Sun Java System Application Server 9.1 リリースノート

ライフサイクル管理

ここでは、ライフサイクル管理に関する既知の問題とその解決方法を示します。

ejb-timer-service プロパティーを設定すると set コマンドが失敗する (6193449)

説明

ejb-timer-service プロパティー minimum-delivery-interval9000 に設定したあとで、ejb-timer-service プロパティー redelivery-interval-in-mills7000 に設定しようとすると、set コマンドが失敗します。次のエラーメッセージが表示されます。


[echo] Doing admin task set
[exec] [Attribute(id=redelivery-interval-internal-in-millis) : 
Redelivery-Interval (7,000) 
should be greater than or equal to Minimum-delivery-interval-
in-millis (9,000)]
[exec] CLI137 Command set failed.

これは、再発生間隔のプロパティーを最小発生間隔のプロパティーと関連付けるロジックが間違っていて、GUI または CLI を使用して再発生間隔よりも最小発生間隔が大きくなるような値を設定できないという問題です。

minimum-delivery-interval-in-millis を、ejb-timer-service プロパティーの redelivery-interval-in-millis 以上の値に設定する必要があります。redelivery-interval-in-millis の値が minimum-delivery-interval-in-millis の値よりも大きいことを確認する Application Server でのチェックに問題があります。

解決方法

次のように、これらのプロパティーのデフォルト値を使用します。


minimum-delivery-interval(default)=7000
redelivery-interval-in-millis(default)=5000

これらデフォルト以外の値を指定するとエラーが発生します。

DAS 以外の config 内の JMS 物理送信先を一覧表示すると、エラーがスローされる (6532532)

説明

default-config を使用して JMS 物理送信先を表示しようとすると、エラーメッセージが表示されます。

解決方法

これは予想どおりの動作です。Application Server 9.1 では、default-config は設定情報のテンプレートであるため、JMS 操作 (listcreate など) を default-config に対して実行できません。しかし、これらの JMS 操作をクラスタまたはスタンドアロンインスタンスの設定に対して実行することは可能です。

Win2003 のみ: ページング不可能なプールでメモリーリークが発生し、TCP スタックおよび RichAccess テストが中断する (6575349)

説明

(Windows 2003 のみ) Windows 2003 では、リッチアクセス機能実行時にメモリーリークが発生します。Win32 ページング不可能プールが増大し続け、ついには TCP/IP スタック全体が停止してしまうために起きる問題です。一度この障害が発生すると、TCP/IP スタックは回復可能状態のままになり、TCP/IP スタックを復元するには Windows 2003 システムをリブートするしかありません。

解決方法

これは Microsoft の問題 (サポート案件番号: SRX070906600011) で、修正プログラムが利用可能です。詳細は、Microsoft サポートに連絡してください。

回避方法

この問題にも、上記の修正プログラムに加えて、2 つの回避方法があります。

  1. domain.xml http-listener 属性 blocking-enabled="true" を設定して Grizzly ブロックモードを使用するか、または次の http-listener プロパティーを追加します。


    <property name="blocking" value="true"/>
  2. Windows Vista または Windows XP を使用します。