この章では、コマンドライン・ユーティリティ(emctl)を使用して、管理サービス、管理エージェント、Grid Controlコンソール、Fusion Middleware ControlコンソールおよびDatabase Controlを起動および停止する方法について説明します。
また、この章では、様々なemctlコマンドと終了コード、およびログ情報を使用したemctlのトラブルシューティング方法も説明します。
この章では次の項について説明します。
次の項では、Enterprise Managerコマンドライン・ユーティリティ(emctl
)を使用してOracle Management Agentを制御する方法を説明します。
UNIXシステム上の管理エージェントの起動、停止またはステータス確認を行う手順は、次のとおりです。
ディレクトリをAGENT_HOME
/bin
ディレクトリに変更します。
表7-1内の該当するコマンドを使用します。
たとえば、管理エージェントを停止するには次のコマンドを入力します。
$PROMPT> cd AGENT_HOME/bin
$PROMPT> ./emctl stop agent
表7-1 管理エージェントの起動、停止およびステータス確認
コマンド | 目的 |
---|---|
管理エージェントを起動します。 |
|
管理エージェントを停止します。 |
|
管理エージェントが実行中の場合、このコマンドで、エージェント・ホーム、プロセスIDおよび最後に成功した管理リポジトリへのアップロードの日時など、管理エージェントに関するステータス情報を表示します。 |
$PROMPT> ./emctl status agent Oracle Enterprise Manager 11g Release 1 Grid Control 11.1.0.1.0 Copyright (c) 1996, 2010 Oracle Corporation. All rights reserved. --------------------------------------------------------------- Agent Version : 11.1.0.1.0 OMS Version : 11.1.0.1.0 Protocol Version : 11.1.0.0.0 Agent Home : /ade/example_username/oracle Agent binaries : /ade/example_username/oracle Agent Process ID : 10677 Parent Process ID : 10593 Agent URL : https://example.us.oracle.com:11865/emd/main/ Repository URL : https://example.us.oracle.com:13123/em/upload Started at : 2010-01-05 10:35:58 Started by user : example_username Last Reload : 2010-01-06 04:42:33 Last successful upload : 2010-01-06 04:42:35 Total Megabytes of XML files uploaded so far : 1041.04 Number of XML files pending upload : 0 Size of XML files pending upload(MB) : 0.00 Available disk space on upload filesystem : 71.53% Last successful heartbeat to OMS : 2010-01-06 04:42:44 --------------------------------------------------------------- Agent is Running and Ready $PROMPT>
大規模なメモリー構成を使用するIBM AIX環境で、管理エージェントによって多数のターゲットが監視されている場合、エージェントが起動しないことがあります。この問題を回避するには、管理エージェントを起動する前に、シェル内で次の変数を設定します。
LDR_CNTRL="MAXDATA=0x80000000"@NOKRTL AIX_THREADSCOPE=S
LDR_CNTRL変数は、データ・セグメントのサイズを設定し、カーネル空間でのランタイム・ライブラリのロードを無効にします。AIX_THREADSCOPEパラメータは、AIXスレッドスコープのコンテキストを、デフォルトのP(プロセス全体)からS(システム全体)に変更します。これにより、mutexの競合が少なくなります。
WindowsシステムにOracle Management Agentをインストールすると、インストール時に3つの新規サービスが「サービス」コントロール パネルに作成されます。
「サービス」コントロール パネルにアクセスする手順は、使用しているMicrosoft Windowsのバージョンによって異なります。たとえばWindows 2000では、「スタート」メニューから「設定」→「管理ツール」を選択して「サービス」コントロール パネルに移動します。
注意: 「UNIX上の管理サービスの制御」に記載されているemctl ユーティリティは、管理エージェントをインストールしたOracleホームのbin サブディレクトリで使用可能です。しかし、管理エージェントの起動および停止をWindowsシステム上で行う場合は「サービス」コントロール パネルの使用をお薦めします。 |
表7-2に、管理エージェントを制御する場合に使用するWindowsサービスを示します。
表7-2 管理エージェントをWindowsにインストールする場合にインストールおよび構成されるサービスのサマリー
コンポーネント | サービス名の形式 | 説明 |
---|---|---|
Oracle Management Agent |
Oracle<agent_home>Agent 次に例を示します。 OracleOraHome1Agent |
管理エージェントの起動および停止に使用します。 |
Oracle<oracle_home>SNMPPeerEncapsulator 次に例を示します。 OracleOraHome1PeerEncapsulator |
このサービスは、Simple Network Management Protocol(SNMP)の高度な機能を使用する場合にのみ使用します。 詳細は、『Oracle Enterprise Manager SNMPサポート・リファレンス・ガイド』を参照してください。 |
|
Oracle<oracle_home>SNMPPeerMasterAgent 次に例を示します。 OracleOraHome1PeerMasterAgent |
このサービスは、Simple Network Management Protocol(SNMP)の高度な機能を使用する場合にのみ使用します。 詳細は、『Oracle Enterprise Manager SNMPサポート・リファレンス・ガイド』を参照してください。 |
次の項では、Oracle Management Serviceを制御する方法を説明します。
UNIXシステムでOracle Management Serviceを起動および停止するには、一連のemctl
コマンドを使用します。
Enterprise Managerコマンドライン・ユーティリティを使用した管理サービスの起動、停止またはステータス確認を行う手順は、次のとおりです。
ディレクトリを管理サービス・ホームのORACLE_HOME/bin
ディレクトリに変更します。
表7-3内の該当するコマンドを使用します。
たとえば、管理サービスを停止するには次のコマンドを入力します。
$PROMPT> cd bin $PROMPT> ./emctl stop oms
表7-3 管理サービスの起動、停止およびステータス確認
コマンド | 目的 |
---|---|
管理サービスJ2EEアプリケーションの実行に必要なFusion Middlewareコンポーネントを起動します。このコマンドは、具体的にHTTP Serverと、管理サービスがデプロイされるEMGC_OMS1ドメインを開始します。 注意: |
|
管理サービスを停止します。 注意: |
|
管理サービスが実行中かどうかを示すメッセージを表示します。 |
WindowsシステムにOracle Management Serviceをインストールすると、インストール時に3つの新規サービスが「サービス」コントロール パネルに作成されます。
「サービス」コントロール パネルにアクセスする手順は、使用しているMicrosoft Windowsのバージョンによって異なります。たとえばWindows 2000では、「スタート」メニューから「設定」→「管理ツール」を選択して「サービス」コントロール パネルに移動します。
注意: 「UNIX上の管理サービスの制御」に記載されているemctl ユーティリティは、管理サービスをインストールしたOracleホームのbin サブディレクトリで使用可能です。しかし、管理サービスの起動および停止をWindowsシステム上で行う場合は「サービス」コントロール パネルの使用をお薦めします。 |
表7-4に、Oracle Management Serviceを制御する場合に使用するWindowsサービスを示します。
表7-4 Oracle Management ServiceをWindowsにインストールする場合にインストールおよび構成されるサービスのサマリー
コンポーネント | サービス名の形式 | 説明 |
---|---|---|
OracleWeblogicNodeManager_EMGC_OMS1_1 |
このサービスを使用して、管理サービスJ2EEアプリケーションをデプロイするためにインストールおよび構成されたWebLogic Serverのノード・マネージャを起動および停止します。 |
|
OracleManagementServer_EMGC_OMS1_1 |
このサービスを使用して、管理サービスJ2EEアプリケーションの一部としてインストールおよび構成されたすべてのコンポーネントを起動および停止します。 |
Fusion Middleware Controlは、Oracle Fusion Middleware 11gのコンポーネントで、WebLogic Serverインストールの一部としてインストールされます。Fusion Middleware Controlの起動および停止の詳細は、OTNで入手可能なOracle Fusion Middleware管理者ガイドの「Oracle Fusion Middlewareの起動および停止」の章を参照してください。
Database Controlを制御するには、Oracle Database 11gのインストール後にORACLE_HOME/bin
ディレクトリで使用可能なemctl
コマンドライン・ユーティリティを使用します。
Database Control、およびDatabase Controlに関連付けられている管理エージェントと管理サービスを起動する手順は、次のとおりです。
Database Control、およびDatabase Controlに関連付けられている管理エージェントと管理サービスを停止する手順は、次のとおりです。
Windowsシステム上のDatabase Controlを起動および停止する手順は、次のとおりです。
「サービス」コントロール パネルを開きます。
たとえば、Windows NTの場合、「スタート」を選択して「設定」を示し、「コントロール パネル」を選択して「サービス」アイコンをダブルクリックします。
Windows 2000では、「スタート」→「管理ツール」→「サービス」を選択します。
サービス・リストでDatabase Controlを探します。
このサービスの名前は通常Oracleで始まり、インストール時に指定したホーム・ディレクトリ名およびデータベース・システム識別子(SID)が続き、DBControlで終わります。たとえば、DBd11g
をOracleホームとして指定した場合、サービス名は次のようになります。
OracleDB11gDBControl
サービスの場所を確認した後、「サービス」コントロール パネルを使用してDatabase Controlサービスを起動または停止できます。
デフォルトでは、Database Controlサービスは、システムの起動時に自動的に起動するように構成されています。
Oracle Enterprise Manager 11gコンポーネントは、各種のOracleソフトウェア製品の管理に使用されます。本番環境では、ソフトウェア・リソースのパフォーマンスおよび可用性を向上させるため、複数のホスト間にデータベースおよびWebLogic Serverインスタンスを分散させる場合がほとんどです。ただし、同一ホスト上に複数のWebLogic Serverまたはデータベースをインストールする必要がある場合は、次のガイドラインを参考にしてください。
Fusion Middleware Control、管理エージェントまたはDatabase Controlを起動すると、Enterprise Managerはホストおよびその管理対象ターゲットに関する重要な監視データの収集を即時に開始します。ホスト上のコンポーネントの起動プロセスを開発する際は、このことを念頭に置いてください。
