Sun Cluster 3.1 データサービスのインストールと構成

ノードの準備

次の手順を使用して、Siebel ソフトウェアのインストールと構成用にノードを準備してください。

    すべてのノードでスーパーユーザーになります。

    /etc/nsswitch.conf ファイルを次のように構成します。これによって、スイッチオーバーやフェイルオーバーが起こったときに Sun Cluster HA for Siebel の起動と停止が正しく行われます。

    Sun Cluster HA for Siebel が動作する論理ホストをマスターできる各ノードで、次の group エントリのどれかを /etc/nsswitch.conf ファイルに指定します。


    group:
    group: files [NOTFOUND=return] nis
    group: files [NOTFOUND=return] nisplus
    

    Sun Cluster HA for Siebel は、サービスの起動、停止、および検証に su — user コマンドを使用します。

    クラスタノードのパブリックネットワークに障害が発生すると、ネットワーク情報ネームサービスが使用不能になることがあります。group に上のどれかのエントリが追加されていると、su(1M) コマンドは、NIS/NIS+ ネームサービスが使用できない場合には、そのネットワーク情報ネームサービスを参照しません。

    Siebel 管理者のホームディレクトリを用意します。

    各ノードで、Siebel 管理者グループのエントリを /etc/group ファイルに作成し、グループへの登録が必要なユーザーをグループに追加します。


    ヒント –

    次の例では、Siebel 管理者グループの名前は siebel です。


    グループ ID が Sun Cluster HA for Siebel を実行するすべてのノードで同じであるかを確認します。


    # siebel:*:521:siebel
    

    グループエントリをネットワークネームサービスに作成することができます。その場合には、ネットワークネームサービスに依存するのを避けるために、これらのエントリをローカルの /etc/inet/hosts ファイルにも追加します。

    各ノードで、Siebel 管理者のエントリを作成します。


    ヒント –

    次の例では、Siebel 管理者の名前は siebel です。


    次のコマンドでは、/etc/passwd/etc/shadow ファイルを Siebel 管理者のエントリで更新します。


    # useradd -u 121 -g siebel -s /bin/ksh -d /Siebel-home siebel
    

    Siebel ユーザーエントリが、Sun Cluster HA for Siebel が動作するすべてのノードで同じであることを確認してください。

    Siebel 管理者のデフォルトの環境に、Siebel データベースにアクセスするための設定が含まれていることを確認します。Siebel データベースが Oracle の場合、次のエントリが.profile ファイルに含まれている必要があります。


    export ORACLE_HOME=/global/oracle/OraHome
    export PATH=$PATH:$ORACLE_HOME/bin
    export LD_LIBRARY_PATH=$ORACLE_HOME/lib:/usr/lib
    
    export TNS_ADMIN=$ORACLE_HOME/network/admin
    export ORACLE_SID=siebeldb
    

    論理ホスト名リソースおよび Siebel ゲートウェイリソースを保持するフェイルオーバーリソースグループを作成します。


    # scrgadm -a -g failover-rg [-h nodelist]
    

    論理ホスト名リソースを追加します。

    論理ホスト名が、Siebel ゲートウェイの siebenv.sh ファイルに設定されている SIEBEL_GATEWAY 環境変数の値および Siebel サーバーインストールと一致していることを確認します。


    # scrgadm -a -L -g failover-rg -l logical_hostname
    

    リソースグループをオンラインにします。


    # scswitch -Z -g failover-rg
    

    必須の各論理ホスト名に対して、手順 7 から 手順 9 までを繰り返します。