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Oracle Application Serverエンタープライズ・デプロイメント・ガイド
10gリリース3(10.1.3.2.0)
E05046-01
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5 OracleAS Single Sign-OnとOracle Delegated Administration Serviceのインストールと構成

ロード・バランシング・ルーターの設定

OracleAS Single Sign-Onのインストールと構成

Oracle HTTP Serverを使用したOracleAS Single Sign-OnとOracle Delegated Administration Serviceの再構成

OC4J_SECURITYインスタンスのセッション状態レプリケーションの構成

Identity Management層でのOracle HTTP Serverの無効化

ロード・バランシング・ルーターの設定

Identity Managementのコンポーネントをインストールする前に、ポート443(https)でsso.mycompany.comへのリクエストをリスニングし、Oracle HTTP Serverのリスニング・ポート7777(http)に対してこれらのリクエストをバランシングするように、ロード・バランシング・ルーターを設定する必要があります。ロード・バランシング・ルーターはプロトコル変換を行う必要があります。また、HTTPセッションを永続させるために構成する必要があります。

OracleAS Single Sign-Onのインストールと構成

データ層が完成したら、次の手順に従ってIdentity Managementのコンポーネント(IDMHOST1およびIDMHOST2)をインストールし、IDMHOST1およびIDMHOST2にOracleAS Single Sign-Onを構成します。

最初のIdentity Management構成のインストール

IDMHOST1にIdentity Managementをインストールする手順は次のとおりです。

  1. システム、パッチ、カーネルの要件、およびその他の要件が満たされていることを確認します。これらは、ご使用のプラットフォームおよびリリースのOracle Application Serverドキュメント・ライブラリで参照できるOracle Application Serverのクイック・インストレーション・ガイドに示されています。

  2. Disk1/stage/Responseディレクトリのstaticports.iniファイルを、Oracleホームのディレクトリにコピーします。

  3. staticports.iniファイルを編集し、次のエントリのコメントを外します。

    Oracle HTTP Server port = 7777
    Oracle HTTP Server Listen port = 7777
    Application Server Control port = 1810
    
    
  4. 次のように、Oracle Universal Installerを起動します。

    UNIXでは、runInstallerコマンドを発行します。

    Windowsでは、setup.exeをダブルクリックします。

    ようこそ」画面が表示されます。

  5. 次へ」をクリックします。

    UNIXシステムの場合、「インベントリ・ディレクトリと資格証明の指定」画面が表示されます。

  6. orainventoryディレクトリと、そのディレクトリへの書込み権限を持つオペレーティング・システム・グループを指定します。

  7. 次へ」をクリックします。

    UNIXシステムの場合、oraInstRoot.shスクリプトの実行を求めるダイアログが表示されます。

  8. ウィンドウを開いてから、そのウィンドウのプロンプトに従ってスクリプトを実行します。

  9. Oracle Universal Installerの画面に戻り、「次へ」をクリックします。

    ファイルの場所の指定」画面が表示され、次のもののデフォルトの場所が示されます。

    • インストールの製品ファイル(インストール元)

    • Oracleホームの名前とパス(インストール先)


      注意:

      IDMHOST1とIDMHOST2のOracleホーム・ディレクトリのパスが同じであることを確認してください。たとえば、IDMHOST1のOracleホームへのパスが次のように設定されている場合、

