この節では、ノードおよびディスクを準備する手順について説明します。
次の手順を使用して、Siebel ソフトウェアのインストールと構成用にノードを準備してください。
すべてのノードでスーパーユーザーになります。
/etc/nsswitch.conf ファイルを次のように構成します。これによって、スイッチオーバーやフェイルオーバーが起こったときに Sun Cluster HA for Siebel の起動と停止が正しく行われます。
Sun Cluster HA for Siebel が動作する論理ホストをマスターできる各ノードで、次の group エントリのどれかを /etc/nsswitch.conf ファイルに指定します。
group: group: files [NOTFOUND=return] nis group: files [NOTFOUND=return] nisplus |
Sun Cluster HA for Siebel は、サービスの起動、停止、および検証に su — user コマンドを使用します。
クラスタノードのパブリックネットワークに障害が発生すると、ネットワーク情報ネームサービスが使用不能になることがあります。group に上のどれかのエントリが追加されていると、su(1M) コマンドは、NIS/NIS+ ネームサービスが使用できない場合には、そのネットワーク情報ネームサービスを参照しません。
Siebel 管理者のホームディレクトリを用意します。
各ノードで、Siebel 管理者グループのエントリを /etc/group ファイルに作成し、グループへの登録が必要なユーザーをグループに追加します。
次の例では、Siebel 管理者グループの名前は siebel です。
グループ ID が Sun Cluster HA for Siebel を実行するすべてのノードで同じであるかを確認します。
# siebel:*:521:siebel |
グループエントリをネットワークネームサービスに作成することができます。その場合には、ネットワークネームサービスに依存するのを避けるために、これらのエントリをローカルの /etc/inet/hosts ファイルにも追加します。
各ノードで、Siebel 管理者のエントリを作成します。
次の例では、Siebel 管理者の名前は siebel です。
次のコマンドでは、/etc/passwd と /etc/shadow ファイルを Siebel 管理者のエントリで更新します。
# useradd -u 121 -g siebel -s /bin/ksh -d /Siebel-home siebel |
Siebel ユーザーエントリが、Sun Cluster HA for Siebel が動作するすべてのノードで同じであることを確認してください。
Siebel 管理者のデフォルトの環境に、Siebel データベースにアクセスするための設定が含まれていることを確認します。Siebel データベースが Oracle の場合、次のエントリが.profile ファイルに含まれている必要があります。
export ORACLE_HOME=/global/oracle/OraHome export PATH=$PATH:$ORACLE_HOME/bin export LD_LIBRARY_PATH=$ORACLE_HOME/lib:/usr/lib export TNS_ADMIN=$ORACLE_HOME/network/admin export ORACLE_SID=siebeldb |
論理ホスト名リソースおよび Siebel ゲートウェイリソースを保持するフェイルオーバーリソースグループを作成します。
# scrgadm -a -g failover-rg [-h nodelist] |
論理ホスト名リソースを追加します。
論理ホスト名が、Siebel ゲートウェイの siebenv.sh ファイルに設定されている SIEBEL_GATEWAY 環境変数の値および Siebel サーバーインストールと一致していることを確認します。
# scrgadm -a -L -g failover-rg -l logical_hostname |
リソースグループをオンラインにします。
# scswitch -Z -g failover-rg |