Sun Java System Application Server 9.1 リリースノート

第 3 章 既知の問題点と制限事項

ここでは、Sun Java System Application Server 9.1 ソフトウェアに関する既知の問題とそれに関連する回避方法について説明します。問題の説明にプラットフォームが明記されていない場合、その問題はすべてのプラットフォームに当てはまります。この内容は次の項目から構成されています。

管理

ここでは、管理上の既知の問題とその解決方法を示します。

domain1 が存在しない場合、package-appclient スクリプトが動作しない。(6171458)

説明

デフォルトでは、$INSTALL/lib/package-appclient.xml に、asenv.conf によってポイントされる domain1AS_ACC_CONFIG 変数用にハードコードされた値があります。domain1 を削除して新たなドメインを作成した場合、AS_ACC_CONFIG 変数は新たなドメイン名で更新されません。その結果、package-appclient スクリプトの処理が失敗します。

解決方法

次のいずれかを実行します。

  1. domain1 はそのままにしておき、その前後に別のドメインを作成します。

  2. domain1 を削除し、$INSTALL/lib/package-appclient.xmldomain1 用にハードコードされた値を、新たなドメイン名で置き換えます。

domain1 がない場合、新たなドメインが作成されるたびにこれを行う必要があります。

バックアップしたドメインを別の名前で復元できない (6196993)

説明

同一の Application Server 上でのドメインのミラー化は、backup-domain および restore-domain コマンドでは行えません。asadmin restore-domain コマンドにはドメインをリネームするオプションがありますが、元の名前とは違う名前でドメインを復元することはできないからです。バックアップ取得したドメインのリネームは正常に行われたように見えますが、そのリネームされたドメインの起動は失敗します。ドメイン設定のエントリは変更されておらず、startserv および stopserv は元のドメイン名を使用してパスを設定するからです。

解決方法

restore-domain で使用するドメイン名は、元の backup-domain コマンドで使用したドメイン名と同じである必要があります。Application Server 8.1 での backup-domain および restore-domain コマンドは、同一マシン上の同一ドメインのバックアップおよび復元についてだけ有効です。

JMX エージェントを追加した Application Server の起動はサポートされていない (6200011)

説明

Application Server では、J2SE 1.4.x または 5.0 以降を設定できます。J2SE 5.0 プラットフォームの重要な特徴は、JMX エージェントを起動できることです。サーバーの起動時にシステムプロパティーを明示的に設定すると、JMX エージェントがアクティブになります。

次に例を示します。


name="com.sun.management.jmxremote" value="true"
name="com.sun.management.jmxremote.port" value="9999"
name="com.sun.management.jmxremote.authenticate" value="false"
name="com.sun.management.jmxremote.ssl" value="false"

JMX プロパティーを設定してからサーバーを起動すると、Application Server VM 内に新たな jmx-connector サーバーが起動します。この場合は、望ましくない副作用の 1 つとして、管理機能が悪影響を受け、Application Server の管理コンソールやコマンド行インタフェースで予期しない結果が発生することがあります。問題は、組み込みの jmx-connector サーバーと新たな jmx-connector サーバーとの間で衝突が発生することにあります。

解決方法

jconsole または何らかの JMX 互換クライアントを使用する場合には、Application Server とともに起動する標準の JMX コネクタサーバーを再利用することを検討してください。

サーバーの起動時に、次に示すような行が server.log に作成されます。ここで指定されている JMXService の URL に接続し、資格を正常に指定したあと、同様の管理および設定操作を実行することができます。次に例を示します。


[#|2004-11-24T17:49:08.203-0800|INFO|sun-appserver-ee8.1| javax.enterprise.system.tools.admin|_ThreadID=
10;|ADM1501: Here is the JMXServiceURL for the JMXConnectorServer: [service:jmx:rmi:///jndi/rmi://hostname
:8686/management/ rmi-jmx-connector]. This is where the remote administrative clients should connect using
 the JSR 160 JMX Connectors.|#]

詳細については、『Sun Java System Application Server 9.1 Administration Guide 』を参照してください。

UNIX で、Application Server の start および stop スクリプトに関する実行権に過度の制限がかけられている (6206176)

説明

ユーザー「A」としてログインして asadmin restore-domain コマンドを実行すると、そのスクリプトのアクセス権は 744 (rwxr--r--) になります。そのあとでユーザー「B」としてドメインを起動または停止しようとすると、たとえ「B」が root であっても、その試みは失敗します。ユーザー「A」についてだけスクリプトが実行可能だからです。

解決方法

スクリプトのアクセス権を次のようにして変更します。


chmod 755 appserv/domains/domain-name/bin/*

どの Web サービスのエンドポイント URL を使用しても、ロードバランサの設定ファイルが作成されない (6236544、6275436)

説明

Web サービスの URL をエクスポートする EJB モジュールを含むアプリケーションを使用してロードバランサを設定しても、作成された loadbalancer.xml ファイルに、その Web サービスのコンテキストルートが存在しません。

解決方法

  1. loadbalancer.xml ファイルを編集して、作成されなかった Web モジュールを次のように追加します。


    <web-module context-root="context-root-name"
    disable-timeout-in-minutes="30" enabled="true"/>
  2. context-root-name 値を、EJB として公開された Web サービスのコンテキストルート名に置き換えます。

sun-appserv-admin を使用して Application Server を再起動すると、LoginException エラーが発生する (6288893)

解決方法

  1. 既存の <as_install>/bin/asant スクリプトの名前を asant.bak に変更します。

  2. <as_install>/lib/install/templates/ee (SE/EE バージョンの場合) にある asant.template ファイルを <as_install>/bin/ ディレクトリにコピーし、このファイルの名前を asant に変更します。

  3. 新しくコピーされた <as_install>/bin/asant スクリプトを編集して、%CONFIG_HOME% トークンを <as_install>/config に置き換えます。

  4. 元の asant.bak ファイルに対して行なった手作業の変更がある場合は、それを新しい asant スクリプトに結合します。

Application Server のマニュアルに .asadmintruststore ファイルが記述されていない (6315957)

説明

Application Server のマニュアルに .asadmintruststore ファイルが記述されていません。このファイルがサーバー管理者の home ディレクトリに存在しないと、そのサーバー上にホストされている特定のアプリケーションをアップグレードしたときに重大なバグが発生する場合があります。

解決方法

JMS ブローカに到達するまでにタイムアウトになるため、クラスタ化されたインスタンスが起動できない (6523663)

説明

Application Server クラスタインスタンスのデフォルト MQ 統合モードは LOCAL です。Application Server がインストールされている場所の PATH が長い、つまり短くない場合、クラスタインスタンス起動時に imqbrokerscv.exe で障害が発生します。imqbrokersvc のメモリー割り当てに問題があります。

解決方法

クラスタインスタンスの JMS サービスタイプを、デフォルトの LOCAL から REMOTE に変更する必要があります。この設定では、すべてのインスタンスは DAS ブローカを指します。次の手順に従って、REMOTE モードでクラスタを設定してください。


注 –

REMOTE モード使用時には、すべてのインスタンスが 1 つのブローカ (DAS) を使用しているため、Application Server クラスタが起動してもブローカクラスタは作成されません。詳細については、http://www.glassfishwiki.org/gfwiki/attach/OnePagersOrFunctionalSpecs/as-mq-integration-gfv2.txt にある One Pager の 4.1 節、iii 項「Auto-clustering」を参照してください。それによると、上記の機能は将来使用できなくなります。


Procedureコマンド行の使用

始める前に

ご使用の環境に合わせて、ポートおよびパスワードファイルを変更してください。次に示す手順では、クラスタ名が racluster、DAS 管理ポートが 5858、および DAS JMS ポートが 7676 になっています。

  1. JMS タイプを REMOTE に変更して、クラスタ設定を変更します。


    $AS91_HOME/bin/asadmin.bat set --port 5858 --user admin --passwordfile \ $AS91_HOME/bin/password_file 
    racluster.jms-service.type=REMOTE
  2. DAS JMS ホストに対応する JMS ホストを作成します。


    $AS91_HOME/bin/asadmin.bat create-jms-host --port 5858 --user admin --passwordfile \ $AS91_HOME/bin/
    password_file --target racluster --mqhost localhost --mqport 7676 \ --mquser admin --mqpassword admin 
    dashost
  3. デフォルトの JMS ホストが前のステップで作成した DAS JMS ホストになるように設定します。


    $AS91_HOME/bin/asadmin.bat set --port 5858 --user admin --passwordfile \ $AS91_HOME/bin/password_file 
    racluster.jms-service.default-jms-host=dashost

Procedure管理 GUI の使用

  1. 「設定」->「cluster_name-config」->「Java メッセージサービス」->「JMS ホスト」の順に移動します。

  2. 新規」をクリックして新規 JMS ホストを作成し、dashost という名前を付けます。

  3. DAS の JMS サービスに対応する設定を入力します。デフォルト設定は次のとおりです。

    • ホスト名: localhost

    • ポート: 7676

    • 管理者ユーザー: admin

    • パスワード: admin

    これらの設定をご使用の DAS JMS サービスに適した値に変更してください。

  4. 「Java メッセージサービス」タブに戻って、JMS サービスタイプを REMOTE に変更します (デフォルトは LOCAL)。

  5. default-jms-host ドロップダウンリストから dashost を選択します。

  6. 変更を保存してから、ノードエージェントまたはクラスタを起動します。

Netscape 8.1.3、Mozilla 1.7、および Safari 2.0.4 ブラウザで jmaki チャートが表示できない (6543014)

