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Oracle Application Server Adapter for MySAP ERPユーザーズ・ガイド
10g リリース3(10.1.3.4.0)
B53279-01
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6 ESB統合の例

この章では、次の例について説明します。

この章に記載されている使用例は、次の前提条件を必要とします。

前提条件

インストールおよび構成の要件は、次のとおりです。


関連項目:


『Oracle Application Server Adapter インストレーション・ガイド』

この章の各例は、SAPとのサービスおよびイベントの統合を具体的に示すために必要なすべての構成手順を表しています。この資料を使用するには、次の内容を理解している必要があります。

ESB統合の概要

ESBには、包括的なアプリケーション統合フレームワークが用意されています。 OracleAS Adapter for MySAP ERPをESBと併用すると、企業ソフトウェアとのシームレスな統合が可能で、カスタム・コードの記述が不要になります。カスタム・コーディング・ソリューションではなく機能モデリングを使用すると、ソフトウェアの再利用が可能になり、ソフトウェア・ライフサイクル全体で発生する複雑さ、および管理上の課題が低減されます。この統合モデルは、上位レベルの統合ロジックと下位レベルのプラットフォーム・サービスの2つのコンポーネントで構成されています。

OracleAS ESBとのアダプタの統合には、2段階のプロセスがあります。

  1. 設計時: 第3章「OracleAS Adapter for MySAP ERPの構成」の説明に従って、Application Explorerで、OracleAS Adapter for MySAP ERPをサービスとイベント用に構成します。統合ロジックは、ESBでモデル化されます。

  2. 実行時: 基礎となるプラットフォームでは、このメタデータを実行時の指示として処理し、関連する複数アプリケーション間での通信を可能にします。

ネームスペースの要件

XMLネームスペースの目的は、グローバル環境でXMLボキャブラリ(要素名と属性名が定義される部分)をデプロイできるようにし、ボキャブラリを組み合せる際に指定のドキュメント内で名前が競合するリスクを低くすることです。厳密なスキーマ検証には、修飾されたネームスペースが使用されます。この仕様に準拠しているドキュメントでは、要素名と属性名が修飾された名前で表示されます。構文的には、接頭辞付きの名前または接頭辞のない名前になります。接頭辞をネームスペース名に結合し、接頭辞のない要素名に適用するデフォルト・ネームスペースを結合するために、属性ベースの宣言構文が用意されています。これらの宣言は、記載される要素ごとに範囲が設定されるため、異なる結合をドキュメントの様々な部分に適用できます。この仕様に準拠したプロセッサは、これらの宣言と接頭辞を認識して動作する必要があります。

10.1.3.1.0 SOAリリースでは、ESB統合に厳密なネームスペース検証を実施することをお薦めします。 その結果として、Application Explorerでは、「修飾済」のマークが付いたネームスペースを持つバックエンド用のWebサービスが生成されます。 ESBによるこのサービスのテスト・フェーズまたは使用フェーズでは、使用されるリクエストXML文書が、スキーマおよびWSDL文書に準拠している必要があります。繰り返しますが、重要なことは、ネームスペースが修飾されていることです。このポイントをさらに理解するために、次の例で違いを示します。

  1. 未修飾のネームスペースに基づいたESB用入力XML

    <?xml version="1.0" encoding="UTF-8"?><CompanyCode.GetDetail><COMPANYCODEID>1000</COMPANYCODEID></CompanyCode.GetDetail>
    
  2. 修飾されたネームスペースに基づいたESB用入力XML

    <?xml version="1.0" encoding="UTF-8"?><bapi:CompanyCode.GetDetail xmlns:bapi="urn:sap-com:document:sap:business"  CompanyCodeId="1000"></bapi:CompanyCode.GetDetail>
    

注意: 修飾されたネームスペースを想定しているWSDL文書に対して、未修飾の入力を渡すと、ESBによって、入力XMLを処理できないことを示す例外がスローされます。

