V$SQLSTATS
は、SQLカーソルに関する基本的なパフォーマンス統計情報を示し、SQL文ごとに1行ずつ(つまり、SQL_ID
の一意の値ごとに1行ずつ)表示します。V$SQLSTATS
の各列の定義は、V$SQL
ビューおよびV$SQLAREA
ビューと同じです。ただし、V$SQLSTATS
ビューは、V$SQL
およびV$SQLAREA
に比べて、高速かつスケーラブルで、データ保存の仕組みも優れています(カーソルが共有プールで無効になった後でも、統計情報を表示できます)。V$SQLSTATS
は、V$SQL
およびV$SQLAREA
に表示される列のサブセットを含みます。
列 | データ型 | 説明 |
---|---|---|
SQL_TEXT |
VARCHAR2(1000) |
カレント・カーソルのSQLテキストの最初の1000文字 |
SQL_FULLTEXT |
CLOB |
CLOB 列として公開されるSQL文の全テキスト。SQL文の全テキストは、V$SQLTEXT ビューと結合するかわりに、この列を使用して取出し可能。 |
SQL_ID |
VARCHAR2(13) |
ライブラリ・キャッシュ内の親カーソルのSQL識別子 |
LAST_ACTIVE_TIME |
DATE |
関連カーソルの統計情報が最後に更新された時刻 |
LAST_ACTIVE_CHILD_ADDRESS |
RAW(4 | 8) |
これらの統計情報が最後に更新された関連カーソルのアドレス |
PLAN_HASH_VALUE |
NUMBER |
このカーソルに対するSQLプランの数値表現。PLAN_HASH_VALUE の値を別の値と比較すると、2つのプランが同じかどうかを(2つのプランを行単位で比較するより)容易に識別できる。 |
PARSE_CALLS |
NUMBER |
このSQLテキストと計画がある全カーソルに対する解析コールの数 |
DISK_READS |
NUMBER |
このSQLテキストと計画がある全カーソルに対するディスク読取りの数 |
DIRECT_WRITES |
NUMBER |
このSQLテキストと計画がある全カーソルに対するダイレクト書込みの数 |
BUFFER_GETS |
NUMBER |
このSQLテキストと計画がある全カーソルに対するバッファ取得の数 |
ROWS_PROCESSED |
NUMBER |
解析されたSQL文が戻す行数の合計 |
SERIALIZABLE_ABORTS |
NUMBER |
トランザクションをシリアライズできずにORA-08177 エラーとなった回数(カーソルごと) |
FETCHES |
NUMBER |
SQL文に関連するフェッチ数 |
EXECUTIONS |
NUMBER |
このオブジェクトがライブラリ・キャッシュに入れられた後で行われた実行数 |
END_OF_FETCH_COUNT |
NUMBER |
カーソルがライブラリ・キャッシュに入れられた後で、このカーソルが完全に実行された回数。カーソルが正常に実行されなかったか、カーソルがクローズまたは再実行される前にこのカーソルによって生成された先頭の数列のみフェッチされたため、カーソルが部分的に実行された場合、この統計の値は増分されない。END_OF_FETCH_COUNT 列の値は、EXECUTIONS 列の値以下に定義される。 |
LOADS |
NUMBER |
オブジェクトがロードまたは再ロードされた回数 |
VERSION_COUNT |
NUMBER |
このSQLテキストと計画があるキャッシュ内のカーソルの数 |
INVALIDATIONS |
NUMBER |
この子カーソルが無効にされた回数 |
PX_SERVERS_EXECUTIONS |
NUMBER |
パラレル実行サーバーで処理された実行の合計数(文がパラレル実行されなかったときは0 ) |
CPU_TIME |
NUMBER |
このカーソルが解析、実行およびフェッチのために使用するCPU時間(マイクロ秒) |
ELAPSED_TIME |
NUMBER |
解析、実行およびフェッチに対してこのカーソルで使用される経過時間(マイクロ秒)です。カーソルがパラレル実行を使用する場合、ELAPSED_TIME_TOTAL は、問合せコーディネータへの時間にすべてのパラレル問合せスレーブ処理を加えた累積時間です。 |
AVG_HARD_PARSE_TIME |
NUMBER |
このカーソルが解析、実行およびフェッチのために使用する平均ハード解析時間(マイクロ秒) |
APPLICATION_WAIT_TIME |
NUMBER |
アプリケーションの待機時間(マイクロ秒) |
CONCURRENCY_WAIT_TIME |
NUMBER |
同時実行性待機時間(マイクロ秒) |
CLUSTER_WAIT_TIME |
NUMBER |
クラスタの待機時間(マイクロ秒)。この値はOracle RAC固有。待機イベントのクラスタ・クラスにカテゴライズされているすべての待機に費やされた合計時間を示す。この列の値は、Oracle RACのクラスタ・リソースに費やされた累計待機時間。 |
USER_IO_WAIT_TIME |
NUMBER |
ユーザーI/O待機時間(マイクロ秒) |
PLSQL_EXEC_TIME |
NUMBER |
PL/SQL実行時間(マイクロ秒) |
JAVA_EXEC_TIME |
NUMBER |
Java実行時間(マイクロ秒) |
SORTS |
NUMBER |
子カーソルに対して実行されたソート数 |
SHARABLE_MEM |
NUMBER |
このSQLテキストと計画がある全カーソルによって現在占有されている共有メモリーの合計量(バイト) |
TOTAL_SHARABLE_MEM |
NUMBER | このSQLテキストと計画がある全カーソルがすべて共有プールにロードされた場合、これによって現在占有されている共有メモリーの合計量(バイト)。(つまり、カーソル・サイズ) |
TYPECHECK_MEM |
NUMBER |
タイプ・チェック・メモリー |
IO_CELL_OFFLOAD_ELIGIBLE_BYTES |
NUMBER |
Exadataストレージ・システムによるフィルタリングが可能なI/Oのバイト数
関連項目: 詳細は、Oracle Exadata Storage Serverのソフトウェアのマニュアルを参照。 |
IO_INTERCONNECT_BYTES |
NUMBER |
Oracle Databaseとストレージ・システムの間で交換されたI/Oのバイト数 |
PHYSICAL_READ_REQUESTS |
NUMBER |
監視対象のSQLによって発行された物理読取りI/Oリクエスト数 |
PHYSICAL_READ_BYTES |
NUMBER |
監視対象のSQLによってディスクから読み取られたバイト数 |
PHYSICAL_WRITE_REQUESTS |
NUMBER |
監視対象のSQLによって発行された物理書込みI/Oリクエスト数 |
PHYSICAL_WRITE_BYTES |
NUMBER |
監視対象のSQLによってディスクに書き込まれたバイト数 |
EXACT_MATCHING_SIGNATURE |
NUMBER |
CURSOR_SHARING パラメータがEXACT に設定されたときに使用されるシグネチャ |
FORCE_MATCHING_SIGNATURE |
NUMBER |
CURSOR_SHARING パラメータがFORCE に設定されたときに使用されるシグネチャ |
IO_CELL_UNCOMPRESSED_BYTES |
NUMBER |
Exadataセルにオフロードされる非圧縮バイト数(解凍後のサイズ)
関連項目: 詳細は、Oracle Exadata Storage Serverのソフトウェアのマニュアルを参照。 |
IO_CELL_OFFLOAD_RETURNED_BYTES |
NUMBER |
通常のI/Oパスを通してExadataセルから戻されるバイト数
関連項目: 詳細は、Oracle Exadata Storage Serverのソフトウェアのマニュアルを参照。 |