説明

「ログ統計の監視」ページから一部のサポートされていないブラウザを使用してチャートを表示しようとすると、次のエラーがスローされます。


Error loading jmaki.widgets.jmaki.charting.line.Widget : id=form1:jmaki_chart11 Script: http://easqelx5.
red.iplanet.com:4848/resources/jmaki/charting/ \ line/component.js (line:5437). Message: area.initialize 
is not a function

解決方法

サポートされているブラウザを使用します。Application Server 9.1 でサポートされているブラウザについては、「ブラウザ」を参照してください。

AS のメジャーリリースのたびに、デフォルトポートが変わっている (6566481)

説明

Application Server の過去 3 回のメジャーリリースのたびに、デフォルト管理ポートが変わっていました。具体的には、7.x、8. x、および 9.x のデフォルト管理ポートは次のようになっていました。

解決方法

これはバグではありませんが、このことに注意してください。デフォルト管理ポートは推奨値に過ぎません。今後の Application Server リリースでは、デフォルトに 4848 ポートが継続して使用されます。

Apache とロードバランサプラグイン

ここでは、Apache Web Server およびロードバランサプラグインに関する既知の問題と、それに関連する解決法を示します。

『High-Availability Administration Guide』に、Apache で openssl を使用する場合の誤った手順が記載されている (6306784)

openssl のコンパイルと作成を行う場合は、次のコマンドを実行します。

cd openssl-0.9.7e

config

make

また、Apache 1.3 では、mod_ssl ソースのディレクトリ名も、使用している Apache のリリースに応じて変わります。たとえば、Apache 1.3.33 の場合、この名前は mod_ssl-2.8.22-1.3.33 になります。

『High-Availability Administration Guide』に、Apache 2.0 で証明書を使用するための手順が記載されていない (6307976)

Apache のセキュリティーを実行するには、証明書を使用する必要があります。認証局から証明書を取得するための手順については、modssl FAQ にある証明書に関する情報を参照してください。

Apache Web Server をルートとして起動する必要がある (6308021)

Solaris では、Application Server がルートの下にインストールされている場合、Apache Web Server をルートとして起動する必要があります。Java Enterprise System は、ルートとしてインストールされます。Apache 2.0 の場合、ルートとして起動されたあと、Apache はユーザーが指定した別のユーザーに切り替えて動作します。そのユーザーは、/conf/httpd.conf ファイルで指定します。多くのシステムでは、ルートとして起動するには、httpd.conf ファイルを編集して正しいグループを指定する必要があります。次の行を

Group #-1

次の行に置き換えます。

Group nobody

ユーザーおよびグループの使用に関する詳細情報は、httpd.conf ファイルに記載されています。

アプリケーションクライアント

ここでは、アプリケーションクライアントに関する既知の問題とその解決方法を示します。

アプリケーションクライアントアーカイブのライブラリ JAR が MANIFEST ファイルを上書きする (6193556)

説明

クライアント JAR (たとえば reporter.jar) 内に最上位レベルの JAR ファイルがある場合、クライアント JAR を配備すると、その JAR の MANIFEST ファイルがクライアント JAR の MANIFEST ファイルを上書きします。

解決方法

現時点ではありません。

ACC が常に localhost:3700 に接続しようとする (6527987)

説明

アプリケーションクライアントが常に localhost:3700 に接続しようとします。問題は、クライアントノードを呼び出す前に、一部のシステムプロパティーが読み取られていなければならないことにあります。

解決方法

次をシステムプロパティーとして ( JAVA_CMD-D を指定して) 設定します。これらを appclient コードで設定しないでください。


org.omg.CORBA.ORBInitialHost = server_instance_host org.omg.CORBA.ORBInitialPort = server_instance_port

sunpkcs11.jar がないため、ドメインを開始できません (6571044)

説明

64 ビット Linux 上で実行している場合、ドメイン開始時次の例外があります。問題は jdk1.5.0_11/jre/lib/ext/ の下に sunpkcs11.jar がないことです。

解決方法

これは 64 ビット Linux で既知の JDK バグであり、JDK 1.5.0_13 で修正されます。

ASQuickStartupSelectionKey の代わりに NULL を返して、 SocketChannel.keyFor() をブレークする (Issue Tracker 3027)

説明

複数のセレクタに SocketChannel が登録されている場合、socketChannel.keyFor(lastRegisteredSelector) を実行すると SelectionKey の代わりに NULL が返されます。

解決方法

これは JDK バグ 6562829 に関連しており、6.0 U3 で修正される予定です。回避方法は Application Server 9.1 に組み込まれており、keyFor API を読み込む前はセレクタがラップ解除されています。これにより、JDK バグが修正されるまで、keyFor の正常な動作が可能になっています。

付属の Sun JDBC ドライバ

ここでは、Sun の JDBC ドライバに関する既知の問題とその解決方法を示します。

PreparedStatement エラーが発生する (6170432)

説明 1

1 つのトランザクションで 3000 を超える PreparedStatement オブジェクトを生成する場合、DB2 では次のエラーが発生する可能性があります。

[sunm][DB2 JDBC Driver] No more available statements. Please recreate your package with a larger dynamicSections value.

解決方法 1

次のプロパティーを接続プール定義に追加して、ドライバが DB2 パッケージをより大きな動的セクション値に再バインドするようにします。

createDefaultPackage=true replacePackage=true dynamicSections=1000

接続プールの設定の詳細については、『Sun Java System Application Server 9.1 Administration Guide』を参照してください。

説明 2

前述の PrepardStatement エラーに関連して、次のエラーメッセージがスローされることがあります。

[sunm][DB2 JDBC Driver][DB2]Virtual storage or database resource is not available.

解決方法 2

DB2 サーバー設定パラメータ APPLHEAPSZ の値を増やします。適度な値は 4096 です。

説明 3

遮断レベル TRANSACTION_SERIALIZABLE。アプリケーションが遮断レベル TRANSACTION_SERIALIZABLE を採用し、前述したパラメータの 1 つを使用している場合、そのアプリケーションは接続を取得するときにハングアップすることがあります。

解決方法 3

希望の遮断レベルを接続に対して設定するには、対応する接続プールをその遮断レベルで作成する必要があります。手順については、『Sun Java System Application Server 9.1 Administration Guide』を参照してください。

マシンのリブート後または Application Server 開始後に、Java DB が起動しない (6515124)

説明

ホストシステムまたは Solaris ゾーンのリブート後、または Application Server 起動後に、付属の Java DB データベースが自動的に再起動しません。これはバグではなく、付属または他社製のアプリケーションで所定の動作です。問題は、Application Server インスタンスの前に Java DB を起動する必要があるということです。

解決方法

ホストマシンまたは Solaris ゾーンのリブート後、必ず Application Server が開始する前に Java DB が起動するようにしてください。一例として、次のようにします。


/opt/SUNWappserver/appserver/bin/asadmin start-database

asadmin コマンドのオプションについては、『Sun Java System Application Server 9.1 Quick Start Guide 』「Application Server Administration Tools」 を参照してください。

マニュアル

ここでは、マニュアル上の既知の問題とその解決方法を示します。

Javadoc に矛盾がある。(さまざまな ID)

いくつかの AMX インタフェースおよびメソッドについて、Javadoc が欠けているか間違っています。

付属の ANT によって java.lang.NoClassDefFoundError 例外がスローされる (6265624)

説明

スレッド「main」で java.lang.NoClassDefFoundError: org/apache/tools/ant/launch/Launcher の例外がスローされます。

解決方法

付属の ANT を Application Server の外部で使用することはお勧めできません。

高可用性

ここでは、高可用性データベース (HADB) に関する既知の問題とその解決方法を示します。

ダブルネットワークでの HADB 設定 (ID なし)

2 つのサブネット上にダブルネットワークで設定された HADB は、Solaris SPARC 上では正常に動作します。しかし、一部のハードウェアプラットフォームでのオペレーティングシステムまたはネットワークドライバの問題が原因で、Solaris x86 および Linux プラットフォームではダブルネットワークを適切に処理できない場合があります。これにより、HADB について次の問題が発生します。

HADB データベースの作成が失敗する (ID なし)

説明

新しいデータベースを作成すると、使用可能な共有メモリーセグメントが少なすぎるという、次のエラーで失敗することがあります。

HADB-E-21054:System resource is unavailable:HADB-S-05512:Attaching shared memory segment with key "xxxxx" failed, OS status=24 OS error message:Too many open files.

解決方法

共有メモリーが設定されており、その設定が機能していることを確認します。特に、Solaris 8 では、/etc/system ファイルを調べて、変数 shmsys:shminfo_shmseg の値がホストあたりのノード数の 6 倍以上になっていることを確認します。

リソース (ディスクおよびメモリースペース) が利用可能かどうかを hadbm set がチェックしない (5091280)

説明

hadbm set を使用してデバイスまたはバッファーのサイズを増やす場合、管理システムは、データベースの作成やノードの追加の際にはリソースが利用可能かどうかをチェックしますが、デバイスまたはメインメモリーのバッファーサイズを変更するときには利用可能なリソースが十分にあるかどうかをチェックしません。

解決方法

設定属性 devicesize または buffersize を増やす前に、すべてのホスト上にディスクおよびメモリーの空きスペースが十分にあることを確認してください。

packagepath の混在パスがサポートされない (5091349)

説明

同一のソフトウェアパッケージを、同じ名前で別のホストの別の位置で登録することはできません。次に例を示します。


hadbm registerpackage test --packagepath=/var/install1 --hosts europa11
Package successfully registered.
hadbm registerpackage test --packagepath=/var/install2 --hosts europa12
hadbm:Error 22171: A software package has already been registered with 
the package name test.