      /u01/app/oracle/product/AS10gSSO

      IDMHOST2のOracleホームへのパスも次のように設定する必要があります。

      /u01/app/oracle/product/AS10gSSO


  10. デフォルトとは異なるインストール先を選択する場合は、インストール先名と「パス」を指定し、「次へ」をクリックします。

    インストールする製品の選択」画面が表示されます。

  11. 「OracleAS Infrastructure 10g」を選択し、「次へ」をクリックします。

    インストール・タイプの選択」画面が表示されます。

  12. Identity Management」を選択し、「次へ」をクリックします。

    インストール前の要件の確認」画面が表示されます。

  13. 要件が満たされていることを確認してから、「次へ」をクリックします。

    構成オプションの選択」画面が表示されます。

  14. OracleAS Single Sign-On」、「OracleAS Delegated Administration Services」および「高可用性およびレプリケーション」を選択します。

    ポート構成オプションの指定」画面が表示されます。

  15. 手動」を選択してstaticports.iniファイルの場所を指定してから、「次へ」をクリックします。

    高可用性オプションの選択」画面が表示されます。

  16. OracleASクラスタ(ID管理)」を選択し、「次へ」をクリックします。

    OracleASクラスタ(ID管理)の作成または追加」画面が表示されます。

  17. 新規OracleASクラスタの作成を選択し、「次へ」をクリックします。

    新規OracleASクラスタ名の指定」画面が表示されます。

  18. 新規OracleASクラスタ名フィールドにクラスタ名を指定し、「次へ」をクリックします。


    注意:

    クラスタ名を書き留めておいてください。この名前は、クラスタに追加するインスタンスを後でインストールするときに必要になります。

    LDAP仮想ホストおよびポートの指定」画面が表示されます。

  19. ロード・バランシング・ルーターの名前、SSLポートおよび非SSLポートを入力します

  20. 次へ」をクリックします。

    OIDログインの指定」画面が表示されます。

  21. フィールドに入力したら、「次へ」をクリックします。

    HTTPロード・バランサのホストおよびリスニング・ポートの指定」画面が表示されます。

  22. HTTP Serverのリスニング・ポートとHTTPロード・バランサのホスト名およびポートを入力し、ロード・バランサのSSLオプションを有効にします。

  23. 次へ」をクリックします。

    インスタンス名とias_adminパスワードの指定」画面が表示されます。

  24. インスタンス名とパスワードを指定し、「次へ」をクリックします。

    サマリー」画面が表示されます。

  25. 選択内容が正しいことを確認し(そうでない場合は、「戻る」をクリックして、それまでの画面の選択内容を変更する)、「インストール」をクリックします。

    インストール」画面がプログレス・バー付きで表示されます。UNIXシステムの場合、root.shスクリプトの実行を求めるダイアログが表示されます。

  26. ウィンドウを開いてから、このスクリプトを実行します。

    コンフィギュレーション・アシスタント」画面が表示されます。複数のConfiguration Assistantが連続して起動されるため、時間がかかることがあります。このプロセスの完了後、「インストールの終了」画面が表示されます。

  27. 終了」をクリックしてから、その選択を確認します。

Oracle Internet Directoryを使用するIdentity Managementコンポーネントのテスト

Oracle Internet Directoryを使用する最初のIdentity Managementインストールをテストする手順は次のとおりです。

  1. 次のコマンドを使用して、OIDHOST1上のすべてのコンポーネントを停止します。

    ORACLE_HOME/opmn/bin/opmnctl stopall

  2. 次のコマンドを使用して、OIDHOST2上のすべてのコンポーネントが稼動していることを確認します。

    ORACLE_HOME/opmn/bin/opmnctl status

  3. 次のURLにアクセスします。

    https://IDMHOST1.mycompany.com/pls/orasso

  4. 次のコマンドを使用して、OIDHOST2上のすべてのコンポーネントを停止します。

    ORACLE_HOME/opmn/bin/opmnctl stopall

  5. 次のコマンドを使用して、OIDHOST1上のすべてのコンポーネントが稼動していることを確認します。

    ORACLE_HOME/opmn/bin/opmnctl status

  6. 次のURLにアクセスします。

    https://IDMHOST2.mycompany.com/pls/orasso

2番目のIdentity Management構成のインストール

IDMHOST2にIdentity Managementをインストールする手順は次のとおりです。

  1. システム、パッチ、カーネルの要件、およびその他の要件が満たされていることを確認します。これらは、ご使用のプラットフォームおよびリリースのOracle Application Serverドキュメント・ライブラリで参照できるOracle Application Serverのクイック・インストレーション・ガイドに示されています。

  2. Disk1/stage/Responseディレクトリのstaticports.iniファイルを、Oracleホームのディレクトリにコピーします。

  3. staticports.iniファイルを編集し、次のエントリのコメントを外します。

    Oracle HTTP Server port = 7777
    Oracle HTTP Server Listen port = 7777
    Application Server Control port = 1810
    
