N1 Grid Service Provisioning System ユーザーズガイドおよびリリースノート (Solaris Plug-In 2.0)

ゾーンのパーティション分割の紹介

Solaris ゾーンのパーティション分割技術は、オペレーティングシステムのサービスを仮想化し、分離されたセキュアな環境でアプリケーションの実行を可能にするために使われます。ゾーン とは、Solaris オペレーティングシステム (OS) の単独インスタンス内で作成される、仮想化されたオペレーティングシステム環境です。ゾーンを作成すると、そのアプリケーション実行環境で実行されるプロセスは、システムのほかの部分から隔離されます。この分離を行うことで、1 つのゾーン内で稼動しているプロセスがほかのゾーンで稼動しているプロセスを監視したりそれらのプロセスに影響を及ぼしたりすることが防止されます。スーパーユーザーの資格で実行されるプロセスでも、ほかのゾーンでの活動を見たり、影響を与えたりすることはできません。

ゾーンは、Solaris 10 OS を実行しているコンピュータであれば、どれでも使用できます。すべてのゾーンで実行されるアプリケーションソフトウェアの合計リソース要件は、1 つのシステムでいくつのゾーンを効果的にホストできるかを決定します。Solaris ゾーンに関する詳細については、『Solaris のシステム管理 (Solaris コンテナ : 資源管理と Solaris ゾーン)』のパート II「ゾーン」を参照してください。