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Oracle Access Managerデプロイメント・ガイド
10g(10.1.4.3)
B55479-01
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Oracle Access Managerの新機能

この項では、Oracle Access Managerリリース10.1.4.の新機能を紹介します。この項には10g(10.1.4)、10g(10.1.4.2.0)、および10g(10.1.4.3)の詳細が含まれています。

この項に含まれる内容は次のとおりです。


注意:

Oracle Access Manager 10.1.4の新機能の包括的なリストおよびその説明箇所は、『Oracle Access Manager概要』の「Oracle Access Managerの新機能」の章を参照してください。

製品名およびコンポーネント名の変更

元の製品名Oblix NetPointは、Oracle Access Managerに変更されました。大部分のコンポーネント名は変更されていません。ただし、次の表に示すいくつかの重要な変更には留意する必要があります。

項目 以前 現在
製品名 Oblix NetPoint

Oracle COREid

Oracle Access Manager
製品名 Oblix SHAREid

NetPoint SAML Services

Oracle Identity Federation
製品名 OctetString Virtual Directory Engine(VDE) Oracle Virtual Directory
製品名 BEA WebLogic Application Server

BEA WebLogic Application Server

Oracle WebLogic Server

Oracle WebLogic Portal

製品リリース Oracle COREid 7.0.4 Oracle Application Server 10gリリース2(10.1.2)の一部としても提供
ディレクトリ名 COREid Data Anywhere Data Anywhere
コンポーネント名 COREidサーバー アイデンティティ・サーバー
コンポーネント名 Access Manager ポリシー・マネージャ
コンソール名 COREidシステム・コンソール アイデンティティ・システム・コンソール
アイデンティティ・システム・トランスポート・セキュリティ・プロトコル NetPoint IDプロトコル Oracle IDプロトコル
アクセス・システム・トランスポート・プロトコル NetPoint Accessプロトコル Oracle Accessプロトコル
管理者 NetPoint管理者

COREid管理者

マスター管理者
ディレクトリ・ツリー Oblixツリー 構成ツリー
データ Oblixデータ 構成データ
Software Developer Kit(SDK) アクセス・サーバーSDK

ASDK

Access Manager SDK
API アクセス・サーバーAPI

Access API

Access Manager API
API Access Management API

Access Manager API

ポリシー・マネージャAPI
デフォルト・ポリシー・ドメイン NetPoint IDドメイン

COREid IDドメイン

IDドメイン
デフォルト・ポリシー・ドメイン NetPoint Access Manager

COREid Access Manager

Accessドメイン
デフォルト認証スキーム NetPointの認証なし

COREidの認証なし

匿名認証
デフォルト認証スキーム NetPoint Basic Over LDAP

COREid Basic Over LDAP

Oracle Access and Identity Basic Over LDAP
デフォルト認証スキーム AD Forest用のNetPoint Basic Over LDAP

AD Forest用のCOREid Basic Over LDAP

AD Forest用のOracle Access and Identity
アクセス・システム・サービス AMサービスのステータス

ポリシー・マネージャAPIサポート・モード

アクセス管理サービス

注意: ポリシー・マネージャAPIサポート・モードとアクセス管理サービスは同じ意味で使用されます。


製品またはドキュメント内で使用されている従来の名称は、新しい名称を意味しています。

10g(10.1.4.3)で提供されている拡張

このリリースには、10g(10.1.4.2.0)バンドル・パッチからBP07までのすべてのバグ修正および拡張に加え、10g (10.1.4.3)の新規拡張とバグ修正が含まれています。 次の項では、このマニュアルに示されている10g(10.1.4.3)の拡張を紹介します。


関連項目:

すべての新機能のリストは、『Oracle Access Manager概要』を参照。

大規模なグループの評価のためのアクセス・システムのパフォーマンスの拡張

Oracle Access Manager 10g(10.1.4.3)では、大規模なグループの評価のため、次のようにアクセス・システムのパフォーマンスを向上させることができます。

アイデンティティ・サーバーおよびアクセス・サーバー間の非同期キャッシュ・フラッシュ操作

Oracle Access Manager 10g(10.1.4.3)では、パフォーマンスの効率化と、アクセス・システム上の同期キャッシュ・フラッシュ操作に付随する遅延の回避に役立つために、非同期キャッシュ・フラッシュ・オプションが提供されています。非同期処理を使用した場合、リクエストがアクセス・サーバーに到着すると、ただちにレスポンスがアクセス・サーバーに送られます。

キャッシュ・フラッシュ中のメッセージ・チャネルの初期化のためのエラー処理

Oracle Access Manager 10g(10.1.4.3)では、WebGateとアクセス・サーバーが共有するネットワーク層が拡張されています。 これにより、メッセージ・チャネルの初期化の失敗(期間の制限がないソケットが原因の失敗)によって発生するエラーが回避されます。現行では、メッセージ・チャネルがメッセージの送受信を停止し、警告レベルのログ・メッセージが記録されます。

大規模なグループの評価のためのアイデンティティ・システムのパフォーマンスの拡張

groupdbparams.xmlファイルでTurnOffDynamicGroupEvaluationTurnOffNestedGroupEvaluationtrueに設定すると、グループ評価の際に、使用しない動的グループまたはネストされたグループを除外することにより、パフォーマンスを向上できます。