解決方法

HADB は、データベースクラスタ内のノードをまたがる混在パスをサポートしません。HADB サーバーのインストールディレクトリ (---packagepath) は、すべての参加ホストについて同一にしてください。

createdomain が失敗することがある (6173886、6253132)

説明

複数のネットワークインタフェースを備えたホスト上で管理エージェントを実行している場合に、すべてのネットワークインタフェースが同じサブネット上に存在しないと、createdomain コマンドが失敗することがあります。


hadbm:Error 22020: The management agents could not establish a 
domain, please check that the hosts can communicate with UDP multicast.

管理エージェントは、特に設定されていないかぎり、UDP マルチキャスト用の「最初の」インタフェース (この「最初」は、java.net.NetworkInterface.getNetworkInterfaces() の結果によって定義される) を使用します。

解決方法

もっとも良い解決法は、使用するサブネットを管理エージェントに通知することです。たとえば、設定ファイル内の ma.server.mainternal.interfacesma.server.mainternal.interfaces=10.11.100.0 に設定します。あるいは、サブネット間のルーターを、マルチキャストパケットをルーティングするように設定することもできます。このとき、管理エージェントはマルチキャストアドレス 228.8.8.8 を使用します。

管理エージェントの新しい設定を再試行する前に、管理エージェントリポジトリのクリーンアップが必要になる場合があります。ドメイン内のすべてのエージェントを停止し、リポジトリディレクトリ (管理エージェント設定ファイル内の repository.dr.path で識別される) 内のすべてのファイルとディレクトリを削除します。この操作は、新しい設定ファイルを使用してエージェントを再起動する前に、すべてのホスト上で実行する必要があります。

HADB の起動、停止、および再設定が失敗またはハングアップすることがある (ID 6230792、6230415)

説明

Solaris 10 Opteron では、hadbm コマンドを使用して HADB を起動、停止、または再設定すると、次のいずれかのエラーで失敗またはハングアップする場合があります。


hadbm:Error 22009: The command issued had no progress in the last 
300 seconds.
HADB-E-21070: The operation did not complete within the time limit, 
but has not been cancelled and may complete at a later time.

このエラーは、clu_noman_srv プロセスが使用するファイル (nomandevice) への読み取り/書き込みに不整合があった場合に発生することがあります。この問題は、HADB 履歴ファイルで次のメッセージを検索することにより検出できます。


n:3 NSUP INF 2005-02-11 18:00:33.844 p:731 Child process noman3 733 
does not respond.
n:3 NSUP INF 2005-02-11 18:00:33.844 p:731 Have not heard from it in 
104.537454 sec.
n:3 NSUP INF 2005-02-11 18:00:33.844 p:731 Child process noman3 733 
did not start.

解決方法

問題を手動で再現できていないため、次の回避策はまだ検証されていません。ただし、影響を受けるノードに対してこのコマンドを実行すれば、問題は解決されます。


hadbm restartnode --level=clear nodeno dbname

ノードのすべてのデバイスが再初期化されるわけではないことに注意してください。再初期化する前に、ノードの停止が必要になる場合があります。

管理エージェントが、例外「IPV6_MULTICAST_IF failed」で終了する (6232140)

説明

複数の NIC カードが実装された、Solaris 8 を実行しているホスト上で起動されている場合、IPv6 と IPv4 が有効になったカードが混在していると、管理エージェントが例外「IPV6_MULTICAST_IF failed」で終了することがあります。

解決方法

環境変数 JAVA_OPTIONS-Djava.net.preferIPv4Stack=true に設定します。次に例を示します。


export JAVA_OPTIONS="-Djava.net.preferIPv4Stack=true"

あるいは、この問題が発生しない Solaris 9 以降を使用します。

clu_trans_srv を中断できない (6249685)

説明

Red Hat Enterprise Linux 3.0 の 64 ビットバージョンには、非同期入出力の実行中に clu_trans_srv プロセスを中断不可能なモードに陥らせるバグが存在します。つまり、kill -9 が機能せず、オペレーティングシステムの再起動が必要になります。

解決方法

Red Hat Enterprise Linux 3.0 の 32 ビットバージョンを使用します。

hadbm が大文字を含むパスワードをサポートしていない (6262824)

説明

パスワードが hadb に格納されるときに、パスワード内の大文字は小文字に変換されます。

解決方法

大文字を含むパスワードは使用しないでください。

HADB Version 4.4.2.5 から HADB Version 4.4.1.7 にダウングレードすると、ma が各種のエラーコードで失敗する (6265419)

説明

以前の HADB バージョンにダウングレードすると、管理エージェントが各種のエラーコードで失敗する場合があります。

解決方法

HADB データベースのダウングレードは可能ですが、リポジトリオブジェクトが変更されている場合は管理エージェントをダウングレードできません。ダウングレードのあとも、最新の HADB バージョンの管理エージェントを使用し続ける必要があります。

インストールまたは削除を行なっても、symlink が保持される (6271063)

説明

HADB c パッケージ (Solaris: SUNWhadbc、Linux: sun-hadb-c) バージョン <m.n.u-p> のインストールまたは削除に関しては、symlink /opt/SUNWhadb/<m> はいったん作成されると、そのあとは何も手を加えられません。そのため、切り離された symlink が存在することがあり得ます。

解決方法

使用中の場合を除き、インストールの前またはアンインストールのあとに symlink を削除します。

大域ゾーンとローカルゾーンの管理エージェントが干渉することがある (6273681)

説明

Solaris 10 では、大域ゾーンで ma-initd スクリプトを使用して管理エージェントを停止すると、ローカルゾーンの管理エージェントも停止されます。

解決方法

管理エージェントを大域ゾーンとローカルゾーンの両方にインストールしないでください。

セッションオブジェクトがタイムアウトし、MA で削除されたとき、hadbm/ma はより適切なエラーメッセージを出力するべきである (6275103)

説明

場合によっては、サーバー上のリソース競合の問題によって管理クライアントが切断されることがあります。再接続時、「hadbm:Error 22184:A password is required to connect to the management agent」という紛らわしいエラーメッセージが返されることがあります。

解決方法

場合によっては、サーバー上のリソース競合の問題によって管理クライアントが切断されることがあります。再接続時、「hadbm:Error 22184:A password is required to connect to the management agent」という紛らわしいエラーメッセージが返されることがあります。

サーバー上にリソースに関する問題があるかどうかを確認し、適切な処置 (たとえば、リソースの追加) を取ってから、操作を再試行します。

ルート以外のユーザーが HADB を管理できない (6275319)

説明

Java Enterprise System を使用して (ルートとして) インストールすると、ルート以外のユーザーは HADB を管理できなくなります。

解決方法

HADB を管理するには、常にルートとしてログインします。

管理エージェントは特殊用途のインタフェースを使用するべきではない (6293912)

説明

0.0.0.0 のような IP アドレスを含む特殊用途のインタフェースを、管理エージェント内の HADB ノードが使用する有効なインタフェースとして登録するべきではありません。このようなインタフェースを登録すると、IP アドレスの代わりにホスト名を使用して hadbm create コマンドを発行するユーザーによってこのインタフェース上に HADB ノードが設定された場合に、問題が発生する場合があります。その場合、これらのノードは通信できなくなり、create コマンドはハングアップします。

解決方法

複数のインタフェースを備えたホスト上で hadbm create を使用する場合は、DDN 形式を使用して IP アドレスを常に明示的に指定します。

Windows 上で再構築が失敗する (6291562)

説明

Windows プラットフォームでは、特定の設定および負荷の下で、オペレーティングシステム内で多数の再構築の失敗が発生する場合があります。この問題は、20 を超えるノードが設定されている状況で、複数のテーブルスキャン (select *) を並列に実行している場合に発生しています。症状としては、トランザクションが頻繁に中止され、修復またはリカバリの完了に長い時間がかかるため、システムのさまざまな部分で頻繁なタイムアウトが発生していることが考えられます。

解決方法

この問題を修正するには、Windows レジストリ変数 HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Services\Tcpip\Parameters をデフォルトの 100 より大きい値に設定します。この値を 0x1000 (4096) に増やすことをお勧めします。詳細は、Microsoft サポートページの記事 811003 を参照してください。

パスが / である別の cookie をブラウザが取ると、セッション状態が保持されない (6553415)

説明

cookie のパスが「/」と等価であった場合、持続タイプとしてインメモリーレプリケーションを使用する「/」以外のコンテキストルートに配備された高可用性 Web アプリケーションの cookie と干渉し、高可用性 Web アプリケーションが HTTP セッション状態をまったく保持できなくなります。この状況になる可能性のある 1 つの一般的なシナリオは、同じブラウザを使用して「/」に配備されている管理 GUI と高可用性 Web アプリケーションとの両方にアクセスしている場合です。

解決方法

別のブラウザから「/」に配備されている Web アプリケーションにアクセスします。

<appserver-install> /lib の下に SASL32.DLL ZLIB.DLL がないため、LB が IIS 6 と連動しない (6572184)

説明

ロードバランサが Windows IIS 6 と連動するには、SASL32.DLLZLIB.DLL のファイルが必要です。これらのファイルは現在 <appsrver-install> /lib に含まれていません。