ESBアウトバウンド・プロセスの構成

次の例では、Oracle JDeveloperでESBプロジェクトを使用し、SAPシステムに対してESBアウトバウンド・プロセスを構成する方法を説明します。

前提条件

先に進む前に、次の手順を使用して、アダプタのアウトバウンドWSDLファイルを作成する必要があります。

  1. Application Explorerを使用してターゲットを作成します。

  2. ターゲットに接続します。

  3. WSDLファイルを作成します。

  4. Oracle Application Serverを再起動します。

アウトバウンドESBプロジェクトの作成およびアウトバウンドWSDLファイルの割当て

  1. 左上ペインの上部にある「アプリケーション・ナビゲータ」タブをクリックします。

    アプリケーション・ナビゲータ
    図esb_out1.gifの説明

  2. 作成した「アプリケーション」ノードを右クリックし、「新規プロジェクト」を選択します。

    「新規ギャラリ」ウィンドウが表示されます。

    「新規ギャラリ」ウィンドウ
    図esb_out2.gifの説明

  3. 「項目」リストから、「ESBプロジェクト」を選択し、「OK」をクリックします。

    「ESBプロジェクトの作成」ダイアログ・ボックスが表示されます。

    「ESBプロジェクトの作成」ダイアログ・ボックス
    図esb_out3.gifの説明

  4. 次の手順を実行します。

    1. ESBプロジェクトの名前を指定します。

      「ディレクトリ名」フィールドおよび「ダイアグラム名」フィールドが自動的に更新されます。

    2. 「OK」をクリックします。

    左上ペインの上部に、ESBプロジェクトが追加されます。

    追加されたESBプロジェクト
    図esb_out4.gifの説明

  5. 中央のペインでESBプロジェクトを右クリックし、「ESBサービスの作成」、「カスタム・アダプタ」の順に選択します。


    注意:


    WebサービスのESBプロセスを作成するユーザーは、SOAPサービスを使用する必要があります。 ワークエリアを右クリックし、ポップアップ・メニューから「ESBサービスの作成」を選択し、SOAPサービスをクリックします。

    「アダプタ・サービスの作成」ダイアログ・ボックスが表示されます。

    「アダプタ・サービスの作成」ダイアログ・ボックス
    図esb_out5.gifの説明

  6. アダプタ・サービスの名前を入力し、「サービス・エクスプローラ」アイコン(「WSDLファイル」フィールドの上にある左から2番目のアイコン)をクリックします。

    「サービス・エクスプローラ」ダイアログ・ボックスが表示されます。

    「サービス・エクスプローラ」ダイアログ・ボックス
    図bpel_5.gifの説明

  7. 「アダプタ・サービス」の下にある新規接続と、それに続く「アダプタ」および「アプリケーション」を開きます。

    Application Explorerを使用して作成したWSDLファイルが、「サービス・エクスプローラ」ダイアログ・ボックスのWSDLツリーにリストされます。WSDLツリーは、WSDLサーブレットによって生成され、BPELサーバー・インストールの一部として自動的にデプロイされます。

