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Oracle® Database SQL言語リファレンス
11gリリース2 (11.2)
B56299-08
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USERENV

構文

userenv.gifの説明が続きます。
図「userenv.gif」の説明

用途


注意:

USERENVは、下位互換用に保持されるレガシー・ファンクションです。現行の機能に対して組込みUSERENVネームスペースとともにSYS_CONTEXTファンクションを使用することをお薦めします。詳細は、「SYS_CONTEXT」を参照してください。

USERENVは現行のセッションについての情報を戻します。この情報は、アプリケーション固有の監査証跡表を書き込む場合、またはセッションで現在使用されている言語固有の文字を判断する場合に有効です。CHECK制約の条件で、USERENVは使用できません。表5-13に、parameter引数の値を示します。

SESSIONIDSIDおよびENTRYIDパラメータを使用するコール(NUMBERを戻す)以外のUSERENVへのすべてのコールは、VARCHAR2データを戻します。

表5-13 USERENVファンクションのパラメータ

パラメータ 戻り値

CLIENT_INFO

CLIENT_INFOは、DBMS_APPLICATION_INFOパッケージを使用するアプリケーションが格納できる64バイトまでのユーザー・セッション情報を戻します。

注意: 商業用のアプリケーションによっては、このコンテキスト値を使用する可能性があります。このコンテキスト領域の使用に対する制限については、これらのアプリケーションのドキュメントを参照してください。

参照:

  • アプリケーション・コンテキストの詳細は、『Oracle Databaseセキュリティ・ガイド』を参照してください。

  • 「CREATE CONTEXT」および「SYS_CONTEXT」を参照してください。

ENTRYID

現行の監査エントリ番号を戻します。監査エントリIDの順序は、ファイングレイン監査レコードと通常の監査レコードで共通です。この属性を分散SQL文で使用することはできません。

ISDBA

ISDBAは、オペレーティング・システムまたはパスワード・ファイルによって、ユーザーがDBA権限を持っていると認証された場合、'TRUE'を戻します。

LANG

LANGは、言語名のISO略称を戻します。これは、既存の'LANGUAGE'パラメータを短縮したものです。

LANGUAGE

LANGUAGEは、現行のセッションで使用している言語(language)および地域(territory)を、データベース・キャラクタ・セット(character set)も含めた次の書式で戻します。

language_territory.characterset

SESSIONID

SESSIONIDは監査セッション識別子を戻します。このパラメータを分散SQL文で指定することはできません。

SID

SIDはセッションIDを戻します。

TERMINAL

TERMINALは、現行のセッションの端末に対するオペレーティング・システム識別子を戻します。分散SQL文では、このパラメータはローカル・セッションの識別子を戻します。分散環境では、リモートのSELECTに対してのみこのパラメータを使用でき、リモートのINSERTUPDATEまたはDELETEには使用できません。


次の例では、現行のセッションのLANGUAGEパラメータを戻します。

SELECT USERENV('LANGUAGE') "Language" FROM DUAL;

Language
-----------------------------------
AMERICAN_AMERICA.WE8ISO8859P1