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Oracle® Databaseリファレンス
11gリリース2 (11.2)
B56311-12
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V$SQLSTATS

V$SQLSTATSは、SQLカーソルに関する基本的なパフォーマンス統計情報を示し、SQL文ごとに1行ずつ(つまり、SQL_IDの一意の値ごとに1行ずつ)表示します。V$SQLSTATSの各列の定義は、V$SQLビューおよびV$SQLAREAビューと同じです。ただし、V$SQLSTATSビューは、V$SQLおよびV$SQLAREAに比べて、高速かつスケーラブルで、データ保存の仕組みも優れています(カーソルが共有プールで無効になった後でも、統計情報を表示できます)。V$SQLSTATSは、V$SQLおよびV$SQLAREAに表示される列のサブセットを含みます。

データ型 説明
SQL_TEXT VARCHAR2(1000) カレント・カーソルのSQLテキストの最初の1000文字
SQL_FULLTEXT CLOB CLOB列として公開されるSQL文の全テキスト。SQL文の全テキストは、V$SQLTEXTビューと結合するかわりに、この列を使用して取出し可能。
SQL_ID VARCHAR2(13) ライブラリ・キャッシュ内の親カーソルのSQL識別子
LAST_ACTIVE_TIME DATE 関連カーソルの統計情報が最後に更新された時刻
LAST_ACTIVE_CHILD_ADDRESS RAW(4 | 8) これらの統計情報が最後に更新された関連カーソルのアドレス
PLAN_HASH_VALUE NUMBER このカーソルに対するSQLプランの数値表現。PLAN_HASH_VALUEの値を別の値と比較すると、2つのプランが同じかどうかを(2つのプランを行単位で比較するより)容易に識別できる。
PARSE_CALLS NUMBER このSQLテキストと計画がある全カーソルに対する解析コールの数
DISK_READS NUMBER このSQLテキストと計画がある全カーソルに対するディスク読取りの数
DIRECT_WRITES NUMBER このSQLテキストと計画がある全カーソルに対するダイレクト書込みの数
BUFFER_GETS NUMBER このSQLテキストと計画がある全カーソルに対するバッファ取得の数
ROWS_PROCESSED NUMBER 解析されたSQL文が戻す行数の合計
SERIALIZABLE_ABORTS NUMBER トランザクションをシリアライズできずにORA-08177エラーとなった回数(カーソルごと)
FETCHES NUMBER SQL文に関連するフェッチ数
EXECUTIONS NUMBER このオブジェクトがライブラリ・キャッシュに入れられた後で行われた実行数
END_OF_FETCH_COUNT NUMBER カーソルがライブラリ・キャッシュに入れられた後で、このカーソルが完全に実行された回数。カーソルが正常に実行されなかったか、カーソルがクローズまたは再実行される前にこのカーソルによって生成された先頭の数列のみフェッチされたため、カーソルが部分的に実行された場合、この統計の値は増分されない。END_OF_FETCH_COUNT列の値は、EXECUTIONS列の値以下に定義される。
LOADS NUMBER オブジェクトがロードまたは再ロードされた回数
VERSION_COUNT NUMBER このSQLテキストと計画があるキャッシュ内のカーソルの数
INVALIDATIONS NUMBER この子カーソルが無効にされた回数
PX_SERVERS_EXECUTIONS NUMBER パラレル実行サーバーで処理された実行の合計数(文がパラレル実行されなかったときは0)
CPU_TIME NUMBER このカーソルが解析、実行およびフェッチのために使用するCPU時間(マイクロ秒)
ELAPSED_TIME NUMBER 解析、実行およびフェッチに対してこのカーソルで使用される経過時間(マイクロ秒)です。カーソルがパラレル実行を使用する場合、ELAPSED_TIME_TOTALは、問合せコーディネータへの時間にすべてのパラレル問合せスレーブ処理を加えた累積時間です。
AVG_HARD_PARSE_TIME NUMBER このカーソルが解析、実行およびフェッチのために使用する平均ハード解析時間(マイクロ秒)
APPLICATION_WAIT_TIME NUMBER アプリケーションの待機時間(マイクロ秒)
CONCURRENCY_WAIT_TIME NUMBER 同時実行性待機時間(マイクロ秒)
CLUSTER_WAIT_TIME NUMBER クラスタの待機時間(マイクロ秒)。この値はOracle RAC固有。待機イベントのクラスタ・クラスにカテゴライズされているすべての待機に費やされた合計時間を示す。この列の値は、Oracle RACのクラスタ・リソースに費やされた累計待機時間。
USER_IO_WAIT_TIME NUMBER ユーザーI/O待機時間(マイクロ秒)
PLSQL_EXEC_TIME NUMBER PL/SQL実行時間(マイクロ秒)
JAVA_EXEC_TIME NUMBER Java実行時間(マイクロ秒)
SORTS NUMBER 子カーソルに対して実行されたソート数
SHARABLE_MEM NUMBER このSQLテキストと計画がある全カーソルによって現在占有されている共有メモリーの合計量(バイト)
TOTAL_SHARABLE_MEM NUMBER このSQLテキストと計画がある全カーソルがすべて共有プールにロードされた場合、これによって現在占有されている共有メモリーの合計量(バイト)。(つまり、カーソル・サイズ)
TYPECHECK_MEM NUMBER タイプ・チェック・メモリー
IO_CELL_OFFLOAD_ELIGIBLE_BYTES NUMBER Exadataストレージ・システムによるフィルタリングが可能なI/Oのバイト数

関連項目: 詳細は、Oracle Exadata Storage Serverのソフトウェアのマニュアルを参照。

IO_INTERCONNECT_BYTES NUMBER Oracle Databaseとストレージ・システムの間で交換されたI/Oのバイト数
PHYSICAL_READ_REQUESTS NUMBER 監視対象のSQLによって発行された物理読取りI/Oリクエスト数
PHYSICAL_READ_BYTES NUMBER 監視対象のSQLによってディスクから読み取られたバイト数
PHYSICAL_WRITE_REQUESTS NUMBER 監視対象のSQLによって発行された物理書込みI/Oリクエスト数
PHYSICAL_WRITE_BYTES NUMBER 監視対象のSQLによってディスクに書き込まれたバイト数
EXACT_MATCHING_SIGNATURE NUMBER CURSOR_SHARINGパラメータがEXACTに設定されたときに使用されるシグネチャ
FORCE_MATCHING_SIGNATURE NUMBER CURSOR_SHARINGパラメータがFORCEに設定されたときに使用されるシグネチャ
IO_CELL_UNCOMPRESSED_BYTES NUMBER Exadataセルにオフロードされる非圧縮バイト数(解凍後のサイズ)

関連項目: 詳細は、Oracle Exadata Storage Serverのソフトウェアのマニュアルを参照。

IO_CELL_OFFLOAD_RETURNED_BYTES NUMBER 通常のI/Oパスを通してExadataセルから戻されるバイト数

関連項目: 詳細は、Oracle Exadata Storage Serverのソフトウェアのマニュアルを参照。