Apache サーバーリソースの作成時に必要な拡張プロパティは、Bin_dir プロパティだけです。このプロパティの値は、apachect1 スクリプトを含むディレクトリです。
通常、拡張プロパティは、Apache サーバーリソースを作成するときに、コマンド行から scrgadm -xparameter=value を実行して構成します。拡張プロパティは、第 15 章「データサービスリソースの管理」に示す手順を使って、あとで構成することもできます。
Sun Cluster の全プロパティについては、付録 A 「標準プロパティ」 を参照してください。
拡張プロパティの中には動的に変更できるものもありますが、それ以外の拡張プロパティは、Apache サーバーリソースを作成するときにしか更新できません。次の表は、Apache サーバー用に構成できる拡張プロパティの説明です。「調整」エントリは、いつプロパティを更新できるかを示します。
表 5–2 Sun Cluster HA for Apache 拡張プロパティ
名前/データタイプ |
説明 |
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Bin_dir (文字列) |
Apache バイナリ (特に apachect1) のパス。Sun Cluster HA for Apache はこの拡張プロパティが必要です。 デフォルト:なし 範囲: なし 調整:作成時 |
Monitor_ retry_ count (整数) |
障害モニターの再起動を制御するとともに、 Monitor_retry_ interval プロパティで指定された時間の範囲内に、プロセスモニター機能 (PMF) が障害モニターを何回再起動するかを示します。このプロパティは、障害モニターの再起動を制御するのであって、リソースの再起動を制御するわけではありません。リソースの再起動は、システム定義プロパティの Retry_interval および Retry_count によって制御されます。 デフォルト:4 範囲: 0 – 2、147、483、641 –1 は、再試行の数が無限であることを示します。 調整:作成時
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Monitor_ retry_ interval (整数) |
障害モニターの失敗がカウントされる期間 (分)。この期間内に、障害モニターの失敗の数が、拡張プロパティ Monitor_retry_ count で指定した値を超えた場合、PMF は障害モニターを再起動しません。 デフォルト:add_delete_switch はオプションの add または delete を示します。 範囲: 0 – 2、147、483、641 –1 は、再試行の間隔が無限であることを示します。 調整:作成時
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Probe_ timeout (整数) |
Apache インスタンスの検証に障害モニターが使用するタイムアウト値 (秒)。 デフォルト:90 範囲: 0 – 2、147、483、641 調整:作成時
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