解決方法

この 2 つの DLL ファイルを手動で <appserver-install> /lib にコピーします。これらのファイルは次の場所からダウンロードできます。


http://download.java.net/javaee5/external/<OS>/aslb/jars/aslb-9.1-MS4-b5.jar 

<OS> は希望するプラットフォームを表し、次の値のいずれかになります。

大域ゾーンで DAS 作成/起動および HA パッケージ伝播に問題がある (6573511)

説明

大域ゾーンで Application Server を高可用性パッケージとともにインストールまたはアンインストールすると、次の 2 つの問題が起きます。

  1. HA パッケージがすべてのゾーンにインストールされます。これは望ましくありません。

  2. アンインストール時に、HA、MQ、JDK パッケージがすべてのゾーンから削除されます。これも望ましくありません。

ルートローカルゾーンからインストールまたはアンインストールする場合には、この問題は起きません。

解決方法

グルーバルゾーンではなくローカルルートゾーンからインストールまたはアンインストールを実行します。

/」 に配備された高可用性 Web アプリケーションがインメモリーレプリケーションで複製された HTTP セッションを再開できない (Issue Tracker 2972)

説明

/」に配備された高可用性 Web アプリケーションは、持続タイプとしてインメモリーレプリケーションを使用している場合、HTTP セッションを保持できません。

解決方法

インメモリーレプリケーションを持続タイプとして使用する高可用性 Web アプリケーションを「/」以外のコンテキストルートに配備します。このような Web アプリケーションを「/」で利用できるようにするには、Web アプリケーションが配備されている仮想サーバーの default-web-module として指定します。

AS LB インストーラが /usr/lib/mps パスを apachectl LD_LIBRARY_PATH に書き込まないため、Apache SSL を起動できない (6591878)

説明

Solaris 上で Apache 用の Application Server ロードバランサをインストール中に、インストーラは apachectl スクリプトの LD_LIBRARY_PATH を更新します。しかし、インストーラは /usr/lib/mps パスを正しく書き込みません。Solaris の場合、LD_LIBRARY_PATH にこのパスがないと、Apache セキュリティーインスタンスは開始しません。

解決方法

この問題は Solaris プラットフォームでのみ起きます。この問題を回避するために、LD_LIBRARY_PATH/opt/SUNWappserver/appserver/lib/lbplugin/lib を追加します。

インスタンスまたはクラスタの「ロードバランサの有効化/無効化」が正しい状態を示すようにする必要がある (6595113)

説明

domain.xml に保存されている内容にかかわりなく、「クラスタ/インスタンス」一般情報ページで「ロードバランスの有効化」ボタンが常にオンになっています。

解決方法

AS9.1 EE IFR b58f/JES5 UR1。「不完全な」HA が検出されたため、レジストリサーバーをインストールできない。(6602508)

説明

(Solaris のみ) HADB 導入済みの SPARC Solaris 10 に Application Server 9.1 をインストール後に、Application Server を開始して JES 5 UR1 をレジストリサーバーとともにインストールしようとすると、次のエラーを受け取ることがあります。


Dependency Error: Installation can not proceed because the version of HA Session Store 4.4.3 detected on 
this host is incomplete , and a compatible version is required by Servervice Registry Deployment Support.

解決方法

Application Server 9.1 IFR が Solaris マシンにインストールされた状態で、JES 5 UR1 からレジストリサーバーをインストールすることは不可能です。次の JES5 UR1 配布ディレクトリから、pkgadd コマンドを使用して、手動でレジストリサーバーパッケージをインストールする必要があります。


<path>/<OS>/Products/registry-svr/Packages 

IE 6.0 ブラウザ固有: ロードバランサ設定ファイルをエクスポートすると、エラーがスローされる (6516068)

説明

(Internet Explorer 6 のみ) ロードバランサ設定ファイル (loadbalancer.xml) を Internet Explorer 6 からエクスポートしようとすると、sun-loadbalancer_1_2.dtd DTD ファイルが見つからないことを示すエラーメッセージがブラウザに表示されます。

解決方法

設定ファイルを保存するには、次の回避方法を使用します。

  1. Internet Explorer の「ロードバランサ」ページで、「エクスポート」をクリックします。

    「XML page cannot be displayed」メッセージが表示されます。

  2. エラーフレームをクリックしてから、Internet Explorer で「ファイル」->「名前を付けて保存」を選択します。

  3. loadbalancer.xml ファイルを選択したディレクトリに保存します。

インストール

ここでは、インストール上の既知の問題とその解決方法を示します。

一部の Linux システムで、「完了」ボタンをクリックしたあとにインストールの終了でハングアップする (5009728)

説明

この問題は、いくつかの Linux システム上で発生していました。これは Java Desktop System 2 でもっとも一般的に見られますが、Linux Red Hat ディストリビューションでも見られます。

インストールプログラムの最後の画面で「完了」ボタンをクリックすると、インストールプログラムは製品の「バージョン情報」ページまたは製品登録ページを表示するブラウザウィンドウの起動に失敗し、コマンドプロンプトに戻ることなくハングアップします。

解決方法

インストールプログラムを起動した端末ウィンドウで Ctrl+C を押すことにより、インストールプログラムを終了します。そのあとで、製品の「バージョン情報」ページまたは登録ページを表示するブラウザウィンドウが起動することがあります。ブラウザウィンドウが現れない場合には、ブラウザを起動してから次の URL を入力して「バージョン情報」ページを確認してください。


file://install_dir/docs-ee/about.html

製品を登録するインストールオプションを選択した場合には、「バージョン情報」ページ上の登録ページへのリンクをたどってください。

Windows では、インストール中に imq ディレクトリを作成する必要がある (6199697)

説明

Windows では、Application Server Enterprise Edition をインストールした直後に、ディレクトリ drive:\as\domains\domain1\imq が存在しない旨のメッセージを出力して Message Queue ブローカが起動に失敗します。

domain1 を起動してからブローカを起動した場合には、Application Server によってディレクトリが作成され、この問題は発生しません。

解決方法

  1. ブローカを作成する前に var_home_dir_location を作成します。次のようにします。


    $imqbrokerd -varhome var_home_dir_location
    

    例として以下があります。


    $imqbrokerd -varhome D:\as\domains\domain1\imq

Windows Vista に SDK をインストール中に見せかけの警告が出される (6533646)

説明

Windows Vista で付属の SDK をインストール中に、エラー「Unsupported Installation Platform Detected.」が発生することがあります。しかし、インストールは何の問題もなく成功します。

解決方法

これは実際には問題ではありません。Application Server は Windows Vista 上で実行するので、この誤ったメッセージは将来のバージョンで削除されます。

アンインストール時に productregistry ファイルが正しく更新されない。サイレントモードを使用してインストールできない (6571598)

説明

Application Server productregistry ファイルに共用コンポーネント設定が含まれている場合、Application Server のアンインストール処理で productregistry ファイルが正しく更新されないため、productregistry ファイルを名前変更または削除しないなら、それ以降のインストールでサイレントモードを使用できなくなります。productregistry ファイル内の共用コンポーネントエントリを変更せずに残しておくことは意図的ですが、そのためにそれ以後のインストールで混乱が生じます。

解決方法

アンインストールが正常に完了したことがアンインストールログファイルによって報告されたあとに、続けてインストールを実行する前に productregistry ファイルを削除します。以前のアンインストールが正常に完了したことを確認するには、<install_dir>appserv_uninstall.class ファイルがあるかどうかを調べます。アンインストールが正常に完了した場合には、このファイルはありません。


注 –

インストールが正常に完了していない場合は、productregistry ファイルを削除しないでください。


productregistry ファイルは、Solaris では /var/sadm/install に、Linux では /var/tmp にあります。

IFR: AS を疎ローカルゾーンにインストールできませんでした。MQ パッケージに問題があります。(6555578)

説明

疎ローカルゾーンに Application Server をインストールする場合、Message Queue (MQ) が先にインストールされていないとインストールが失敗します。インストーラは MQ をインストールしようとしますが、インストール全体が失敗します。

解決方法

Application Server を疎ローカルゾーンにインストールする前に、MQ をグローバルゾーンに手動でインストールする必要があります。この問題には 2 つの回避方法があります。

  1. 最新の MQ パッケージを入手するために、Application Server 9.1 IFR インストールが収録されている同一のメディアから、MQ 4.1 を手動でグローバルゾーンにインストールします。

    1. ご使用のプラットフォームに対応するインストーラを使用してください。


      mq4_1-installer-SunOS.zip mq4_1-installer-SunOS_X86.zip mq4_1-installer-Linux_X86.zip mq4_1-installer-WINNT.zip
    2. 圧縮ファイルを解凍して、インストーラを実行します。

      インストーラは mq4_1-installer ディレクトリにあります。

  2. IFR インストールのすべてのコンポーネントをグローバルゾーンにインストールします。この処理で、GZ の MQ のバージョンをチェックし、必要に応じて Application Server 9.1 IFR に付属のバージョンにアップグレードします。サンプルアプリケーションコンポーネントを選択してインストールするだけでも、MQ は IFR バージョンにアップグレードされます。

    1. グローバルゾーンで Application Server インストールを実行しますが、サンプルコンポーネントのみを選択します。

      サンプルコンポーネントインストールでは、MQ と Application Server 共用コンポーネントもすべてのゾーンにインストールされます。

    2. Application Server インストールを再度実行しますが、今回は疎ローカルゾーンで実行します。

      何の問題もなくインストールが完了するはずです。

IFR インストールの -console プロンプト「Do you want to upgrade from previous Application?」を削除する必要がある (6592454)

説明

Application Server 9.1 IFR インストーラで —console オプションを選択して実行すると (コマンド行モード)、次のプロンプトが表示されます。


Do you want to upgrade from previous Application Server version?

