Sun Cluster 3.1 ソフトウェアのインストール

例 — ファイルシステムの割り当て

表 1–2 に、750M バイト未満の物理メモリーを持つクラスタノードのパーティション分割案を示します。この案では、Solaris オペレーティング環境の「エンドユーザーシステムサポート」ソフトウェアグループ、Sun Cluster ソフトウェア、および Sun Cluster HA for NFS データサービスをインストールします。ディスク上の最後のスライスであるスライス 7 には、ボリューム管理ソフトウェア用に若干の量を割り当てます。

この配置は、Solstice DiskSuite/Solaris Volume Manager ソフトウェアまたは VxVM の使用を意図したものです。Solstice DiskSuite/Solaris Volume Manager ソフトウェアを使用する場合は、状態データーベースの複製用にスライス 7 を使用します。VxVM を使用する場合は、後で割り当てを 0 にすることで、スライス 7 を開放できます。この配置によって 必要な 2 つの空きスライス 4 と 7 が確保され、ディスクの終端に未使用領域が確保されます。

表 1–2 ファイルシステム割り当ての例

スライス 

内容 

割り当て (M バイト) 

説明 

/

6.75GB 

スライス 1 から 7 にディスク容量を割り当てた後の、残りの空き容量。Solaris オペレーティング環境ソフトウェア、Sun Cluster ソフトウェア、データサービスソフトウェア、ボリューム管理ソフトウェア、Sun Management Center エージェントおよび Sun Cluster モジュールエージェントパッケージ、ルートファイルシステム、データーベースおよびアプリケーションソフトウェアに使用します。 

スワップ 

1GB 

512M バイト - Solaris オペレーティング環境ソフトウェア用 

512M バイト - Sun Cluster ソフトウェア用 

オーバーラップ 

8.43GB 

ディスク全体 

3

/globaldevices

512MB 

このスライスは、Sun Cluster ソフトウェアによって後で別のマウントポイントに割り当てられ、クラスタファイルシステムとしてマウントします。 

未使用 

– 

VxVM でルートディスクをカプセル化するための空きスライスとして確保します。 

未使用 

– 

-  

未使用 

– 

-  

ボリューム管理ソフトウェア 

20MB 

Solstice DiskSuite/Solaris Volume Manager ソフトウェアにより状態データベースの複製用に使用するか、VxVM によりスライス解放後のインストールに使用します。