Oracle Solaris Studio 12.2: dbx コマンドによるデバッグ

プログラムを継続する

プログラムを継続するには、cont コマンドを使用します。


(dbx) cont

cont コマンドには、派生関数の cont at line_number があります。これを使用すると、現在のプログラム位置の行以外の行を指定して、プログラムの実行を再開することができます。これにより、再コンパイルすることなく、問題を起こすことがわかっている 1 行または複数行のコードをスキップできます。

指定の行でプログラムを継続するには、次のように入力します。


(dbx) cont at 124

行番号は、プログラムが停止しているファイルから計算される点に注意してください。指定した行番号は、関数のスコープ内になければなりません。

cont at line_numberassign とを組み合わせると、ある変数の値を正しく計算できない関数の呼び出しが含まれている行を実行しないようにすることができます。

Procedure特定の行からプログラムの実行を再開する

  1. assign コマンドを使用して変数に正しい値を代入します。

  2. cont at line_number で、その値を正しく計算できない関数の呼び出しが含まれている行を飛ばします。

    プログラムが行 123 で停止したと想定します。行 123 は関数 how_fast() を呼び出します。この関数が変数 speed を正しく計算していません。speed の正しい値がわかっているため、speed に値を代入することができます。そのあと、how_fast() の呼び出しを飛ばして、プログラムの実行を 124 行目から継続します。


    (dbx) assign speed = 180; cont at 124;
    

    詳細については、cont コマンド」を参照してください。

    cont コマンドを when ブレークポイントコマンドとともに使用すると、プログラムは 123 行目の実行を試みるたびに how_fast() の呼び出しを飛ばします。


    (dbx) when at 123 { assign speed = 180; cont at 124;}
    

    when コマンドについての詳細は、次の節を参照してください。