE under_path(RES, 3, '/sys', 1) = 1;
 

これによって、次のような結果が戻されます。

PATH                                      DEPTH
----                                      -----
acls                                      1
acls/all_all_acl.xml                      2
acls/all_owner_acl.xml                    2
acls/bootstrap_acl.xml                    2
acls/ro_all_acl.xml                       2
apps                                      1
apps/plsql                                2
apps/plsql/xs                             3
databaseSummary.xml                       1
log                                       1
schemas                                   1
schemas/OE                                2
schemas/OE/localhost:8080                 3
schemas/PUBLIC                            2
schemas/PUBLIC/www.w3.org                 3
schemas/PUBLIC/xmlns.oracle.com           3
. . .

例25-8 リンクおよびリソース情報のPATH_VIEWからの抽出

SELECT PATH, 
       XMLCast(XMLQuery(
                 'declare namespace ns =
                           "http://xmlns.oracle.com/xdb/XDBResource.xsd"; (: :)
                  $l/ns:LINK/ns:Name' PASSING LINK AS "l" RETURNING CONTENT)
               AS VARCHAR2(256)),
       XMLCast(XMLQuery(
                 'declare namespace ns =
                           "http://xmlns.oracle.com/xdb/XDBResource.xsd"; (: :)
                  $l/ns:LINK/ns:ParentName' PASSING LINK AS "l" RETURNING CONTENT)
               AS VARCHAR2(256)),
       XMLCast(XMLQuery(
                 'declare namespace ns =
                           "http://xmlns.oracle.com/xdb/XDBResource.xsd"; (: :)
                  $l/ns:LINK/ns:ChildName' PASSING LINK AS "l" RETURNING CONTENT)
               AS VARCHAR2(256)),
       XMLCast(XMLQuery(
                 'declare namespace ns =
                           "http://xmlns.oracle.com/xdb/XDBResource.xsd"; (: :)
                  $r/ns:Resource/ns:DisplayName' 
                    PASSING RES AS "r" RETURNING CONTENT)
               AS VARCHAR2(128))
  FROM PATH_VIEW WHERE PATH LIKE '/sys%';

これによって、次のような結果が戻されます。

/sys/schemas/PUBLIC/www.w3.org/1999/xlink.xsd
xlink.xsd
 
/sys/schemas/PUBLIC/www.w3.org/1999/xlink
xlink
 
/sys/schemas/PUBLIC/www.w3.org/1999/csx.xlink.xsd
csx.xlink.xsd

. . .

118 rows selected.

例25-9 特定の深さまでの、あるパス以下のすべてのリポジトリ・パス

SELECT path(1) FROM PATH_VIEW WHERE under_path(RES, 3, '/sys', 1) > 0;

これによって、次のような結果が戻されます。

PATH(1)
-------
acls
acls/all_all_acl.xml
acls/all_owner_acl.xml
acls/bootstrap_acl.xml
acls/ro_all_acl.xml
apps
apps/plsql
apps/plsql/xs
databaseSummary.xml
log
principals
principals/groups
principals/users
schemas
schemas/PUBLIC
schemas/PUBLIC/www.opengis.net
schemas/PUBLIC/www.w3.org
schemas/PUBLIC/xmlns.oracle.com
workspaces
. . .
 
43 rows selected.

例25-10 EQUALS_PATHを使用したリポジトリ・パスの特定

SELECT ANY_PATH FROM RESOURCE_VIEW WHERE equals_path(RES, '/sys') > 0;
ANY_PATH
--------
/sys
 
1 row selected.

例25-11 指定したリソースのリソースIDの取得

SELECT RESID FROM RESOURCE_VIEW
  WHERE XMLCast(XMLQuery(
                  'declare namespace ns = 
                     "http://xmlns.oracle.com/xdb/XDBResource.xsd"; (: :)
                   $r/ns:Resource/ns:DisplayName'
                  PASSING RES AS "r" RETURNING CONTENT)
                AS VARCHAR2(128))
        = 'example';

これによって、次のような結果が戻されます。

RESID
--------------------------------
F301A10152470252E030578CB00B432B
 
1 row selected.