    
  4. 次のように、Oracle Universal Installerを起動します。

    UNIXでは、runInstallerコマンドを発行します。

    Windowsでは、setup.exeをダブルクリックします。

    ようこそ」画面が表示されます。

  5. 次へ」をクリックします。

    UNIXシステムの場合、「インベントリ・ディレクトリと資格証明の指定」画面が表示されます。

  6. orainventoryディレクトリと、そのディレクトリへの書込み権限を持つオペレーティング・システム・グループを指定します。

  7. 次へ」をクリックします。

    UNIXシステムの場合、oraInstRoot.shスクリプトの実行を求めるダイアログが表示されます。

  8. ウィンドウを開いてから、そのウィンドウのプロンプトに従ってスクリプトを実行します。

  9. Oracle Universal Installerの画面に戻り、「次へ」をクリックします。

    ファイルの場所の指定」画面が表示され、次のもののデフォルトの場所が示されます。

    • インストールの製品ファイル(インストール元)

    • Oracleホームの名前とパス(インストール先)


      注意:

      IDMHOST1とIDMHOST2のOracleホーム・ディレクトリのパスが同じであることを確認してください。たとえば、IDMHOST1のOracleホームへのパスが次のように設定されている場合、

      /u01/app/oracle/product/AS10gSSO

      IDMHOST2のOracleホームへのパスも次のように設定する必要があります。

      /u01/app/oracle/product/AS10gSSO


  10. デフォルトとは異なるインストール先を選択する場合は、インストール先名と「パス」を指定し、「次へ」をクリックします。

    インストールする製品の選択」画面が表示されます。

  11. OracleAS Infrastructure 10g」を選択し、「次へ」をクリックします。

    インストール・タイプの選択」画面が表示されます。

  12. Identity Management」を選択し、「次へ」をクリックします。

    インストール前の要件の確認」画面が表示されます。

  13. 要件が満たされていることを確認してから、「次へ」をクリックします。

    構成オプションの選択」画面が表示されます。

  14. OracleAS Single Sign-On」、「OracleAS Delegated Administration Services」および「高可用性およびレプリケーション」を選択します。

  15. 次へ」をクリックします。

    高可用性オプションの選択」画面が表示されます。

  16. OracleASクラスタ(ID管理)」を選択し、「次へ」をクリックします。

    OracleASクラスタ(ID管理)の作成または追加」画面が表示されます。

  17. 既存のOracleASクラスタに追加を選択し、「次へ」をクリックします。

    既存のOracleASクラスタ名の指定」画面が表示されます。

  18. 最初のインスタンスのインストール時に入力したクラスタ名を既存のOracleASクラスタ名フィールドに指定し、「次へ」をクリックします。

    LDAP仮想ホストおよびポートの指定」画面が表示されます。

  19. ロード・バランシング・ルーターの名前、SSLポートおよび非SSLポートを入力します

  20. 次へ」をクリックします。

    OIDログインの指定」画面が表示されます。

  21. フィールドに入力したら、「次へ」をクリックします。

    HTTPロード・バランサのホストおよびリスニング・ポートの指定」画面が表示されます。

  22. HTTP Serverのリスニング・ポートとHTTPロード・バランサのホスト名およびポートを入力し、ロード・バランサのSSLオプションを有効にします。

  23. 次へ」をクリックします。

    インスタンス名とias_adminパスワードの指定」画面が表示されます。

  24. インスタンス名とパスワードを指定し、「次へ」をクリックします。

    サマリー」画面が表示されます。

  25. 選択内容が正しいことを確認し(そうでない場合は、「戻る」をクリックして、それまでの画面の選択内容を変更する)、「インストール」をクリックします。

    インストール」画面がプログレス・バー付きで表示されます。UNIXシステムの場合、root.shスクリプトの実行を求めるダイアログが表示されます。

  26. ウィンドウを開いてから、このスクリプトを実行します。

    コンフィギュレーション・アシスタント」画面が表示されます。複数のConfiguration Assistantが連続して起動されるため、時間がかかることがあります。このプロセスの完了後、「インストールの終了」画面が表示されます。

  27. 終了」をクリックしてから、その選択を確認します。

Oracle HTTP Serverを使用したOracleAS Single Sign-OnとOracle Delegated Administration Serviceの再構成