残念ながら、IFR インストーラではこのようなアップグレードをサポートしていないため、このプロンプトは誤りです。プロンプトに「yes」と応答すると、インストールは正常に続行しますが、アップグレードされないばかりか、インストールが完全に実行されたことが表示されません。

解決方法

Application Server インストールのアップグレードを希望する場合は、アップグレードツールを使用してください。

Java EE Tutorial

Sun Java System Application Server 9.1 で J2EE 1.4 Tutorial を実行するには、次の作業を実行します。

Java EE Tutorial の例で MDB が失敗する (6591307)

説明

『The Java EE 5 Tutorial』の第 32 章「Java EE Examples Using the JMS API」『The Java EE 5 Tutorial』「An Application Example That Consumes Messages from a Remote Server」という節がありますが、この例は有効ではなくなっています。MDB はメッセージの受信に失敗します。2 つのシステムの間でメッセージを送信する他の 2 つの例 (『The Java EE 5 Tutorial』「Running JMS Client Programs on Multiple Systems」および『The Java EE 5 Tutorial』「An Application Example That Deploys a Message-Driven Bean on Two Servers」) は引き続き正しく動作します。

解決方法

今後の Application Server ビルドで修正されます。

Java Persistence

TopLink は Collection フィールド/プロパティーがクローン可能であることを想定する (Issue Tracker 556)

説明

Object[] から Collection への変換に java.util.Arrays.asList() API を使用している場合、JDK はクローン可能ではない java.util.ArrayList の実装を返します。結果として次の例外が発生します。


The method invocation of the method [protected native java.lang.Object java.lang.Object.clone() throws 

java.lang.CloneNotSupportedException] on the object [[pkg.A id = xxx]], of class [class java.util.Arrays$

ArrayList], triggered an exception. Internal Exception: java.lang.reflect.InvocationTargetException Target

 Invocation Exception: java.lang.CloneNotSupportedException: java.util.Arrays$ArrayList

この問題は https://glassfish.dev.java.net/issues/show_bug.cgi?id=556 で追跡されています。

解決方法

別のコレクションをそのコンストラクタを使用して作成します。一例として、次のようにします。


myCollection = new ArrayList(java.util.Arrays.asList(a))

ライフサイクル管理

ここでは、ライフサイクル管理に関する既知の問題とその解決方法を示します。

ejb-timer-service プロパティーを設定すると set コマンドが失敗する (6193449)

説明

ejb-timer-service プロパティー minimum-delivery-interval9000 に設定したあとで、ejb-timer-service プロパティー redelivery-interval-in-mills7000 に設定しようとすると、set コマンドが失敗します。次のエラーメッセージが表示されます。


[echo] Doing admin task set
[exec] [Attribute(id=redelivery-interval-internal-in-millis) : 
Redelivery-Interval (7,000) 
should be greater than or equal to Minimum-delivery-interval-
in-millis (9,000)]
[exec] CLI137 Command set failed.

これは、再発生間隔のプロパティーを最小発生間隔のプロパティーと関連付けるロジックが間違っていて、GUI または CLI を使用して再発生間隔よりも最小発生間隔が大きくなるような値を設定できないという問題です。

minimum-delivery-interval-in-millis を、ejb-timer-service プロパティーの redelivery-interval-in-millis 以上の値に設定する必要があります。redelivery-interval-in-millis の値が minimum-delivery-interval-in-millis の値よりも大きいことを確認する Application Server でのチェックに問題があります。

解決方法

次のように、これらのプロパティーのデフォルト値を使用します。


minimum-delivery-interval(default)=7000
redelivery-interval-in-millis(default)=5000

これらデフォルト以外の値を指定するとエラーが発生します。

DAS 以外の config 内の JMS 物理送信先を一覧表示すると、エラーがスローされる (6532532)

説明

default-config を使用して JMS 物理送信先を表示しようとすると、エラーメッセージが表示されます。

解決方法

これは予想どおりの動作です。Application Server 9.1 では、default-config は設定情報のテンプレートであるため、JMS 操作 (listcreate など) を default-config に対して実行できません。しかし、これらの JMS 操作をクラスタまたはスタンドアロンインスタンスの設定に対して実行することは可能です。

Win2003 のみ: ページング不可能なプールでメモリーリークが発生し、TCP スタックおよび RichAccess テストが中断する (6575349)

説明

(Windows 2003 のみ) Windows 2003 では、リッチアクセス機能実行時にメモリーリークが発生します。Win32 ページング不可能プールが増大し続け、ついには TCP/IP スタック全体が停止してしまうために起きる問題です。一度この障害が発生すると、TCP/IP スタックは回復可能状態のままになり、TCP/IP スタックを復元するには Windows 2003 システムをリブートするしかありません。

解決方法

これは Microsoft の問題 (サポート案件番号: SRX070906600011) で、修正プログラムが利用可能です。詳細は、Microsoft サポートに連絡してください。

回避方法

この問題にも、上記の修正プログラムに加えて、2 つの回避方法があります。

  1. domain.xml http-listener 属性 blocking-enabled="true" を設定して Grizzly ブロックモードを使用するか、または次の http-listener プロパティーを追加します。


    <property name="blocking" value="true"/>
  2. Windows Vista または Windows XP を使用します。

ロギング

この節では、ログに関する既知の問題とその解決方法を示します。

access,failure のデバッグ文を設定すると、Application Server の起動時にハングする (6180095)

説明

JVM の java.security.debug オプションを設定すると、サーバーインスタンスの起動がデッドロックで動かなくなります。たとえば、domain.xml で次の設定を行うと、この問題が発生します。


<jvm-options>-Djava.security.debug=access,failure</jvm-options>

解決方法

現時点ではありません。このフラグは設定しないでください。

メッセージキュー

ここでは、Java メッセージキューに関する既知の問題とその解決方法を示します。

タイミングに依存する特定の場合に、JMS 再接続が正常に完了しない (ID 6173308、6189645、6198481、6199510、6208728)

説明

タイミングに依存する場面での再接続の失敗は、さまざまな問題によって引き起こされます。

解決方法

これらの問題は、次の方法で回避できます。

Linux 上にクラスタプロファイルがあると MQ ブローカが起動に失敗する (6524871)

説明

ドメインを作成しクラスタプロファイルを Linux システム上に配置すると、java.lang.OutOfMemoryError: Java heap space エラーが発生する場合があり、MQ ブローカが起動しないためにサーバーインスタンスが再起動できないことがあります。この状況になったシステムが回復することはありません。問題は /etc/hosts ファイルの設定ミスです。特に、サーバーホスト名がループバックアドレス 127.0.0.1 を指している場合です。

解決方法

設計上、ネットワークデバイスがループバックアドレスを指すように設定された状態で MQ ブローカクラスタが開始することはできません。これはバグではありません。回避方法は、Application Server ホストの /etc/hosts ファイルが 127.0.0.1 を指さないようにすることです。

監視

ここでは、監視上の既知の問題とその解決方法を示します。

HTTP サービスの監視統計には有益な情報を提示しないため、無視する必要があるものがある (6174518)

説明

HTTP サービスの一部の要素の監視統計を参照した場合、示される値のいくつかは現在の値に対応していないか、または常に 0 になっています。特に、次の HTTP サービス統計は Application Server に適用できる情報を表していないため、無視すべきです。

解決方法

これらの監視情報は将来のリリースで削除され、より適切な情報で置き換えられる予定です。

管理 GUI から JNDI ブラウザを開くと、server.log に大量の例外がダンプされる (6591734)

説明

管理 GUI から JNDI ブラウザを開くと、多くの例外がスローされます。

解決方法

現時点ではありません。

サンプル

ここでは、Application Server 9.1 製品に付属するサンプルコードに関する既知の問題とその解決方法を示します。

Message Queue フェイルオーバーのサンプルアプリケーションを実行する前に、JMS リソースを作成する必要があることが、マニュアルに明記されていない (6198003)

説明

asadmin の配備手順にしたがって、MQ フェイルオーバーのサンプルアプリケーションを実行する前に、JMS リソースを作成する必要があることが、マニュアルに明記されていない。

次のエラーがスローされます。


/opt/SUNWappserver/domains/domain1/config/sun-acc.xml -name 
MQFailoverTestClient -textauth -user j2ee -password j2ee
Nov 18, 2004 10:50:17 PM com.sun.enterprise.naming.NamingManagerImpl 
bindObjects
SEVERE: NAM0006: JMS Destination object not found: jms/durable/TopicA
Nov 18, 2004 10:50:18 PM com.sun.enterprise.naming.NamingManagerImpl 
bindObjects
SEVERE: javax.naming.NameNotFoundException
javax.naming.NameNotFoundException

asadmin deploy コマンドを使用して手動配備を行う場合に JMS リソースを手動で作成する必要があること、そして、サンプルアプリケーションを配備するために用意されている ant ターゲットを使用する必要があることが、マニュアルに明記されていません。

解決方法

build.xml スクリプト用に asant deploy ターゲットを使用します。これにより、アプリケーションを実行するために必要とされる JMS リソースが作成されます。

Linux で、Web サービス/セキュリティーサンプルでの証明書の作成中に実行時エラーが表示される (6198239)