例25-12 RESIDからのリソースのパス名の取得

DECLARE
  resid_example RAW(16);
  path          VARCHAR2(4000);
BEGIN
  SELECT RESID INTO resid_example FROM RESOURCE_VIEW
    WHERE XMLCast(XMLQuery(
                    'declare namespace ns =
                       "http://xmlns.oracle.com/xdb/XDBResource.xsd"; (: :)
                     $r/ns:Resource/ns:DisplayName'
                    PASSING RES AS "r" RETURNING CONTENT)
                  AS VARCHAR2(128))
 
          = 'example';
  SELECT ANY_PATH INTO path FROM RESOURCE_VIEW WHERE RESID = resid_example;
  DBMS_OUTPUT.put_line('The path is: ' || path);
END;
/
The path is: /public/example
 
PL/SQL procedure successfully completed.

例25-13 指定したパスの下にあるフォルダ

SELECT ANY_PATH FROM RESOURCE_VIEW
  WHERE under_path(RES, 1, '/sys') = 1
    AND XMLExists('declare namespace ns = 
                     "http://xmlns.oracle.com/xdb/XDBResource.xsd"; (: :)
                   $r/ns:Resource[@Container = xs:boolean("true")]'
                  PASSING RES AS "r");

これによって、次のような結果が戻されます。

ANY_PATH
--------
/sys/acls
/sys/apps
/sys/log
/sys/schemas
 
4 rows selected.

例25-14 RESOURCE_VIEWのXMLType表への結合

SELECT ANY_PATH, XMLQuery('$p/PurchaseOrder/LineItems'
                          PASSING po.OBJECT_VALUE AS "p" RETURNING CONTENT)
  FROM purchaseorder po, RESOURCE_VIEW rv
  WHERE ref(po)
        = XMLCast(XMLQuery('declare default element namespace
                            "http://xmlns.oracle.com/xdb/XDBResource.xsd"; (: :)
                            fn:data(/Resource/XMLRef)'
                           PASSING rv.RES RETURNING CONTENT)
                  AS REF XMLType)
    AND ROWNUM < 2;
 
ANY_PATH
--------------------------------------------------------------------------------
XMLQUERY('$P/PURCHASEORDER/LINEITEMS'PASSINGPO.OBJECT_VALUEAS"P"RETURNINGCONTENT
--------------------------------------------------------------------------------
/home/OE/PurchaseOrders/2002/Apr/AMCEWEN-20021009123336171PDT.xml
<LineItems>
  <LineItem ItemNumber="1">
    <Description>Salesman</Description>
    <Part Id="37429158920" UnitPrice="39.95" Quantity="2"/>
  </LineItem>
  <LineItem ItemNumber="2">
    <Description>Big Deal on Madonna Street</Description>
    <Part Id="37429155424" UnitPrice="29.95" Quantity="1"/>
  </LineItem>
  <LineItem ItemNumber="3">
    <Description>Hearts and Minds</Description>
    <Part Id="37429166321" UnitPrice="39.95" Quantity="1"/>
  </LineItem>

. . .

  <LineItem ItemNumber="23">
    <Description>Great Expectations</Description>
    <Part Id="37429128022" UnitPrice="39.95" Quantity="4"/>
  </LineItem>
</LineItems>
 
1 row selected.

リポジトリ・リソースの削除: 例

この項の例は、リソースおよびパスを削除する方法を示します。

リーフ・リソースのみを削除するには、例25-15のようにDELETE FROM RESOURCE_VIEWを使用します。

例25-15 リソースの削除

DELETE FROM RESOURCE_VIEW WHERE equals_path(RES, '/public/myfile') = 1';
 

同じリソースへの複数のリンクの場合、RESOURCE_VIEWから削除すると、リソースはそのリンクすべてとともに削除されます。PATH_VIEWから削除すると、指定したパスのリンクのみが削除されます。

例25-16に、これを示します。

例25-16 リソースへのリンクの削除

たとえば、'/home/myfile1''/public/myfile'へのリンクだとします。

CALL DBMS_XDB.link('/public/myfile', '/home', 'myfile1');

次のSQL DML文は、パス/home/myfile1に検出されたOracle XML DBリポジトリ内のものを、リンクやリソースも含めすべて削除します。

DELETE FROM RESOURCE_VIEW WHERE equals_path(RES, '/home/myfile1') = 1;

次のDML文は、パス/home/file1リンクのみを削除します。

DELETE FROM PATH_VIEW WHERE equals_path(RES, '/home/file1') = 1;

