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Oracle Application Server Adapters for IMS/DBユーザーズ・ガイド
10g リリース3(10.1.3.4)
B53275-01
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D サポート対象のSQL構文およびSQL拡張機能

OracleAS Adapter for IMS/DBでは、標準ANSI '92 SQLを基本的にサポートするとともに、アダプタ相互作用を指定する際に使用できるいくつかの拡張機能をサポートしています。

この付録の構成は、次のとおりです。

サポート対象のSQL文

OracleAS Adapter for IMS/DBでは、相互作用において指定されるSELECTDELETEINSERTおよびUPDATEの各文をサポートしています。

サポート対象の演算子

OracleAS Adapter for IMS/DBでは、SQL文で次の演算子を使用できます。

表D-1 算術演算子

演算子

+


-

*


/



表D-2 比較演算子

演算子

=


>

<


>=

<=


<>, !=, ^=

IS NOT NULL

IS NULL


サポート対象の関数

OracleAS Adapter for IMS/DBでは、SQL文で次の関数を使用できます。

表D-3 文字列関数

Oracle関数 Oracle Connect関数 使用方法 コメント

││


││


str1 ││ str2

str2と連結されたstr1の文字列が戻されます。

Ascii

Ascii

Ascii(c)

cのASCII値が戻されます。

Chr

Chr

Chr(ascii)

指定のASCII値に対応する文字が戻されます。

Instr

Position

Position(str2, str1)

str2str1が最初に出現した位置について、str2の索引が戻されます。

Length

Length

Length(str)

strのバイト数が戻されます。

Lower

Lower

Lower(str)

strが小文字で戻されます。

Lpad

Lpad

Lpad(str, n)

先頭にn個の空白を追加したstrが戻されます。

Ltrim

Ltrim

Ltrim(str)

先頭の空白を削除したstrが戻されます。

Rpad

Rpad

Rpad(str, n)

末尾にn個の空白を追加したstrが戻されます。

Rtrim

Rtrim

Rtrim(str)

末尾の空白を削除したstrが戻されます。

Substr

Substr

Substr(str, n [, m])

strn番目の文字から始まりm文字の長さの部分文字列が戻されます。mが指定されていない場合は、文字列の最後まで戻されます。

Upper

Upper

Upper(str)

strが大文字で戻されます。


表D-4 グループ関数

Oracle関数 Oracle Connect関数 使用方法 コメント

Avg

Avg

Avg(exp)

expの平均値を戻します。

Count

Count

Count(exp)

expのカウントを戻します。

Max

Max

Max(exp)

expの最大値を戻します。

Min

Min

Min(exp)

expの最小値を戻します。

Sum

Sum

Sum(exp)

expの合計を戻します。


表D-5 数学関数

Oracle関数 Oracle Connect関数 使用方法 コメント

Abs

Abs

Abs(n)

nの絶対値を戻します。

Ceil

Ceil

Ceil(n)

最も近い整数に切り上げたnを戻します。

Cos

Cos

Cos(n)

nのコサイン値を戻します。

Exp

Exp

Exp(n)

nの指数値を戻します。

Floor

Floor

Floor(n)

最も近い整数に切り下げたnを戻します。

Ln

Ln

Ln(n)

nの自然対数値を戻します。

Log

Log

Log(n)

nの対数値を戻します。

Mod

Mod

Mod(n, m)

nmで除算した後の整数値を戻します。

Nvl

Nvl

Nvl(exp1, exp2)

exp1がNULLの場合にexp2を戻します。

Power

Power

Power(n, m)

nm乗を戻します。

Round

Round

Round(n, m)

小数部分をm桁に端数処理したnを戻します。

Sin

Sin

Sin(n)

nのサイン値を戻します。

Sqrt

Sqrt

Sqrt(n)

nの平方根を戻します。

Tan

Tan

Tan(n)

nのタンジェント値を戻します。

Trunc

Trunc

Trunc(n, m)

nの絶対値を戻します。


SQL拡張機能

次のSQL拡張機能をアダプタ相互作用に組み込み、IMS/DBの階層データを処理できます。

階層結果の生成

階層クエリーでは、ネストしたSELECT文で取得した行セットの列の1つとして、SELECT文をネストします。

中カッコ({})を使用してネストを区切ります。

SQLを使用した階層データへのアクセス

IMS/DBデータソースに階層的に格納されたデータは、ハイフンと右矢印(->)を使用して参照でき、ソース内の親子関係を示すことができます。

FROM … parent_name->child1->child2… [alias]

または、親表の別名を使用します。

FROM … parent_alias->child1->child2… [alias]

SQLを使用した階層データのフラット化

別のSELECT文で取得される列のリスト内にSELECT文を埋め込むと、階層データのフラット表示を生成できます。丸カッコを使用してネストを区切ります。ネストされたSELECT文は、FROM句のみで子行セットを参照できます(parent->child構文を使用)。

別名の使用

親データのみの階層データをリストするには、子データの別名を使用する必要があります。


注意:


別名を使用しない場合、クエリーを実行すると、親行ごとに、すべての親行のすべての子がリストされます。