説明

Linux で install_dir/samples/webservices/security のサンプル (basicSSl) を配備するときに、証明書が作成されず、次のようなエラーがスローされます。


generate_certs: [echo] ***Exporting certificate from NSS database 
[exec] Result: 1 [echo] ***Generating Java Keystore from generated 
certificate [exec] keytool error: java.lang.Exception: Input not an 
X.509 certificate [exec] Result: 1 [echo] ***Generating Java trust 
store from generated certificate [exec] keytool error: java.lang.
Exception: Input not an X.509 certificate [exec] Result: 1
.
.
.
generate_certs: [echo] ***Exporting server certificate from NSS database to 
a PKCS12 certificate file [exec] /opt/sun/appserver/lib/pk12util: /usr/lib/
libnss3.so: version `NSS_3.9' not found (required by /opt/sun/appserver/lib/
pk12util) [exec] /opt/sun/appserver/lib/pk12util: /usr/lib/libnss3.so: 
version `NSS_3.6' not found (required by /opt/sun/appserver/lib/pk12util) 
[exec] /opt/sun/appserver/lib/pk12util: /usr/lib/libnss3.so: version 
`NSS_3.7' not found (required by /opt/sun/appserver/lib/pk12util) [exec] 
Result: 1

問題は、Linux での NSS ライブラリの場所が Solaris での場所と異なることにあります。Linux 上に配備する場合、LD_LIBRARY_PATH が適切な NSS ライブラリを指していることを確認する必要があります。LD_LIBRARY_PATH を環境に設定するか、install_dir/bin/asant シェルラッパースクリプトに設定します。

解決方法

次のいずれかを実行します。

アップグレード後に、AS9.1 サンプルと JES5 ポータルサンプルが derby ポート 1527 で競合する (6574563)

説明

Windows で、Application Server 9.1 にアップグレード後に、そのサンプルと JES5 ポータルサンプルが Derby ポート 1527 で競合します。特に、Application Server 9.1 は 0.0.0.0:1527 (APP:APP 設定) で自動的に JavaDB を起動しますが、JES5 ポータル JavaDB は hostnameIP:1527 ( portal:portal 設定) へのバインドを希望します。

このバグは JES 5 ですでに示されている問題 (バグ 6472173) を記述しています。バグ 6472173 の回避方法については、『Sun Java Enterprise System 5 Installation Guide for Microsoft Windows 』で説明されています。

解決方法

次のコマンドを使用して Derby データベースを開始します。


<JES installation dir>\appserver\bin\asadmin start-database --dbhome <JES installation dir>\portal\data\derby

セキュリティー

ここでは、Application Server と Web アプリケーションのセキュリティーおよび証明書に関する既知の問題とその解決方法を示します。

SSL 終了が機能しない (6269102)

説明

SSL 終了が機能しません。ロードバランサ (ハードウェア) を SSL 終了用に設定すると、リダイレクト中に Application Server がプロトコルを https から http に変更します。

解決方法

ハードウェアロードバランサと Application Server の間にソフトウェアロードバランサを追加します。

SSL でソケット接続リークが発生する (6492477)

説明

JVM バグのため、HTTP リスナで security-enabledtrue に設定すると、一部の JDK バージョンでリークの問題が起きます。具体的には、このバグを再現する手順は次のようになります。

  1. HTTP リスナで security-enabledtrue に設定します。


    <http-listener acceptor-threads="1" address="0.0.0.0" blocking-enabled="false" default-virtual-server=
    
    "server" enabled="true" family="inet" id=" http-listener-1" port="8080" security-enabled="true" server-name=
    
    "" xpowered-by="true">
  2. クイックルックテストの末尾にあるドメイン停止をコメントにします。

  3. クイックルックテストを実行します。

  4. ソケット使用状況を確認します。


    netstat -an | grep 8080

    使用状況が次のように表示されます。


    *.8080 *.* 0 0 49152 0 LISTEN *.8080 *.* 0 0 49152 0 BOUND

この問題は Glassfish サイトの https://glassfish.dev.java.net/issues/show_bug.cgi?id=849 で追跡されています。

解決方法

最新の JDK バージョンにアップグレードします。

アップグレードユーティリティー

この節では、アップグレードユーティリティーに関する既知の問題とその解決方法を示します。

install_dir/domains ディレクトリ以外のカスタムパスに作成されたドメインが直接アップグレードされない (6165528)

説明

Enterprise Edition 8 から Application Server Enterprise Edition 8.1 にアップグレードするときに、install_dir/domains ディレクトリ以外のカスタムパスに作成されたドメインが直接アップグレードされない。

アップグレードユーティリティーを実行しているときに、install_dir をソースインストールディレクトリとして指定すると、そのアップグレードプロセスは、install_dir/domains ディレクトリの下に作成されたドメインだけをアップグレードします。その他の場所に作成されたドメインはアップグレードされません。

解決方法

アップグレードプロセスを起動する前に、すべてのドメインディレクトリを、それぞれの場所から install_dir/domains ディレクトリに移動します。

一部の Linux システムで「アップグレードウィザードを起動」ボタンをクリックしたあとに、「同じ場所にアップグレード」を実行するインストーラがアップグレードツールの起動に失敗する (6207337)

説明

この問題はさまざまな Linux システムで発生しています。Java Desktop System 2 でもっとも一般的ですが、Red Hat ディストリビューションでも発生しています。

インストールプログラムの最後の画面で「アップグレードツールの起動」ボタンをクリックすると、そのインストールプログラムはアップグレード処理を完了するためのアップグレードツールの起動に失敗し、コマンドプロンプトに戻ることなくハングアップします。

解決方法

この問題は、コマンド行インストールモードを使用して代替アップグレードを実行している場合には発生しません。

  1. GUI モードで代替アップグレードを実行してこの問題が発生した場合には、インストールプログラムを起動した端末ウィンドウで Ctrl+C を押すことにより、そのインストールプログラムを終了します。

  2. その端末ウィンドウから次のコマンドを使用してアップグレードツールを起動します。


    install_dir/bin/asupgrade --source install_dir/domains --target 
    install_dir --adminuser adminuser --adminpassword adminpassword 
    --masterpassword changeit

    adminuser および adminpassword は、アップグレード中のインストールで使用されている値に一致する必要があります。

  3. アップグレードツールがアップグレードプロセスを完了したあとは、ブラウザを起動して次の URL を入力することにより、「バージョン情報」ページを参照できます。


    file://install_dir/docs-ee/about.html

製品を登録するインストールオプションを選択した場合には、「バージョン情報」ページ上の登録ページへのリンクをたどってください。

8.0 Platform Edition (PE) から 8.1 Enterprise Edition (EE) UR2 へのアップグレード中およびそのあと、自己署名付き証明書が信頼されない (6296105)

解決方法

アップグレード後、ターゲットの domain.xml から次のエントリを削除し、サーバーを再起動します。

<jvm-options>-Djavax.net.ssl.keyStore=${com.sun.aas.instanceRoot}
/config/keystore.jks</jvm-options>-
<jvm-options>Djavax.net.ssl.trustStore=${com.sun.aas.instanceRoot}
/config/cacerts.jks</jvm-options>

アップグレードツールがインスタンス (クラスタのメンバ) の変更済み index.html の内容を上書きする (6386451)

説明

アップグレードツールは、どのサーバーインスタンスのどの既存の index.html ファイルでも上書きします。

解決方法

アップグレードツールを実行する前に既存の index.html ファイルのバックアップを取ってから、後でそれらのファイルを復元します。

(sbs-manual、sbs-installer) 「サーバーインスタンスサーバーに null という名前のシステムコネクタがない」というエラーをスローする (6545145)

説明

Application Server 8.0PE から 9.1 へのアップグレード時に、サーバーに null という名前のシステムコネクタがないというエラーがスローされ、sbs-manual に示されているような無効なユーザー情報が表示されます。ハードコードされた値を変更しても、同じエラーメッセージが表示されます。この問題が起きるのは、8.0 と 9.1 で domain.xml が変更されているためです。

解決方法

8.0 PE から 9.1 にアップグレードした場合にのみ、このバグに遭遇します。回避方法は、8.1、8.2、または 9.0 に一度アップグレードしてから、さらに 9.1 にアップグレードすることです。

異なるビルドの組み合わせを使用すると、アップグレード中に異なるドメインが失われる (6546130)

説明

インプレースアップグレード実行時に、ソースに複数のドメインがある場合、プロセスが中止になっても、インストーラはアップグレードツールを呼び出します。GUI モードで呼び出した場合にそうなります。

解決方法

  1. インプレースを CLI モードでインストールし、インストール処理の最後にインストーラがアップグレードツールを選択するプロンプトを表示したときに終了します。この操作を行っても、ドメインディレクトリにあるどのドメインも削除されません。アップグレードツールは bin ディレクトリから手動で呼び出す必要があります。

  2. GUI モードでインプレースをインストールする場合は、処理中にドメインが失われることがないようにするために、ドメインルートにあるドメインのバックアップを取ります。インストール処理の最後に、インストーラがアップグレードツールを選択するプロンプトを表示したときに終了します。失われているドメインがあれば、ドメインバックアップしたドメインをドメインディレクトリにコピーします。アップグレードツールを起動して、手動でアップグレードを実行します。

Solaris: アップグレードツールの入力済みマスタパスワードに AS8.2 ではなく AS9.1 のパスワードが使用される (6565825)

説明

AS8.2 から 9.1 へのアップグレード時に、8.2 インストール環境のマスタパスワードが 9.1 インストール環境に継承されない。これが原因となって、次の管理者ログイン時に認証エラーとなります。

