Sun N1 System Manager 1.3 インストールおよび構成ガイド

管理サーバーのリホスティング

リホスティングは、インストールと設定が完了した N1 System Manager の管理サーバーを新しいネットワークに再配置するプロセスです。新しいネットワークは完全に異なる構成でもかまいません。この場合は、管理サーバーのネットワーク設定を変更する必要があります。

管理サーバーのリホスティングは、次の場合に必要です。

N1 System Manager の管理サーバーのリホスティングは主に次の 3 つの作業から構成されます。


注 –

N1 System Manager 1.3 では、管理対象サーバーのリホスティングはサポートされていません。


サーバー再起動時の N1 System Manager の起動の無効化


注意 – 注意 –

管理サーバーのリホスティングを行う前に、サーバー再起動時に N1 System Manager を起動する機能を無効にする必要があります。

管理サーバーのホスト名または IP アドレスを変更してからサーバーを再起動したときに、N1 System Manager が、サーバー再起動時に起動するように設定されていた場合、N1 System Manager が無効なホスト名または IP アドレスで起動する可能性があります。

  1. ps -ef | grep [Nn]1」と入力して、N1 System Manager の実行中のプロセスを表示します。

  2. kill -9 PID」と入力します。ここで PID は N1 System Manager のプロセスのプロセス ID です。


管理サーバーのリホスティングのための変更を行う前に、次の作業を実行してください。

Procedureサーバー再起動時の N1 System Manager の起動を無効にする

  1. 管理サーバーに root でログインします。

  2. N1 System Manager を停止します。

    • Solaris の管理サーバーでは、「svcadm disable -s n1sm」と入力します。

    • Linux の管理サーバーでは、「/etc/init.d/n1sminit stop」と入力します。プロセスがすべて停止するまで待ちます。

    プロセスがすべて停止したら、「ps -ef | grep [Nn]1」と入力して、N1 System Manager の実行中のプロセスを表示します。

    N1 System Manager の残りのプロセスを停止するには、「kill -9 PID」と入力します。ここで PID は N1 System Manager のプロセスのプロセス ID です。

  3. n1smconfig」と入力して設定プロセスを実行します。

    設定プロセスの各手順で、表示される値を受け入れます。サーバー起動時の N1SM の起動を有効にするかどうかの値以外は何も変更しません。

  4. Enable N1SM to start at each boot? (n/[y]) と表示されたら、「n」を入力します。

    設定プロセスの残りの各手順で、表示される値を受け入れます。N1SM を再起動するかどうかを問い合わせるメッセージが表示されたら、「n」を入力します。

  5. 手順 2 の説明に従って N1 System Manager のプロセスがすべて停止していることを確認します。

次の手順

次の節に示すように、管理サーバーのシステムファイルの設定を変更します。

オペレーティングシステムのファイルの設定の変更

ここでは、オペレーティングシステムのファイルの設定を変更する手順を示します。この作業は、N1 System Manager の設定を変更する前に行う必要があります。

ProcedureSolaris オペレーティングシステムのファイルの設定をリホスティングに合わせて変更する

始める前に

「サーバー再起動時の N1 System Manager の起動の無効化」の説明に従って、サーバー再起動時に N1 System Manager を起動する機能が無効になっていることを確認します。

  1. 管理サーバーに root でログインします。

  2. /etc/hosts ファイルを編集し、表示されるホスト名と IP アドレスを新しいホスト名と IP アドレスに変更します。

  3. /etc/nodename ファイルを編集し、表示されるホスト名を新しいホスト名に変更します。

  4. /etc/hostname.port type ファイルを編集します。ここで port type は Ethernet ポートの種類の名前です。

    ポートの種類の名前は、ハードウェアによって異なり、ファイル名はたとえば、/etc/hostname.bge0 /etc/hostname.hme0 などになります。

    表示されるホスト名を新しいホスト名に変更します。

  5. 管理サーバーの電源を切ります。

  6. 管理サーバーを新しいネットワークに接続します。

  7. 管理サーバーを再起動します。

    管理サーバーの再起動が完了したら、N1 System Manager のプロセスが実行されていないことを確認します。

次の手順

「管理サーバーの設定の変更」の説明に従って、N1 System Manager のシステムファイルの設定を変更します。

ProcedureLinux オペレーティングシステムのファイルの設定をリホスティングに合わせて変更する

始める前に

「サーバー再起動時の N1 System Manager の起動の無効化」の説明に従って、サーバー再起動時に N1 System Manager を起動する機能が無効になっていることを確認します。

  1. 管理サーバーに root でログインします。

  2. /etc/hosts ファイルを編集し、表示されるホスト名と IP アドレスを新しいホスト名と IP アドレスに変更します。

  3. /etc/sysconfig/network ファイルを編集し、表示されるホスト名を新しいホスト名に変更します。

  4. /etc/sysconfig/network-scripts/ifcfg- ethx ファイルを編集します。ここで ethx は Ethernet ポートの種類の名前です。

    ファイル名はたとえば、/etc/sysconfig/network-scripts/ifcfg-eth0/etc/sysconfig/network-scripts/ifcfg-eth1 などになります。

    表示される IP アドレスを新しい IP アドレスに変更します。管理サーバーで、管理ネットワークとプロビジョニングネットワークに別個の Ethernet ポートを使用している場合は、各ポートに正しい IP アドレスを指定するようにします。

  5. 管理サーバーの電源を切ります。

  6. 管理サーバーを新しいネットワークに接続します。

  7. 管理サーバーを再起動します。

    管理サーバーの再起動が完了したら、N1 System Manager のプロセスが実行されていないことを確認します。

次の手順

次の節に示すように、N1 System Manager のシステムファイルの設定を変更します。

管理サーバーの設定の変更

この節では、管理サーバーで N1 System Manager の設定を変更する手順を示します。

Procedure管理サーバーの設定をリホスティングに合わせて変更する

始める前に

「オペレーティングシステムのファイルの設定の変更」の説明に従って、オペレーティングシステムのファイルの設定がリホスティングに合わせて変更されている必要があります。

  1. 管理サーバーに root でログインします。

  2. N1 System Manager が実行されていないことを確認します。

  3. n1smconfig」と入力して設定の変更プロセスを開始します。

  4. N1 System Manager の管理サーバーのリホスティング先のネットワークの要件に従って、それぞれの設定プロンプトで要求される情報を入力します。

    設定については、「N1 System Manager の設定」を参照してください。