Sun Java System Application Server 9.1 高可用性 (HA) 管理ガイド

Procedureサービスを停止せずにコンポーネントをアップグレードする

ロードバランサと複数のクラスタを使用して、サービスを停止することなく、Application Server 内のコンポーネントをアップグレードできます。たとえば、コンポーネントとして、JVM、Application Server、または Web アプリケーションが可能です。

次の場合、この方法は使えません。


注意 – 注意 –

クラスタ内のすべてのサーバーインスタンスは一緒にアップグレードします。そうでないと、1 つのインスタンスから異なるバージョンのコンポーネントを実行するインスタンスに処理を継続するセッションによって、バージョンミスマッチが発生するリスクがあります。


  1. クラスタの「一般情報」ページで「クラスタの停止」ボタンを使って、クラスタの 1 つを停止します。

  2. そのクラスタでコンポーネントをアップグレードします。

  3. クラスタの「一般情報」ページで「クラスタの起動」ボタンを使って、クラスタを起動します。

  4. ほかのクラスタで、1つずつプロセスを繰り返します。

    1 つのクラスタ内のセッションから別のクラスタ内のセッションに処理を引き継ぐことはないので、1 つのバージョンのコンポーネントを実行しているサーバーインスタンスから、異なるバージョンのコンポーネントを実行している (別のクラスタ内の) 別のサーバーインスタンスへのセッションへ処理が継続されることによって、バージョンのミスマッチが発生する危険はありません。クラスタは、このようにそのクラスタ内のサーバーインスタンスのセッションフェイルオーバーに対する安全境界として機能します。

参照