解決方法

Application Server 9.1 のデフォルト管理パスワードは changeit です。8.2 からのアップグレード後に 9.1 サーバーにログインするときの問題を回避するために、次の 3 つのどれか 1 つを行ってください。

AS9.1 IFR アップグレードツールが JES5U1 MQ ストアを新規 var home に移行しない (6573635)

説明

アップグレードツールはどのような形式のデータベースまたはテータベーステーブルのアップグレードを扱っておらず、将来サポートする予定もありません。リソース参照設定は転送されているので、Application Server が元のデータベースおよびテーブルを引き続き処理できるようにする必要があります。データベースを変更するか、またはデータベーステーブルを転送する場合、使用中のデータベースを処理するツールを使用します。

解決方法

次のステップを行って、MQ ストアを移行します。


注 –

AS 8.2 をシャットダウンして、AS9.1 アップグレードツールを実行したあと、AS9.1 をはじめて起動するに次のステップを行います。IFR インストール/アップグレード後にすでに AS9.1 を開始している場合は、MQ メッセージストアが不安定になる可能性があるので、次のステップを行わないでください。


  1. domains/domain1/imq サブディレクトリ全体を AS 8.x domains ディレクトリから AS 9.1 domains ディレクトリにコピーします。

  2. ディレクトリとファイルの所有者が Application Server を実行するユーザーと同じであることを確認してください。

上記のステップを実行したあと、Application Server 9.1 を開始することができ、MQ は Application Server 9.1 に格納します。domains ディレクトリ内の MQ ストアは JES5 U1 形式から MQ 4.1 形式に移行されます。この手順では、またはAS 9.1 による起動時に MQ4.1 によっては、AS 8.2 の下にある元の JES5 U1 MQ ストアは保存され変更されないことに注意してください。

JES5 (AS 8.2) を AS 9.1 にアップグレードすると、PS コミュニティーサンプルが壊れて、javax.faces エラーが多数発生する (6576700)

説明

JES5 (Application Server 8.2) から Application Server 9.1 にアップグレードすると、Portal Server コミュニティーサンプルは機能しなくなり、多数の javax.faces.application.ApplicationFactory エラーをスローします。

解決方法

Application Server 8.2 が JES5 Portal Server とともにインストールされている場合、Application Server 8.2 から 9.1 へのアップグレードはサポートされていません。Application Server を 9.1 にアップグレードする前に、Portal Server を Java ES 5 Update 1 にアップグレードする必要があります。

AS91 IFR b58, Linux: インストーラで新規 Java をインストールしたあとに /usr/jdk/entsys-j2se リンクが更新されない (6591697)

説明

Linux プラットフォーム上で IFR インストーラを使用し「JDK をインストール」オプションを選択して Application Server 8.2 から 9.1 にアップグレードすると、インストールは正常に完了しても、ほとんどの JES コンポーネントが動作を停止します。

解決方法

この問題は、Linux プラットフォームでの Application Server 9.1 の IFR インストールにのみ、また「JDK をインストール 」オプションを選択した場合にのみ影響が出ます。この問題を回避するには、インストール直後に、/usr/jdk/entsys-j2se/usr/java/jdk1.5.0_12 ディレクトリに手動でリンクします。

AS9.1 IFR Win インプレースバックアップは asupdate.bat フォーム値検査と統合されない。パスの誤り (6596412)

説明

Windows 上で Application Server 9.1 IFR アップグレードを実行すると、インプレースバックアップは asupdate.bat フォーム値と正しく統合されません。具体的には、ASupdate.bat GUI 画面に間違った情報を入力してから「次へ」をクリックすると、アップグレードインストーラはインプレースアップグレードなのかどうかを検出しようとします。インプレースアップグレードである場合には、アップグレードの前に domain1 がバックアップディレクトリに移動されます。アップグレードが進行すると、間違った情報の結果としてエラーメッセージが表示されます。直ちにエラーを訂正しようとすると、domain1 がすでに移動しているので、パスエラーがスローされます。

解決方法

ソースディレクトリを {current source path}/backupdomain1_ {timestamp} ディレクトリに変更するか、または「取消し」ボタンでインストーラを終了して再起動します。

AS9.1 IFR Windows、インラインアップグレードで、asupgrade.bat を短いパスと長いパスで使用すると、Domain1 が削除される (6596394)

説明

(Windows のみ) 以前のバージョンの Application Server が特殊文字または DOS 形式のショートネームを使用してプログラムディレクトリパスにインストールされている場合、同じディレクトリパス名を使用すると、Application Server 9.1 へのインプレースアップグレードが失敗します。

たとえば、Application Server 8.2 が次のディレクトリのどちらかにインストールされているとします。


C:\Program Files (x86)\dirs\appserver c:\progra~2\dirs\appserver

9.1 へのインプレースアップグレードを実行しようとすると、インストーラがショートネームまたは特殊文字を必須のロングネーム形式に変換できないために失敗します。

解決方法

特殊文字や DOS 形式のショートネーム短縮形 (progra~2 など) は、以後のアップグレードインストールの妨げになるため、使用しないことが強く勧められています。このようなインストール環境が存在する場合、アップグレードする前に長いパス名を使用してそれを削除するか、または全く新しいディレクトリに新規バージョンの Application Server をインストールします。

AS 9.1 IFR: Web UI 認証が機能しない (6569813)

説明

Application Server アップグレード後に、<jsp:forward> タグが Authenticate.jsp で予期されているように機能しません。<jsp:forward> を呼び出すとサーバーログにエラーが生成され、Web UI に空白ページが表示されます。問題は、 Authenticate.jsp 内の <jsp:forward><jsp:forward page="${redirectPage}"/> のようなページ属性が必要なのに、渡される値が /registry/thin/{pagename}.jsp のような相対パスであるためで、この場合は Authenticate.jsp が純粋な JSP ページであっても機能しません。

解決方法

Application Server アップグレードを完了したあと、asadmin ツールを使用して次のコマンドを実行し、 domain.xml<auth-realm> を設定します。

  1. <appserver9.1-install-dir>/bin に移動して、次のコマンドを実行します。


    ./asadmin delete-auth-realm --host localhost --port 6489 certificate

    これにより、古い auth-realm 証明書があれば削除されます。

  2. 次のコマンドを実行します。


    ./asadmin create-auth-realm --terse=false --echo=true --interactive=true \ --user admin --host localhost 
    
    --port 6489 --classname \ com.sun.enterprise.security.auth.realm.certificate.CertificateRealm \ --property
    
     assign-groups=have.client.cert certificate

    これにより、新規の <auth-realm>assign-groups プロパティーを指定して作成されます。

  3. Application Server registry ドメインを停止して再起動します。

asupgrade GUI のローカライズされたオンラインヘルプが存在しない (6610170)

説明

英語以外の言語で asupgrade GUI を実行すると、この GUI のオンラインヘルプが選択した英語以外の言語にローカライズされていません。

解決方法

現時点ではありません。オンラインヘルプは英語以外のすべての目標言語にローカライズされる予定です。

Web コンテナ

ここでは、Web コンテナに関する既知の問題とその解決方法を示します。

Windows で、--precompilejsp=true を使用してアプリケーションを配備すると、アプリケーションの JAR ファイルがロックされ、そのあとの配備取り消しや再配備に失敗する (5004315)

説明

Windows にアプリケーションを配備するときに JSP のプリコンパイルを要求すると、それ以降、そのアプリケーションの配備取り消しや、そのアプリケーション (または同一モジュール ID を持つ任意のアプリケーション) の再配備を試みても、予期したとおりに動作しません。この問題は、JSP のプリコンパイル処理でアプリケーションの JAR ファイルが開かれたまま閉じられないため、Windows がこれらのファイルを配備取り消しで削除することや、これらのファイルを再配備で上書きすることを許可しないことにあります。

配備取り消しは、Application Server からアプリケーションが論理的に削除されるという点では成功します。また、asadmin ユーティリティーからエラーメッセージは返されませんが、そのアプリケーションのディレクトリとロックされた jar ファイルはサーバー上に残っています。サーバーのログファイルには、ファイルとアプリケーションディレクトリの削除に失敗した旨のメッセージが出力されます。

配備取り消し後のアプリケーションの再配備が失敗するのは、既存のファイルとディレクトリをサーバーが削除しようとして失敗するからです。これは、最初に配備されたアプリケーションと同じモジュール ID を持つアプリケーションを配備しようとしたときにも発生します。アプリケーションのファイルを保持するディレクトリの名前を、サーバーはモジュール ID から決定するからです。

同様の理由から、配備取り消しをせずにアプリケーションを再配備しようとすると失敗します。

診断

アプリケーションを再配備しようとすると、または、配備取り消しを行なってから配備しようとすると、asadmin ユーティリティーは次のようなエラーを返します。


An exception occurred while running the command. The exception 
message is: CLI171 Command deploy failed : Deploying application in 
domain failed; Cannot deploy. Module directory is locked and can't 
be deleted.

