GRUB メニューは、menu.lst 構成ファイルに基づいており、カスタマイズできます。システムをインストールまたはアップグレードすると、bootadm コマンドによって自動的に menu.lst ファイルが更新されて、そのリリースでサポートされているメニューエントリが反映されます。新しくインストールした OS は、このファイルに登録され、システムのリブート時に GRUB メニューのブートエントリとして表示されます。Oracle Solaris 以外のオペレーティングシステムをインストールしたときは、あとでそのメニューエントリを menu.lst ファイルに手動で追加する必要があります。
次の例は、menu.lst ファイルの内容に基づいた、一般的な GRUB メインメニューを示しています。 GRUB メインメニューは、使用可能なすべてのブートエントリ、およびフェイルセーフアーカイブで構成されます。
GNU GRUB version 0.95 (631K lower / 2095488K upper memory) +-------------------------------------------------------------------------+ | Solaris 10.1 ... X86 | | Solaris failsafe | | | +-------------------------------------------------------------------------+ |
デフォルトで登録されている OS ブートでは、設定可能なタイムアウトを利用できます。ブート対象となるデフォルトの OS ブートエントリは、default コマンドによって設定可能です。インストールソフトウェアでは通常、有効なブートエントリのいずれかがブートするようにこのコマンドを設定します。Oracle Solaris OS の別のインスタンスをブートするか (適切な場合)、別の OS をブートするには、矢印キーを使用して別のブートエントリを強調表示します。次に、Enter キーを押してそのエントリをブートします。default コマンドが設定されていない場合は、GRUB メニューの最初のブートエントリがブートされます。
システムのブートに使用されるのは、アクティブな menu.lst ファイルだけです。システムのブート時に表示される GRUB メニューを変更するには、アクティブな GRUB menu.lst ファイルを編集します。それ以外の menu.lst ファイルに変更を加えても、システムのブート時に表示されるメニューに影響はありません。アクティブな menu.lst ファイルの場所を調べるには、bootadm コマンドの list-menu サブコマンドを使用します。bootadm コマンドの使用法の詳細は、「bootadm コマンドを使用してブートアーカイブを管理する」を参照してください。
Solaris OS のそれぞれの GRUB 実装での menu.lst ファイルの詳細は、「x86: サポートされる GRUB のバージョン」を参照してください。