    WSDLツリー
    図esb_out6.gifの説明

  8. Application Explorerを使用して作成したアウトバウンドWSDLファイルを選択し、「OK」をクリックします。

    「アダプタ・サービスの作成」ダイアログ・ボックスの「WSDLファイル」フィールドに、選択したWSDLファイルの名前と位置が表示されます。

    追加されたWSDLファイル
    図esb_out7.gifの説明

  9. 「OK」をクリックします。

    ビジュアル・エディタに、新しいESBプロジェクトが表示されます。

    ESBプロジェクト・ビュー
    図esb_out8.gifの説明

ファイル・アダプタを使用したReadプロセス操作の作成

  1. 中央のペインでESBプロジェクトを右クリックし、「アダプタ・サービスの作成」、「ファイル・アダプタ」の順に選択します。

    Read操作の作成
    図esb_out9.gifの説明

    「ファイル・アダプタ・サービスの作成」ダイアログ・ボックスが表示されます。

    「ファイル・アダプタ・サービスの作成」ダイアログ・ボックス
    図esb_out10.gifの説明

  2. ファイル・アダプタの名前を入力し、「WSDLファイル」フィールドの横にある「アダプタ・サービスのWSDLの構成」アイコンをクリックします。

    「アダプタ構成ウィザード - ようこそ」ウィンドウが表示されます。

    アダプタ構成ウィザード
    図esb_out11.gifの説明

  3. 「次へ」をクリックします。

    「アダプタ構成ウィザード - ステップ1/6: サービス名」ウィンドウが表示されます。

  4. 「次へ」をクリックします。

    「アダプタ構成ウィザード - ステップ2/6: 操作」ウィンドウが表示されます。

    アダプタ構成ウィザード
    図esb_out12.gifの説明

  5. 操作タイプとして「Read File」をクリックし、「次へ」をクリックします。

    「アダプタ構成ウィザード - ステップ3/6: ファイル・ディレクトリ」ウィンドウが表示されます。

    アダプタ構成ウィザード
    図esb_out13.gifの説明

  6. 着信XMLファイルを配置する入力ディレクトリのパスを入力し、「次へ」をクリックします。

    「アダプタ構成ウィザード - ステップ4/6: ファイルのフィルタ処理」ウィンドウが表示されます。

    アダプタ構成ウィザード
    図esb_out14.gifの説明

  7. 入力ファイルの拡張子(*.xmlなど)を入力し、「次へ」をクリックします。

    「アダプタ構成ウィザード - ステップ5/6: ファイル・ポーリング」ウィンドウが表示されます。

    アダプタ構成ウィザード
    図esb_out15.gifの説明

  8. 「ポーリング頻度」を「秒」に変更し、「次へ」をクリックします。

    「アダプタ構成ウィザード - ステップ6/6: メッセージ」ウィンドウが表示されます。

    アダプタ構成ウィザード
    図esb_out16.gifの説明

  9. 「参照」をクリックして、WSDLを選択します。

    「タイプ・チューザ」ウィンドウが表示されます。

    「タイプ・チューザ」ウィンドウ
    図esb_out17.gifの説明

  10. ダイアログ・ボックスの右上隅にある「WSDLファイルのインポート」アイコンをクリックします。

    「WSDLファイルのインポート」ダイアログ・ボックスが表示されます。

    「WSDLファイルのインポート」ダイアログ・ボックス
    図esb_out18.gifの説明

  11. WSDLファイルを選択し、「OK」をクリックします。

    「インポートしたWSDLファイル」フォルダが追加されます。

    「インポートしたWSDLファイル」フォルダ
    図esb_out19.gifの説明

  12. 「インポートしたWSDLファイル」フォルダを開いて、インライン・スキーマ(CompanyCode.GetDetailなど)を選択し、「OK」をクリックします。

    「アダプタ構成ウィザード - ステップ6/6: メッセージ」ウィンドウに戻ります。

    アダプタ構成ウィザード
    図esb_out20.gifの説明

  13. 「次へ」をクリックします。

    「アダプタ構成ウィザード - 終了」ウィンドウが表示されます。

    アダプタ構成ウィザード
    図esb_out21.gifの説明

  14. 「終了」をクリックします。

    「ファイル・アダプタ・サービスの作成」ダイアログ・ボックスに戻ります。

    「ファイル・アダプタ・サービスの作成」ダイアログ・ボックス
    図esb_out22.gifの説明

  15. 「OK」をクリックします。

    ルーティング・サービスとともに、Read操作がESBアウトバウンド・プロジェクト・ビューに追加されます。

    追加されたRead操作
    図esb_out23.gifの説明

Read操作に対するルーティング・サービスの指定

  1. 「ルーティング・サービス」をダブルクリックします。

    「ルーティング・サービス」ウィンドウが表示されます。

    ルーティング・サービス
    図esb_out24.gifの説明

  2. 「ルーティング・ルール」を開きます。

    ルーティング・ルール
    図esb_out25.gifの説明

  3. 緑色のプラス記号アイコンをクリックします。このアイコンは、「新規ルーティング・ルールを作成します。」アイコンへのオプションを表しています。

    「ターゲット・サービス操作の参照」ウィンドウが表示されます。

    「ターゲット・サービス操作の参照」ウィンドウ
    図esb_out26.gifの説明

  4. 「プロジェクトのサービス」、デフォルトのシステム、アダプタ・サービス・ノード(MySAP_ESB_Outboundなど)の順に開いて、サービス名(GetDetailなど)を選択します。

  5. 「OK」をクリックします。

    「ルーティング・ルール」ウィンドウに戻ります。

    「ルーティング・ルール」ウィンドウ
    図esb_out27.gifの説明

  6. 「<<トランスフォーメーション・マップ>>」フィールドの横にある(既存のマッパー・ファイルを選択するか、新規マッパー・ファイルを作成します。)アイコンをクリックします。