空でないフォルダ・リソースの削除

DELETE DML演算子は、空でないフォルダに対しては使用できません。空でないフォルダを削除する場合、先にフォルダの内容を削除してから、空になったフォルダを削除する必要があります。この規則は、ターゲット・フォルダに含まれるすべてのフォルダにも再帰的に適用されます。

しかし、WHERE句から戻されるパスの順番は保証されず、DELETE演算子ではその表式の副句でORDER BY句を使用できません。次のことは実行できません

DELETE FROM (SELECT 1 FROM RESOURCE_VIEW
               WHERE under_path(RES, '/public', 1) = 1
               ORDER BY depth(1) DESCENDING);

例25-17は、空でないフォルダの削除方法を示しています。この例では、フォルダexampleが、サブフォルダexample1とともに削除されています。

例25-17 空でないフォルダの削除

SELECT PATH FROM PATH_VIEW WHERE under_path(RES, '/home/US1') = 1;
 
PATH
--------------------------
/home/US1/example
/home/US1/example/example1
 
2 rows selected.

DECLARE
  CURSOR c1 IS
    SELECT ANY_PATH p FROM RESOURCE_VIEW
      WHERE under_path(RES, '/home/US1', 1) = 1
        AND XMLExists('declare namespace ns =
                         "http://xmlns.oracle.com/xdb/XDBResource.xsd"; (: :)
                       $r/ns:Resource[ns:Owner="US1"]' PASSING RES AS "r")
      ORDER BY depth(1) DESC;
  del_stmt VARCHAR2(500) :=
    'DELETE FROM RESOURCE_VIEW WHERE equals_path(RES, :1)=1';
BEGIN
  FOR r1 IN c1 LOOP
    EXECUTE IMMEDIATE del_stmt USING r1.p;
  END LOOP;
END;
/
 
PL/SQL procedure successfully completed.
 
SELECT PATH FROM PATH_VIEW WHERE under_path(RES, '/home/US1') = 1;
 
no rows selected

注意:

この場合も、複数の行に対して操作を行う場合、同時トランザクションでのデッドロックが発生しないように注意する必要があります。

リポジトリ・リソースの更新例

この項では、リソースおよびパスを更新する方法を説明します。

例25-18は、パス/test/HR/example/paperのリソースを変更します。

例25-18 リソースの更新

これは、更新操作前の完全なリソースです。

SELECT XMLSerialize(DOCUMENT r.RES AS CLOB)
  FROM RESOURCE_VIEW r WHERE equals_path(r.RES, '/test/HR/example/paper') = 1;
 
XMLSERIALIZE(DOCUMENTR.RESASCLOB)
--------------------------------------------------------------------------------
<Resource xmlns="http://xmlns.oracle.com/xdb/XDBResource.xsd" Hidden="false" Inv
alid="false" Container="false" CustomRslv="false" VersionHistory="false" StickyR
ef="true">
  <CreationDate>2005-04-29T16:30:01.588835</CreationDate>
  <ModificationDate>2005-04-29T16:30:01.588835</ModificationDate>
  <DisplayName>paper</DisplayName>
  <Language>en-US</Language>
  <CharacterSet>UTF-8</CharacterSet>
  <ContentType>application/octet-stream</ContentType>
  <RefCount>1</RefCount>
  <ACL>
    <acl description="Public:All privileges to PUBLIC" xmlns="http://xmlns.oracl
e.com/xdb/acl.xsd" xmlns:xsi="http://www.w3.org/2001/XMLSchema-instance" xsi:sch
emaLocation="http://xmlns.oracle.com/xdb/acl.xsd                           http:
//xmlns.oracle.com/xdb/acl.xsd">
      <ace>
        <principal>PUBLIC</principal>
        <grant>true</grant>
        <privilege>
          <all/>
        </privilege>
      </ace>
    </acl>
  </ACL>
  <Owner>TESTUSER1</Owner>
  <Creator>TESTUSER1</Creator>
  <LastModifier>TESTUSER1</LastModifier>
  <SchemaElement>http://xmlns.oracle.com/xdb/XDBSchema.xsd#binary</SchemaElement
>
  <Contents>
    <binary>4F7261636C65206F7220554E4958</binary>
  </Contents>
</Resource>
 
1 row selected.