特に、次のプロセスが起動処理を開始する前に各Enterprise Managerプロセスが確実に起動できるように、起動プロセスの時間をずらすことを考慮してください。(システムの再起動の後などに)すべてのコンポーネントを起動する場合は、次のようなプロセスを使用します。
emctl start
コマンドを使用して、WebLogic Serverホーム・ディレクトリのすべてのOPMN管理プロセスを起動します。
15秒待機します。
StartWebLogic.shスクリプトを実行してWebLogic ServerのHTTPサービスを開始します。
15秒待機します。
emctl start agent
コマンドを使用して、ホストの管理エージェントを起動します。
前述の例のような時間差をおく起動手順を使用することによって、各コンポーネントのCPU集中型の起動段階において、リソースに対するプロセスの競合が回避されます。
前述の項で説明したように、Oracle Management Service、Oracle Management Agent、およびGrid Controlが依存するOracle Fusion Middlewareコンポーネントを制御するには、別々のコマンドを使用します。
次の項では、Oracle Enterprise Manager 11g Grid Controlコンソールのインストール時にインストールされるすべてのGrid Controlコンポーネントを停止および起動する方法を説明します。
この手順を使用して、システムの再起動後にすべてのフレームワーク・コンポーネントを起動することや、システム・メンテナンスのためにシステムを停止する前にすべてのコンポーネントを停止することができます。
次の手順には、Grid Controlのすべてのコンポーネントの起動に必要なステップがまとめられています。たとえば、ホスト・コンピュータを再起動し、Grid Controlのすべてのコンポーネントがそのホスト上にインストールされている場合は、この手順を使用します。
ホスト上のすべてのGrid Controlコンポーネントを起動する手順は、次のとおりです。
Oracle Management Repositoryがホスト上にある場合は、管理リポジトリをインストールした対象のデータベースのOracleホームにディレクトリを変更し、データベースおよびそのデータベースのNet Listenerを起動します。
ORACLE_HOME環境変数を管理リポジトリ・データベースのホーム・ディレクトリに設定します。
ORACLE_SID環境変数を管理リポジトリ・データベースのSID(デフォルトはasdb)に設定します。
Net Listenerを起動します。
$PROMPT> $ORACLE_HOME/bin/lsnrctl start
ORACLE_HOME/bin/sqlplus /nolog
SQL> connect SYS as SYSDBA
SQL> startup
SQL> quit
関連項目: Oracle Databaseの起動および停止の詳細は、『Oracle Database管理者ガイド』を参照してください。 |
Oracle Management Serviceを起動します。
$PROMPT> ORACLE_HOME/bin/emctl start oms
StartWebLogic.shスクリプトを実行してWebLogic ServerのHTTPサービスを開始します。
ディレクトリをOracle Management Agentのホーム・ディレクトリに変更し、管理エージェントを起動します。
$PROMPT> AGENT_HOME/bin/emctl start agent
注意: emctl start agent コマンドは、管理サービスのホーム・ディレクトリではなく、必ずOracle Management Agentのホーム・ディレクトリで実行してください。 |
次の手順には、Grid Controlのすべてのコンポーネントの停止に必要なステップがまとめられています。たとえば、ホスト・コンピュータを停止または再起動する対象のホストと同じホストに、Grid Controlのすべてのコンポーネントをインストールしている場合は、この手順を使用します。
ホスト上のすべてのGrid Controlコンポーネントを停止する手順は、次のとおりです。
Oracle Management Serviceを停止します。
$PROMPT> $ORACLE_HOME/bin/emctl stop oms
StartWebLogic.shスクリプトを実行してWebLogic ServerのHTTPサービスを開始します。
ディレクトリをOracle Management Agentのホーム・ディレクトリに変更し、管理エージェントを停止します。
$PROMPT> AGENT_HOME/bin/emctl stop agent
注意: emctl stop agent コマンドは、Oracle WebLogic Serverのホーム・ディレクトリではなく、必ずOracle Management Agentのホーム・ディレクトリで実行してください。 |
Oracle Management Repositoryが同じホスト上にある場合は、管理リポジトリをインストールした対象のデータベースのOracleホームにディレクトリを変更し、データベースおよびそのデータベースのNet Listenerを停止します。
ORACLE_HOME環境変数を管理リポジトリ・データベースのホーム・ディレクトリに設定します。
ORACLE_SID環境変数を管理リポジトリ・データベースのSID(デフォルトはasdb)に設定します。
データベース・インスタンスを停止します。
$PROMPT> ORACLE_HOME/bin/sqlplus /nolog SQL> connect SYS as SYSDBA SQL> shutdown SQL> quit
関連項目: Oracle Databaseの起動および停止の詳細は、『Oracle Database管理者ガイド』を参照してください。 |
Net Listenerを停止します。
$PROMPT> $ORACLE_HOME/bin/lsnrctl stop
次の項では、管理エージェントの制御に使用できる、その他のemctl
コマンドについて説明します。
通常の環境では、管理対象ターゲットについての情報は管理エージェントによって管理サービスへ定期的にアップロードされます。
ただし、管理サービスへのデータの即時アップロードや、管理エージェント・ホーム・ディレクトリに保存されているターゲットの定義および属性のリロードを、強制的に実行できる2つのEnterprise Managerコマンドがあります。
このコマンドを使用するには、ディレクトリをAGENT_HOME/bin
ディレクトリ(UNIX)またはAGENT_HOME\bin
ディレクトリ(Windows)に変更し、表7-5の該当するコマンドを入力します。
表7-5 手動による管理データのリロードおよびアップロード
コマンド | 説明 |
---|---|
管理対象ホストから管理サービスに対する現在の管理データの即時アップロードを強制実行するには、このコマンドを使用します。このコマンドは、次に予定されているデータのアップロードまで待てない場合に使用できます。 |
|
このコマンドは、 注意: 手順が明確に文書化されている場合またはOracleサポートからユーザーに指示があった場合を除いて、手動による |
データベース・ターゲットのパフォーマンスを監視するため、Enterprise Managerはデータベースのユーザー名およびパスワードを使用してデータベースに接続されます。このユーザー名とパスワードの組合せが、データベースの監視資格証明と呼ばれます。
Oracle9iデータベース・ターゲットを最初に追加したとき、または管理エージェントのインストール時に追加されたとき、Enterprise Managerでは監視資格証明として、DBSNMPデータベース・ユーザー・アカウントとDBSNMPアカウントのデフォルト・パスワードが使用されます。
Oracle Database 11gをインストールする際、データベースのインストール時にDBSNMP監視パスワードを指定します。
このため、DBSNMPデータベース・ユーザー・アカウントのパスワードが変更されている場合は、データベース・ターゲットのプロパティを変更して、Enterprise Managerが引き続きデータベースに接続して構成およびパフォーマンス・データを収集できるようにする必要があります。
同様に、Grid Controlに新規のOracle Database 11gターゲットを追加したらすぐに、データベースのインストール時に定義したDBSNMPパスワードを認識するようにターゲットを構成する必要があります。このように構成しない場合、データベースのホームページに監視データが何も表示されず、データベースのステータスにメトリック収集エラーが示される可能性があります。
Oracle Enterprise Manager 11g Grid ControlコンソールまたはEnterprise Managerコマンドライン・ユーティリティ(emctl
)を使用して、Enterprise Managerの監視資格証明を変更できます。
Oracle Enterprise Manager 11g Grid ControlコンソールでDBSNMPアカウントのパスワードを変更する手順は、次のとおりです。
Grid Controlコンソールで、「ターゲット」タブをクリックします。
「データベース」サブタブをクリックして、監視しているデータベース・ターゲットをリストします。
データベースを選択して「構成」をクリックします。
Enterprise Managerに「データベースの構成: プロパティ」ページが表示されます。
「モニター・パスワード」フィールドにDBSNMPアカウントの新しいパスワードを入力します。
「接続のテスト」をクリックして、監視資格証明が正しいことを確認します。
接続に成功したら、データベース構成ウィザードの最後まで進み、「発行」をクリックします。
Enterprise Managerコマンドライン・ユーティリティで新しい監視資格証明を入力する手順は、次のとおりです。
ディレクトリを、AGENT_HOME/bin
ディレクトリ(UNIX)またはAGENT_HOME\bin
ディレクトリ(Windows)に変更します。
次のコマンドを入力して、新しい監視資格証明を指定します。
$PROMPT>./emctl config agent credentials [Target_name[:Target_Type]]
正しいターゲット名およびターゲット・タイプを決定する方法は、「管理対象ホスト上のターゲットのリスト表示」を参照してください。
例7-2に、プロンプトと、コマンドから返される出力の例を示します。
$PROMPT>./emctl config agent credentials example.com:oracle_database Oracle Enterprise Manager 11g Release 11.1.0.0.0 Copyright (c) 1996, 2010 Oracle Corporation. All rights reserved. Name = example.us.oracle.com, Type = oracle_database Want to change for "UserName" (y/n):n Want to change for "password" (y/n):y Enter the value for "password" :******* EMD reload completed successfully
管理している特定のターゲットの名前およびタイプを提供することが必要な場合があります。たとえば、ターゲットの監視資格証明を設定するときは、ターゲットの名前およびタイプを知っておく必要があります。
特定の管理エージェントで現在監視されている、各ターゲットの名前およびタイプをリストする手順は、次のとおりです。
ディレクトリを、AGENT_HOME/bin
ディレクトリ(UNIX)またはAGENT_HOME\bin
ディレクトリ(Windows)に変更します。
次のコマンドを入力して、新しい監視資格証明を指定します。
$PROMPT>./emctl config agent listtargets
ターゲットを一覧表示するには、次のコマンドを使用します。
$PROMPT>./emctl config agent listtargetsfully
コマンドの通常の出力を示します。
例7-3 管理対象ホスト上のターゲットのリスト表示
