構文
cost_matrix_clause::=
mining_attribute_clause::=
用途
このファンクションは、DBMS_DATA_MINING
パッケージまたはOracle Data Minerを使用して作成したマイニング・モデルで使用するためのものです。このファンクションは、モデルの最適な予測を戻します。戻されるデータ型は、モデルの作成中に使用するターゲット値の型によって異なります。回帰モデルの場合、このファンクションは期待値を戻します。
cost_matrix_clause COST
句は、すべての分類モデルに対して有効です。
モデルに関連付けられたコスト・マトリックスを考慮して、スコアリングを実行する必要があることを示すには、COST
MODEL
を指定します。このようなスコアリングのコスト・マトリックスが存在しない場合は、エラーが戻されます。
コスト・マトリックスが存在するかどうかわからない場合は、COST
MODEL
AUTO
を指定します。この場合、次のようになります。
格納されたコスト・マトリックスが存在する場合は、格納されたコスト・マトリックスを使用して、最もコストが低い予測が戻されます。
格納されたコスト・マトリックスが存在しない場合は、最も高い確率の予測が戻されます。
表内コスト・マトリックスを指定するには、VALUES
句(cost_matrix_clause
の下の方のブランチ)を使用します。表内コスト・マトリックスは、モデルがスコアリングのコスト・マトリックスに関連付けられているかどうかにかかわらず使用できます。表内コスト・マトリックスの例は、『Oracle Data Miningアプリケーション開発者ガイド』を参照してください。
cost_matrix_clause
句を指定しない場合、最適な予測は最も高い確率を持つターゲット・クラスになります。2つ以上のクラスが最も高い確率にある場合、そのうちの1つのクラスが選択されます。
mining_attribute_clause これは、モデルの作成時に提供された予測子をマップします。USING *
を指定すると、基礎となる入力(表、ビューなど)から取り出すことができる列と式にすべての予測子がマップされます。
モデルで使用される予測子より多くの予測子をmining_attribute_clause
で指定すると、余分な式が自動的に無視されます。
作成中に使用される予測子より少ない予測子を指定すると、指定した予測子のサブセットで操作が処理され、ベストエフォート・ベースで情報が戻されます。この句で指定した予測子の数に関係なく、すべての型のモデルで結果が戻されます。
作成中に使用される予測子と同じ名前で異なるデータ型の予測子を指定すると、データベースは暗黙的に変換して、元のビルドと同じ型の予測子の値を生成します。
関連項目:
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例
次の例では、提携カードを使用している可能性のある顧客の平均年齢を性別ごとに戻します。PREDICTION
ファンクションでは、cust_marital_status
、education
およびhousehold_size
の予測子のみを考慮します。
この例と前提条件のデータ・マイニング操作(ビューの作成など)は、デモ・ファイル$ORACLE_HOME/rdbms/demo/dmdtdemo.sql
で確認できます。データ・マイニングのデモ・ファイルの一般情報は、『Oracle Data Mining管理者ガイド』を参照してください。次に、このファンクションの構文の使用例を示します。
SELECT cust_gender, COUNT(*) AS cnt, ROUND(AVG(age)) AS avg_age FROM mining_data_apply_v WHERE PREDICTION(DT_SH_Clas_sample COST MODEL USING cust_marital_status, education, household_size) = 1 GROUP BY cust_gender ORDER BY cust_gender; C CNT AVG_AGE - ---------- ---------- F 170 38 M 685 42