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Oracle® Real Application Clusters管理およびデプロイメント・ガイド
11g リリース2 (11.2)
B56290-06
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C Oracle RAC Database (RACDB)プラグイン

Oracle Real Application Clusters (Oracle RAC) RACDBイントロスペクション・プラグインでは、Oracle ClusterwareおよびOracle RAC Databaseコンポーネントを検証して、そのメタデータをキャプチャします。

この付録では、次のOracle RAC Databaseイントロスペクション・プラグインに関する情報を説明します。

サポートされるバージョン

このプラグインでは、Oracle Database 11gリリース2 (11.2)をサポートしています。

Oracle RAC Databaseのイントロスペクション・パラメータ

表C-1に、Oracle RAC Databaseのイントロスペクション・プラグイン用のイントロスペクション・パラメータを示します。

表C-1 Oracle RAC Databaseプラグインのイントロスペクション・パラメータ

パラメータ 説明
asmHome

このパラメータは、Oracle Automatic Storage Managementが記憶域タイプとして使用されており、別のOracleホームにインストールされている場合に必要です。

crsHome

イントロスペクトするOracle ClusterwareのORACLE_HOME

dbHome

イントロスペクトするOracle DatabaseのORACLE_HOME

globalDbName

イントロスペクトするOracle Databaseのグローバル・データベース名。

shutdownDBOK

このフラグは、データベース・リブートを承認するために渡す必要があります。

sysDBAUserName

SYSDBA権限を持つデータベース・アカウント。オペレーティング・システム認証が現在のデータベースに対して無効である場合のみ、このパラメータは必須です。


Oracle RAC Databaseのイントロスペクション・パスワード・パラメータ

表C-2に、Oracle RAC Databaseプラグインのイントロスペクション・パスワード・パラメータを示します。abctlツールを使用してイントロスペクションを実行すると、これらのパラメータの値を入力するためのプロンプトが表示されます。Oracle Virtual Assembly Builder Studioには、これらのパラメータ用のパスワード・フィールドがあります。

表C-2 Oracle RAC Databaseプラグインの(イントロスペクション時に要求される)イントロスペクション・パラメータ

パラメータ 説明
rootPassword

使用可能なファイル・セットの取得を行うためにORACLE_HOMEファイルの権限を変更する場合のみ、rootPasswordパラメータは必須です。

sysDBAPassword

sysDBAUserNameユーザーのパスワード。オペレーティング・システム認証が現在のデータベースに対して無効である場合のみ、このパラメータは必須です。


参照システムの前提条件

イントロスペクション時、Oracle Clusterwareスタックは実行されている必要があります。

要件

Oracle RAC Databaseには、次の要件が適用されます。

ベース・システム・イメージのオペレーティング・システム・バージョンが、参照システムのバージョンと一致する必要があります。

結果のアーティファクト・タイプ

単一のアプライアンス。

ワイヤリング

Oracle RAC Database 11gリリース2 (11.2)の場合は、Oracle RAC Databaseアプライアンスに単一の入力が作成されます。

11gリリース2 (11.2)以前のOracle RAC Databaseには、構成で検出されたOracle RAC Databaseアプライアンスの各リスナーまたはポート・ディレクティブに入力が作成されます。

接続プロパティ

Oracle RAC Database 11gリリース2 (11.2)の場合、入力エンドポイントには、2つの編集可能なプロパティscan-nameおよびglobal-db-nameと、入力に接続できる出力の種類を示す2つの編集不可のプロパティprotocolおよびportがあります。

11gリリース2 (11.2)より前のOracle RAC Databaseの場合、入力エンドポイントには、1つの編集可能なプロパティglobal-db-nameと、2つの編集不可のプロパティprotocolおよびportがあります。