ade:[ example_username_1208_qc_ag ] [example_username@example emagent]$ emctl config agent listtargetsOracle Enterprise Manager 11g Release 1 Grid Control 11.1.0.1.0Copyright (c) 1996, 2010 Oracle Corporation. All rights reserved.[example.us.oracle.com:11852, oracle_emd][example.us.oracle.com, host][chronos_test, oracle_webcache][chronos_apache_test, oracle_apache][mytestBeacon, oracle_beacon][CSAcollector, oracle_csa_collector][database, oracle_database][database2, oracle_database][database3, oracle_database][listener, oracle_listener][listener2, oracle_listener][listener3, oracle_listener][Management Services and Repository, oracle_emrep]ade:[ example_username_1208_qc_ag ] [example_username@example emagent]$
例7-4 管理対象ホスト上のターゲットの一覧表示
ade:[ example_username_1208_qc_ag ] [example_username@example emagent]$ emctl config agent listtargetsfully Oracle Enterprise Manager 11g Release 1 Grid Control 11.1.0.1.0 Copyright (c) 1996, 2010 Oracle Corporation. All rights reserved. <Targets> <Target TYPE="oracle_emd" NAME="example.us.oracle.com:11852"> </Target> <Target TYPE="host" NAME="example.us.oracle.com" DISPLAY_NAME="example.us.oracle.com"> </Target> <Target TYPE="oracle_webcache" NAME="chronos_test"> <Property NAME="HTTPProtocol" VALUE="http"/> <Property NAME="HTTPMachine" VALUE="localhost"/> <Property NAME="HTTPMachineForAdmin" VALUE="example.us.oracle.com"/> <Property NAME="OracleHome" VALUE="/ade/example_username_1208_qc/oracle/work/middleware/oms"/> <Property NAME="HTTPPath" VALUE="/"/> <Property NAME="MonitorPort" VALUE="4002"/> <Property NAME="AdminPort" VALUE="4000"/> <Property NAME="authpwd" VALUE="6a6aeca8b6028643" ENCRYPTED="TRUE"/> <Property NAME="authrealm" VALUE="sysman"/> <Property NAME="authuser" VALUE="sysman"/> <Property NAME="logFileDir" VALUE="/ade/example_username_1208_qc/oracle/work/middleware/oms/webcache/logs"/> <Property NAME="logFileName" VALUE="access_log"/> <Property NAME="version" VALUE="10.1.2.0.0"/> <AssocTargetInstance ASSOCIATION_NAME="ias" ASSOC_TARGET_NAME="/ade/example_username_1208_qc/oracle/work/middleware/oms.example.us.oracle.com" ASSOC_TARGET_TYPE="oracle_ias"/> </Target> <Target TYPE="oracle_apache" NAME="chronos_apache_test" DISPLAY_NAME="chronos_apache_test"> <Property NAME="HTTPMachine" VALUE="example.us.oracle.com"/> <Property NAME="HTTPPort" VALUE="18828"/> <Property NAME="useDefaultProxy" VALUE="false"/> <Property NAME="version" VALUE="stdApache10.1.2"/> <Property NAME="OracleHome" VALUE="/ade/example_username_1208_qc/oracle/work/middleware/oms"/> <Property NAME="logFileDir" VALUE="/ade/example_username_1208_qc/asg_apache/apache2/apache2/logs"/> <Property NAME="logFileName" VALUE="eum_log"/> </Target> <Target TYPE="oracle_beacon" NAME="mytestBeacon"> <Property NAME="proxyHost" VALUE="example.us.oracle.com"/> <Property NAME="proxyPort" VALUE="80"/> <Property NAME="dontProxyFor" VALUE="us.oracle.com"/> </Target> <Target TYPE="oracle_csa_collector" NAME="CSAcollector"> <Property NAME="recvFileDir" VALUE="/ade/example_username_1208_qc/oracle/work/user_projects/domains/EMGC_DOMAIN/em/EMGC_OMS1/sysman/oms_csa/results"/> </Target> <Target TYPE="oracle_database" NAME="database" VERSION="1.0"> <Property NAME="MachineName" VALUE="example.us.oracle.com"/> <Property NAME="OracleHome" VALUE="/ade/example_username_1208_qct/oracle"/> <Property NAME="UserName" VALUE="94d6d81ed42c38ae" ENCRYPTED="TRUE"/> <Property NAME="Port" VALUE="25059"/> <Property NAME="SID" VALUE="t1208qc"/> <Property NAME="Role" VALUE="NORMAL"/> <Property NAME="password" VALUE="94d6d81ed42c38ae" ENCRYPTED="TRUE"/> </Target> <Target TYPE="oracle_database" NAME="database2" VERSION="1.0"> <Property NAME="MachineName" VALUE="example.us.oracle.com"/> <Property NAME="OracleHome" VALUE="/ade/example_username_1208_qct/oracle"/> <Property NAME="UserName" VALUE="94d6d81ed42c38ae" ENCRYPTED="TRUE"/> <Property NAME="Port" VALUE="25059"/> <Property NAME="SID" VALUE="t1208qc"/> <Property NAME="Role" VALUE="NORMAL"/> <Property NAME="password" VALUE="94d6d81ed42c38ae" ENCRYPTED="TRUE"/> </Target> <Target TYPE="oracle_database" NAME="database3" VERSION="1.0"> <Property NAME="MachineName" VALUE="example.us.oracle.com"/> <Property NAME="OracleHome" VALUE="/ade/example_username_1208_qct/oracle"/> <Property NAME="UserName" VALUE="94d6d81ed42c38ae" ENCRYPTED="TRUE"/> <Property NAME="Port" VALUE="25059"/> <Property NAME="SID" VALUE="t1208qc"/> <Property NAME="Role" VALUE="NORMAL"/> <Property NAME="password" VALUE="94d6d81ed42c38ae" ENCRYPTED="TRUE"/> </Target> <Target TYPE="oracle_listener" NAME="listener"> <Property NAME="Machine" VALUE="example.us.oracle.com"/> <Property NAME="Port" VALUE="25059"/> <Property NAME="ListenerOraDir" VALUE="/ade/example_username_1208_qct/oracle/work"/> <Property NAME="LsnrName" VALUE="LISTENER"/> <Property NAME="OracleHome" VALUE="/ade/example_username_1208_qct/oracle"/> </Target> <Target TYPE="oracle_listener" NAME="listener2"> <Property NAME="Machine" VALUE="example.us.oracle.com"/> <Property NAME="Port" VALUE="25059"/> <Property NAME="ListenerOraDir" VALUE="/ade/example_username_1208_qct/oracle/work"/> <Property NAME="LsnrName" VALUE="LISTENER2"/> <Property NAME="OracleHome" VALUE="/ade/example_username_1208_qct/oracle"/> </Target> <Target TYPE="oracle_listener" NAME="listener3"> <Property NAME="Machine" VALUE="example.us.oracle.com"/> <Property NAME="Port" VALUE="25059"/> <Property NAME="ListenerOraDir" VALUE="/ade/example_username_1208_qct/oracle/work"/> <Property NAME="LsnrName" VALUE="LISTENER3"/> <Property NAME="OracleHome" VALUE="/ade/example_username_1208_qct/oracle"/> </Target> <Target TYPE="oracle_emrep" NAME="Management Services and Repository"> <Property NAME="ConnectDescriptor" VALUE="(DESCRIPTION=(ADDRESS_LIST=(ADDRESS=(PROTOCOL=TCP)(HOST=stbdg06)(PORT=1521)))(CONNECT_DATA=(SERVICE_NAME=example.us.oracle.com)))"/> <Property NAME="UserName" VALUE="e34e191763acd13b" ENCRYPTED="TRUE"/> <Property NAME="password" VALUE="e34e191763acd13b" ENCRYPTED="TRUE"/> </Target> </Targets>
ブラックアウトを使用すると、Enterprise Managerのユーザーは、管理データ収集アクティビティを1つ以上の管理対象ターゲットで一時停止できます。たとえば、予定されているメンテナンスや緊急の操作の間、データ収集が行われないようにするため管理者が使用します。
関連項目: Enterprise Managerのブラックアウトの詳細は、『Oracle Enterprise Manager概要』の「システムの監視」を参照してください。 |
