原典情報: $ORACLE_HOME/owb/cmi/ebs/readme.txt
Oracle Warehouse Builder(OWB)を使用してOracle eBusiness Suite(EBS)でETLを行うことに関心がある場合は、次を参照してください。
目次
OWBを使用したOracle eBusiness SuiteでのETL実行
OWBは、ETLソリューションとして、「設計-デプロイ-実行」モデルを採用しています。そのため、ETLを実行するためにマッピングを作成する前に、まずOracle eBusiness Suiteからメタデータをインポートする必要があります。
EBSでは、APPSスキーマが表やビュー、シーケンスの主要なメタデータを保持します。ただし、本番環境ではユーザーがAPPSスキーマへのアクセスを取得することは稀であると想定します。このため、OWBがAPPSスキーマから直接ではなくメタデータを抽出できるように、メタデータ抽出ユーザーを設定する必要があります。
次の手順に従います。
EBSをホスティングするデータベース上にユーザーを作成するようデータベース管理者に依頼します。このユーザーには、少なくともCONNECTとRESOURCEのロールが必要です。
付属のスクリプト(owbebs.sql)を実行するようデータベース管理者に依頼します。このスクリプトは次のことを実行します。
SELECTアクセス権をFND_APPLICATION、FND_APPLICATION_VL、FND_TABLES、FND_VIEWS、FND_SEQUENCES、FND_COLUMNS、FND_PRIMARY_KEYS、FND_FOREIGN_KEYS、FND_PRIMARY_KEY_COLUMNS、FND_FOREIGN_KEY_COLUMNSに付与します。これらの表はAPPSスキーマに所有され、EBS内の表やビュー、シーケンスおよびキーワードのメタデータを保持します。
メタデータ抽出ユーザーのスキーマで、前述の各オブジェクトにシノニムを作成します。
前項で作成されたユーザーではメタデータのみが取得されます。最終的には、必要なETLを実行するために、OWBでマッピングを作成することによって、データを抽出する必要性があります。結果的に、データの抽出が可能なEBSデータベース上にユーザーが必要です。
メタデータの抽出目的で作成した同じユーザーを使用することも、別のユーザーを使用することもできます。
データベース管理者に、EBSデータベースでアクセスが必要なオブジェクトのリストを提供してください。データベース管理者が、このデータ抽出ユーザーに少なくともリストの各オブジェクトへのSELECTアクセスを付与する必要があります。
まず、EBSデータベースからメタデータ抽出を行うOracleのロケーションを作成します。ユーザー名は、メタデータ抽出ユーザー名と同じにしてください。
データ抽出ユーザーがメタデータの抽出ユーザーと異なる場合は、このために2番目のロケーションを作成してください。
「Oracle eBusiness Suite」ノードの下にモジュールを1つ作成し、メタデータ抽出のためにそのモジュールにロケーションを割り当てます。
データ抽出ロケーションがある場合、モジュールを編集してデータ・ロケーション・タブに移動し、ロケーションのリストにデータ抽出ロケーションを追加して、デフォルトとして選択します。
コンソール・ツリーで「構成」を右クリックしてモジュールを構成し、Locationプロパティがデータ抽出ロケーションに設定されているか確認します。
手順4と5は、メタデータおよびデータを2人の異なるユーザーから抽出する場合にのみ必要です。
インポート・ウィザードを使用してメタデータをモジュールにインポートします。
マッピングおよびプロセス・フロー・エディタを使用して、ETLプロセスを設計します。
マッピングとプロセス・フローをデプロイして実行します。