Solaris のシステム管理 (基本編)

Procedurex86: GRUB ブート環境でカーネルデバッガ (kmdb) を使ってシステムをブートする方法

この手順では、カーネルデバッガ ( kmdb) を読み込むための基本的な操作を示します。デフォルトでは、savecore 機能を使用できます。カーネルデバッガの使用方法の詳細については、『Solaris モジューラデバッガ』を参照してください。

  1. システムをブートします。

    システムがブートすると、GRUB メニューが表示されます。

  2. GRUB メニューが表示されたら、e と入力して GRUB 編集メニューにアクセスします。

  3. 矢印キーを使用して、kernel$ 行を選択します。

    矢印キーを使用できない場合は、^ キーを使って上方へスクロールしたり、v キーを使って下方へスクロールしたりします。

  4. e と入力して、その行を編集します。

    ブートエントリメニューが表示されます。このメニューで、kernel$ 行の末尾に追加のブート引数を指定して、ブート動作を変更できます。

  5. 行の終わりに -k と入力します。

  6. Enter キーを押して、GRUB メインメニューに戻ります。

  7. カーネルデバッガが使用可能な状態でシステムをブートするために、b と入力します。

  8. カーネルデバッガにアクセスします。

    デバッガにアクセスするための方法は、システムへのアクセスに使用するコンソールのタイプによって異なります。

    • ローカル接続されているキーボードを使用している場合は、F1–A を押します。

    • シリアルコンソールを使用している場合は、そのシリアルコンソールタイプに適した方法で ブレークを送信します。

    カーネルデバッガに初めてアクセスした場合、ウェルカムメッセージが表示されます。


例 14–7 x86: カーネルデバッガ (GRUB マルチブート実装) を使用してシステムをブートする

次の例は、64 ビット対応 x86 システムをカーネルデバッガが使用可能な状態で手動でブートする方法を示しています。


kernel$ /platform/i86pc/multiboot kernel/amd64/unix -k -B $ZFS-BOOTFS

次の例は、64 ビット対応 x86 システムをカーネルデバッガ使用可能な状態で 32 ビットモードでブートする方法を示しています。


kernel$ /platform/i86pc/multiboot kernel/unix -k -B $ZFS-BOOTFS