ブラックアウトは、Oracle Enterprise Manager 11g Grid ControlコンソールまたはEnterprise Managerコマンドライン・ユーティリティ(emctl
)から制御できます。ただし、コマンドラインでターゲットのブラックアウトを制御している場合は、同じブラックアウトをGrid Controlコンソールでは制御しないでください。同様に、Grid Controlコンソールでターゲットのブラックアウトを制御している場合は、そのブラックアウトをコマンドラインでは制御しないでください。
関連項目: Grid Controlコンソールからブラックアウトを制御する方法の詳細は、Enterprise Managerオンライン・ヘルプのブラックアウトの作成、編集および表示に関する項を参照してください。 |
コマンドラインでは、次のブラックアウト機能を実行できます。
即時ブラックアウトの開始
即時ブラックアウトの停止
即時ブラックアウトのステータスの確認
注意: コマンドラインでブラックアウトを開始すると、ブラックアウトされるターゲットに対して実行を予定されているEnterprise Managerジョブは、すべて予定どおりに実行されます。Grid Controlコンソールを使用してブラックアウトを制御する場合は、オプションで、ブラックアウトされるターゲットに対してジョブが実行されないようにできます。 |
Enterprise Managerコマンドライン・ユーティリティを使用してブラックアウトを制御する手順は、次のとおりです。
ディレクトリを、AGENT_HOME/bin
ディレクトリ(UNIX)またはAGENT_HOME\bin
ディレクトリ(Windows)に変更します。
表7-6で説明する該当コマンドを入力します。
注意: ブラックアウトを開始する際、ブラックアウトの影響を受けるターゲットを指定する必要があります。正しいターゲット名およびターゲット・タイプを取得する方法は、「管理対象ホスト上のターゲットのリスト表示」を参照してください。 |
表7-6 ブラックアウト・コマンドのサマリー
Enterprise Managerコマンドラインからのブラックアウトの制御について、より詳しく学ぶために、次の例を使用します。
データベースdb1およびdb2とOracle Listener ldb2に対して、bk1というブラックアウトを開始する場合は、次のコマンドを入力します。
$PROMPT> emctl start blackout bk1 db1 db2 ldb2:oracle_listener -d 5 02:30
ブラックアウトがすぐに開始され、5日間と2時間30分の間、その状態が続きます。
管理対象ホスト上のすべてのブラックアウトのステータスを確認する場合:
$PROMPT> emctl status blackout
ブラックアウトbk2をすぐに停止する場合:
$PROMPT> emctl stop blackout bk2
ホスト上のすべてのターゲットに対して即時ブラックアウトbk3を開始する場合:
$PROMPT> emctl start blackout bk3 -nodeLevel
データベースdb1に対して30分間の即時ブラックアウトbk3を開始する場合:
$PROMPT> emctl start blackout bk3 db1 -d 30
データベースdb2に対して5時間の即時ブラックアウトbk3を開始する場合:
$PROMPT> emctl start blackout bk db2 -d 5:00
管理エージェントをアップグレード後、最初に構成された時のタイムゾーンと異なることが検知されると、起動しない場合があります。
次のコマンドを使用して、管理エージェントで使用されるタイムゾーンをリセットできます。
emctl resetTZ agent
このコマンドは、管理エージェント側のタイムゾーンを修正し、管理リポジトリ側で値を修正するために実行される追加のコマンドを指定します。
重要: 管理エージェントのタイムゾーンを変更する前に、管理エージェントで管理されているターゲットで現在実行中または実行予定のブラックアウトがあるかどうかを確認してください。 |
ブラックアウトを確認する手順は、次のとおりです。
Grid Controlコンソールで、「ターゲット」タブの「すべてのターゲット」に移動し、ターゲットのリストで管理エージェントを探します。管理エージェントの名前をクリックします。これにより、管理エージェントのホームページが表示されます。
管理エージェントで監視されているターゲットのリストが、「監視ターゲット」セクションに表示されます。
リスト内の各ターゲットについて、次の操作を実行します。
ターゲット名をクリックします。これにより、ターゲットのホームページが表示されます。
ホームページの「関連リンク」セクションで、「ブラックアウト」リンクをクリックします。これにより、このターゲットに対して現在実行中または実行予定のブラックアウトを確認できます。
そのようなブラックアウトが存在する場合は、次の操作を実行します。
Grid Controlコンソールから、その管理エージェントで監視されているすべてのターゲットについて現在実行中のブラックアウトをすべて停止します。
Grid Controlコンソールから、その管理エージェントで監視されているすべてのターゲットについて実行予定のブラックアウトをすべて停止します。
現在実行中および実行予定のブラックアウトをすべて停止した後、emctl resetTZ agent
コマンドを実行して、管理エージェントのタイムゾーンを変更できます。管理エージェントのタイムゾーンの変更後、必要に応じて、ターゲットに対して新しいブラックアウトを作成します。
リリース10.2の管理エージェントを実行している場合、次のコマンドを使用して、メトリック収集の即時再評価を実行できます。
emctl control agent runCollection <targetName>:<targetType> <colletionItemName>
<collectionItemName>
は、メトリックを収集する収集項目の名前です。
このコマンドを実行すると、メトリックの再評価された値が管理リポジトリにアップロードされ、メトリックがしきい値を超えた場合にアラートをトリガーします。
通常、関連メトリックはともに収集されます。ともに収集された一連のメトリックはメトリック収集と呼ばれます。各メトリック収集は独自の名前を持ちます。メトリックを再評価する場合、まずそれが属しているメトリック収集の名前を判別し、次にそのメトリック収集の収集項目を判別する必要があります。
前述のコマンドを実行してメトリックを再評価すると、同じメトリック収集および収集項目に含まれているその他のメトリックもすべて再評価されます。
次の手順を実行して、メトリックに対するメトリック収集名および収集項目名を判別します。
$ORACLE_HOME/sysman/admin/metadataディレクトリに移動します。$ORACLE_HOMEは管理エージェントのOracleホームです。
ターゲット・タイプのXMLファイルを探します。たとえば、「使用可能なファイルシステム領域(%)」というホスト・メトリックを対象とする場合は、host.xmlファイルを探します。
XMLファイル内で、対象とするメトリックを探します。メトリックとして認識しているものは、実際にはメトリックの表示名です。メトリック名には、次で始まるタグが先頭に含まれます。
<Label NLSID=
たとえば、host.xmlファイルでは、「使用可能なファイルシステム領域(%)」のメトリックには、次のようなエントリが含まれます。
<Label NLSID="host_filesys_pctAvailable">Filesystem Space Available (%) </Label>
XMLファイル内でメトリックを検索すると、そのエントリがより大きなエントリの一部であることがわかります。このエントリの先頭は次のとおりです。
<Metric NAME=
Metric NAMEに定義されている値を記録します。これがメトリック収集の名前です。たとえば、「使用可能なファイルシステム領域(%)」メトリックの場合、エントリは次のようになります。
<Metric NAME="Filesystems"
したがって、「使用可能なファイルシステム領域(%)」メトリックの場合、メトリック収集の名前はFilesystemsです。
次に、このメトリック収集の収集項目を判別する必要があります。$ORACLE_HOME/sysman/admin/default_collectionディレクトリに移動します。$ORACLE_HOMEは管理エージェントのOracleホームです。
このディレクトリでは、ターゲット・タイプの収集ファイルを探します。この例では、これはhost.xmlです。
メトリック収集がそれ自体によって収集される場合は、同じ名前の単一の収集項目が収集ファイル内に存在します。メトリック収集にこれが該当するかどうかを判別するには、収集ファイル内で、次で始まるエントリを探します。
<CollectionItem NAME=
CollectionItem NAMEに割り当てられている値は、手順4のMetric NAMEと一致します。
「使用可能なファイルシステム領域(%)」メトリックの場合、収集ファイル内のエントリは次のようになります。
<CollectionItem NAME = "Filesystems"
そのようなエントリが見つかった場合、CollectionItem NAMEに割り当てられている値が、emctlコマンドで使用可能な収集項目の名前です。
見つからない場合、メトリック収集は、単一の収集項目下の他のメトリック収集とともに収集されることを意味します。メトリック収集の収集項目を見つけるには、まず、メトリック収集を探します。次のタグが先頭に含まれます。
<MetricColl NAME=
見つかったら、その上のファイル内で<CollectionItem NAME=
を探します。
CollectionItem NAMEと関連する値は、emctlコマンドで使用する収集項目の名前です。
たとえば、「オープン・ポート」というホスト・メトリックを再評価する場合は、前述の手順を使用して次の操作を実行します。
$ORACLE_HOME/sysman/admin/metadataディレクトリに移動します。$ORACLE_HOMEは管理エージェントのOracleホームです。host.xmlファイルを探し、そのファイル内で<Metric NAME="openPorts"
を探します。
$ORACLE_HOME/sysman/admin/default_collectionディレクトリに移動します。host.xmlファイルを探し、そのファイル内で<CollectionItem NAME="openPorts"
を探します。
見つからなかった場合は、<MetricColl NAME="openPorts"
を探します。
そのファイル内で、このエントリより前の部分で<CollectionItem NAME=
文字列、および<CollectionItem NAME="oracle_security"
を探します。
oracle_securityという収集項目名が、emctlコマンドを使用して「オープン・ポート」メトリックを再評価する際に使用されます。
この項では、Enterprise Managerエージェントおよび管理サービスのemctlコマンドを示します。
表7-7 emctlコマンド
emctlコマンド | 説明 |
---|---|
emctl start | getversion oms |
管理サービスのバージョンを取得します。 |
emctl stop oms [-all] |
管理サービスを停止します。 |
emctl status oms |
管理サービスのステータスを示します。 |
emctl status oms -details |
管理サービスのステータスを詳しく示します。 |
emctl config oms sso -host ssoHost -port ssoPort -sid ssoSid -pass ssoPassword -das dasURL -u user |
管理サービスを構成します。 |
emctl config oms loader -shared <yes|no> -dir <loader dir> |
管理サービスを構成します。 |
emctl config oms -list_repos_details |
管理サービス・リポジトリの詳細を示します。 |
emctl config oms -store_repos_details [-repos_host <host> -repos_port <port> -repos_sid <sid> | -repos_conndesc <connect descriptor> ] -repos_user <username> [-repos_pwd <pwd>] [-no_check_db] |
管理サービスを構成します。 |
emctl config oms -change_repos_pwd [-change_in_db] [-old_pwd <old_pwd>] [-new_pwd <new_pwd>] [-use_sys_pwd [-sys_pwd <sys_pwd>]] |
管理サービスを構成します。 |