    「リクエスト・トランスフォーメーション・マップ」ダイアログ・ボックスが表示されます。

    「リクエスト・トランスフォーメーション・マップ」ダイアログ・ボックス
    図esb_out28.gifの説明

  7. 「新規マッパー・ファイルの作成」オプションを選択し、ファイル名を指定して「OK」をクリックします。

    次のマッピング・ウィンドウが表示されます。

    マッピング・ウィンドウ
    図esb_out29.gifの説明

  8. WSDLファイルを選択し、Read操作にマップします。

    WSDLファイルをマップすると、「自動マップ・プリファレンス」ダイアログ・ボックスが表示されます。

    「自動マップ・プリファレンス」ダイアログ・ボックス
    図esb_out30.gifの説明

  9. 「OK」をクリックします。

    次のウィンドウに示すように、マッピングが完了します。

    完了したマッピング
    図esb_out31.gifの説明

  10. 左ペインのESBアウトバウンド・プロジェクト・ファイル(ESB_Outbound.esbなど)をダブルクリックします。

    Read操作に対するルーティング・サービスが作成されていることに注意してください。

    作成されたルーティング・サービス
    図esb_out32.gifの説明

ファイル・アダプタを使用したWriteプロセス操作の作成

  1. 中央のペインでESBプロジェクトを右クリックし、「アダプタ・サービスの作成」、「ファイル・アダプタ」の順に選択します。

    Read操作の作成
    図esb_out9.gifの説明

    「ファイル・アダプタ・サービスの作成」ダイアログ・ボックスが表示されます。

    「ファイル・アダプタ・サービスの作成」ダイアログ・ボックス
    図esb_out33.gifの説明

  2. ファイル・アダプタの名前を入力し、「WSDLファイル」フィールドの横にある「アダプタ・サービスのWSDLの構成」アイコンをクリックします。

    「アダプタ構成ウィザード - ようこそ」ウィンドウが表示されます。

    アダプタ構成ウィザード
    図esb_out11.gifの説明

  3. 「次へ」をクリックします。

    「アダプタ構成ウィザード - ステップ1/4: サービス名」ウィンドウが表示されます。

  4. 「次へ」をクリックします。

    「アダプタ構成ウィザード - ステップ2/4: 操作」ウィンドウ」が表示されます。

    アダプタ構成ウィザード
    図esb_out34.gifの説明

  5. 操作タイプとして「Write File」をクリックし、「次へ」をクリックします。

    「アダプタ構成ウィザード - ステップ3/4: ファイル構成」ウィンドウが表示されます。

    アダプタ構成ウィザード
    図esb_out35.gifの説明

  6. 出力ディレクトリのパスと出力ファイル名を入力し、「次へ」をクリックします。

    「アダプタ構成ウィザード - ステップ4/4: メッセージ」ウィンドウが表示されます。

    アダプタ構成ウィザード
    図esb_out36.gifの説明

  7. 「参照」をクリックして、WSDLを選択します。

    「タイプ・チューザ」ウィンドウが表示されます。

    「タイプ・チューザ」ウィンドウ
    図esb_out37.gifの説明

  8. 「プロジェクトのWSDLファイル」フォルダを開いて、インライン・スキーマを選択し、「OK」をクリックします。

    「アダプタ構成ウィザード - ステップ4/4: メッセージ」ウィンドウに戻ります。

    アダプタ構成ウィザード
    図esb_out38.gifの説明

  9. 「次へ」をクリックします。

    「アダプタ構成ウィザード - 終了」ウィンドウが表示されます。

    アダプタ構成ウィザード
    図esb_out39.gifの説明

  10. 「終了」をクリックします。

    「ファイル・アダプタ・サービスの作成」ダイアログ・ボックスに戻ります。

    「ファイル・アダプタ・サービスの作成」ダイアログ・ボックス
    図esb_out40.gifの説明

  11. 「OK」をクリックします。

    Write操作が、ESBアウトバウンド・プロジェクト・ビューに追加されます。

    追加されたWrite操作
    図esb_out41.gifの説明

Write操作に対するルーティング・サービスの指定

  1. 「ルーティング・サービス」をダブルクリックします。

    「ルーティング・サービス」ウィンドウが表示されます。

  2. 「ルーティング・ルール」を開きます。

    ルーティング・ルール
    図esb_out42.gifの説明

  3. 「<<ターゲット操作>>」フィールドの横にある(ターゲット・サービス操作を参照します。)アイコンをクリックします。

    「ターゲット・サービス操作の参照」ウィンドウが表示されます。

    「ターゲット・サービス操作の参照」ウィンドウ
    図esb_out43.gifの説明

  4. 「プロジェクトのサービス」、デフォルトのシステム、アダプタ・サービス・ノード(MySAP_ESB_Outboundなど)の順に開いて、サービス名(Writeなど)を選択します。