この項の手順に従って、OracleAS Single Sign-OnとOracle Delegated Administration Serviceを再構成します。

  1. 次のことを確認します。

    • Oracle Identity Managementインスタンスが起動している(ステータスが「稼働中」になっている)こと。

    • Oracle Internet Directoryのホスト番号とポート番号がわかっていること。

    • cn=orcladmin、またはiASAdminsグループの別のユーザーのパスワードがわかっていること。

  2. IDMHOST1_ORACLE_HOME/sso/binおよびIDMHOST2_ORACLE_HOME/sso/binで、次のように、コマンドssocfg.shを発行します。

    ssocfg.sh https sso.mycompany.com 443

    このコマンドで、sso.mycompany.comはロード・バランシング・ルーターのVIPホスト名です。

  3. IDMHOST1およびIDMHOST2で、環境変数ORACLE_HOMEおよびORACLE_SIDを設定します。

  4. IDMHOST1_ORACLE_HOME/sso/binで、次のように、コマンドssoreg.sh(UNIXの場合)またはssoreg.bat(Windowsの場合)を発行します。

    ssoreg.sh -oracle_home_path $ORACLE_HOME

    -config_mod_osso TRUE

    -site_name sso.mycompany.com:443

    -remote_midtier

    -config_file $ORACLE_HOME/Apache/Apache/conf/osso/myosso.conf

    -mod_osso_url https://sso.mycompany.com:443

    この例では、myosso.confが、不明瞭な形で作成されるosso構成ファイルの名前になります。

  5. myosso.confファイルを、WEBHOST1_ORACLE_HOME/Apache/Apache/conf/ossoおよびWEBHOST2_ORACLE_HOME/Apache/Apache/conf/ossoにコピーします。

  6. 使用しているOracle HTTP Serverのバージョンに応じて、次のいずれかの手順に従い、mod_ossoを構成します。

    リリース3(10.1.3):

    1. WEBHOST1およびWEBHOST2で次のコマンドを発行します。

      (UNIX)ORACLE_HOME/Apache/Apache/bin/osso1013 config_file

      (Windows)perl ORACLE_HOME/Apache/Apache/bin/osso1013 config_file

    リリース3(10.1.2):

    1. 手順4で不明瞭な形で作成されたosso構成ファイルを、WEBHOST1およびWEBHOST2のORACLE_HOME/Apache/Apache/conf/ossoディレクトリにコピーします。

    2. ORACLE_HOME/Apache/Apache/conf/httpd.confファイルで、Include mod_osso.confディレクティブを非コメント化します。

    3. ORACLE_HOME/Apache/Apache/conf/mod_osso.confファイルに次のディレクティブを追加します。

      OssoConfigFile $ORACLE_HOME/Apache/Apache/conf/osso/osso.conf
      
      
  7. IDMHOST1_ORACLE_HOME/sso/conf/sso_apache.confファイルをWEBHOST1にコピーします。

  8. WEBHOST1_ORACLE_HOME/Apache/Apache/conf/httpd.confファイルに次のディレクティブを追加します。

    Include sso_apache.conf
    
    
  9. WEBHOST1のsso_apache.confファイルを変更して、SSLセクションを有効にし、リライト・セクションをコメントアウトします(例に示すセクションのみが有効になります)。

    <IfDefine SSL>
       Oc4jExtractSSL on
       <Location /sso>
           SSLOptions +ExportCertData +StdEnvVars
       </Location>
    </IfDefine>
    
    
  10. WEBHOST1からWEBHOST2にsso_apache.confファイルをコピーします。

  11. WEBHOST2_ORACLE_HOME/Apache/Apache/conf/httpd.confファイルに次のディレクティブを追加します。

    Include sso_apache.conf
    
    
  12. 次のコマンドを使用して、IDMHOST1およびIDMHOST2のAJPポートを特定します。

    IDMHOST1_ORACLE_HOME/opmn/bin/opmnctl status -l

    IDMHOST2_ORACLE_HOME/opmn/bin/opmnctl status -l

  13. WEBHOST1_ORACLE_HOME/Apache/Apache/conf/mod_oc4j.confファイルおよびWEBHOST2_ORACLE_HOME/Apache/Apache/conf/mod_oc4j.confファイルで、Oc4jMountディレクティブのAJP port 1およびAJP port 2に、手順12で取得したポート値を代入します。この構成によって、OracleAS Single Sign-OnおよびOracle Delegated Administration Serviceのリクエストは、AJPプロトコルを使用してID管理サーバーに送られるようになります。