emctl config oms -change_view_user_pwd [-sysman_pwd <sysman_pwd>] [-user_pwd <user_pwd>] [-auto_generate] |
管理サービスを構成します。 |
emctl start | stop agent |
エージェントを起動または停止します。 |
emctl start | stop | status subagent |
サブエージェントを起動または停止します。 |
emctl status agent |
エージェントのステータスを示します。 |
emctl status agent -secure [-omsurl <http://<oms-hostname>:<oms-unsecure-port>/em/*>] |
エージェントのセキュア・ステータス、エージェントがセキュア・モードで実行しているポート、および指し示されているエージェントのOMSセキュリティ・ステータスをリストします。このコマンドでは、OMSセキュア・ポートも戻されます。次に出力の例を示します。 bash-3.00$ emctl status agent -secure Oracle Enterprise Manager 10g Release 5 Grid Control 10.2.0.5.0. Copyright (c) 1996, 2009 Oracle Corporation. All rights reserved. Checking the security status of the Agent at location set in /ade/example_username_cpap4_ag/oracle/sysman/config/emd.properties... Done. Agent is secure at HTTPS Port 1838. Checking the security status of the OMS at http://example.us.oracle.com:7654/em/upload/... Done. OMS is secure on HTTPS Port 4473 bash-3.00$ |
emctl status agent scheduler |
実行中、準備完了および定期収集のすべてのスレッドをリストします。 |
emctl status agent jobs |
現在エージェントで実行しているジョブのステータスをリストします。次に出力の例を示します。 bash-3.00$ emctl status agent jobs Oracle Enterprise Manager 10g Release 5 Grid Control 10.2.0.5.0. Copyright (c) 1996, 2009 Oracle Corporation. All rights reserved. ------------------------------------------------- step id typ pid stat command line ------- --- --- ---- ------------ ------------------------------------------------- Agent is Running and Ready |
emctl status agent target <target name>,<target type>,<metric> |
指定されたターゲットの詳細ステータスをターゲット名、ターゲット・タイプの順にリストします。次に、oracle_databaseターゲットの例を示します。emctlコマンドに特定のメトリック名を指定することで、ターゲットの特定のメトリックのステータスも取得できます。 bash-3.00$ emctl status agent target database,oracle_database Oracle Enterprise Manager 10g Release 5 Grid Control 10.2.0.5.0. Copyright (c) 1996, 2009 Oracle Corporation. All rights reserved. ------------------------------------------------- Target Name : database Target Type : oracle_database Current severity state ---------------------- Metric Column name Key State Timestamp ------------------------------------------------- DeferredTrans errortrans_count n/a CLEAR 2009-07-09 02:38:07 DeferredTrans deftrans_count n/a CLEAR 2009-07-09 02:38:07 ha_recovery missing_media_files n/a CLEAR 2009-07-09 02:28:57 ha_recovery corrupt_data_blocks n/a CLEAR 2009-07-09 02:28:57 ha_recovery datafiles_need_recovery n/a CLEAR 2009-07-09 02:28:57 Response Status n/a CLEAR 2009-07-09 02:38:04 Response userLogon n/a CLEAR 2009-07-09 02:38:04 Response State n/a CLEAR 2009-07-09 02:38:04 OCMInstrumentation NeedToInstrument n/a CLEAR 2009-07-09 02:31:55 health_check Status n/a CLEAR 2009-07-09 02:40:00 health_check Unmounted n/a CLEAR 2009-07-09 02:40:00 health_check Mounted n/a CLEAR 2009-07-09 02:40:00 health_check Unavailable n/a CLEAR 2009-07-09 02:40:00 health_check Maintenance n/a CLEAR 2009-07-09 02:40:00 sql_response time n/a CLEAR 2009-07-09 02:38:50 sga_pool_wastage java_free_pct n/a CLEAR 2009-07-09 02:28: 58 UserAudit username DBSNMP_example CLEAR 2009-07-09 02:32:48 ------------------------------------------------------- Agent is Running and Ready |
emctl status agent mcache <target name>,<target type>,<metric> |
メトリック・キャッシュに値が存在しているメトリックの名前をリストします。次に、単純なホスト・ターゲットの例を示します。 bash-3.00$ emctl status agent mcache example.us.oracle.com,host Oracle Enterprise Manager 10g Release 5 Grid Control 10.2.0.5.0. Copyright (c) 1996, 2009 Oracle Corporation. All rights reserved. ------------------------------------------------------- Metric cache contains value for following metrics at 2009-07-09 02:54:47 CPUUsage DiskActivity FileMonitoring LPAR Performance on AIX Load Network PagingActivity ------------------------------------------------------- Agent is Running and Ready ここにリストされているメトリックは、メトリック・キャッシュに値が存在しているメトリックです。 |
emctl status agent cpu |
エージェント・スレッドのCPU使用率を.trcファイルにダンプします。このファイルには、現在実行中のすべてのスレッドとそれらのCPU使用率のリストが含まれています。次に、emctl status agent cpuの出力の例を示します。 bash-3.00$ emctl status agent cpu Oracle Enterprise Manager 10g Release 5 Grid Control 10.2.0.5.0. Copyright (c) 1996, 2009 Oracle Corporation. All rights reserved. ------------------------------------------------------- Agent Thread CPU Snapshot available in file: /ade/example_username_cpap4_ag/oracle/sysman/emd/cputrack/emagent_1654792_2009-07-09_02-58-54_cpudiag.trc ------------------------------------------------------- Agent is Running and Ready |
emctl status agent mutex |
各スレッドのエージェントmutex競合の詳細ステータスを示します。このコマンドは、各スレッドのmutexの取得、解放および待機時間を示します。次に出力の例を示します。 bash-3.00$ emctl status agent mutex Oracle Enterprise Manager 10g Release 5 Grid Control 10.2.0.5.0. Copyright (c) 1996, 2009 Oracle Corporation. All rights reserved. ------------------------------------------------------- Mutex status at 2009-07-09 03:03:46 (prev : 2009-07-09 03:03:13) Addr Name : TotAcq TotRel TotWT LSAcq LSRel LSWT MxWt OwnerTid 2346a578 CollState : 14 14 18 0 0 0 1 NULL-thread 232e7628 CollState : 0 0 0 0 0 0 0 NULL-thread 23386638 CollState : 0 0 0 0 0 0 0 NULL-thread 2329fd28 CollState : 0 0 0 0 0 0 0 NULL-thread 239521c8 CollItem : 0 0 0 0 0 0 0 NULL-thread 2328cd98 CollState : 0 0 0 0 0 0 0 NULL-thread 23a54948 CollItem : 0 0 0 0 0 0 0 NULL-thread 232d8b68 CollItem : 1 1 1 0 0 0 1 NULL-thread 2358ce38 MetricCacheItem : 2 2 2 0 0 0 1 NULL-thread |
emctl status agent memory |
エージェント・メモリーのデバッグに使用されます。メモリー・プロファイリング・エージェントに対して、emd.propertiesで“enableMemoryTracing=TRUE”を設定する必要があります。 |
emctl status agent memclean |
メモリー・ハッシュ表をクリアします。デフォルトでは、メモリー・トレースはエージェントによって有効化されていません。このため、メモリー・トレースが有効になっていない場合、emctl status agent memcleanはハッシュ表をクリアしません。メモリー・トレースを有効にするには、エージェントのemd.propertiesでenableMemoryTracing=trueを設定し、エージェントをリロードする必要があります。次に出力の例を示します。 bash-3.00$ emctl status agent memclean Oracle Enterprise Manager 10g Release 5 Grid Control 10.2.0.5.0. Copyright (c) 1996, 2009 Oracle Corporation. All rights reserved. ------------------------------------------------------- Memory hashtable cleared. ------------------------------------------------------ Agent is Running and Ready |
