次の手順は、作成するディスクセットごとに行います。
SunPlex Manager を使用して Solstice DiskSuite をインストールした場合は、1 から 3 個のディスクセットがすでに存在している可能性があります。SunPlex Manager が作成するメタセットについては、SunPlex Manager による Sun Cluster ソフトウェアのインストール を参照してください。
クラスタ内にディスクセットを 4 つ以上作成する予定かどうかを確認します。
md_nsets 変数の値が、クラスタに作成しようとするディスクセットの合計数より大きいことを確認します。
クラスタの任意のノードで、/kernel/drv/md.conf ファイルの md_nsets 変数の値を検査します。
クラスタ内に作成する予定のディスクセットの合計数が md_nsets の値から 1 を引いた数より大きい場合、各ノード上で md_nsets の値を希望の値まで増やします。
作成できるディスクセットの最大数は、md_nsets の値から 1 を引いた数です。md_nsets に設定できる最大値は 32 です。
クラスタの各ノードの /kernel/drv/md.conf ファイルが同じであるか確認します。
このガイドラインに従わないと、重大な Solstice DiskSuite/Solaris Volume Manager エラーが発生し、データが失われることがあります。
ノードのどれか 1 つでクラスタを停止します。
# scshutdown -g0 -y |
クラスタの各ノードを再起動します。
ok> boot |
クラスタの各ノードで devfsadm(1M) コマンドを実行します。
このコマンドは、すべてのノードで同時に実行できます。
ディスクセットの作成に移る前に、各ノードで scgdevs コマンドが終了しているか確認します。
ノードの 1 つで scgdevs コマンドを実行すると、このコマンドはリモートから自分自身をすべてのノードで呼び出します。scgdevs コマンドが処理を終了したかどうかを確認するには、クラスタの各ノードで次のコマンドを実行します。
% ps -ef | grep scgdevs |
作成する予定のディスクセットが次の条件の 1 つに適合することを確認します。
ディスク列を 2 つだけ構成する場合、ディスクセットは 2 つのノードと接続する必要があり、さらに、ディスクセットとして使用する 2 つのホストと同一である 2 つのメディエータホストを使用する必要があります。 メディエータの設定についての詳細は、メディエータの概要 を参照してください。
ディスク列を 3 つ以上構成する場合、任意の 2 つのディスク列 S1 と S2 のディスク数の合計が 3 番目のディスク列 S3 のディスク数よりも多いことを確認します。この条件を式で表すと、count(S1) + count(S2)> count(S3) となります。
ローカル状態データーベースの複製が存在することを確認します。
手順については、状態データベースの複製を作成するには を参照してください。
ディスクセットをマスターする予定のクラスタノード上でスーパーユーザーになります。
ディスクセットを作成します。
このコマンドによって、ディスクセットを Sun Cluster ディスクデバイスグループとして登録する作業も行われます。
# metaset -s setname -a -h node1 node2 |
ディスクセットの名前を指定します。
ディスクセットを追加 (作成) します。
ディスクセットをマスターとする主ノードの名前を指定します。
ディスクセットをマスターとする二次ノードの名前を指定します。
クラスタ上に Solstice DiskSuite/Solaris Volume Manager デバイスグループを設定する metaset コマンドを実行すると、そのデバイスグループに含まれているノードの数にかかわらず、デフォルトで 1 つの二次ノードが作成されます。二次ノードの数は、デバイスグループが作成された後、 scsetup(1M) ユーティリティーを使用して変更できます。numsecondaries の変更方法については、『Sun Cluster 3.1 のシステム管理』の「ディスクデバイスグループの管理 」を参照してください。
新しいディスクセットの状態を確認します。
# metaset -s setname |
ディスクセットにドライブを追加します。
ディスクセットへのドライブの追加 に進みます。
次のコマンドでは、2 つのディスクセット dg-schost-1 と dg-schost-2 が作成され、ノードphys-schost-1 と phys-schost-2 が潜在的主ノードとして割り当てられます。
# metaset -s dg-schost-1 -a -h phys-schost-1 phys-schost-2 # metaset -s dg-schost-2 -a -h phys-schost-1 phys-schost-2 |