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Oracle Access Managerインストレーション・ガイド
10g(10.1.4.3)
B55482-01
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Oracle Access Managerの新機能

この項では、Oracle Access Managerリリース10.1.4の新機能について説明します。この説明には、10g(10.1.4.0.1)、10g(10.1.4.2.0)および10g(10.1.4.3)の詳細が含まれます。

次の項目について説明します。


注意:

Oracle Access Manager 10.1.4のすべての新機能の包括的なリストおよびその説明箇所は、『Oracle Access Manager概要』の新機能に関する章を参照してください。

製品名およびコンポーネント名の変更

元の製品名Oblix NetPointは、Oracle Access Managerに変更になりました。大部分のコンポーネント名の変更はありません。ただし、次の表に示すいくつかの重要な変更には留意する必要があります。

項目 以前 現在
製品名 Oblix NetPoint

Oracle COREid

Oracle Access Manager
製品名 Oblix SHAREid

NetPoint SAML Services

Oracle Identity Federation[Oracle Identity Federation]
製品名 OctetString Virtual Directory Engine(VDE) Oracle Virtual Directory
製品名 BEA WebLogic Application Server

BEA WebLogic Portal Server

Oracle WebLogic Server

Oracle WebLogic Portal

製品リリース Oracle COREid 7.0.4 Oracle Application Server 10g Release 2(10.1.2)の一部としても提供
ディレクトリ名 COREid Data Anywhere Data Anywhere
コンポーネント名 COREid Server アイデンティティ・サーバー
コンポーネント名 Access Manager ポリシー・マネージャ
コンソール名 COREidシステム・コンソール アイデンティティ・システム・コンソール
アイデンティティ・システム・トランスポート・セキュリティ・プロトコル NetPoint IDプロトコル Oracle IDプロトコル
アクセス・システム・トランスポート・プロトコル NetPoint Accessプロトコル Oracle Accessプロトコル
管理者 NetPoint管理者

COREid管理者

マスター管理者
ディレクトリ・ツリー Oblixツリー 構成ツリー
データ Oblixデータ 構成データ
Software Developer Kit アクセス・サーバーSDK

ASDK

Access Manager SDK
API アクセス・サーバーAPI

Access API

Access Manager API
API アクセス管理API

Access Manager API

ポリシー・マネージャAPI
デフォルト・ポリシー・ドメイン NetPoint IDドメイン

COREid IDドメイン

IDドメイン
デフォルト・ポリシー・ドメイン NetPoint Access Manager

COREid Access Manager

Accessドメイン
デフォルト認証スキーム NetPointの認証なし

COREidの認証なし

匿名
デフォルト認証スキーム NetPoint Basic Over LDAP

COREid Basic Over LDAP

Oracle Access and Identity Basic Over LDAP
デフォルト認証スキーム AD Forest用のNetPoint Basic Over LDAP

AD Forest用のCOREid Basic Over LDAP

AD Forest用のOracle Access and Identity Basic Over LDAP
アクセス・システム・サービス AMサービスのステータス

ポリシー・マネージャAPIサポート・モード

アクセス管理サービス

注意: ポリシー・マネージャAPIサポート・モードとアクセス管理サービスは、同じ意味で使用されます。


製品またはドキュメント内で使用されている従来の名称は、新しい名前を意味しています。

10g(10.1.4.3)の拡張機能

このリリースには、10g(10.1.4.2.0)バンドル・パッチからBP07までのすべての修正および拡張機能に加えて、10g(10.1.4.3)の新しい拡張機能およびバグ修正が含まれています。次の項では、このマニュアルで扱っている10g(10.1.4.3)の拡張機能について説明します。


関連項目:

Oracle Access Manager概要』のすべての新機能のリスト

10g(10.1.4.3)のインストーラ、パッチ、バンドル・パッチおよび新しく動作保証されたエージェント

次に、Oracle Access Manager 10g(10.1.4.3)パッケージに関する新しい情報を示します。

インストール・パッケージ: 新規インストールでのみ使用可能な10g(10.1.4.3)コンポーネント・インストーラが、メディアとOracle Technology Networkに用意されています。ただし、10g(10.1.4.3)インストーラは、以前のOracle Access Managerインストールへのアップグレードには使用できません。

パッチ・セット・パッケージ: パッチ・セットに関する新しい項目が追加されています。10g(10.1.4.3)パッチ・セット・パッケージは、My Oracle Support(旧称MetaLink)に用意されます。

バンドル・パッチ: バンドル・パッチとその用途に関する新しい項目が追加されています。

新しく動作保証されたエージェント: 新しく動作保証されたエージェントとその入手方法に関する新しい項目が追加されています。

.NETに対するAccess Manager SDKのサポート

以前のリリースと同様に、Oracle Access Manager 10g(10.1.4.3)には、.NET Framework 1.1とMicrosoft Visual Studio 2002をサポートするWindows用のSDKが用意されています。インストーラは、Oracle Technology Networkで入手できます。

また、AccessGate開発向けのWindows用の新しいSDKも用意されています。この新しいSDKは、.NET 2をサポートし、NET Framework 2とMSDE Visual Studio 2005を含むMicrosoft Development Environment(MSDE)2005を使用します。

マルチ言語デプロイと英語のみのメッセージ

Oracle Access Manager 10g(10.1.4.3)には、新しい言語パック・インストーラが用意されています。10g(10.1.4.3)言語パックは、すべての10g(10.1.4.3)デプロイで必要になります。この場合、新規インストールであるか、アップグレードやパッチを適用したデプロイであるかは関係しません。

