Solaris 10 の概要

PPD ファイル管理ユーティリティー

PostScriptTM Printer Description (PPD) ファイル管理ユーティリティー /usr/sbin/ppdmgr は、Solaris 印刷サブシステムで使用される PPD ファイルを管理します。

ppdmgr ユーティリティーを使用して実行できる作業は、次のとおりです。

新しい PPD ファイルを追加するには、ppdmgr ユーティリティーを使用するか、lpadmin -n コマンドを使用します。新しい PPD ファイルを追加すると、printmgr GUI がサポートされているプリンタの情報を表示する際に使用する PPD ファイル情報のキャッシュが、自動的に更新されます。


注 –

Solaris OS における PPD ファイルの配信場所が変更されました。ソフトウェアのアップグレード中に、以前の PPD ファイル配信場所の PPD ファイルを使って定義された印刷待ち行列を持つプリンタサーバーのすべてが自動更新され、新しい PPD ファイル配信場所が有効になります。


さらに、新しい SMF サービス print/ppd-cache-update が導入されました。print/ppd-cache-update サービスはデフォルトで有効になっています。このサービスはシステムリブート時に 1 回実行され、その結果、システム上のすべての PPD ファイルリポジトリの変更内容に基づいてプリンタのキャッシュ情報が更新されます。ソフトウェアのインストール後またはアップグレード後は、システムリブート時にこのサービスがオンライン状態に遷移するまでの時間が、通常よりも長くなる可能性があります。また、PPD キャッシュの最終更新後に PPD ファイルリポジトリに変更が加えられた場合も、システムリブート時にこのサービスのオンラインになるまでの時間が、通常よりも長くなる可能性があります。システム上の PPD ファイルリポジトリに対する変更内容が Solaris 印刷マネージャーによって使用される PPD キャッシュに反映されるのは、print/ppd-cache-update サービスがオンラインになったあとです。

詳細については、次を参照してください。