  5. 「OK」をクリックします。

    「ルーティング・ルール」ウィンドウに戻ります。

    「ルーティング・ルール」ウィンドウ
    図esb_out44.gifの説明

  6. 「<<トランスフォーメーション・マップ>>」フィールドの横にある(既存のマッパー・ファイルを選択するか、新規マッパー・ファイルを作成します。)アイコンをクリックします。

    「リプライ・トランスフォーメーション・マップ」ダイアログ・ボックスが表示されます。

    「リプライ・トランスフォーメーション・マップ」ダイアログ・ボックス
    図esb_out45.gifの説明

  7. 「新規マッパー・ファイルの作成」オプションを選択し、ファイル名を指定して「OK」をクリックします。

    次のマッピング・ウィンドウが表示されます。

    マッピング・ウィンドウ
    図esb_out46.gifの説明

  8. WSDLファイルを選択し、Write操作にマップします。

    WSDLファイルをマップすると、「自動マップ・プリファレンス」ダイアログ・ボックスが表示されます。

    「自動マップ・プリファレンス」ダイアログ・ボックス
    図esb_out30.gifの説明

  9. 「OK」をクリックします。

    次のウィンドウに示すように、マッピングが完了します。

    完了したマッピング
    図esb_out47.gifの説明

  10. 左ペインのESBアウトバウンド・プロジェクト・ファイル(ESB_Outbound.esbなど)をダブルクリックします。

    Write操作に対するルーティング・サービスが作成されていることに注意してください。

    作成されたルーティング・サービス
    図esb_out48.gifの説明

プロジェクトのデプロイ

  1. 作成したプロジェクト(ESB_Outboundなど)を右クリックし、「ESBに登録」、サーバー接続(ServerConnection1など)の順に選択します。