    <IfModule mod_oc4j.c>
    ...
    Oc4jMount /oiddas ajp13://IDMHOST1:AJP port1,IDMHOST2:AJP port2
    Oc4jMount /oiddas/* ajp13://IDMHOST1:AJP port1,IDMHOST2:AJP port2
    Oc4jMount /sso ajp13://IDMHOST1:AJP port1,IDMHOST2:AJP port2
    Oc4jMount /sso/* ajp13://IDMHOST1:AJP port1,IDMHOST2:AJP port2
    Oc4jMount /ssohelp ajp13://IDMHOST1:AJP port1,IDMHOST2:AJP port2
    Oc4jMount /ssohelp/* ajp13://IDMHOST1:AJP port1,IDMHOST2:AJP port2
    Oc4jMount /pls ajp13://IDMHOST1:AJP port1,IDMHOST2:AJP port2
    Oc4jMount /pls/* ajp13://IDMHOST1:AJP port1,IDMHOST2:AJP port2
    ...
    </IfModule>
    
    
  14. 次のエントリをWEBHOST1_ORACLE_HOME/Apache/Apache/conf/mod_osso.confに追加して、Oracle Delegated Administration Serviceを構成します。

    <IfModule mod_osso.c>
    # for oiddas protected region
      <Location /oiddas/ui/oracle/ldap/das>
       require valid-user
       AuthType Basic
      </Location>
    </IfModule>
    <IfModule mod_alias.c>
    # Define the alias which maps the "/uixi/" URI to
    # the current version of the UIX installables
      Alias /uixi/ "ORACLE_HOME/uix/cabo/"
    # Turn on browser caching for the UIX installables
      <Location /uixi>
    # Use mod_headers to set the cache-control header
       Header set cache-control "Public"
    # Use mod_expires to set the expires header to some
    # date in the distant future
        ExpiresActive on
        ExpiresDefault "access plus 364 days"
      </Location>
    </IfModule>
    
    
  15. WEBHOST1_ORACLE_HOME/Apache/Apache/conf/mod_osso.confWEBHOST2_ORACLE_HOME/Apache/Apache/conf/にコピーし、Alias /uixi/ "ORACLE_HOME/uix/cabo/"ORACLE_HOME値を、WEBHOST2_ORACLE_HOMEを指定するように変更します。

  16. 次のエントリをWEBHOST1_ORACLE_HOME/Apache/Apache/conf/httpd.confに追加して、ロード・バランシング・ルーターを使用したOracle HTTP Serverを構成します。

    1. 使用するプラットフォームに対して、適切な>LoadModule certheaders_moduleディレクティブを追加します。

    2. UNIX Apache 1.3:

      LoadModule certheaders_module libexec/mod_certheaders.so
      
      

      UNIX Apache 2.0: UNIXでApache 2.0を使用する場合は、次のディレクティブを使用します。

      LoadModule certheaders_module modules/mod_certheaders.so
      
      

      Windows:

      LoadModule certheaders_module modules/ApacheModuleCertHeaders.dll
      
    3. 次の行を追加して、NameVirtualHostディレクティブ、およびsso.mycompany.comとポート443用のVirtualHostコンテナを作成します。

      Apache 1.3:

      NameVirtualHost *:7777
      <VirtualHost *:7777>
        ServerName sso.mycompany.com
        Port 443
        ServerAdmin you@your.address
        RewriteEngine On
        RewriteOptions inherit
        SimulateHttps On
      </VirtualHost>
      
      

      Apache 2.0:

      NameVirtualHost *:7777
      <VirtualHost *:7777>
        ServerName sso.mycompany.com:443
        ServerAdmin you@your.address
        RewriteEngine On
        RewriteOptions inherit
        SimulateHttps On
      </VirtualHost>
      
      

      注意:

