用途
DROP
EDITION
文を使用すると、エディション、およびそれに含まれる実際のエディション化可能なすべてのオブジェクトを削除できます。実際のエディション化可能なオブジェクトとは、エディション内で作成または変更されたエディション化可能なオブジェクトのことです。
セマンティクス
この文が正常に実行されると、指定したエディションと、そのエディションに関連付けられているすべてのオブジェクトのバージョンが削除されます。他のエディションにある同じオブジェクトのバージョンは削除されません。エディション化が可能でないオブジェクト、またはエディション化が可能でも現行のエディションで実体化されていないオブジェクトは、削除されません。
指定したエディションに実際のエディション化可能なオブジェクトが含まれている場合は、CASCADE
を指定する必要があります。
この文には、次の条件および制限事項があります。
指定したエディションに、親エディションと子エディションの両方は存在できません。
CASCADE
を指定した場合でも、指定したエディションには、子エディションによって継承される実際のエディション化可能なオブジェクトを含めることはできません。
デフォルト・エディションを削除しようとすると、DROP
EDITION
は失敗します。
ルート・エディションを削除しようとしたときに、そのエディションから以前に削除されたオブジェクトがごみ箱に少なくとも1つ存在する場合、DROP
EDITION
は失敗します。このような状況では、DROP
EDITION
CASCADE
も失敗します。この場合、PURGE
DBA_RECYCLEBIN
文を使用してごみ箱内のすべてのオブジェクトを消去してから、エディションを削除してください。詳細は、「PURGE」を参照してください。
同様に、リーフ・エディションを削除しようとしたときに、そのエディションから以前に削除されたオブジェクトがごみ箱に少なくとも1つ存在する場合、DROP
EDITION
は失敗します。ただし、このような状況でも、DROP
EDITION
CASCADE
は成功します。
エディション化されたオブジェクトがごみ箱に入れられるのは、そのオブジェクトがトリガーである場合のみです。