    プロジェクトのデプロイ
    図esb_out49.gifの説明

    正常にデプロイされた後に、サービスの登録が成功したことを通知するメッセージが表示されます。

    デプロイの成功メッセージ
    図esb_out50.gifの説明

  2. ESB Controlコンソールにログインし、プロジェクトが正常にデプロイされたことを確認します。

    ESB Controlコンソール
    図esb_in24.gifの説明

    デフォルトのシステム・ノード下部に、デプロイされたプロセスがリストされます。

  3. Read操作の作成時に指定したフォルダに、XMLファイルを配置します。

    入力XMLファイル
    図esb_out51.gifの説明

  4. Write操作の作成時に指定した出力フォルダに、レスポンスが着信していることを確認します。また、ESB Controlコンソールで対応するインスタンスも確認します。

    出力場所
    図esb_out52.gifの説明

  5. レスポンスが出力フォルダに送信されていない場合は、ESB Controlコンソールで対応するエラーのインスタンスとログを確認します。

ESBインバウンド・プロセスの構成

次の例では、Oracle JDeveloperでESBプロジェクトを使用し、SAPシステムに対してESBインバウンド・プロセスを構成する方法を説明します。

前提条件

先に進む前に、次の手順を使用して、アダプタのインバウンドWSDLファイルを作成する必要があります。

  1. Application Explorerを使用してターゲットを作成します。

  2. チャネルを作成します。

  3. ポートなしのオプションを使用してWSDLファイルを作成します。

  4. Oracle Application Serverを再起動します。

インバウンドESBプロジェクトの作成およびインバウンドWSDLファイルの割当て

  1. 左上ペインの上部にある「アプリケーション・ナビゲータ」タブをクリックします。

    アプリケーション・ナビゲータ
    図esb_out1.gifの説明

  2. 作成した「アプリケーション」ノードを右クリックし、「新規プロジェクト」を選択します。

    「新規ギャラリ」ウィンドウが表示されます。

    「新規ギャラリ」ウィンドウ
    図esb_out2.gifの説明

  3. 「項目」リストから、「ESBプロジェクト」を選択し、「OK」をクリックします。

    「ESBプロジェクトの作成」ダイアログ・ボックスが表示されます。

    「ESBプロジェクトの作成」ダイアログ・ボックス
    図esb_in1.gifの説明

  4. 次の手順を実行します。

    1. ESBプロジェクトの名前を指定します。

      「ディレクトリ名」フィールドおよび「ダイアグラム名」フィールドが自動的に更新されます。

    2. 「OK」をクリックします。

    左上ペインの上部に、ESBプロジェクトが追加されます。

    ESBプロジェクト
    図esb_in2.gifの説明

  5. 中央のペインでESBプロジェクトを右クリックし、「ESBサービスの作成」、「カスタム・アダプタ」の順に選択します。

    「アダプタ・サービスの作成」ダイアログ・ボックスが表示されます。

    「アダプタ・サービスの作成」ダイアログ・ボックス
    図esb_in3.gifの説明

  6. アダプタ・サービスの名前を入力し、「サービス・エクスプローラ」アイコン(「WSDLファイル」フィールドの上にある左から2番目のアイコン)をクリックします。

    「サービス・エクスプローラ」ダイアログ・ボックスが表示されます。

    サービス・エクスプローラ
    図bpel_5.gifの説明

  7. 「アダプタ・サービス」の下にある新規接続と、それに続く「アダプタ」および「アプリケーション」を開きます。

    Application Explorerを使用して作成したWSDLファイルが、「サービス・エクスプローラ」ダイアログ・ボックスのWSDLツリーにリストされます。WSDLツリーは、WSDLサーブレットによって生成され、BPELサーバー・インストールの一部として自動的にデプロイされます。