emctl reload [agent] |
emd.propertiesファイルとtargets.xmlファイルを再読取りしてエージェントをリロードします。emd.propertiesファイルでいずれかのプロパティを変更した場合、たとえばemd.propertiesでtracelevel.collector=DEBUGに変更して(デフォルトはWARN)コレクタのトレース・レベルを変更した場合などには、この変更をエージェントに反映させるためにエージェントをリロードする必要があります。リロードを正常に実行するには、エージェントが起動され、実行中である必要があります。 |
emctl reload agent dynamicproperties [<Target_name>:<Target_Type>]... |
ターゲットの動的プロパティを再計算して、ターゲットの動的プロパティを生成します。次に、oracle_databaseの出力の例を示します。 bash-3.00$ emctl reload agent dynamicproperties database:oracle_database Oracle Enterprise Manager 10g Release 5 Grid Control 10.2.0.5.0. Copyright (c) 1996, 2009 Oracle Corporation. All rights reserved. ------------------------------------------------------- EMD recompute dynprops completed successfully |
emctl upload |
アップロードが保留されているxmlファイルをOMSのアップロード・ディレクトリにアップロードします。 |
emctl pingOMS [agent] |
OMSにpingを送信して、エージェントがOMSに接続できるかどうかを確認します。エージェントはOMSからpingが返されるまで待機して、pingOMSが正常であることを通知します。 |
emctl config agent <options> |
指定されたオプションに基づいてエージェントを構成します。 |
emctl config agent updateTZ |
emd.propertiesファイル内のエージェントの現在のタイムゾーンを更新します。 |
emctl config agent getTZ |
エージェントの現在のタイムゾーンを出力します。 |
emctl config agent credentials [<Target_name>[:<Target_Type>]] |
特定のターゲットの資格証明を変更するオプションを指定します。これにより、そのターゲットのユーザー名およびパスワードを変更できます。このコマンドの実行時に、ユーザー名またはパスワードを変更するかどうかを確認するメッセージが表示されます。yesを選択した場合、構成するターゲットの新しいユーザー名とパスワードを入力する必要があります。これにより、エージェントがリロードされます。次に、oracle_databaseの出力の例を示します。 bash-3.00$ emctl config agent credentials database Oracle Enterprise Manager 10g Release 5 Grid Control 10.2.0.5.0. Copyright (c) 1996, 2009 Oracle Corporation. All rights reserved. Name = database, Type = oracle_database Want to change for "UserName" (y/n): Want to change for "password" (y/n): EMD reload completed successfully |
emctl config agent getSupportedTZ |
エージェントでサポートされているタイムゾーンを出力します。 |
emctl config console <fileloc> [<EM loc>] |
ファイル<fileloc>に指定した構成エントリに基づいて、コンソールを構成できます。 <EM loc>はオプションで、これを使用すると別のOracleホームでこの操作を実行できます。 |
emctl config [agent] addtarget [-f|-force] <fileloc> [<EM loc>] |
エージェントを構成できます。 <fileloc>には、追加するターゲットの定義を指定し、-fまたは-forceは既存のターゲットを上書きできることを指定します。-fまたは-forceが指定されていない場合、既存のターゲットは上書きされません。 <EM loc>はオプションで、これを使用すると別のOracleホームでこの操作を実行できます。 |
emctl config [agent] addtargets [-f|-force] <fileloc> [<EM loc>] |
エージェントを構成できます。 <fileloc>には、追加するターゲットの定義を指定し、-fまたは-forceは既存のターゲットを上書きできることを指定します。-fまたは-forceが指定されていない場合、既存のターゲットは上書きできません。 <EM loc>はオプションで、これを使用すると別のOracleホームでこの操作を実行できます。 |
emctl config [agent] modifytarget <fileloc> [<EM loc>] [<EM State>] [-mergeProps] |
エージェントを構成できます。 <fileloc>には、変更するターゲットの定義を指定し、-mergePropsはターゲット・プロパティのみを更新する場合に使用します。 <EM loc>はオプションで、これを使用すると別のOracleホームでこの操作を実行できます。 |
emctl config [agent] deletetarget <type> <name> [<EM loc>] |
ターゲットを削除できます。 <type>は、削除するターゲットのタイプ、<name>はその名前を指定します。 <EM loc>はオプションで、これを使用すると別のOracleホームでこの操作を実行できます。 |
emctl config [agent] listtargets [<EM loc>] |
targets.xmlに含まれているすべてのターゲットをリストします。 <EM loc>はオプションで、これを使用すると別のOracleホームでこの操作を実行できます。 |
emctl config agent listtargetsfully [<EM loc1>] [<EM loc2>] ... |
Enterprise Managerの指定された場所のtargets.xmlに含まれているすべてのターゲットをリストします。 <EM loc>はオプションで、これを使用すると別のOracleホームでこの操作を実行できます。 |
emctl config [agent] listcentralagents [<EM loc>] |
このホームが関連付けられているセントラル・エージェントをリストします。 centralagentコマンドは、エージェントのみのホームには適用されません。 <EM loc>はオプションで、これを使用すると別のOracleホームでこの操作を実行できます。 |
emctl config [agent] addcentralagent <centralAgentHomePath> [<EM loc>] |
このホームを新しいセントラル・エージェントに関連付けます。 centralagentコマンドは、エージェントのみのホームには適用されません。 <EM loc>はオプションで、これを使用すると別のOracleホームでこの操作を実行できます。 |
emctl config [agent] removecentralagent <centralAgentHomePath> [<EM loc>] |
このホームとセントラル・エージェントのアソシエーションを削除します。 centralagentコマンドは、エージェントのみのホームには適用されません。 <EM loc>はオプションで、これを使用すると別のOracleホームでこの操作を実行できます。 |
emctl config [agent] upgradecentralagent <centralAgentHomePathOld> [<centralAgentHomePathNew>] |
このセントラル・エージェントによって監視されているすべての製品のホームをアップグレードします。 centralagentコマンドは、エージェントのみのホームには適用されません。 |
emctl config [agent] setcentralagents <centralAgent1> [<centralAgent2> ...] |
このホームが関連付けられているセントラル・エージェントのリストを設定します。 centralagentコマンドは、エージェントのみのホームには適用されません。 |
emctl config agent addTargetsToRepository <uploadFile> <update_on_dup (true | false)> |
リポジトリにターゲットを追加します。 uploadFileには、ターゲットの定義を指定し、update_on_dupは重複したターゲットを更新するかどうかを指定します。この機能は、セントラル・エージェント向けです。 |
emctl config agent addAssociationsToRepository <uploadFile> |
リポジトリにアソシエーションを追加します。 uploadFileには、アソシエーションの定義を指定します。この機能は、セントラル・エージェント向けです。 |
emctl config agent getLocalHost |
エージェントが実行しているローカル・ホストを出力します。 |
emctl control agent runCollection <target_name>:<target_type> <metric_name> |
ターゲットの特定のメトリックの収集を手動で実行できます。次に出力の例を示します。 bash-3.00$ emctl control agent runCollection example.us.oracle.com:host CPUUsage Oracle Enterprise Manager 10g Release 5 Grid Control 10.2.0.5.0. Copyright (c) 1996, 2009 Oracle Corporation. All rights reserved. ------------------------------------------------------- EMD runCollection completed successfully |
emctl getcurdir agent |
現在の作業ディレクトリ(pwd)を出力します。 |
emctl resetTZ agent |
エージェントのタイムゾーンをリセットします。最初にエージェントを停止し、このコマンドを実行して現在のタイムゾーンを別のタイムゾーンに変更します。その後、エージェントを起動します。 |
emctl resettzhost <hostname> <override_timezone> |
エージェントが実行しているホストのタイムゾーン設定をリセットします。 |
emctl getversion |
エージェントのバージョンを出力します。次に出力の例を示します。 bash-3.00$ emctll getversion bash: emctll: command not found bash-3.00$ emctl getversion Oracle Enterprise Manager 10g Release 5 Grid Control 10.2.0.5.0. Copyright (c) 1996, 2009 Oracle Corporation. All rights reserved. --- Standalone agent Enterprise Manager 10g Agent Version 10.2.0.5.0 |
emctl dumpstate agent <component> . . . |
エージェントのダンプを生成します。このコマンドを使用して、エージェントのメモリーおよびCPUに関する問題を分析できます。次に出力の例を示します。 bash-3.00$ emctl dumpstate agent Oracle Enterprise Manager 10g Release 5 Grid Control 10.2.0.5.0. Copyright (c) 1996, 2009 Oracle Corporation. All rights reserved. dump file generated: /ade/example_username_cpap4_ag/oracle/sysman/dump/emagent_1654792_20090709042448.diagtrc bash-3.00$ |
