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Oracle SOA Suite開発者ガイド
10g(10.1.3.1.0)
B31839-01
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11.4 デプロイ後タスクの実行

この項では、SOAアプリケーションのデプロイ後に実行する必要がある一般的なデプロイ後タスクについて説明します。 次のデプロイ後タスクがあります。

11.4.1 通知の設定方法

OC4Jにパッケージ化されているMBeanの多くは、通知の生成機能を備えています。これらの通知は、Mbeanが登録した状態変化によってトリガーされます。 たとえば、選択したアプリケーションが停止したときに警告する通知をサブスクライブできます。

特定のJMXイベント通知をサブスクライブする手順は、次のとおりです。

  1. OC4J: ホーム・ページに移動します。

  2. 「管理」をクリックします。

    Enterprise ManagerにOC4J管理ページが表示されます。このページには、このインスタンスに対して実行できるすべての管理タスクがリストされます。

  3. この表の「通知サブスクリプション」行で、「タスク」アイコンをクリックします。

    Enterprise Managerに通知サブスクリプション・ページが表示されます。このページには、使用可能なすべての通知がアプリケーションおよびサービス別にグループ化されてリストされます。

  4. 受信するすべての通知について、「サブスクライブ」列のチェック・ボックスを選択します。

11.4.2 アプリケーションの再デプロイ方法

アプリケーションをデプロイした後に、アプリケーションのアンデプロイ、または新バージョンのアプリケーションの再デプロイが必要になる場合があります。 Application Server Controlは、このような場合に対応するために、アプリケーションの再デプロイ機能を備えています。

アプリケーションを再デプロイする手順は、次のとおりです。

  1. OC4JインスタンスのOC4J: ホーム・ページに移動します。

  2. 「アプリケーション」をクリックします。

  3. アプリケーションを選択し、「再デプロイ」をクリックします。

11.4.2.1 アプリケーションの再デプロイ時の処理内容

EARファイル内のパッケージ化されたJ2EEアプリケーションを再デプロイすると、OC4Jでは、アプリケーションにパッケージ化された埋込みリソース・アダプタも含めて、J2EEアプリケーションの以前のインスタンスがアンデプロイされます。

再デプロイ時に次の構成ファイルを変更した場合は、変更を有効にするためにOC4Jを再起動する必要があります。 有効にしない場合は、アプリケーションのデプロイ後にOC4Jを再起動する必要はありません。この要件は、すでにサーバーにインストールされている構成ファイルにのみ適用されます。

  • data-sources.xml

  • jms.xml

  • rmi.xml

再デプロイ中はアプリケーションにアクセスできないため、デプロイが完了してOC4Jによってアプリケーションが再起動されるまで受信リクエストは処理されません。

11.4.2.2 親アプリケーションの再デプロイによる影響

1つ以上の子アプリケーションの親であるアプリケーションを再デプロイした後は、各子アプリケーションを再起動することをお薦めします。 子アプリケーションを再起動することによって、親アプリケーションから継承するクラスまたは共有ライブラリにアクセスできます。

11.4.3 アプリケーションのアンデプロイ方法

アプリケーションをデプロイした後に、アプリケーションのアンデプロイ、または新バージョンのアプリケーションの再デプロイが必要になる場合があります。 Oracle Enterprise Manager Application Server Controlは、このような場合に対応するために、アプリケーションのアンデプロイ機能を備えています。

アプリケーションをアンデプロイする手順は、次のとおりです。

  1. OC4JインスタンスのOC4J: ホーム・ページに移動します。

  2. 「アプリケーション」をクリックします。

  3. アプリケーションを選択し、「アンデプロイ」をクリックします。

11.4.3.1 アプリケーションのアンデプロイ時の処理内容

J2EEアプリケーションをOC4Jインスタンスから削除すると、次の処理が実行されます。

  • アプリケーションがOC4Jランタイムから削除されます。

  • Webアプリケーションのすべてのバインディングが、WebモジュールがバインドされているすべてのWebサイトから削除されます。

  • すべてのアプリケーション・ファイルがapplications/ディレクトリおよびapplication-deployments/ディレクトリから削除されます。

11.4.3.2 親アプリケーションのアンデプロイによる影響

1つ以上の子アプリケーションの親であるアプリケーションをアンデプロイすると、子アプリケーションもアンデプロイされます。

これは、すべての関連アプリケーション、つまり、親アプリケーションとその依存アプリケーションの再デプロイが必要であることを意味します。 親アプリケーションをアンデプロイする場合は、この点に注意してください。

11.4.4 デプロイ・エラーのトラブルシューティング

この項では、デプロイ時に発生する一般的なエラーについて説明します。

  • アプリケーションのデプロイ中の割込み

    なんらかの理由でデプロイ・プロセス中に割込みが発生すると、システムのtempディレクトリ(デフォルトは/var/tmp)のクリーンアップが必要になる場合があります。

    Application Server Control Consoleのデプロイ・ウィザードでは、デプロイ・プロセス中の情報を格納するために、tempディレクトリのスワップ領域の約20MBを使用します。 デプロイ・ウィザードでは、ウィザードの完了時にtempディレクトリの追加ファイルをクリーンアップします。

    ただし、ウィザードの途中で割込みが発生すると、tempディレクトリをクリーンアップする時間や機会がない場合があります。 このため、ディレクトリ内の追加デプロイ・ファイルを手動でクリーンアップする必要があります。 クリーンアップしないと、tempディレクトリの領域が不足して、デプロイを続行できなくなります。

    OC4Jの起動時にjava.io.tmpdirコマンドライン・オプションを新規の場所に設定して、tempディレクトリを変更できます。 システム・プロパティの設定方法は、『Oracle Containers for J2EE構成および管理ガイド』を参照してください。