    WSDLツリー
    図esb_in4.gifの説明

  8. Application Explorerを使用して作成したインバウンドWSDLファイルを選択し、「OK」をクリックします。

    「アダプタ・サービスの作成」ダイアログ・ボックスの「WSDLファイル」フィールドに、選択したWSDLファイルの名前と位置が表示されます。

    追加されたWSDLファイル
    図esb_in5.gifの説明

  9. 「OK」をクリックします。

    ビジュアル・エディタに、新しいESBプロジェクトが表示されます。

ファイル・アダプタを使用したWriteプロセス操作の作成

  1. 中央のペインでESBプロジェクトを右クリックし、「アダプタ・サービスの作成」、「ファイル・アダプタ」の順に選択します。

    Read操作の作成
    図esb_in6.gifの説明

    「ファイル・アダプタ・サービスの作成」ダイアログ・ボックスが表示されます。

    「ファイル・アダプタ・サービスの作成」ダイアログ・ボックス
    図esb_in7.gifの説明

  2. ファイル・アダプタの名前を入力し、「WSDLファイル」フィールドの横にある「アダプタ・サービスのWSDLの構成」アイコンをクリックします。

    「アダプタ構成ウィザード - ようこそ」ウィンドウが表示されます。

    アダプタ構成ウィザード
    図esb_out11.gifの説明

  3. 「次へ」をクリックします。

    「アダプタ構成ウィザード - ステップ1/4: サービス名」ウィンドウが表示されます。

  4. 「次へ」をクリックします。

    「アダプタ構成ウィザード - ステップ2/4: 操作」ウィンドウ」が表示されます。

    アダプタ構成ウィザード
    図esb_out34.gifの説明

  5. 操作タイプとして「Write File」をクリックし、「次へ」をクリックします。

    「アダプタ構成ウィザード - ステップ3/4: ファイル構成」ウィンドウが表示されます。

    アダプタ構成ウィザード
    図esb_in8.gifの説明

  6. 出力ディレクトリのパスと出力ファイル名を入力し、「次へ」をクリックします。

    「アダプタ構成ウィザード - ステップ4/4: メッセージ」ウィンドウが表示されます。

    アダプタ構成ウィザード
    図esb_out36.gifの説明

  7. 「参照」をクリックして、WSDLを選択します。

    「タイプ・チューザ」ウィンドウが表示されます。

    「タイプ・チューザ」ウィンドウ
    図esb_out17.gifの説明

  8. ダイアログ・ボックスの右上隅にある「WSDLファイルのインポート」アイコンをクリックします。

    「WSDLファイルのインポート」ダイアログ・ボックスが表示されます。

    アダプタ構成ウィザード
    図esb_in9.gifの説明

  9. WSDLファイルを選択し、「OK」をクリックします。

    「インポートしたWSDLファイル」フォルダが追加されます。

    アダプタ構成ウィザード
    図esb_in10.gifの説明

  10. 「インポートしたWSDLファイル」フォルダを開いて、インライン・スキーマ(MATMAS01など)を選択し、「OK」をクリックします。

    「アダプタ構成ウィザード - ステップ4/4: メッセージ」ウィンドウに戻ります。

    「ファイル・アダプタ・サービスの作成」ダイアログ・ボックス
    図esb_in11.gifの説明

  11. 「次へ」をクリックします。

    「アダプタ構成ウィザード - 終了」ウィンドウが表示されます。

    追加されたWrite操作
    図esb_in12.gifの説明

  12. 「終了」をクリックします。

    「ファイル・アダプタ・サービスの作成」ダイアログ・ボックスに戻ります。

    「ファイル・アダプタ・サービスの作成」ダイアログ・ボックス
    図esb_in13.gifの説明

  13. 「OK」をクリックします。

    ルーティング・サービスとともに、Write操作がESBインバウンド・プロジェクト・ビューに追加されます。

Write操作に対するルーティング・サービスの指定

  1. 「ルーティング・サービス」をダブルクリックします。

    ルーティング・サービス
    図esb_in14.gifの説明

    「ルーティング・サービス」ウィンドウが表示されます。

    ルーティング・サービス
    図esb_in15.gifの説明

  2. 「ルーティング・ルール」を開きます。

    ルーティング・ルール
    図esb_in16.gifの説明

  3. 緑色のプラス記号アイコンをクリックします。このアイコンは、「新規ルーティング・ルールを作成します。」アイコンへのオプションを表しています。

    「ターゲット・サービス操作の参照」ウィンドウが表示されます。

    「ターゲット・サービス操作の参照」ウィンドウ
    図esb_in17.gifの説明

  4. 「プロジェクトのサービス」、デフォルトのシステム、アダプタ・サービス・ノード(MySAP_Matmas_writeなど)の順に開いて、サービス名(Writeなど)を選択します。

  5. 「OK」をクリックします。

    「ルーティング・ルール」ウィンドウに戻ります。

    「ルーティング・ルール」ウィンドウ
    図esb_in18.gifの説明

  6. 「<<トランスフォーメーション・マップ>>」フィールドの横にある(既存のマッパー・ファイルを選択するか、新規マッパー・ファイルを作成します。)アイコンをクリックします。

    「リクエスト・トランスフォーメーション・マップ」ダイアログ・ボックスが表示されます。

    「リクエスト・トランスフォーメーション・マップ」ダイアログ・ボックス
    図esb_in19.gifの説明

  7. 「新規マッパー・ファイルの作成」オプションを選択し、ファイル名を指定して「OK」をクリックします。

    次のマッピング・ウィンドウが表示されます。

    マッピング・ウィンドウ
    図esb_in20.gifの説明

  8. WSDLファイルを選択し、Write操作にマップします。

    WSDLファイルをマップすると、「自動マップ・プリファレンス」ダイアログ・ボックスが表示されます。

    「自動マップ・プリファレンス」ダイアログ・ボックス
    図esb_out30.gifの説明

  9. 「OK」をクリックします。

    次のウィンドウに示すように、マッピングが完了します。

    完了したマッピング
    図esb_in21.gifの説明

  10. 左ペインのESBインバウンド・プロジェクト・ファイル(ESB_Inbound.esbなど)をダブルクリックします。

    中央のペインでは、Write操作に対するルーティング・サービスが作成されていることに注意してください。

プロジェクトのデプロイ

  1. 作成したプロジェクト(ESB_Outboundなど)を右クリックし、「ESBに登録」、サーバー接続(ServerConnection1など)の順に選択します。

    プロジェクトのデプロイ
    図esb_in22.gifの説明

    正常にデプロイされた後に、サービスの登録が成功したことを通知するメッセージが表示されます。

    デプロイの成功メッセージ
    図esb_in23.gifの説明

  2. ESB Controlコンソールにログインし、プロジェクトが正常にデプロイされたことを確認します。

    ESB Controlコンソール
    図esb_in24.gifの説明

    デフォルトのシステム・ノード下部に、デプロイされたプロセスがリストされます。

    ESB Controlコンソール
    図esb_in25.gifの説明

  3. イベントを起動します。

  4. Write操作の作成時に指定した出力フォルダに、レスポンスが着信していることを確認します。

    出力フォルダ
    図esb_in26.gifの説明

  5. レスポンスが出力フォルダに送信されていない場合は、ESB Controlコンソールで対応するエラーのインスタンスとログを確認します。