emctl gensudoprops |
エージェントのsudoプロパティを生成します。 |
emctl clearsudoprops |
sudoプロパティをクリアします。 |
emctl clearstate |
状態ディレクトリの内容をクリアします。このコマンドを実行すると、$ORACLE_HOME/sysman/emd/stateにあるファイルが削除されます。状態ファイルは、エージェントが対応するxmlファイルに変換できるファイルです。 |
emctl getemhome |
エージェントのホーム・ディレクトリを出力します。次に出力の例を示します。 bash-3.00$ emctl getemhome Oracle Enterprise Manager 10g Release 5 Grid Control 10.2.0.5.0. Copyright (c) 1996, 2009 Oracle Corporation. All rights reserved. EMHOME=/ade/example_username_cpap4_ag/oracle |
emctl start blackout <Blackoutname> [-nodeLevel] [<Target_name>[:<Target_Type>]]....[-d <Duration>] |
ターゲットでブラックアウトを開始します。 指定されていない場合、<Target_name:Target_type>にはデフォルトでローカル・ノード・ターゲットが設定されます。<Blackoutname>の後に-nodeLevelが指定されている場合は、ブラックアウトはすべてのターゲットに適用され、後続のすべてのターゲット・リストは無視されます。期間は[days] hh:mmの書式で指定されます。 |
emctl stop blackout <Blackoutname> |
特定のターゲット上で開始されたブラックアウトを停止します。emctlを使用して停止できるのは、emctlツールによって開始されたブラックアウトのみです。このコマンドでは、コンソールまたはemcliを使用して開始されたブラックアウトは停止できません。 |
emctl status blackout [<Target_name>[:<Target_Type>]].... |
ターゲットのブラックアウトのステータスを示します。ステータスには、ブラックアウトのタイプ、つまり、ブラックアウトが1度のみ、繰返し、またはスケジュール済のいずれであるかが含まれます。このコマンドは、ブラックアウトが開始または停止されているかどうかも指定します。 |
emctl secure agent <registration password> [-passwd_file <abs file loc>] |
OMSに対してエージェントを保護します。登録パスワードを入力する必要があります。 |
emctl unsecure agent |
エージェントを非保護にします。これにより、エージェントが非保護になり、エージェントのポートがHTTPポートに変更されます。 |
emctl verifykey |
pingOMSの送信によって、OMSとエージェント間の通信を検証します。 |
emctl deploy agent [-s <install-password>] [-o <omshostname:consoleSrvPort>] [-S] <deploy-dir> <deploy-hostname>:<port> <source-hostname> |
agentにより、エージェントのみが作成およびデプロイされます。 [-s <password>]: エージェントを保護するためのインストール・パスワードです。 [-S ]: パスワードはSTDINで提供されます。 [-o <omshostname:consoleSrvPort>]: OMSホスト名とコンソール・サーブレット・ポートです。非保護のポートを選択してください。 <deploy-dir> : 共有(状態のみ)インストール・ポートを作成するディレクトリです。 <deploy-hostname:port> : 共有(状態のみ)インストールのホスト名およびポートです。未使用のポートを選択してください。 <source-hostname>: ソース・インストールのホスト名です。通常は、EMがインストールされているマシンです。これは、<deploy-hostname:port>引数に指定されたホスト名を使用してtargets.xmlで検索および置換されます。 <sid>: リモート・データベースのインスタンスです。dbconsoleをデプロイする場合にのみ指定します。 |
emctl deploy dbconsole [-s <install-password>] <deploy-dir> <deploy-hostname>:<port> <source-hostname> <sid> |
dbconsoleにより、エージェントとdbconsoleの両方が作成およびデプロイされます。 [-s <password>]: エージェントを保護するためのインストール・パスワードです。 <deploy-dir> : 共有(状態のみ)インストール・ポートを作成するディレクトリです。 <deploy-hostname:port> : 共有(状態のみ)インストールのホスト名およびポートです。未使用のポートを選択してください。 <source-hostname>: ソース・インストールのホスト名です。通常は、EMがインストールされているマシンです。これは、<deploy-hostname:port>引数に指定されたホスト名を使用してtargets.xmlで検索および置換されます。 <sid>: リモート・データベースのインスタンスです。dbconsoleをデプロイする場合にのみ指定します。 |
emctl ilint |
エージェントのilintサポートを許可します。 |
emctl annotateconfigfiles agent [<template files dir> <config files dir>] |
構成ファイルの注釈用 |
emctl register oms targettype [-o <SQL Output filename>] <XML filename> [<rep user> <rep passwd> <rep host> <rep port> <rep sid>] OR emctl register oms targettype [-o <SQL Output filename>] <XML filename> [<rep user> <rep passwd> <rep connect descriptor>] |
ターゲット・タイプの登録用 |
emctl switchOMS <reposUrl> |
OMSの切換え用 |
emctl relocate_target agent <targetname> <targettype> [<name1>=<value1>]* [-force] |
ターゲットの再配置に使用されます。 |
このリリースでは、エージェント構成に対してemctlコマンドのかわりに実行できるAPIが導入されています。表7-8にAPIを示します。
表7-8 エージェント構成用のAPI
API | 説明 |
---|---|
oracle.sysman.emd:addAssociationsToRepository |
アソシエーションの定義を追加します。この機能はセントラル・エージェント向けです。使用方法は、emctl config agent oracle.sysman.emd:addAssociationsToRepository <uploadFile>です。 |
oracle.sysman.emd:upgradeCentralAgentHome |
curOraHomeがNULLでなければ、cagentPathOld(すでに存在しない場合)をcurOraHome/sysman/emd/centralagents.lstに変更します。それ以外は、ORACLE_HOMEがjavaプロパティのORACLE_HOME/sysman/emd/centralagents.lstに変更します。centralAgentPathの各メンバーは一意でなくてはなりません。 使用方法は、emctl config agent oracle.sysman.emd:upgradeCentralAgentHome <cagentPathOld> [cagentPathNew]です。 |
oracle.sysman.emd:printLocalHost |
ホスト名を標準出力に出力します。 使用方法は、emctl config agent oracle.sysman.emd:printLocalHostです。 |
oracle.sysman.emd:printTargets |
targets.xmlファイルに含まれるタイプtTypeのターゲットを出力します。tTypeがNULLの場合、すべてのターゲットが出力されます。 使用方法は、emctl config agent oracle.sysman.emd:printTargets [tType]です。 |
oracle.sysman.emd:printRepositoryURL |
emd.propertiesファイルからREPOSITORY_URL値を出力します。 使用方法は、emctl config agent oracle.sysman.emd:printRepositoryURLです。 |
oracle.sysman.emd:reloadTargets |
エージェントでtargets.xmlファイルをリロードします。エージェントが実行していない場合、このコールでは何も行われません。 使用方法は、emctl config agent oracle.sysman.emd:reloadTargetsです。 |
oracle.sysman.emd:updateAgentTimeZone |
エージェントのタイムゾーンを、emd.propertiesファイルのプロパティagentTZRegionの値で更新します。 使用方法は、emctl config agent oracle.sysman.emd:updateAgentTimeZoneです。 |
oracle.sysman.emd:setCentralAgentHomes |
curOraHomeがNULLでなければ、すべてのcentralAgentPathをcurOraHome/sysman/emd/centralagents.lstに追加します。それ以外は、ORACLE_HOMEがjavaプロパティのORACLE_HOME/sysman/emd/centralagents.lstに追加します。追加は次のように行われます。
注意: centralAgentPathの各メンバーは一意でなくてはなりません。 |
oracle.sysman.emd:deleteSingleTargetFromCentralHome |
homeToRemoveのtargets.xmlから特定のターゲット・インスタンスを削除します。名前とタイプでは大文字/小文字が区別されます。 使用方法は、emctl config agent oracle.sysman.emd:deleteSingleTargetFromCentralHome <centralHome> <parentHome> <targetType> <targetName>です。 |
oracle.sysman.emd:modifyTarget |
指定したターゲットを変更します。このターゲットのコンポジット・メンバーは、この操作による影響を受けません。使用方法は、emctl config agent modifyTarget <target>です。 |
oracle.sysman.emd:printProxyHostPort |
emd.propertiesファイルからREPOSITORY_URL値を出力します。 使用方法は、emctl config agent oracle.sysman.emd:printRepositoryURLです。 |
oracle.sysman.emd:modifyTargetFromFile |
ファイルで指定されたターゲットを変更します。ファイルには、変更するターゲットを記述するXMLフラグメントが含まれている必要があります。このターゲットのコンポジット・メンバーは、この操作による影響を受けません。 使用方法は、emctl config agent oracle.sysman.emd:modifyTargetFromFile <fileLoc>です。 |
oracle.sysman.emd:getProxyHostPort |
emd.propertiesファイルからREPOSITORY_URL値を取得します。 使用方法は、emctl config agent oracle.sysman.emd:getRepositoryURLです。 |
oracle.sysman.emd:registerWith904ForCentralMonitoring |
監視のためにセントラル・エージェントに登録します。 使用方法は、emctl config agent oracle.sysman.emd:registerWith904ForCentralMonitoring <centralHome> <productOH>です。 |