ここに示されたすべてのXML要素は、リソースのコンテンツを含むContentsを除き、リソースのメタデータ要素です。

このUPDATE文は、DisplayNameメタデータ要素を更新します。

UPDATE RESOURCE_VIEW r
  SET r.RES = updateXML(r.RES, '/Resource/DisplayName/text()', 'My New Paper')
    WHERE equals_path(r.RES, '/test/HR/example/paper') = 1;
 
1 row updated.

SELECT XMLSerialize(DOCUMENT r.RES AS CLOB)
  FROM RESOURCE_VIEW r WHERE equals_path(r.RES, '/test/HR/example/paper') = 1;
 
XMLSERIALIZE(DOCUMENTR.RESASCLOB)
--------------------------------------------------------------------------------
<Resource xmlns="http://xmlns.oracle.com/xdb/XDBResource.xsd" Hidden="false" Inv
alid="false" Container="false" CustomRslv="false" VersionHistory="false" StickyR
ef="true">
  <CreationDate>2005-04-29T16:30:01.588835</CreationDate>
  <ModificationDate>2005-04-29T16:30:01.883838</ModificationDate>
  <DisplayName>My New Paper</DisplayName>
  <Language>en-US</Language>

  . . .

  <Contents>
    <binary>4F7261636C65206F7220554E4958</binary>
  </Contents>
</Resource>
 
1 row selected.

関連項目:

リソース・メタデータの更新の例は、第29章「ユーザー定義のリポジトリ・メタデータ」を参照してください。

デフォルトでは、DisplayName要素のコンテンツpaperは、リソース・パス/test/HR/example/paperの最後のロケーション・ステップと同じテキストだったことに注意してください。ただし、これはデフォルト値にすぎません。DisplayNameはリソース・パスからは独立なので、更新してもパスは変わりません。

要素DisplayNameはWebDAV標準によって定義されていて、WebDAVアプリケーションにより認識されています。FTPクライアントなど、WebDAVベースでないアプリケーションは、リソースのDisplayNameを認識しません。FTPクライアントは、UPDATE操作の後であっても、(たとえばFTPコマンドlsを使用して)リソースをpaperとしてリストします。

例25-19では、リソースのパスを/test/HR/example/paperから/test/myexampleへと変更します。これはUNIXまたはLinuxコマンドmv /test/HR/example/paper /test/myexampleの使用に類似しています。

例25-19 PATH_VIEW内のパスの更新

SELECT ANY_PATH FROM RESOURCE_VIEW WHERE under_path(RES, '/test') = 1;
 
ANY_PATH
--------
/test/HR
/test/HR/example
/test/HR/example/paper
 
3 rows selected.

UPDATE PATH_VIEW 
  SET PATH = '/test/myexample' WHERE PATH = '/test/HR/example/paper';

ANY_PATH
--------
/test/HR
/test/HR/example
/test/myexample
 
3 rows selected.

関連項目:

RESOURCE_VIEWPATH_VIEWに適用されるSQL関数を使用する、この他の例は表21-3「Oracle XML DBリポジトリへのアクセス: APIオプション」を参照してください。

複数のOracle XML DBリソースの操作

表21-3 に示されていたリポジトリ操作は通常、1回につき1つのリソースにのみ適用されます。複数のOracle XML DBリソースに同じ操作を実行するか、または一連の特定基準を満たす1つ以上のOracle XML DBリソースを検索するには、SQLでRESOURCE_VIEWおよびPATH_VIEWを使用します。

たとえば、次の操作を実行できます。

  • 属性に基づいた更新 - 例25-20を参照

  • フォルダ内のリソースの検索 - 例25-21を参照

  • 一連のOracle XML DBリソースのコピー - 例25-22を参照

例25-20 属性に基づいたリソースの更新

UPDATE RESOURCE_VIEW
  SET RES = updateXML(RES, '/Resource/DisplayName/text()', 'My New Paper')
    WHERE XMLCast(XMLQuery(
                    'declare namespace ns =
                       "http://xmlns.oracle.com/xdb/XDBResource.xsd"; (: :)
                     $r/ns:Resource/ns:DisplayName'
                    PASSING RES AS "r" RETURNING CONTENT)
                  AS VARCHAR2(128))
          = 'My Paper';
 
1 row updated.
 
