Sun Java System Application Server 9.1 高可用性 (HA) 管理ガイド

ノードの管理

個々のノードに対して、次の操作を実行できます。

ノードの起動

ハードウェアやソフトウェアのアップグレードや交換のためにホストをオフラインにしたために、停止した HADB ノードを手動で起動する必要がある場合があります。また、二重障害以外の何らかの理由でノードが再起動に失敗すると、手動でのノードの起動が必要な場合があります。二重障害から回復する方法の詳細については、「データベースの解除」を参照してください。

たいていの場合には、まず normal 起動レベルを使用してノードの起動を試行することをお勧めします。normal 起動レベルで失敗するかまたはタイムアウトになる場合には、repair 起動レベルを使用する必要があります。

データベース内のノードを起動するには、hadbm startnode コマンドを使用します。この構文は次のとおりです。

hadbm startnode
 [--adminpassword=password | --adminpasswordfile=file]
 [--agent=maurl]
 [--startlevel=level]
 nodeno
 [dbname]

dbname オペランドにはデータベース名を指定します。デフォルトは hadb です。

nodeno オペランドには起動するノードの番号を指定します。hadbm status を使用すると、データベース内のすべてのノードの番号を表示できます。

詳細については、hadbm-startnode(1)を参照してください。

起動レベルオプション

hadbm startnode コマンドには、ノードの起動レベルを指定する、1 つの特別なオプション --startlevel (省略形 -l) があります。

ノード起動レベルは次のとおりです。

その他のコマンドオプションの説明は、「一般的なオプション」を参照してください。


例 3–6 ノードを起動する例

hadbm startnode 1

ノードの停止

ホストマシンのハードウェアやソフトウェアを修復またはアップグレードするために、ノードの停止が必要な場合があります。ノードを停止するには、hadbm stopnode コマンドを使用します。コマンド構文は次のとおりです。

hadbm stopnode  
[--adminpassword=password | --adminpasswordfile=file]  
[--agent=maurl]  
[--no-repair]  
nodeno  
[dbname]

nodeno オペランドには停止するノードの番号を指定します。このノード番号のミラーノードが実行中でなければなりません。hadbm status を使用すると、データベース内のすべてのノードの番号を表示できます。

dbname オペランドにはデータベース名を指定します。デフォルトは hadb です。

hadbm stopnode コマンドには、停止したノードを置き換えるスペアノードがないことを示す、1 つの特別なオプション --no-repair (省略形 -R) があります。このオプションを使用しない場合は、スペアノードが起動して、停止したノードの機能を引き継ぎます。

その他のコマンドオプションの説明は、「一般的なオプション」を参照してください。詳細については、hadbm-stopnode(1)を参照してください。


例 3–7 ノードを停止する例

hadbm stopnode 1

ノードの再起動

CPU の過剰な消費など異常な動作が見られる場合には、ノードの再起動が必要なこともあります。

データベース内のノードを再起動するには、hadbm restartnode コマンドを使用します。コマンド構文は次のとおりです。

hadbm restartnode  
[--adminpassword=password | --adminpasswordfile=file]  
[--agent=maurl]  
[--startlevel=level]  
nodeno  
[dbname]

dbname オペランドにはデータベース名を指定します。デフォルトは hadb です。

nodeno オペランドには再起動するノードの番号を指定します。hadbm status を使用すると、データベース内のすべてのノードの番号を表示できます。

hadbm restartnode コマンドには、ノードの起動レベルを指定する、1 つの特別なオプション --startlevel (省略形 -l) があります。詳細については、「起動レベルオプション」を参照してください。

その他のコマンドオプションの説明は、「一般的なオプション」を参照してください。詳細については、hadbm-restartnode(1)を参照してください。


例 3–8 ノードを再起動する例

hadbm restartnode 1