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Oracle Databaseプラットフォーム共通日本語README
11g リリース2(11.2)
B56292-13
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Oracle COM Automation for Java README

原典情報: $ORACLE_HOME\com\java\readme.txt


Oracle COM Automation for Java 11.2.0.1.0製品版

このドキュメントでは、Oracle COM Automationドキュメントの内容を補足する情報を提供します。 このドキュメントには、Oracle COM Automation Feature for Javaをインストールおよび構成するための手順が記載されています。

Oracle COM Automation Feature for Javaには、次のコンポーネントが含まれています。

Oracle COM Automation Feature for Javaのインストール

Oracle COM Automation Feature for Javaをインストールする手順は、次のとおりです。

  1. MS-DOSコマンド・プロンプトを開きます。

  2. 次のコマンドを使用して、com\javaディレクトリに移動します。

    cd ORACLE_BASE\ORACLE_HOME\com\java

  3. SQL*Plusを使用し、systemとしてデータベースに接続します。次に例を示します。

    sqlplus system/manager

  4. SQL*Plusプロンプトから、Oracle COM Automation for Javaを使用するユーザーの名前を使用してgrant.sqlスクリプトを実行します。 ユーザー名の文字はすべて大文字にする必要がある場合があります。次に例を示します。

    @grant.sql HR

  5. loadjavaツールを使用して、目的のデータベース・スキーマにCOM Automation Javaクラスをロードします。次に例を示します。

    loadjava -force -resolve -user hr/hr orawcom.jar

Oracle COM Automation Feature for Java用ソリューション

Oracle COM Automation Feature for Javaには、Oracle COM Automation Feature for Javaを使用したソリューション作成方法の参考用として、いくつかのソリューションが含まれています。 これらのソリューションは、次の用途に使用できます。

Microsoft Wordソリューション

次の各項では、Microsoft Wordソリューションと、そのソリューションが公開するアプリケーション・プログラミング・インタフェース(API)のインストール方法について説明します。 このソリューションは、OracleデータベースとMicrosoft Wordを使用して作成できるソリューション・タイプのサンプルとして提供されています。

Microsoft Wordソリューションには、Microsoft Wordを操作するためのJavaクラス(TestWORD)が含まれています。 このTestWORDクラスには、OracleデータベースとMicrosoft Word間のデータ交換機能をデモンストレーションするための静的メソッドが含まれています。 この静的メソッドは、OracleデータベースのEMPLOYEES表からMicrosoft Wordドキュメントへのデータ交換を行います。

この静的メソッドは、ソリューションのインストール後に起動する必要があります。

このデモは、共通スキーマ内のHRスキーマを利用します。

Microsoft Wordソリューションのインストール

このソリューションを正常に機能させるには、Microsoft Wordをローカル・マシン上にインストールする必要があります。 Microsoft Wordソリューションをインストールする手順は、次のとおりです。

  1. MS-DOSコマンド・プロンプトを開きます。

  2. 次のコマンドを使用して、com\java\demosディレクトリに移動します。

    cd ORACLE_BASE\ORACLE_HOME\com\java\demos

  3. loadjavaツールを使用して、目的のデータベース・スキーマにTestWORD Javaクラスをロードします。次に例を示します。

    loadjava -force -resolve -user hr/hr TestWORD.class

  4. SQL*Plusを使用してデータベースに接続します。次に例を示します。

    sqlplus hr/hr

  5. SQL*Plusプロンプトから、次のスクリプトを実行してコール仕様を作成します。

    @TestWORD.sql

Microsoft Wordソリューションの使用方法

Microsoft Wordソリューションを実行する手順は、次のとおりです。

  1. MS-DOSコマンド・プロンプトを開きます。

  2. SQL*Plusを使用してデータベースに接続します。次に例を示します。

    sqlplus hr/hr

  3. 次のコマンドを使用して、Javaプログラムからの出力がSQL*Plusに表示されるようにします。

    set SERVEROUTPUT on
    call dbms_java.set_output(100000);

  4. 次のJavaコードを起動します。

    call TestWORD();

    このコードにより、c:\ディレクトリにWordドキュメント(worddemoj.doc)が作成されます。 このドキュメントには、OracleデータベースのEMPLOYEES表から取得されたデータが含まれています。

  5. worddemoj.docファイルを開き、内容を確認します。

既知の不具合

現在のところ、Oracle COM Automation Feature for Javaでは、ウィンドウ、メッセージ・ボックスまたはダイアログ・ボックスを表示するメソッドをコールできません。

回避策:

ダイアログ・ボックスなどを表示するメソッドのコールを回避する必要があります。 たとえば、Microsoft Excelソリューションでは、同じ名前のファイルが複数存在しないように、ファイル名にタイムスタンプが追加されます(例: excelxxxxx.xls)。 ファイルに他と同じ名前が付けられた場合、Oracle COM Automationを使用してそのファイルを保存しようとすると、Excelでは上書き保存を確認するダイアログ・ボックスが表示されます。 Microsoft Wordではこのようなダイアログ・ボックスは表示されません。