oracle.sysman.emd:getRepositoryURL |
emd.propertiesファイルからREPOSITORY_URL値を取得します。 使用方法は、emctl config agent oracle.sysman.emd:getRepositoryURLです。 |
oracle.sysman.emd:removeCentralAgentHome |
curOraHomeがNULLでなければ、<cagentPath>(存在する場合)をcurOraHome/sysman/emd/centralagents.lstから削除します。それ以外は、ORACLE_HOMEがjavaプロパティのORACLE_HOME/sysman/emd/centralagents.lstから削除します。 使用方法は、emctl config agent oracle.sysman.emd:removeCentralAgentHome <cagentPath>です。 |
oracle.sysman.emd:printTimeZone |
タイムゾーンを標準出力に出力します。 使用方法は、emctl config agent oracle.sysman.emd:printTimeZoneです。 |
oracle.sysman.emd:addCentralAgentHome |
curOraHomeがNULLでなければ、cagentPath(すでに存在しない場合)をcurOraHome/sysman/emd/centralagents.lstに追加します。それ以外は、ORACLE_HOMEがjavaプロパティのORACLE_HOME/sysman/emd/centralagents.lstに追加します。 注意: centralAgentPathの各メンバーは一意でなくてはなりません。 使用方法は、emctl config agent oracle.sysman.emd:addCentralAgentHome <cagentPath>です。 |
oracle.sysman.emd:printSupportedTimeZone |
タイムゾーンを標準出力に出力します。 使用方法は、emctl config agent oracle.sysman.emd:printTimeZoneです。 |
oracle.sysman.emd:listTargetsFully |
指定したソースORACLE_HOME - source_oracle_home(NULLの場合、現在のローカルのTargetInstaller、ORACLE_HOME)のすべてのターゲットを読み込み、宛先ORACLE_HOME - destination_oracle_homeのエージェントに適切な形式でstdoutに書き込みます。暗号化されたデータも表示します。 使用方法は、emctl config agent listTargetsFully [<destination_oracle_home> | <source_oracle_home destination_oracle_home>]です。 |
oracle.sysman.emd:getCentralAgentHomes |
curOraHomeを監視するセントラル・エージェントのリストを取得します。 使用方法は、emctl config agent oracle.sysman.emd:getCentralAgentHomesです。 |
oracle.sysman.emd:getEmLoc |
指定のアクティブ・エージェントの場所(Enterprise ManagerのORACLE_HOME)を取得します。 使用方法は、emctl config agent oracle.sysman.emd:getEmLocです。 |
oracle.sysman.emd:relocateTargetAgent |
コール元のエージェントにターゲットを再配置します。 |
oracle.sysman.emd:addTargetFromFile |
エージェントで監視されるターゲットのリストにターゲットを追加します。 使用方法は、emctl config agent oracle.sysman.emd:addTargetFromFile [forceOpt ((true | force | -f) | false)] <fileLoc>です。 |
oracle.sysman.emd:addFileToTargetsXml |
エージェントで監視されるターゲットのリストに指定のファイルのターゲットを追加します。 使用方法は、emctl config agent oracle.sysman.emd:addFileToTargetsXml [forceOpt ((true | force | -f) | false)] <xmlFileToAdd>です。 |
oracle.sysman.emd:addTargetsToRepository |
エージェントで監視されるリポジトリのターゲットのリストにターゲットを追加します。この機能はセントラル・エージェント向けです。 使用方法は、emctl config agent addTargetsToRepository <uploadFile> <update_on_dup (true | false)>です。 |
oracle.sysman.emd:registerForCentralMonitoring |
監視のためにセントラル・エージェントに登録します。 使用方法は、emctl config agent oracle.sysman.emd:registerForCentralMonitoring <centralHome> <productOH> <stateHome>です。 |
oracle.sysman.emd:listCentralAgentHomes |
curOraHomeがNULLでなければ、curOraHome/sysman/emd/centralagents.lstのcentralAgentPath(存在する場合)をリストします。それ以外は、ORACLE_HOMEがjavaプロパティのORACLE_HOME/sysman/emd/centralagents.lstをリストします。 使用方法は、emctl config agent oracle.sysman.emd:listCentralAgentHomesです。 |
oracle.sysman.emd:addTarget |
エージェントで監視されるターゲットのリストにターゲットを追加します。 使用方法は、emctl config agent addTarget [force (true | false)] <target>です。 |
oracle.sysman.emd:getLocalHost |
ホスト名を返します。 使用方法は、emctl config agent getLocalHostです。 |
oracle.sysman.emd:deleteTarget |
特定のターゲット・インスタンスを削除します。名前とタイプでは大文字/小文字が区別されます。 使用方法は、emctl config agent oracle.sysman.emd:deleteTarget <targetType> <targetName>です。 |
oracle.sysman.emd:unregisterForCentralMonitoring |
セントラル・エージェントでの登録を解除します。 使用方法は、emctl config agent oracle.sysman.emd:unregisterForCentralMonitoring <productOH> <stateHome>です。 |
oracle.sysman.emd:listTargets |
targets.xmlファイルに含まれるタイプtTypeのターゲットをエミュレートします。tTypeがNULLの場合、すべてのターゲットが返されます。 使用方法は、emctl config agent listTargets [tType] [decryptLevel | hideEncryptedData]です。 |
oracle.sysman.emd:listTargets |
JavaWrapperFetchlet(classpath.lst)で使用されるjarファイルのフル・パスをリストする構成ファイルsysman/config/classpath.lstに新しいエントリを追加します。ファイルにすでにあるエントリは無視します。指定したパス名の妥当性は確認しないでください。 使用方法は、emctl config agent oracle.sysman.emd:addToClasspathLst <jarName>です。 |
emctl.log
ファイルは、実行したすべてのemctlコマンドの結果が取得されるファイルです。このログ・ファイルは管理エージェントの$ORACLE_HOME/sysman/log
ディレクトリ内にあり、emctlコマンドを実行するたびに更新されます。なんらかの理由でemctlコマンドが失敗した場合は、このログ・ファイルにアクセスして問題を診断してください。
たとえば、管理エージェントのOracleホーム・ディレクトリから次のコマンドを実行して、そのステータスを確認します。
<Oracle_Home>emctl status agent
コマンドを実行した後、ログ・ディレクトリに移動して、emctl.log
ファイルで次の情報を確認します。
1114306 :: Wed Jun 10 02:29:36 2009::AgentLifeCycle.pm: Processing status agent 1114306 :: Wed Jun 10 02:29:36 2009::AgentStatus.pm:Processing status agent 1114306 :: Wed Jun 10 02:29:37 2009::AgentStatus.pm:emdctl status returned 3
ここで、最初の列1114306は、ステータス確認のために使用されたスレッドです。2番目の列には、コマンドを実行した日付と時刻が示されます。3番目の列には、コマンドに対して実行されたPerlスクリプトが示されます。最後の列にはコマンドの結果が示され、コマンドによる進行状況とコマンドによって戻された終了コードが示されます。この例では、終了コードは3です。これは管理エージェントが起動され、実行中であることを表しています。
別の例として、管理エージェントのOracleホーム・ディレクトリから次のコマンドを実行して、データをアップロードします。
<Oracle_Home>emctl upload agent
コマンドを実行した後、ログ・ディレクトリに移動して、emctl.log
ファイルで次の情報を確認します。
1286220 :: Tue Jun 9 07:13:09 2009::AgentStatus.pm:Processing upload 1286220 :: Tue Jun 9 07:13:10 2009::AgentStatus.pm:emdctl status agent returned 3 1286220 :: Tue Jun 9 07:13:41 2009::AgentStatus.pm: emdctl upload returned with exit code 6
ここで示されるエントリは最初の例と似ていますが、戻された終了コードは6です。つまり、なんらかの理由により、アップロード操作が失敗したことを表しています。
表7-9に、emctlコマンドの各種の終了コードを示します。
表7-9 終了コード
終了コード | 説明 |
---|---|
0 |
操作は正常に実行されました。ユーザーによるアクションは必要ありません。 |
1 |
管理エージェントへの接続に失敗しました。管理エージェントが実行されていない可能性があります。管理エージェントを再起動して、emctlコマンドを再試行してください。 |
2 |
管理エージェントへの接続中にタイムアウトしました。管理エージェントがハングしている可能性があります。管理エージェントを再起動して、emctlコマンドを再試行してください。 |
3 |
管理エージェントは起動され、実行中です。ユーザーによるアクションは必要ありません。 |
4 |
管理エージェントは起動されていますが、まだ準備中です。しばらく待ってから、emctlコマンドを再試行してください。 |
5 |
管理エージェント関連リクエストの送信中または管理エージェント関連レスポンスの受信中に入出力エラーが発生しました。 |
6 |
アップロードできません。管理エージェントのステータスを確認して、emctlコマンドを再試行してください。 |
7 |
管理エージェントは異常な状態です。管理エージェントのステータスを確認して、emctlコマンドを再試行してください。 |
8 |
操作は完了しませんでした。コマンドがタイムアウトした可能性があります。再試行してください。 |
9 |
使用状況のエラーです。実行しているコマンドを確認し、正しいコマンドを使用して再試行してください。 |
10 |
管理エージェントとの通信中にSSLハンドシェイク・エラーが発生しました。管理エージェントを保護して、emctlコマンドを再試行してください。 |
11 |
管理エージェントとの通信中にキーの不一致が発生しました。管理エージェントを保護して、emctlコマンドを再試行してください。 |
255 |
一時ファイルをオープンできません。emctlコマンドを再試行してください。 |