Solaris のシステム管理 (基本編)

サーバー、クライアント、およびアプライアンスとは

通常、ネットワーク上のシステムは、次の表に示されたいずれかのシステムタイプに該当します。

システムタイプ 

説明 

サーバー 

ネットワーク上のほかのシステムにサービスを提供するシステム。ファイルサーバー、ブートサーバー、Web サーバー、データベースサーバー、ライセンスサーバー、印刷サーバー、インストールサーバー、さらに、特定のアプリケーション用のサーバーなどもあります。この章では、「サーバー」とは、ネットワーク上のほかのシステムにブートサービスとファイルシステムを提供するシステムのことを意味します。

クライアント 

サーバーから提供されるリモートサービスを利用するシステム。クライアントによっては、ディスクの記憶容量に限りがあったり、まったくディスクを持たないものもあり、このようなクライアントは、サーバーから提供されるリモートファイルシステムに依存しなければ機能できません。ディスクレスシステム、および アプライアンスシステムは、このタイプのクライアントの一例です。 

また、サーバーが提供するリモートサービス (インストールソフトウェアなど) を利用しながらも、サーバーに依存しなくても機能するクライアントもあります。このタイプのクライアントの例として、スタンドアロンシステムがあります。スタンドアロンシステムは、ルート (/)、/usr/export/home の各ファイルシステムとスワップ空間を含む独自のハードディスクを備えています。

アプライアンス 

Sun Ray アプライアンスのようなネットワークアプライアンスを使うと、アプリケーションや Solaris OS にアクセスできます。アプライアンスを使うと、サーバー管理を一元化できるので、クライアント管理またはアップグレードを行う必要がなくなります。Sun Ray アプライアンスには「ホットデスク」機能も備わっています。ホットデスク機能を使用すると、サーバーグループのどのアプライアンスからでもただちに、作業中のコンピュータセッション (正確に言うと作業を中断したところ) にアクセスできます。詳細は、http://www.sun.com/software/index.jsp?cat=Desktop& を参照してください。