Oracle Databaseアプライアンスのプロパティ

Oracle Databaseアプライアンスが含まれるアセンブリには、ユーザー・プロパティ(表C-3)およびシステム・プロパティ(表C-4)があります。

表C-3 Oracle RAC Databaseのユーザー・プロパティ

名前 必須 デフォルト 説明
asm-password

文字列

省略可

なし

SYSASMアカウントのパスワード

cluster-name

文字列

省略可

new_cluster

クラスタ名(11gリリース2 (11.2)以前のOracle Databaseにのみ該当)。

db-account-password

パスワード

必須

なし

データベース・アカウントSYS、SYSTEM、SYSMANおよびDBSNMPのパスワード。


表C-4 Oracle RAC Databaseのシステム・プロパティ

名前 必須 デフォルト 説明
CRS_BASE

文字列

省略可

なし

Oracle Clusterwareのベース・パス。

CRS_HOME

文字列

省略可

なし

Oracle Clusterwareのホーム・パス。

CRS_OWNER

文字列

省略可

grid

Oracle Clusterwareホームの所有者になるオペレーティング・システム・ユーザーの名前。

CRS_GROUP

文字列

省略可

oinstall

Oracle Clusterwareホームの所有者になるオペレーティング・システム・ユーザー・グループの名前。

CRS_ORACLE_GROUPS

文字列

省略可

oinstall

OSDBA、OSOPERおよびOSASMグループ。

VOTING_DISKS_LOCATIONS

文字列

省略可

なし

投票ディスクの場所(Oracle Clusterwareファイルのファイル・システム記憶域タイプ専用)。

VOTING_DISKS_REDUNDANCY

文字列

省略可

なし

投票ディスクの冗長性(Oracle Clusterwareファイルのファイル・システム記憶域タイプ専用)。

OCR_DISKS_LOCATIONS

文字列

省略可

なし

Oracle Cluster Registryディスクの場所(Oracle Clusterwareファイルのファイル・システム記憶域タイプ専用)。

OCR_DISKS_REDUNDANCY

文字列

省略可

なし

Oracle Cluster Registryディスクの冗長性(Oracle Clusterwareファイルのファイル・システム記憶域タイプ専用)。

SCAN_PORT

文字列

省略可

1521

SCANリスナーのポート。

CRS_STORAGE_TYPE

文字列

省略可

なし

参照システムごとのOracle Clusterwareファイルの記憶域タイプ。

CRS_VERSION

文字列

省略可

なし

参照システムのOracle Clusterwareソフトウェアのバージョン。

CRS_ASM_DISK_GROUP_NAME

文字列

省略可

OVMOCRVD

Oracle Clusterwareファイルを格納しているOracle ASMディスク・グループの名前。

CRS_ASM_DISCOVERY_STRING

文字列

省略可

/dev/raw/ovmocrvd*

すべてのデータOracle ASMディスクを検出するためのパス。

CRS_ASM_DISK_GROUP_REDUNDANCY

文字列

省略可

NORMAL

Oracle ASMディスク・グループの冗長のレベル。

CRS_ASM_DISKS

文字列

省略可

/dev/raw/ovmocrvd0, /dev/raw/ovmocrvd1, /dev/raw/ovmocrvd2

Oracle Clusterwareファイルを格納しているOracle ASMディスク・グループに属するディスクのパス。

ASM_BASE

文字列

省略可

なし

Oracle ASM ORACLE_BASEのパス。

ASM_HOME

文字列

省略可

なし

Oracle ASM ORACLE_HOMEのパス。

ASM_OWNER

文字列

省略可

grid

Oracle ASM ORACLE_HOMEを所有するオペレーティング・システム・ユーザー。

DATA_ASM_DISCOVERY_STRING

文字列

省略可

/dev/raw/asm*

すべてのデータOracle ASMディスクを検出するためのパス。

DATA_ASM_DISK_GROUP_NAME

文字列

省略可

なし

データOracle ASMディスク・グループの名前。

DATA_ASM_DISK_GROUP_REDUNDANCY

文字列

省略可

なし

データOracle ASMディスク・グループの冗長のレベル。

DATA_ASM_DISKS

文字列

省略可

なし

データOracle ASMディスク・グループに属するディスクのパス。

RECOVERY_ASM_DISCOVERY_STRING

文字列

省略可

/dev/raw/asm*

すべてのリカバリOracle ASMディスクを検出するためのパス。

RECOVERY_ASM_DISK_GROUP_NAME

文字列

省略可

なし

リカバリOracle ASMディスク・グループの名前。

RECOVERY_ASM_DISK_GROUP_REDUNDANCY

文字列

省略可

なし

リカバリOracle ASMディスク・グループの冗長のレベル。

RECOVERY_ASM_DISKS

文字列

省略可

なし

リカバリOracle ASMディスク・グループに属するディスクのパス。

RECOVERY_STORAGE_TYPE

文字列

省略可

なし

データベース・リカバリの記憶域タイプ。

DATA_STORAGE_TYPE

文字列

省略可

なし

参照システムに従ったデータベースの記憶域タイプ。

RECOVERY_STORAGE_TYPE

文字列

省略可

なし

参照システムに従ったデータベース・リカバリ・ファイルの記憶域タイプ。

DB_USING_ASM

文字列

省略可

なし

参照システムに従ってデータベースまたはリカバリ・ファイルのいずれかがOracle ASMに格納される場合は、trueに設定します。

DB_VERSION

文字列

省略可

なし

参照システムのOracle Databaseソフトウェアのバージョン。


プラグインの拡張機能

なし。

サポートされるテンプレート・タイプ

サポートされるテンプレート・タイプは、Oracle Enterprise Linuxです。