物理スライスと同じように、ボリュームにも、ファイルシステムで使用される論理名があります。論理ボリューム名は、/dev/md/dsk ディレクトリ (ブロックデバイスの場合) または /dev/md/rdsk ディレクトリ (raw デバイスの場合) に作成されます。meta* コマンドでは、/dev/md/dsk/volume-name のような完全なボリューム名を指定する代わりに、d1 のような省略形のボリューム名を使用することができます。名前を変更しようとするボリュームが現在使用されておらず、かつ、新しい名前がほかのボリュームで使用されていなければ、ボリューム名はいつでも変更できます。詳細については、「ボリューム名の交換」を参照してください。
以前は、ボリューム名は「d」で始まり、そのあとに数字が続く形式にする必要がありました (たとえば、d0)。この形式は現在も使用可能です。次に、「d*」命名構文を使用するボリューム名の例を示します。
ブロック型ボリューム d0
ブロック型ボリューム d1
raw ボリューム d126
raw ボリューム d127
ボリューム名を標準化すると、管理が容易になるだけでなく、ボリュームタイプが一目でわかるようになります。次の推奨事項を考慮してください。
ボリュームタイプごとに範囲を使用します。たとえば、RAID-1 ボリュームには 0 から 20、RAID-0 ボリュームには 21 から 40、などのように割り当てます。
ミラーの名前を相互に関連付けます。たとえば、ミラーの名前を 0 で終わる数字にし、サブミラーの名前を 1 や 2 で終わる数字にします。これに従えば、最初のミラーは d10、そのサブミラーは d11 と d12 になります。さらに、次のミラーは d20、そのサブミラーは d21、 d22、 d23、d24 になります。
スライス番号とディスク番号がボリューム番号に対応するような命名方法を使用します。