関連項目:

『Oracle Access Managerカスタマイズ・ガイド』のパラメータに関する章、およびこのマニュアル・ガイドの第3章

キャッシュ・フラッシュ操作のための混合モード通信

Oracle Access Managerをインストールして構成する場合、すでに記述したように、特定のトランスポート・セキュリティのガイドラインを遵守する必要があります。インストールおよび設定後、キャッシュ・フラッシュ操作に対し混合モード通信を使用するように選択できます。

Oracle Access Manager 10g(10.1.4.2.0)では、アイデンティティ・サーバーとアクセス・サーバー間のキャッシュ・フラッシュのリクエストにはオープン・モード通信を使用し、他のすべてのリクエストには簡易モードまたは認証モードを維持できる方法が提供されていました。このタイプの構成は、混合セキュリティ・モード(または混合トランスポート・セキュリティ・モード)通信として知られています。Oracle Access Manager 10g(10.1.4.3)では、キャッシュ・フラッシュのリクエストのための混合モード通信を実装する簡単な方法が提供されています。

多言語デプロイメントおよび英語専用メッセージ

Oracle Access Manager 10g(10.1.4.3)には、新しい言語パックのインストーラが用意されています。10g(10.1.4.3)言語パックは、新規のインストールであれアップグレードとパッチが適用されたデプロイメントであれ、いずれの10g(10.1.4.3)デプロイメントでも必要となります。

10g(10.1.4.2.0)および10g(10.1.4.3)の新機能には、翻訳されず、英語のみで表示される新しいメッセージが含まれている場合があります。


関連項目:

『Oracle Access Managerインストレーション・ガイド』

Native POSIX Thread Library (NPTL) for Linux

Linux用のOracle Access Managerの以前のリリースでは、LinuxThreadsライブラリのみを使用していました。LinuxThreadsを使用する場合、ライブラリのどの実装を使用するかを決定するため動的リンカーにより使用される環境変数LD_ASSUME_KERNELを設定する必要がありました。LD_ASSUME_KERNELを2.4.19に設定すると、/lib/i686内のライブラリが動的に使用されます。

RedHat Linux v5以降のリリースでは、Native POSIX Thread Library(NPTL)のみをサポートし、LinuxThreadsはサポートしていません。この変更に対応するため、Oracle Access Manager 10g(10.1.4.3)はNPTL仕様に準拠しています。ただし、Oracle HTTP Server 11g用のOracle Access Manager Webコンポーネント以外では、LinuxThreadsがデフォルトで使用されます。


注意:

Linux上では、Oracle HTTP Server 11g用のOracle Access Manager WebコンポーネントはNPTLのみを使用します。LinuxThreadsライブラリは使用できません。この場合、環境変数LD_ASSUME_KERNELを2.4.19に設定しないでください。


関連項目:

『Oracle Access Managerインストレーション・ガイド』

Oracle Access Managerの再構成

このトピックには、更新情報と追加情報があります。

複数のアクセス・サーバー間の同期キャッシュ・フラッシュ

Oracle Access Manager 10g(10.1.4.3)では、複数のアクセス・サーバー間での同期キャッシュ・フラッシュのリクエスト中にソケットが待機する期間を指定するための、新しい機能が提供されています。この場合、ソケットは指定された時間だけI/Oの完了を待機します。所定の操作が指定時間内に完了しない場合は、エラーが報告され、リクエストは他のアクセス・サーバーに送られます。同期リクエストでは、1つのアクセス・サーバーが停止してもWebPassとポリシー・マネージャは停止しません。

内部DBAgentキャッシュのチューニング

アイデンティティ・サーバーglobalparams.xmlファイル内でnegativeListForEntityAttributesパラメータを使用して、表示中に読み込まれたりキャッシュされない特定の属性を指定し、プロファイルの操作を変更できます。

デプロイメントの概要

デプロイメントのタイプと層、デプロイメントのシナリオと環境、デプロイメントのカテゴリ、およびデプロイメントのガイドラインについて説明する章が、新たに追加されました。


関連項目:

第1章

大規模なグループの評価のためのアクセス・システムのパフォーマンスの拡張

Oracle Access Manager 10g(10.1.4.3)では、大規模なグループ評価のために、次のようにアクセス・システムのパフォーマンスが改善されています。

キャッシュ・フラッシュの拡張

Oracle Access Manager 10g(10.1.4.3)では、キャッシュ・フラッシュについての複数の拡張が提供されています。それらに関する新しい情報は次のとおりです。

キャパシティ・プランニング

さらに有用な詳細情報を提供するために、キャパシティ・プランニングに関する章が更新されました。


関連項目:

第2章

フェイルオーバーとロード・バランシング

データの移行

Oracle Access Manager Configuration Managerは非推奨で、使用できません。概要情報は、このガイドの第8章から削除されました。

Oracle Access Managerの再構成

Oracle Access Managerのインストール中に指定した基本コンポーネント(Personオブジェクト・クラスやディレクトリ・サーバー・ホストなど)を変更できます。

ディレクトリのチューニング

アクセス・サーバーのチューニング

アイデンティティ・システムのチューニング

ワークフローのチューニング

ネットワークのチューニング

アクセス・システム操作のパフォーマンスのチューニング