Sun Cluster データサービス開発ガイド (Solaris OS 版)

Procedure開発環境の設定方法

SUNWscdev パッケージをインストールして、コンパイラオプションとリンカーオプションをデータサービス開発用に設定する方法について説明します。

手順
  1. スーパーユーザーになるか、同等の役割になります。

  2. 使用する CD-ROM ディレクトリにディレクトリを変更します。


    # cd cd-rom-directory
    
  3. SUNWscdev パッケージを現在のディレクトリにインストールします。

    • ゾーン環境の Solaris 10 OS の場合、「大域ゾーン」の大域管理者として、次のコマンドを入力します。


      # pkgadd -G -d . SUNWscdev
      

      SUNWscdev の内容が、非大域ゾーンと共有されている大域ゾーンの領域に影響しない場合、SUNWscdev パッケージは大域ゾーンに追加されます。

    • そのほかのバージョンの Solaris OS、または非ゾーン環境の Solaris 10 OS の場合は、次のコマンドを入力します。


      # pkgadd -d . SUNWscdev
      
  4. makefile に、データサービスのコードが使用する include ファイルとライブラリファイルを示すコンパイラオプションとリンカーオプションを指定します。

    -I オプションは Sun Cluster のヘッダーファイルを指定し、-L オプションは、開発システム上にあるコンパイル時ライブラリの検索パスを指定し、-R オプションはクラスタの実行時リンカーのライブラリの検索パスを指定します。

    # サンプルデータサービスの Makefile
    ...
    
    -I /usr/cluster/include
    
    -L /usr/cluster/lib
    
    -R /usr/cluster/lib
    ...