ソフトパーティションの保守は、他の論理ボリュームの保守と同じです。
「ソフトパーティション構成の指針」を確認します。
次の例では、ソフトパーティション d1 の状態をチェックします。このソフトパーティションはエクステントが 2 つあり、RAID-1 ボリューム d100 上に作成されています。
# metastat d1 d1: soft partition component: d100 state: OKAY size: 42674285 blocks Extent Start Block Block Count 0 10234 40674285 1 89377263 2000000 d100: Mirror Submirror 0: d10 State: OKAY Read option: roundrobin (default) Write option: parallel (default) Size: 426742857 blocks d10: Submirror of d100 State: OKAY Hot spare pool: hsp002 Size: 426742857 blocks Stripe 0: (interlace: 32 blocks) Device Start Block Dbase State Hot Spare c3t3d0s0 0 No Okay |
ソフトパーティション上にほかの論理ボリュームが構築されていない場合は、そのソフトパーティションに領域を追加できます。空き領域を見つけ、パーティションの拡張に使用します。既存のデータは移動されません。
ソフトパーティションを使用して別のボリュームを作成している場合 (RAID-0 ボリュームのコンポーネントの場合など)、そのソフトパーティションは拡張できません。ソフトパーティションを収容するデバイスの領域を増やすことが目的であれば、通常、収容デバイスに他のボリュームを連結することによって目的を達成できます。詳細は、「記憶容量の拡張」を参照してください。
「ソフトパーティション構成の指針」を確認します。
次のどちらかの方法でソフトパーティションを拡張します。
Solaris 管理コンソール内の「拡張ストレージ」から「ボリューム (Volumes)」ノードを開きます。拡張したいソフトパーティションを選択して、「アクション (Action)」、「プロパティ (Properties)」の順に選択します。画面の指示に従います。詳細は、オンラインヘルプを参照してください。
次の形式の metattach コマンドを使用して、ソフトパーティションに領域を追加します。
# metattach [-s diskset] soft-partition size |
ソフトパーティションが含まれているディスクセットの名前を指定します。
既存のソフトパーティションの名前を指定します。
追加する記憶領域の大きさを指定します。
ソフトパーティションに領域を追加する例を示します。さらに、ソフトパーティションがオンライン状態であり、マウントされているときに、growfs コマンドを使ってファイルシステムを拡張します。
# mount /dev/md/dsk/d20 /home2 # metattach d20 10g # growfs -M /home2 /dev/md/rdsk/d20 |
growfs コマンドの詳細については、「growfs コマンドによるファイルシステムの拡張」を参照してください。
「ソフトパーティション構成の指針」を確認します。
次のどちらかの方法でソフトパーティションを削除します。
Solaris 管理コンソール内の「拡張ストレージ」から「ボリューム (Volumes)」ノードを開きます。削除するソフトパーティションを選択します。次に、「アクション (Action)」、「プロパティ (Properties)」の順に選択します。画面の指示に従います。詳細は、オンラインヘルプを参照してください。
次のいずれかの形式の metaclear コマンドを使ってソフトパーティションを削除します。
# metaclear [-s diskset] component # metaclear [-s diskset] -r soft-partition # metaclear [-s diskset] -p component |
ソフトパーティションが含まれているディスクセットの名前を指定します。
削除するソフトパーティションを指定します。
論理ボリュームを繰り返し削除することを指定します。ただし、他のボリュームに使用されているボリュームは削除されません。
指定したコンポーネント上のソフトパーティションを削除することを指定します。ただし、開かれているソフトパーティションは除きます。
すべてのソフトパーティションを削除するコンポーネントを指定します。
この例では、c1t4d2s0 にあるすべてのソフトパーティションを削除します。
# metaclear -p c1t4d2s0 |