Sun Java System Application Server 9.1 高可用性 (HA) 管理ガイド

管理エージェントの自動再起動の実現

本稼働環境で、管理エージェントが自動的に再起動するように設定します。そのようにすることで、ma プロセスが 失敗する場合またはオペレーティングシステムが再起動する場合における管理エージェントの有効性が確実になります。

Windows プラットフォームでは、管理エージェントをサービスとして起動したあとに、Windows 管理ツールを使用して、サービスの「スタートアップの種類」を「自動」に設定し、必要に応じて「回復」オプションを指定します。

Solaris および Linux プラットフォームでは、この節の手順を用いて、管理エージェントの自動再起動を設定します。以下の手順を行うと、システムが次のレベルになったときにのみ、管理エージェントが起動します。

それ以外の実行レベルになると、管理エージェントは停止します。

ProcedureSolaris または Linux 上の Java Enterprise System で自動再起動を設定する

始める前に

この節は、オペレーティングシステムの初期化と実行レベルについての基本を理解していることを前提としています。これらのトピックについては、使用しているオペレーティングシステムのマニュアルを参照してください。

  1. システムのデフォルト実行レベルが 3 または 5 であることを確認します。

    システムのデフォルト実行レベルを確認するには、/etc/inittab ファイルを調べ、ファイル上部にある次のような行を探します。

    id:5:initdefault:

    この例は、デフォルト実行レベル 5 を示しています。

  2. 「ソフトリンクの作成」の説明に従って、ファイル /etc/init.d/ma-initd へのソフトリンクを作成します。

  3. マシンをリブートします。

次の手順

エージェントの自動起動および停止を解除するには、これらのリンクを削除するか、リンク名中の文字 K とS を小文字に変更します。

ProcedureSolaris または Linux 上のスタンドアロン Application Server で自動再起動を設定する

  1. シェルで、カレントディレクトリを HADB_install_dir /bin に変更します。

  2. シェルスクリプト ma-initd を編集します。

    スクリプト内の HADB_ROOT および HADB_MA_CFG のデフォルト値を確認して、インストールを反映させます。

  3. ma-initd をディレクトリ /etc/init.d にコピーします。

  4. 「ソフトリンクの作成」の説明に従って、ファイル /etc/init.d/ma-initd へのソフトリンクを作成します。

次の手順

エージェントの自動起動および停止を解除するには、これらのリンクを削除するか、リンク名中の文字 K とS を小文字に変更します。

ソフトリンクの作成

Solaris の場合、次のソフトリンクを作成します。

/etc/rc0.d/K20ma-initd
/etc/rc1.d/K20ma-initd
/etc/rc2.d/K20ma-initd
/etc/rc3.d/S99ma-initd
/etc/rc5.d/K20ma-initd (Sun 4m および 4u アーキテクチャーの場合のみ)
/etc/rc6.d/K20ma-initd
/etc/rcS.d/K20ma-initd

Linux の場合、次のソフトリンクを作成します。

/etc/rc0.d/K20ma-initd
/etc/rc1.d/K20ma-initd
/etc/rc3.d/S99ma-initd
/etc/rc5.d/S99ma-initd
/etc/rc6.d/K20ma-initd