この節では、Sun Cluster HA for Oracle のインストールと構成の計画に必要な情報について説明します。
これらの要件を厳守しなければ、データサービスの構成がサポートされない可能性があります。
この節で説明する要件を使用して、 Sun Cluster HA for Oracle のインストールと構成を計画します。これらの要件は、Sun Cluster HA for Oracle のみに適用されます。Sun Cluster HA for Oracle のインストールと構成を行う前に、これらの要件を満たす必要があります。
すべてのデータサービスに適用される要件については、データサービス固有の要件の識別を参照してください。
Oracle アプリケーションファイル — これには、Oracle バイナリや構成ファイル、パラメータファイルなどがあります。これらのファイルは、ローカルファイルシステム (高可用性なローカルファイルシステム) にインストールすることも、クラスタファイルシステムにインストールすることもできます。
Oracle バイナリをローカルファイルシステム、高可用性なローカルファイルシステム、およびクラスタファイルシステムに配置する場合の長所と短所については、アプリケーションバイナリの格納先の決定を参照してください。
データベース関連のファイル — これには、制御ファイルや、REDO ログ、データファイルなどがあります。これらのファイルは、raw デバイスまたは通常のファイルとして、高可用性なローカルファイルシステムまたはクラスタファイルシステム上にインストールする必要があります。
この節の確認事項を使用して、Sun Cluster HA for Oracle のインストールと構成を計画します。『Sun Cluster 3.1 ご使用にあたって』 のデータサービスワークシートに、これらの確認事項に対する答えを記入してください。
ネットワークアドレスとアプリケーションリソース、およびそれらの間の依存関係に使用するリソースグループを確認します。
データサービスへのアクセスにクライアントが使用する論理ホスト名 (フェイルオーバーサービスの場合) または共有アドレス (スケーラブルサービスの場合) を確認します。
システム構成ファイルが存在する場所を確認します。
Oracle バイナリをクラスタファイルシステムではなくローカルファイルシステムに配置する場合の利点と欠点については、『Sun Cluster 3.1 データサービスのインストールと構成 』の アプリケーションバイナリの格納先の決定を参照してください。