RMANの言語は自由区分形式です。複数のキーワードは、少なくとも1つの空白文字(空白、タブ、改行など)で区切る必要があります。RMANコマンドは、構文図で示すように、第2章「RMANコマンド: @(アットマーク)からQUITまで」で説明するコマンドに対応するキーワードで始まり、引数がその後に続き、セミコロンで終了します。次の例は、RMANのバックアップ・コマンドを示しています。
BACKUP DATABASE;
コマンドは、複数行になることがあります。たとえば、前述のコマンドの各キーワードを次のように別々の行に書き直すことができます。
BACKUP DATABASE ;
単一行のRMANコマンド最大長は4000文字です。コマンドがこの長さを超過した場合は、複数のコマンドに分割するか、コマンド行を複数使用([Enter]キーを使用して複数行にわたるコマンドを作成)することができます。たとえば、複数データファイルをバックアップするBACKUP
コマンドが4000文字を超える場合、このコマンドを2つの別のBACKUP
コマンドに分割するか、複数行にわたる単一のBACKUP
コマンドにできます。
コメントは行の任意の場所で番号記号(#
)文字を使用して挿入することができます。#
文字に後続する行の部分は無視されます。次に例を示します。
# run this command once each day BACKUP INCREMENTAL LEVEL 1 FOR RECOVER OF COPY # using incrementally updated backups WITH TAG "DAILY_BACKUP" # daily backup routine DATABASE;