システムがブートしない。
説明:初めてカスタム JumpStart サーバーを設定する場合、エラーメッセージを返さないブート問題が発生することがあります。システムについての情報およびシステムがどのようにブートするかを調べるには、-v オプションを指定してブートコマンドを実行してください。-v オプションを使用すると、ブートコマンドは画面に詳しいデバッグ情報を表示します。
このフラグを指定しなくてもメッセージは出力されますが、システムログファイルが出力先となります。詳細については、syslogd(1M) を参照してください。
SPARC システムの場合、ok プロンプトで次のコマンドを入力します。
ok boot net -v - install |
x86 システムの場合、インストールプログラムにより「Select type of installation」が表示されたら、次のコマンドを入力します。
b - -v install |
Toshiba SD—M 1401 DVD-ROM が搭載されたシステムで DVD メディアからのブートが失敗する
説明:使用しているシステムにファームウェアバージョン 1007 の Toshiba SD-M1401 DVD-ROM が搭載されている場合、システムは Solaris Operating System DVD からブートできません。
対処方法:111649–03 以降のパッチを適用して Toshiba SD-M1401 DVD-ROM ドライブのファームウェアを更新します。このパッチ 111649–03 は sunsolve.sun.com から入手できます。
メモリー増設用以外の PC カードを挿入すると、システムがハングまたはパニックを起こす。(x86 システムのみ)
原因:メモリー増設用以外の PC カードは、ほかのデバイスが使用するのと同じメモリーリソースを使用できません。
対処方法:この問題を解決するには、PC カードのマニュアルを参照してアドレス範囲を確認してください。
ブート前の段階で、Solaris 10 3/05 Device Configuration Assistant (デバイス構成用補助) フロッピーディスクが、システムの IDE BIOS プライマリドライブを検出できなかった。(x86 システムのみ)
対処方法:次の手順を実行します。
古いドライブを使用している場合、サポートされていないことがあります。ハードウェアのマニュアルを参照してください。
リボンケーブルと電源ケーブルが正しく接続されているか確認します。ハードウェアのマニュアルを参照してください。
1 台のドライブだけがコントローラに接続されている場合、ジャンパを設定して、そのドライブをマスタードライブとして指定します。一部のドライブでは、単一マスター用のジャンパ設定が、スレーブと一緒に動作するマスター用のジャンパ設定と異なる場合があります。未使用のコネクタがケーブルの終端にあるときに発生する信号障害を抑制するために、ケーブルの終端にあるコネクタにドライブを接続します。
2 台のドライブがコントローラに接続されている場合、1 台のドライブをマスター (またはスレーブと一緒に動作するマスター) としてジャンパ設定し、もう 1 台のドライブをスレーブとしてジャンパ設定します。
1 台目のドライブがハードディスクで、2 台目のドライブが CD-ROM ドライブの場合、ジャンパを設定して、どちらかのドライブをスレーブドライブとして指定します。どちらの物理ドライブをスレーブドライブとして指定してもかまいません。
単一のコントローラ上の 2 つのドライブで問題が継続して発生する場合、一度に 1 つのドライブを接続して、各ドライブの動作を確認します。ドライブをマスターまたは単一マスターとしてジャンパ設定し、IDE リボンケーブルの終端にあるドライブコネクタを使用してドライブを接続します。各ドライブが動作することを確認して、次にドライブをもう一度マスターとスレーブの構成にジャンパ設定します。
ドライブがディスクドライブの場合、BIOS 設定画面を使用して、ドライブタイプ (シリンダ、ヘッド、セクターの数を示す) が正しく構成されていることを確認します。一部の BIOS ソフトウェアは、ドライブタイプを自動的に検出する機能を持っています。
ドライブが CD-ROM ドライブの場合、BIOS 設定画面を使用して、ドライブタイプを CD-ROM ドライブとして構成します (BIOS ソフトウェアがこの機能を持っている場合のみ)。
ほとんどのシステムでは、MS-DOS CD-ROM ドライバがインストールされている場合、IDE の CD-ROM ドライブは MS-DOS でしか認識されません。別のドライブで試してみてください。
ブート前の段階で、Solaris 10 3/05 Device Configuration Assistant (デバイス構成用補助) フロッピーディスクが、システムの IDE ディスクまたは CD-ROM ドライブを検出できなかった。(x86 システムのみ)
対処方法:次の手順を実行します。
Solaris 10 3/05 リリースの場合、ディスクが BIOS で無効になっているときは、Solaris 10 3/05 Device Configuration Assistant (デバイス構成用補助) フロッピーディスクを使用してハードディスクから起動します。Solaris 10 3/05 Device Configuration Assistant (デバイス構成用補助) へのアクセス方法については、『Solaris 10 インストールガイド (ネットワークインストール)』の「x86 版 Solaris 10 3/05: ブートソフトウェアのフロッピーディスクへのコピー」を参照してください。
システムがディスクを持っていない場合は、ディスクレスクライアントにします。
システムがプロンプトを出す前にハングする。(x86 システムのみ)
対処方法:サポートされていないハードウェアです。ハードウェアのマニュアルを参照してください。