マイナー・リリース(10g(10.1.4.2.0)および10g(10.1.4.3))で追加された新機能のメッセージの一部は翻訳されておらず、英語のみで表示される可能性があります。

Linux用のネイティブPOSIXスレッド・ライブラリ(NPTL)

以前のリリースのOracle Access Manager for Linuxでは、LinuxThreadsライブラリのみを使用していました。LinuxThreadsを使用するには、環境変数LD_ASSUME_KERNELを設定する必要があります。この環境変数は、使用するライブラリの実装を決定するために動的リンカーによって使用されます。LD_ASSUME_KERNELを2.4.19に設定すると、/lib/i686のライブラリが動的に使用されます。

RedHat Linux v5以降のリリースでは、ネイティブPOSIXスレッド・ライブラリ(NPTL)のみがサポートされ、LinuxThreadsはサポートされません。この変更に対応するために、Oracle Access Manager 10g(10.1.4.3)はNPTL仕様に準拠しています。ただし、LinuxThreadsは、Oracle HTTP Server 11g用のOracle Access Manager Webコンポーネントを除くすべてに対してデフォルトで使用されます。


注意:

Linuxでは、OHS 11g用のOracle Access Manager Webコンポーネントは、NPTLのみを使用します。LinuxThreadsライブラリは使用できません。この場合、環境変数LD_ASSUME_KERNELを2.4.19に設定しないでください。

Oracle Internet Directory

Oracle Internet Directoryのチューニングは、様々なOracle Internet Directoryリリースに合せて拡張されています。

orclroleオブジェクト・クラスのOracle Internet DirectoryスキーマはRFC 2256に準拠していません。結果として、Oracle Access ManagerにOracle Internet Directoryを構成すると、Oracle Internet Directoryでこのスキーマの矛盾が生じるため、Oracle Access Managerのオブジェクト・クラス構成で問題が発生します。

また、Oracle Internet DirectoryのLDAPツールは、環境変数LDAP_PASSWORD_PROMPTONLYがTRUEまたは1に設定されたときに、安全性の低い-w passwordオプションと-P passwordオプションを無効化するように変更されています。

Oracle Virtual Directory

Oracle Virtual Directoryを使用するようにOracle Access Managerを構成する場合、Userオブジェクト・クラスとGroupオブジェクト・クラスにinetOrgPersonおよびgroupOfUniqueNamesが必要です。

obmigrateDNを使用して作成されたLDIFは、異なるパスに格納されます。

プラットフォームのサポート

オラクル社では、様々なサード・パーティのプラットフォーム、Webサーバー・リリース、ディレクトリ・サーバー・リリースおよびアプリケーションに対するOracle Access Managerのサポートを継続的に動作保証しています。最新のサポートの詳細は、次のサイトにある動作保証のマトリクスを参照してください。

http://www.oracle.com/technology/products/id_mgmt/coreid_acc/pdf/oracle_access_manager_certification_10.1.4_r3_matrix.xls

特定のOracle Access Manager Webサーバー固有のパッケージは、10g(10.1.4.3)の初期のリリースでは使用できません。

セキュリティ強化Linux(SELinux)

SELinuxは、Oracle Enterprise Linuxに付属しています。SELinuxの変更では、Linuxカーネル内でLinuxセキュリティ・モジュール(LSM)を使用することにより、様々なセキュリティ・ポリシーが提供されます。SELinuxでは、Oracle Access Manager Webコンポーネントのインストール後、関連するWebサーバーを起動する前に追加の手順を実行する必要があります。これは、サポート対象でSELinuxを使用するすべてのLinuxバージョンで行う必要があります。

Novell eDirectoryの問題のトラブルシューティングに関するヒント

Novell eDirectoryに対するブラウザベースのアイデンティティ・システムの設定時に検索ベースをdc=ncに設定する場合、o=Oblix(oblixconfig)オブジェクト・クラスが存在できるCONTAINMENTオブジェクトを定義する必要があります。

SSL対応のSun One Directory Server v5のトラブルシューティングに関するヒント

60を超えるオープンSSL接続が存在すると、Sun One Directory Server v5.1およびv5.2はハングします。この問題を解決するには、ディレクトリ・サーバーにパッチを適用します。

Sun Java Directory Server 6.0のトラブルシューティングに関するヒント

Sun Java Directory Server 6.0に対してアイデンティティ・サーバーをインストールする場合、ディレクトリ詳細を定義しているときにエラーが発生することがあります。

Sun One Directory Server v6.3のトラブルシューティングに関するヒント

Sun One Directory Serverバージョン6.3にiPlanet5_oblix_index_add.ldifをロードしようとすると、v6.3で変更されたノードの構造が原因でエラーが発生します。

10g(10.1.4.2.0)に固有の章の更新内容

「製品名およびコンポーネント名の変更」で説明しているように、一般的な製品および名前の変更がこのマニュアル全体で行われています。

プラットフォームのサポートの詳細はこのマニュアルから削除され、現在は、「動作保証要件の確認」で説明されているようにOracle Technology Network(OTN)に移動されています。

それぞれの章の更新内容および変更内容は、次のとおりです。

Oracle Access Manager 10g(10.1.4.0.1)の新機能

このマニュアルでは、次の機能について説明します。