| プロパティ | 説明 |
|---|---|
| パラメータ・タイプ | 文字列 |
| 構文 | DISPATCHERS = 'dispatch_clause' |
| dispatch_clause::=
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| options_clause::=
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| デフォルト値 | SHARED_SERVERSが0より大きい場合は、DISPATCHERSのデフォルト値は'(PROTOCOL=tcp)'になり、TCP/IPディスパッチャが1つ作成される。 |
| 変更の可/不可 | ALTER SYSTEM |
| 基本/基本以外 | 基本以外 |
DISPATCHERSは、共有サーバー・アーキテクチャ内のディスパッチャ・プロセスを構成します。Oracleのパラメータ解析部は、属性を順番にかかわりなく大/小文字を区別しないで指定できるような名前値の構文をサポートします。たとえば、次のように使用します。
DISPATCHERS = '(PROTOCOL=TCP)(DISPATCHERS=3)'
属性は、属性名全体または属性名の最初の3文字以上を使用して指定できます。たとえばSESSIONSは、SES、SESS、SESSIのように指定できます。
PROTOCOL、ADDRESSまたはDESCRIPTIONのうち、いずれか1つの属性を指定します。ADDRESSまたはDESCRIPTIONを指定する場合、その他のネットワーク属性を指定できます。これにより、複数のホームを持つホストをサポートします。
dispatch_clause
PROTOCOL
ディスパッチャがリスニング・エンドポイントを生成するときに使用するネットワーク・プロトコルです。
ADDRESS
ディスパッチャがリスニングするエンドポイントのネットワーク・プロトコル・アドレス。
DESCRIPTION
プロトコル・アドレスなど、ディスパッチャがリスニングするエンドポイントのネットワーク設定。
options_clause
DISPATCHERS
ディスパッチャの起動時の初期数。デフォルトは1です。
SESSIONS
各ディスパッチャが使用できるネットワーク・セッションの最大数。デフォルトはオペレーティング・システム固有。ほとんどのオペレーティング・システムのデフォルトは16KB。
CONNECTIONS
各ディスパッチャが使用できるネットワーク接続の最大数。デフォルトはオペレーティング・システム固有。
TICKS
ネットワーク・ティックの長さ(秒)。デフォルトは1秒。
POOL
接続プーリングを使用可能にします。
整数は、接続プーリングが着信および発信両方のネットワーク接続で使用可能であることを示します。指定された値は、着信および発信両方のネットワーク接続のタイムアウトまでの時間(ティック単位)です。
ON、YES、TRUEおよびBOTHは、接続プーリングが着信および発信両方のネットワーク接続で使用可能であることを示します。デフォルトのタイムアウトである10ティックは、着信および発信両方のネットワーク接続に使用されます。
INは着信ネットワーク接続に接続プーリングが使用可能であることを示し、デフォルトのタイムアウトである10ティックが使用されます。
OUTは発信ネットワーク接続に接続プーリングが使用可能であることを示し、デフォルトのタイムアウトである10ティックが使用されます。
NO、OFFおよびFALSEは、接続プーリングが着信および発信両方のネットワーク接続で使用禁止であることを示します。これがデフォルトです。
POOLには、「(IN=10)」、「(OUT=20)」、「(IN=10)(OUT=20)」などの名前値の文字列も割り当てられます。この場合、
IN数値を指定すると、接続プーリングは着信接続に対して使用可能になります。指定された数値は、着信ネットワーク接続のタイムアウトまでの時間(ティック単位)です。
OUT数値を指定すると、接続プーリングが発信ネットワーク接続に対して使用可能になります。指定された数値は、発信ネットワーク接続のタイムアウトまでの時間(ティック単位)です。
指定されたタイムアウトの値が1の場合、デフォルト値の10ティックが使用されます。値が0の場合、プーリングは使用禁止です。
MULTIPLEX
Oracle Connection Managerセッションの多重化機能を使用可能にします。
値1、ON、YES、TRUEおよびBOTHは、ネットワーク・セッション多重化が着信および発信両方のネットワーク接続で使用可能であることを示します。
値INは、ネットワーク・セッション多重化が着信ネットワーク接続で使用可能であることを示します。
値OUTは、ネットワーク・セッションの多重化が発信ネットワーク接続で使用可能であることを示します。
値0、NO、OFFおよびFALSEは、ネットワーク・セッションの多重化が着信および発信両方のネットワーク接続で使用禁止であることを示します。これがデフォルトです。
LISTENER
ディスパッチャが登録されるOracle Netリスナーのアドレスまたはアドレス・リストのネットワーク名を指定します。
LISTENER属性は、複数のホームを持つホストを管理します。この属性には、ディスパッチャが登録される適切なリスナーを指定します。LISTENER属性は、LOCAL_LISTENERおよびREMOTE_LISTENERパラメータより優先されます。「LOCAL_LISTENER」および「REMOTE_LISTENER」を参照してください。
SERVICE
クライアントがディスパッチャへの接続に使用できる名前を1つ以上指定します。SERVICE属性は、SERVICE_NAMESパラメータより優先されます。
INDEX
変更するディスパッチャ構成を示すには、ALTER SYSTEM SET DISPATCHERS文でこの属性を使用します。(初期化パラメータ・ファイルにINDEXを指定しても、無視されます。)ALTER SYSTEM文のINDEXには、パラメータ値が初期化された順序を指定します。値の範囲は0(最初のディスパッチャ構成)から、定義したディスパッチャ構成の合計数より1小さい値です。
たとえば、初期化パラメータ・ファイルに3つのディスパッチャ構成を指定した場合、ALTER SYSTEM文にINDEX=2を指定して、3番目のディスパッチャ構成を変更します。INDEX=3を指定して、ALTER SYSTEM文に別のディスパッチャ構成を追加することもできます。
INDEXがALTER SYSTEM文に指定されていない場合は、PROTOCOL、ADDRESSまたはDESCRIPTION属性の指定が必要になります。このPROTOCOL、ADDRESSまたはDESCRIPTIONに一致するディスパッチャ構成が存在する場合、その構成は変更されます。これ以外の場合は、新しい構成が追加されます。
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関連項目:
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