SELECT ANY_PATH FROM RESOURCE_VIEW
  WHERE XMLCast(XMLQuery('declare namespace ns =
                            "http://xmlns.oracle.com/xdb/XDBResource.xsd"; (: :)
                          $r/ns:Resource/ns:DisplayName'
                         PASSING RES AS "r" RETURNING CONTENT)
                AS VARCHAR2(128))
          = 'My New Paper';
 
ANY_PATH
---------------
/test/myexample
 
1 row selected.

例25-21 フォルダ内のリソースの検索

SELECT ANY_PATH FROM RESOURCE_VIEW
  WHERE under_path(resource, '/sys/schemas/PUBLIC/xmlns.oracle.com/xdb') = 1;

ANY_PATH
--------------------------------------------------------------
/sys/schemas/PUBLIC/xmlns.oracle.com/xdb/XDBFolderListing.xsd
/sys/schemas/PUBLIC/xmlns.oracle.com/xdb/XDBResource.xsd
/sys/schemas/PUBLIC/xmlns.oracle.com/xdb/XDBSchema.xsd
/sys/schemas/PUBLIC/xmlns.oracle.com/xdb/XDBStandard.xsd
/sys/schemas/PUBLIC/xmlns.oracle.com/xdb/acl.xsd
/sys/schemas/PUBLIC/xmlns.oracle.com/xdb/dav.xsd
/sys/schemas/PUBLIC/xmlns.oracle.com/xdb/log
/sys/schemas/PUBLIC/xmlns.oracle.com/xdb/log/ftplog.xsd
/sys/schemas/PUBLIC/xmlns.oracle.com/xdb/log/httplog.xsd
/sys/schemas/PUBLIC/xmlns.oracle.com/xdb/log/xdblog.xsd
/sys/schemas/PUBLIC/xmlns.oracle.com/xdb/stats.xsd
/sys/schemas/PUBLIC/xmlns.oracle.com/xdb/xdbconfig.xsd
 
12 rows selected.

例25-22のSQL DML文では、フォルダpublic内のすべてのリソースをフォルダnewlocationにコピーします。これはUNIXまたはLinuxコマンドcp /public/* /newlocationに類似しています。ターゲット・フォルダnewlocationはコピーの前に存在している必要があります。

例25-22 リソースのコピー

SELECT PATH FROM PATH_VIEW WHERE under_path(RES, '/test') = 1;
 
PATH
-----------------
/test/HR
/test/HR/example
/test/myexample
 
3 rows selected.
 
INSERT INTO PATH_VIEW
  SELECT '/newlocation/' || path(1), RES, LINK, NULL FROM PATH_VIEW
    WHERE under_path(RES, '/test', 1) = 1
    ORDER BY depth(1);
 
3 rows created.
 
SELECT PATH FROM PATH_VIEW WHERE under_path(RES, '/newlocation') = 1;
 
PATH
------------------------
/newlocation/HR
/newlocation/HR/example
/newlocation/myexample
 
3 rows selected.

Oracle XML DBリポジトリ操作のパフォーマンス・チューニング

この項では、リソースの作成や問合せなどのリポジトリ操作のパフォーマンスを高めるためのガイドラインを示します。

リポジトリ・リソースへの問合せのパフォーマンスを最適化するため、リソース作成後にプロシージャDBMS_XDB_ADMIN.gatherRepositoryStatsを使用して、オプティマイザの統計を収集してください。gatherRepositoryStatsを使用するためには、権限ANALYZE ANYを持つDBAロール、またはXDBADMINロールが必要です。

フォルダに多数のリソースが含まれる場合、特に多数のリソースを作成または削除するときに、並行性が低下することがあります。一般的に、フォルダに含めるリソースは10,000以下に抑えてください。経験的限界は、データベース・ブロック・サイズとファイル名の平均長によって決まります。

リソースを一括で作成する場合は、少なくとも1,000リソースに1回ずつCOMMIT操作を実行してください。コミットの頻度が高すぎる場合も、1,000リソースの作成ごとに1回より頻度が低い場合も、パフォーマンスが低下することがあります。

既知のXML Schemaに基づく文書であるファイル・リソースを作成する場合、PL/SQLファンクションDBMS_XDB.createResourceへのパラメータとしてXML Schema URLを指定します。これにより、文書が事前に解析されてXML Schemaが判別されます。