解決方法

アプリケーションを配備するときに --precompilejsps=false (デフォルトの設定) を指定すると、この問題は発生しません。そのアプリケーションを最初に使用するときに JSP コンパイルが起動されるため、最初の要求に対する応答時間は、そのあとの要求に比べて長くなります。

また、プリコンパイルを行う場合には、そのアプリケーションを配備取り消しまたは再配備する前に、サーバーを終了して再起動する必要があります。シャットダウンすると、ロックされている JAR ファイルが解放されるため、再起動後の配備取り消しや再配備が成功します。

空の <load-on-startup> 要素を持つ Servlet 2.4 ベースの web.xml を使用して WAR を配備できない (6172006)

説明

web.xml のオプションの load-on-startup 要素は、サーブレットを宣言する Web アプリケーションの起動の一環として、そのサーブレットをロードおよび初期化すべきことを示します。

この要素のオプションの内容は、Web アプリケーションのその他のサーブレットとの関係で、そのサーブレットをロードおよび初期化する順序を示す整数です。空の <load-on-startup> は、そのサーブレットを含む Web アプリケーションの起動時にそのサーブレットがロードおよび初期化される場合、その順序は意味を持たないことを表します。

web.xml の Servlet 2.4 スキーマでは、空の <load-on-startup> はサポートされなくなりました。つまり、Servlet 2.4 ベースの web.xml を使用する場合は整数値を指定する必要があります。<load-on-startup/> の場合と同様に、空の <load-on-startup> を指定すると、web.xmlweb.xml の Servlet 2.4 スキーマに対する妥当性検証に失敗するため、Web アプリケーションの配備も失敗します。

下位互換性の問題もあります。空の <load-on-startup> は、Servlet 2.3 ベースの web.xml では有効です。

解決方法

Servlet 2.4 ベースの web.xml を使用する場合は、<load-on-startup>0</load-on-startup> を指定して、サーブレットの読み込み順序が問題にならないことを示します。

リソースに制約のあるサーバー上で JSP ページをコンパイルできない (6184122)

説明

JSP ページにアクセスしてもコンパイルに失敗し、サーバーログには「Unable to execute command」というエラーメッセージと次のスタックトレースが記録されます。


at org.apache.tools.ant.taskdefs.Execute$Java13CommandLauncher. exec(Execute.java:655) at org.apache.tools

.ant.taskdefs.Execute. launch(Execute.java:416) at org.apache.tools.ant.taskdefs.Execute.execute(Execute.

java:427) at org.apache.tools.ant.taskdefs.compilers.DefaultCompilerAdapter. executeExternalCompile(Default

CompilerAdapter.java:448) at org.apache.tools.ant.taskdefs.compilers.JavacExternal.execute (JavacExternal.

java:81) at org.apache.tools.ant.taskdefs.Javac.compile(Javac.java:842) at org.apache.tools.ant.taskdefs.

Javac.execute(Javac.java:682) at org.apache.jasper.compiler.Compiler.generateClass(Compiler.java:396)

解決方法

JSP のコンパイルスイッチを「fork」から「false」に設定します。

これは、次のいずれかの方法で行えます。

これらのいずれかを設定することにより、ant が javac コンパイルのための新規プロセスを生成することが防止されます。

Application Server で、auth-passthrough Web Server 6.1 アドオンがサポートされない (6188932)

説明

Sun Java System Application Server 9.1 では、Sun Java System Application Server Enterprise Edition 7.1 で使用できる auth-passthrough プラグイン機能が提供する機能に対するサポートが追加されています。ただし、ProductName; 9.1 での auth-passthrough プラグイン機能の設定方法は異なります。

Application Server Enterprise Edition 7.1 での auth-passthrough プラグイン関数は、次に示す 2 層配備のシナリオで有効でした。

このようなネットワークアーキテクチャーの場合、クライアントは、service-passthrough プラグイン関数で設定されたフロントエンド Web サーバーに接続し、HTTP 要求を、プロキシされた Application Server インスタンスに転送して処理します。Application Server インスタンスは、要求をクライアントホストから直接にではなく、Web サーバープロキシからしか受信できません。その結果、プロキシされた Application Server インスタンス上に配備され、クライアントの IP アドレスなどのクライアント情報を照会する任意のアプリケーションは、中継された要求の実際の発信元ホストであるプロキシホストの IP を受信します。

解決方法

Application Server Enterprise Edition 7.1 では、プロキシされた Application Server インスタンス上で、そのインスタンス上に配備された任意のアプリケーションがリモートクライアントの情報を直接使用するように auth-passthrough プラグイン関数を設定できました。その場合は、プロキシされた Application Server インスタンスが、service-passthrough プラグインを実行している中間の Web サーバー経由ではなく、要求を直接受信したかのように見えます。

Application Server 9.1 では、domain.xml 内の <http-service> 要素の authPassthroughEnabled プロパティーを TRUE に設定することにより、auth-passthrough 機能を有効にすることができます。次に例を示します。


<property name="authPassthroughEnabled" value="true"/>

Application Server Enterprise Edition 7.1 にある auth-passthrough プラグイン関数のセキュリティーに関する同じ注意点が、Application Server 9.1 にある authPassthroughEnabled プロパティーにも適用されます。authPassthroughEnabled によって、認証目的に使用される可能性のある情報 (要求発信元の IP アドレスや SSL クライアント証明書など) を上書きすることが可能になるため、authPassthroughEnabled を TRUE に設定して Application Server 9.1 インスタンスへの接続を許可する場合は、その対象を信頼できるクライアントまたはサーバーだけに限定することがきわめて重要です。予防措置として、authPassthroughEnabled を TRUE に設定するのは、企業ファイアウォールの内側にあるサーバーだけにすることをお勧めします。インターネット経由でアクセス可能なサーバーでは、決して authPassthroughEnabled を TRUE に設定しないでください。

プロキシ Web サーバーが service-passthrough プラグインを使用して設定されており、要求を authPassthroughEnabled が TRUE に設定された Application Server 8.1 Update 2 インスタンスに転送するシナリオでは、SSL クライアント認証は Web サーバープロキシ上で有効になり、プロキシされた Application Server 8.1 Update 2 インスタンス上で無効になる可能性があることに注意してください。この場合、プロキシされた Application Server 8.1 Update 2 インスタンスは、SSL 経由で認証されたかのように引き続き要求を処理し、クライアントの SSL 証明書を、それを要求している任意の配備されたアプリケーションに提供します。

Web サーバー

AS 9.1 b50e: Linux: AS LB インストール後に WS インストールを開始できない: libjvm.so:cannot open shared エラーになる (6572654)

説明

この問題は、Linux システムで Sun Java System Web Server を Application Server 9.1 およびロードバランサとともに使用している場合にのみ起きます。このような場合、Application Server とロードバランサのインストール後に、libicui18n.so.2libicuuc.so.2 が競合するため Web Server が起動に失敗することがあります。これらのライブラリは /opt/sun/private/lib /opt/sun/appserver/lib の両方にあります。

解決方法

使用すべき正しいライブラリは /opt/sun/appserver/lib にあるライブラリです。このライブラリに対して lbplugin が構築されているからです。/opt/sun/private/lib からこの 2 つのライブラリを削除すると、Web Server はエラーを出さずに起動します。

または、/opt/sun/private/lib からライブラリを削除したくない場合は、Web Server startserv スクリプトの LD_LIBRARY_PATH /opt/sun/private/lib の前に /opt/sun/appserver/lib を配置することもできます。つまり、


# Add instance-specific information to LD_LIBRARY_PATH for Solaris and Linux LD_LIBRARY_PATH="${SERVER_LIB

_PATH}:${SERVER_JVM_LIBPATH}:${LD_LIBRARY_PATH}: /opt/sun/appserver/lib:/opt/sun/appserver/lbplugin/lib"; 

export LD_LIBRARY_PATH 

これを、次の項目で置き換えます。


# Add instance-specific information to LD_LIBRARY_PATH for Solaris and Linux LD_LIBRARY_PATH="/opt/sun/

appserver/lib:/opt/sun/appserver/lbplugin/lib: ${SERVER_LIB_PATH}:${SERVER_JVM_LIBPATH}:${LD_LIBRARY_PATH}

"; export LD_LIBRARY_PATH 

Web サービス

ここでは、Web コンテナに関する既知の問題とその解決方法を示します。

Ant タスク wsimport が Java EE SDK b33d (JDK 1.6 を使用) で NoClassDefFoundError を出して失敗する(6527842)

説明

Java EE SDK b33d に組み込まれている JDK 1.6 で JAX—WS テストを実行中に問題に遭遇します。テストは次のメッセージを出して直ちに異常終了します。


[wsimport] Exception in thread "main" java.lang.NoClassDefFoundError: \ com/sun/tools/ws/WsImport

webservices-tools.jarcom/sun/tools/ws/WsImport.classcom/sun/tools/ws/ant/WsImport.class、および com/sun/tools/ws/ant/WsImport2.class が含まれていても、このエラーは起きます。さらに、1.5.0-10 JDK を使用すると、同じテスト作業空間が問題なく機能します。

解決方法

JAX-WS テストを実行する前に、webservices-api.jar$JAVA_HOME/jre/lib/endorsed にコピーします。

IFR EE ビルドで publish-to-registry コマンドが失敗する (6602046)

説明

JAXR は SAAJ を使用して SOAP メッセージをレジストリに送信します。IFR 以外では、SAAJ impl クラスは lib/webservices-rt.jar の下にあります。IFR の場合、SAAJ クラスは引き続き lib/webservices-rt.jar の下にあります。また、saaj-impl.jar/usr/share/lib ディレクトリにあります。この jar ファイルは Application Server で格上げされ、webservices-rt.jar のクラスよりも優先されています。この jar ファイルには、SOAP メッセージを Web サービスレジストリに送信するために必要なセキュリティー権限がありません。/usr/share/lib ディレクトリの下の jar に権限を付与するか、または /usr/share/lib の jar に依存しないように、パッケージを変更する必要があります。

解決方法

server.policy ファイルに次の内容を追加します。


grant codeBase "file:/usr/share/lib/saaj-impl.jar" { permission java.security.AllPermission; };