Sun Java System Application Server 9.1 高可用性 (HA) 管理ガイド

DAS 上での HTTP ロードバランサの設定

Application Server 9.1 では、管理コンソールまたは asadmin コマンド create-http-lb を使用して、DAS 上のロードバランサ設定を作成できます。以降の手順ではその方法を説明します。asadmin コマンド create-http-lbdelete-http-lb、および list-http-lbs の詳細については、『Sun Java System Application Server 9.1 Reference Manual』を参照してください。

管理コンソールの左区画で下にスクロールして「HTTP ロードバランサ」ノードをクリックし、右側の「HTTP ロードバランサ」ページで「新規」をクリックします。「新しい HTTP ロードバランサ」ページで、ロードバランサのホストになるマシンについて次の情報を指定します。

フィールド 

説明 

名前 

ロードバランサ設定の名前。 

有効 

「有効」チェックボックスにチェックを入れると、ロードバランサ設定の変更が、Web サーバー構成ディレクトリ内の物理ロードバランサに自動的に送信されます。 

ホスト 

Web サーバーインスタンスがインストールされているサーバー。 

管理ポート 

Web サーバーインスタンスによって使用される管理ポート番号。 

プロキシホスト 

プロキシサーバーインスタンスがインストールされているサーバー。 

プロキシポート 

プロキシサーバーによって使用されるポート番号。 

ロードバランサ設定は、asadmin コマンド create-http-lb-config を使用して作成することもできます。表 5–1 は、パラメータについての説明です。create-http-lb-configdelete-http-lb-config、および list-httplb-configs コマンドの詳細については、『Sun Java System Application Server 9.1 Reference Manual』を参照してください。

表 5–1 ロードバランサ設定のパラメータ

パラメータ 

説明 

応答タイムアウト 

サーバーインスタンスが応答を返すまでの秒数。タイムアウト時間内に応答が着信しない場合、サーバーが正常でないと判断されます。デフォルトは 60 です。

HTTPS ルーティング 

ロードバランサに対する HTTPS 要求の結果が、サーバーインスタンスに対する HTTPS または HTTP 要求となるかどうかを指定します。詳細については、「HTTPS ルーティングの設定」を参照してください。

再読み込み間隔 

ロードバランサ設定ファイル loadbalancer.xml に対する変更をチェックする間隔。チェックによって変更が検出されると、設定ファイルが再読み込みされます。この値が 0 の場合は、再読み込みが無効になります。詳細については、「動的再設定を有効にする」を参照してください。

監視 

ロードバランサで監視が有効かどうかを指定します。 

ルート Cookie 

ロードバランサプラグインがルート情報を記録するために使用する Cookie の名前を指定します。HTTP クライアントは Cookie をサポートする必要があります。Cookie を格納する前に確認するようにブラウザが設定されている場合は、その Cookie の名前は「JROUTE」です。

ターゲット 

ロードバランサ設定のターゲットを指定します。ターゲットを指定すると、設定に参照を追加した場合と同じ結果になります。ターゲットは、クラスタまたはスタンドアロンインスタンスです。