Oracle XML DBは、システムおよびプロトコル環境の構成に構成ファイルxdbconfig.xmlを使用します。このファイルには、RESOURCE_VIEWキャッシュの動的メモリー内のサイズを定義する要素パラメータresource-view-cache-sizeが含まれています。デフォルト値は、1048576です。

RESOURCE_VIEWおよびPATH_VIEWの問合せは、resource-view-cache-sizeをチューニングすることによってパフォーマンスが向上する場合があります。一般に、キャッシュ・サイズが大きいほど、問合せは高速化します。デフォルトのresource-view-cache-sizeはほとんどの場合に適していますが、大規模なRESOURCE_VIEWを問い合せるときに、resource-view-cache-size要素を大きくすると有効な場合があります。

次の要素に対するデフォルトの制限は、あまり厳しくありません。制限を超えると、システムが自動的に適応します。

  • xdbcore-loadableunit-size: この要素は、ロード可能ユニット(パーティション)の増加可能最大サイズをKBで示します。パーティションがメモリーに読み取られる場合、または新規ドキュメントの使用時にパーティションが作成される場合、そのパーティションは最大サイズに達するまで作成されます。デフォルト値は、16KBです。

  • xdbcore-xobmem-bound: この要素は、1つのドキュメントが占有できる最大メモリーをKBで示します。デフォルト値は、1024KBです。ドキュメントがこの数値を超えると、一部のロード可能ユニット(パーティション)のスワッピングが行われます。


関連項目:

  • 第34章「Oracle XML DBの管理」

  • PL/SQLファンクションDBMS_XDB.createResourceの詳細は、『Oracle Database PL/SQLパッケージおよびタイプ・リファレンス』を参照してください。

  • データベース・スキーマXDBの詳細は、『Oracle Database 2日でセキュリティ・ガイド』を参照してください。


Oracle Textを使用したリソースの検索

データベース・スキーマXDBの表XDB$RESOURCEは、リポジトリ・リソースに対応するメタデータおよびデータを格納します。RESOURCE_VIEWまたはPATH_VIEWでOracle SQL関数containsを使用して、特定のキーワードを含むリソースを検索できます。

例25-23 「Paper」を含むすべてのリソースの検索

SELECT PATH FROM PATH_VIEW WHERE contains(RES, 'Paper') > 0;

PATH
-----------------------
/newlocation/myexample
/test/myexample
 
2 rows selected.

例25-24 特定のパスの下にあり、「Paper」を含むすべてのリソースの検索

SELECT ANY_PATH FROM RESOURCE_VIEW
   WHERE contains(RES, 'Paper') > 0 AND under_path(RES, '/test') > 0;

ANY_PATH
----------------
/test/myexample
 
1 row selected.

このような問合せを評価するには、まずXDB$RESOURCE表にConText索引を作成する必要があります。Oracle XML DBに格納されたドキュメント・タイプに応じて次のいずれかのオプションを選択して、ConText索引を作成します。

  • Oracle XML DBにXML文書のみが含まれる場合、つまりバイナリ・データが含まれない場合は、通常のContext索引をXDB$RESOURCE表に作成できます。例25-24がその例です。

    CREATE INDEX xdb$resource_ctx_i ON XDB.XDB$RESOURCE(OBJECT_VALUE)
      INDEXTYPE IS CTXSYS.CONTEXT;
    
  • Oracle XML DBにバイナリ・データが含まれる場合(Microsoft Word文書など)、索引付けの前にこのような文書をフィルタリングするユーザー・フィルタが必要です。Context索引の作成と構成には、パッケージDBMS_XDBT(dbmsxdbt.sql)を使用します。

    -- Install the package - connected as SYS
    @dbmsxdbt
    -- Create the preferences
    EXEC DBMS_XDBT.createPreferences;
    -- Create the index
    EXEC DBMS_XDBT.createIndex;
    

    関連項目:

    • DBMS_XDBTのインストールおよび使用方法は、『Oracle Database PL/SQLパッケージおよびタイプ・リファレンス』を参照してください。

    • 「XML用のAPI」


パッケージDBMS_XDBTには、索引の同期と最適化に使用するプロシージャも含まれています。プロシージャconfigureAutoSync()を使用し、ジョブ・キューを使用して索引を自動的に同期化できます。