      LoadModuleディレクティブ(特にLoadModule rewrite_moduleディレクティブ)は、httpd.confファイル内のVirtualHostディレクティブの前に配置する必要があります。サーバーでは、VirtualHostコンテナ内のディレクティブが実行される前に、すべてのモジュールがロードされている必要があります。

      VirtualHostディレクティブは、httpd.confファイルの最後に作成することをお薦めします。


  17. WEBHOST1_ORACLE_HOME/Apache/Apache/conf/httpd.confWEBHOST2_ORACLE_HOME/Apache/Apache/conf/にコピーします。

  18. Oracle HTTP Serverを再起動します。

Identity Management層コンポーネントのテスト

両方のIdentity Managementの構成が完了したら、次のように構成をテストします。

  1. 次のコマンドを使用して、IDMHOST1上のすべてのコンポーネントを停止します。

    ORACLE_HOME/opmn/bin/opmnctl stopall

  2. 次のコマンドを使用して、IDMHOST2上のすべてのコンポーネントが稼動していることを確認します。

    ORACLE_HOME/opmn/bin/opmnctl status

  3. 2つのブラウザから次のURLにアクセスします。

    https://sso.mycompany.com/pls/orasso

    https://sso.mycompany.com/oiddas

  4. 次のコマンドを使用して、IDMHOST1上のすべてのコンポーネントを起動します。

    ORACLE_HOME/opmn/bin/opmnctl startall

  5. 次のコマンドを使用して、IDMHOST2上のすべてのコンポーネントを停止します。

    ORACLE_HOME/opmn/bin/opmnctl stopall

  6. orassoログインとoiddasログインのセッションがまだ有効であることを確認します。

OC4J_SECURITYインスタンスのセッション状態レプリケーションの構成

  1. Application Server Controlコンソールにアクセスし(URLはhttp://hostname:port/em/)、インストール時に設定したoc4jadminパスワードでログインします。

    クラスタ・トポロジ」ページが表示されます。

  2. OC4J_SECURITYインスタンスを選択します。

    「OC4J_SECURITY」ページが表示されます。

  3. アプリケーション」をクリックします。

    インスタンスのアプリケーションが表示されます。

  4. defaultアプリケーションを選択します。

    アプリケーション: default」ページが表示されます。

  5. 管理」をクリックします。

    管理タスクが一覧表示されます。

  6. 「クラスタリング・プロパティ」の「タスクに移動」アイコンをクリックします。

    「クラスタリング・プロパティ」ページが表示されます。

  7. クラスタリング」ドロップダウン・リストから「有効化」を選択します。

    「レプリケーション・プロトコル」の選択肢が表示されます。

  8. ピアツーピアを選択します。

  9. 下にスクロールし、「レプリケーション・プロパティ」の前にある「+」をクリックします。

    レプリケーション プロパティが一覧表示されます。

  10. 必要に応じて、アプリケーション・プロパティを選択および指定します。

  11. OK」をクリックします。

    「アプリケーション: default」ページに、変更が適用されたことを示す確認メッセージが表示されます。

  12. クラスタ・トポロジ」リンクをクリックします。

    「クラスタ・トポロジ」ページが表示されます。

  13. OC4J_SECURITYインスタンスの横にあるチェック・ボックスを選択し、「再起動」をクリックします。

    確認メッセージが表示されます。

  14. はい」をクリックします。

    進行状況メッセージが表示され、インスタンスが再起動したことを示すメッセージが「クラスタ・トポロジ」ページに表示されます。

Identity Management層でのOracle HTTP Serverの無効化

IDMHOST1およびIDMHOST2で、次の手順に従って、Identity Management層のOracle HTTP Serverを無効にします。

  1. ORACLE_HOME/opmn/bin/opmn.xmlファイルを編集し、次に太字で示すように、Oracle HTTP Serverのステータスをdisabledに変更します。

    <ias-component id="HTTP_Server" status="disabled" >     <process-type id="HTTP_Server" module-id="OHS">         <module-data>...</ias-component>
    
    
  2. ORACLE_HOME/opmn/binにある次のコマンドを発行します。

    opmnctl stopall

  3. ORACLE_HOME/opmn/binにある次のコマンドを発行します。

    opmnctl startall